温故知新！西区てくてくスケッチ：第六十七回 願成寺

西前中央商店会の通りを行くと、「日限地蔵尊参道入口」の案内碑があり、曲がるとすぐに真言宗の願成寺がある。
戦国時代の1538（天文７）年に開山と伝えられ、墓地には元横浜市長で日本の市民スポーツの父と言われた平沼亮三さんのお墓がある。そして、幕末に外国人を殺傷して、戸部刑場で処刑された清水清治と間宮一の墓、鳶の小亀の墓がある。他に多くの古い墓石が並び、西区での歴史の長さを感じさせてくれる。
門前すぐ右に、当寺にあった日限地蔵尊、藤棚一丁目に残されていた延命地蔵尊と岩亀横丁に置かれていた子育地蔵尊の３体が祀られている。
夏の６、７、８月の４、14、24日に藤棚一番街と西前中央商店会の通りに縁日が開かれ、綿菓子、金魚すくいや焼きそばなどの露店が並ぶ。信じられないほどの大勢の子供たちが集まり、大賑いになる。
題字・絵と文　鈴木太郎（西区文化協会）