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温故知新!西区てくてくスケッチ:第四十一回 尾張屋橋(おわりやばし)
2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
最終更新日 2020年6月23日
国道1号と国道16号が交差する浜松町交差点は、いつも自動車の交通量が多い。
洪福寺方面に行くには、東海道本線、横須賀線、相鉄本線の線路と帷子(かたびら)川を跨いでいる、珍しいS字カーブをした尾張屋橋を渡る。交差点からすぐに鉄道線路があるので、S字カーブになっている。
関東大震災後の1929(昭和4)年に難工事で完成。橋の名は、江戸中期の宝暦年間に河口を埋立てられた「尾張屋新田」から名付けられた。
橋が完成した翌年に、市電の浅間町線が開通し、チンチン電車が橋の上を走った。
私は9系統の浦舟町から六角橋までを走る市電が、橋の急カーブの坂道をゆっくりと行く、のんびりとした風景を思い出す。
快晴だと橋の上から富士山が見える。市電の乗客は、雄大な富士山を窓からながめて楽しんでいた事だろう。
題字・絵・文:鈴木太郎(西区文化協会)
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