最終更新日 2025年6月1日
ここから本文です。
温故知新!西区てくてくスケッチ:第七十二回 百段坂
2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
百段坂
港町には坂が多い。急坂を描こうと霞ケ丘の「百段坂」に出かけた。
南区との境界に近い霞ケ丘バス停前の階段を下りて、住宅街の中を丘に向かって道なりに行く。すぐ右側の古い石垣と住宅の間の狭い道に入ると「百段坂」がある。坂名の標識はない。周囲からは鳥の声が聞こえてのどかだ。
急階段を上り始める。途中で振り返ると、多くの自動車が行き交う大通りの向こうは南区で、関東学院小学校、中学校、高等学校の校舎が見渡せる。
汗ビッショリで階段数を数えながら上り下りする。数える度に階段数は違ったのだが、実際には113段だそうだ。百段坂ではなくて113段坂だった。
上り切ると野毛山公園がある。公園への近道だ。かつて、ここには野毛山動物園の動物広場があって、子供たちに人気があり、とても賑やかだった。今は草の広場になっていて静かだ。
題字・絵と文 鈴木太郎(西区文化協会)
このページへのお問合せ
ページID:490-679-452