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温故知新!西区てくてくスケッチ:第六十三回 扇形機関車庫跡
2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
最終更新日 2023年12月1日
横浜駅東口から国道1号を高島町交差点方面へ歩き、築地橋を渡る。港側は新しいビルが建ち並ぶみなとみらい21地区だが、かつては広大な横浜機関区だった。
1914(大正3)年に現桜木町駅からこの地に移転、増大する鉄道貨物輸送の拠点になった。構内の操車場からは全国へ貨物が運ばれていった。
現在、市立みなとみらい本町小学校が建っている校庭付近の道路沿いに、扇形をした機関車の車庫があった。その前には機関車の方向転換や出し入れなどをする転車台もあった。
小学生の頃、そばを通ると蒸気機関車の煙の匂いがして、車庫の煙突からはモクモクと煙が上がっていた。中に入って、蒸気機関車を沢山見ておきたかったな。
そして横浜機関区は電化され、やがてトラック輸送が中心になり、昭和末期に機関区は廃止された。今、周辺は横浜育ちの人にも信じられない、新風景にどんどん変わっている。
題字・絵と文 鈴木太郎(西区文化協会)
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