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内田勝人マイスター(洋家具職(横浜家具))
最終更新日 2022年3月23日
内田 勝人
洋家具職(横浜家具)
平成25年度選定(第18期)
南区在住
- 昭和34年生まれ、東京都出身
- 昭和61年 株式会社竹中入社
- 平成16年 蓮華草元町工房設立
家具は先人のメッセージが詰まったタイムカプセル
「家具作りの技術を後世に残す」との思いで仕事を続けられてきました。
横浜家具は、一品一品を高品質で製作でき、修理・修復が可能なので、長期に渡り、世代を超えて、愛着を抱いて使用してもらえます。
家具職人にとって、何十年も前に作られた家具は、先人のメッセージが詰まったタイムカプセルです。
手掛けた職人の気持ちをくみ取りながら、その技術を自分のものにし、きれいに仕上げ直して次世代に引き渡します。
内田さんが作られた家具も、横浜家具の技術を受け継ぐ職人にとってのタイムカプセルになることでしょう。
「家具職人育成講習会」を開き、家具職人になるための基礎的な技術指導や、修了生向けのさらに高い技術を身につけるための講習を実施しています。
ひとりでも多くの技術者を送り出し、横浜が再び家具作りの産地となることを願っていらっしゃいます。
マイスターの技
同一の材であっても適材適所があり、それを考えての木取り(部材取り)を行うことで、優れた耐久性が生まれます。
個々のニーズに対応し、かつ、新しいデザインへ挑戦し、400丁を超す鉋(かんな)で平面や多種の曲面を一点ごとに仕上げています。
また、将来的に行う修理・修復までを想定し、材の選別・デザイン・構造・組立て・仕上げ・塗装などに一貫した考え方や知識を持って、家具を製作しています。
横浜家具を製作する技術はデザインを具体化するためのものであり、技術とデザインの二人三脚で、更なる進化を目指しています。
プロフィール
服飾専門学校卒業後、アパレルデザイナーとして勤務。家具職人が黙々と仕事をする様子をテレビで見て転職を決める。
秦野職業訓練校木工課に通い、27歳で元町の株式会社竹中に入社。
独立後、45歳で仲間と蓮華草元町工房を設立。
大正天皇のキャビネット修復をはじめ、横浜美術館所蔵品、横浜地方気象台所長室、横浜開港記念会館貴賓室、横浜情報文化センター旧貴賓室、山手カトリック教会、山手7西洋館などの家具の製作・修理に携わる。
また、横浜開港150周年では、市内の小学生とベンチを製作するワークショップを開催。
主な受賞歴
- 平成12年 横浜市優秀技能者表彰受賞(横浜市長)
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