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阿部忠悦マイスター(洋服裁縫師)

最終更新日 2021年2月1日

阿部忠悦マイスター顔写真

阿部 忠悦(あべ ちゅうえつ)
洋服裁縫師

平成19年度選定(第12期)
瀬谷区在住

  • 昭和12年生まれ、宮城県出身
  • テーラー丸忠代表
  • 1級紳士服製造技能士、職業訓練指導員、F.I.M.T(Federation Internationale des Maitres Tailleurs)デザイナー、全技連マイスター、ものづくりマイスター(厚生労働省)
  • 全日本デザイナー協会東部支部副会長、全技連マイスターかながわ会会長兼代議員、全技連マイスターかながわ会県代表・理事などを歴任

生地、デザイン、体型、人柄までも一体にしていくのがオーダーの醍醐味

「気軽な気持ちで入ったが、今、洋服裁縫師としての半世紀を振り返ってみると、大変な仕事についたなと思っています」と阿部さん。

「仕立ては選ぶことから始まります」と語たる阿部さんは、紳士服作りの原点を『見立て』だと言われます。

服は人が着るもの、人は立体的で動くものであるので、その動きを考えながら製図を進めていきます。

「オーダーとは、生地からボタン、デザイン、着る方の体形、人柄までもが一体になって、形になっていくことです」、「長く着ていただきたい。ボタンだけでも、服の雰囲気がまったく変わりますから、楽しさを味わって欲しい」と語ります。

神奈川県洋装組合連合会の実技講師などを務め、後進の指導育成をしています。

また、県内で開催されるものづくり体験教室のスタッフとして参加されるなど、ものづくりの楽しさを一般の人に伝える活動にも取り組んでいます。

マイスターの技

阿部忠悦マイスターの作業の様子

ビジネススーツはもとより、タキシード、燕尾服、婦人パンタロン、婦人用スーツ(紳士服仕立て)などを手がけています。

製図から始め、裁断、縫製など全ての工程での手作りにこだわっています。特に、仕立ての難しいタキシードや燕尾服の製作を得意され、立体的な芯作り、縫い目が浮かない、型崩れしない技法を持っています。

また、タキシードの衿の拝絹が汚れた場合に、従来は全部取替えていましたが、衿のみを取替える技法を考案しました。

プロフィール

宮城県の中学卒業後、実家の横須賀の商店街で、たまたま目にした洋服店の見習いとなる。

見習いとして働く傍ら、東京都内の紳士服学院の裁断科で学ぶ。

横須賀市、横浜市の洋服店での勤務を経て、26歳の時に瀬谷区に「テーラー丸忠」を開業。

主な受賞歴

  • 平成8年 第28回全日本紳士服技術コンクール文部大臣賞受賞(全日本洋服組合連合会)
  • 平成8年 第28回採寸製図裁断仮縫モデル着装コンクール 労働大臣賞受賞(全日本洋服組合連合会)
  • 平成26年 第25回アジア注文洋服業者連盟神戸大会 人台コンテスト フォーマル部門1位、最優秀大賞受賞
  • 平成28年 「現代の名工(卓越した技能者)」表彰受賞(厚生労働大臣)
  • 平成30年 黄綬褒章受賞

ここでマイスターの技に出会える!

テーラー丸忠
横浜市瀬谷区南台2-11-1
電話:045-301-2731

このページへのお問合せ

経済局市民経済労働部雇用労働課

電話:045-671-4098

電話:045-671-4098

ファクス:045-664-9188

メールアドレス:ke-ginou@city.yokohama.jp

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