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温故知新!西区てくてくスケッチ:第二十一回 ジョイナス
2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
最終更新日 2019年2月19日
横浜駅西口を出て左へ、西口交番を過ぎると「ジョイナス」がある。いつも買物客などでいっぱいだ。
この周辺は江戸時代は「袖ケ浦(そでがうら)」と呼ばれた入江で、明治、大正時代に埋め立てが進められた。戦後は米軍に接収されて、砂利置き場になり「横浜駅裏に残された砂漠」と言われていた。私は子どもの頃、西口に行った記憶はまったく無い。
ここに昭和31(1956)年4月、アーケードの「横浜駅名品街」と高島屋ストアがオープンした。名品街入口近くの左側に「鈴木カメラ店」、右側に「水信果実店」があり、書店、日本そば、中華料理店、洋品店、レストラン、映画館、ビアホールなど新しいシャレた、華やかな店が並んでいた。戦後のまだ混乱していた社会から、ちょっぴり明るい未来を予感させてくれた。新しい魅力的なショッピングタウンの誕生だった。買物客は殺到した。
今の「ジョイナス」は「横浜駅名品街」から始まった。
題字・絵・文:鈴木太郎(西区文化協会)
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