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市長定例記者会見(令和2年2月19日)

最終更新日 2020年3月9日

令和2年2月19日(水曜日)14:00~市庁舎2階応接室

※市長記者会見における質疑内容の要旨を政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

テーマ資料

質疑要旨

1 情報提供
新型コロナウイルス感染症に対する横浜市の主な取組について

記者:

今日、ダイヤモンド・プリンセス号から、14日間滞在して下船が始まったことについての受け止めをお聞かせください。

市長:

ダイヤモンド・プリンセス号については、本日から下船が始まりましたが、乗船していた人たちは、約2週間、本当に大変な苦労をされたと思います。まだ完全には休まらない状況だと思いますが、下船したことで少しはお休みできて、安堵されているのではないかと思います。当面、陽性者との濃厚接触者や乗員は船内に残ります。引き続き、市としてできる限りサポートしていきたいと思います。
船とは関係ありませんが、市内で新たに新型コロナウイルスに感染した患者が確認されました。また、先日、救急搬送に従事した市消防職員が感染したことは、重大なことと受け止めています。濃厚接触者の把握を含めて調査を行っています。市民の皆様からの相談への対応と、適切な医療を提供できる体制をしっかり確保して、市民の皆様の不安に寄り添いながらしっかり取り組んでいきます。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客と乗組員の皆様を、市としても色々と支援していきたいと思います。

記者:

日本にとっても、市にとっても今まで経験したことのないような事態だと思います。14日間のうちに船内で集団感染が起き、国や県の対応について批判の声なども一部あるようです。そうしたことについてはどのようにお考えですか。

市長:

厚生労働省と県、市と常に情報(共有)を密にしています。厚生労働省も懸命にやっていて、県と市も対応について常に情報共有し、ミーティングしながら取り組んでいます。新たな感染者が出る、感染源も定かでないという状況もありますが、経路をはっきりさせて、しっかりやっていくのだと強く思っています。

記者:

教訓になったことなど、国や県に要望や提言などは。

市長:

初めて(の経験)ですが、最善の取組をしようと国、県と市も考えていて、お互いに対処をスピーディに行っていくための工夫や方法を、さらに進化させていくべきだと思っています。県や国のここが足りないという気持ちはなく、協力して新しい経験に対応していかなければならないと考えています。

記者:

市はクルーズ船の振興に非常に力を入れてきましたが、クルーズ船の観光に関してのこれまでと今後の影響をどのように考えていますか。

市長:

ダイヤモンド・プリンセス号は、横浜発着の予約などが入っていますが、この状況なので(直近は)キャンセルになっています。今は感染(拡大)を抑え、ともかくお客様をお守りすることが一番です。今後の予定は話し合い中ですが、おそらくキャンセルが多くなるのではないかと考えています。その他も調整中ですが、まだ寄港が先なので、今のところあまりキャンセルにはなっていないと聞いています。

記者:

以前話していた5月、6月に10隻ほど中国発着の便が来るというのは変わりませんか。

事務局:

直近のダイヤモンド・プリンセス号と国から寄港拒否があったウエステルダム号は、キャンセルが出ていますが、それ以外のところは調整中で、まだ4月以降のキャンセルは特に聞いていません。

記者:

10隻が新たに来ることも状況として変わっていない。

事務局:

はい、今のところ。

記者:

各自治体で多くの人が集まるイベントの中止や延期などが出ています。市主催のIRの市民説明会も多くの人が集まりますが、延期や中止を検討していますか。

市長:

3月までに6回予定していて、状況によっては考えますが、今のところ中止の予定はありません。

記者:

クルーズ事業の影響について、CP+2020が中止になったり中華街の人が減ったりしているという話があり、クルーズ船の関係は来年度も重きを置いている事業だと思いますが、市内経済全体への影響をどのようにお考えですか。

市長:

いま(市内)ホテルにヒアリングしていて、全体の傾向として、中国以外の外国人観光客、日本人観光客にも宿泊キャンセルが出始め、また、宴席のキャンセルも出ているとのことです。ダイヤモンド・プリンセス号から下船できないお客様による宿泊キャンセルが出た一方で、乗船を予定していた人が乗れないために延泊することもあったとのことです。また、CP+2020の中止や、パシフィコ横浜の展示ホールで開催を予定していた複数の催事が、中止や延期になったと報告を受けています。横浜アリーナのイベントについては、昨日までに特段の影響や、主催者から中止の申し出はないということです。感染経路がまだ明らかにならない中では、不安が高まりキャンセルが増える可能性があるのではないかと思うので、まずは感染経路をはっきりして、これ以上の感染(拡大)を抑えることがとても重要です。船についても風評被害をとても心配しています。ダイヤモンド・プリンセス号の経過が逐次はっきりとして、全て解決されるよう考えていきたいです。ダイヤモンド・プリンセス号様もしっかり取り組み、結果の検証をしっかりやると思いますし、風評被害を抑えることを私も考えています。それから、市内企業へのヒアリングも行っています。「今は全く業務に影響はない」という企業もありますが、製造業で「中国からの部品調達(ができず)、生産に支障が生じ始めている」という企業もあります。全て調べたわけではありませんが、非常に中国からの輸入が多く、おそらく食料品もですが、影響があるのではないかと思います。市は、賞をいただくなど日本でも最高レベルのクルーズポート(であると思いますが)、コロナウイルスのことで客船クルーズについて不安に(思われて)しまうことは、極めて残念です。情報公開をしっかりしながら、コロナウイルスが収束した時に、色々な方法があると思いますが、安全であることをお伝えしたいと考えています。

記者:

市が主催するイベントや大きな会議などで、中止や延期などの話がありますか。昨日、県庁は庁内でそうしたイベントがある場合、中止や延期も含めて検討していくよう通達がありましたが、市は実際に中止などあるか、そうしたことの方向性は検討しているか教えてください。

市長:

共催・主催団体様と話し合い、他都市の状況や、国の感染症対策本部会議の内容などを常に情報共有しながら、これから適切に判断していくものと考えています。今のところ、中止・延期になった主なイベントは6件あり、中止は「CP+2020(2/27~3/1)」、「鶴見・あいねっと推進フォーラム(2/22)」、「SAVE THE WATER, SAVE THE LIFEイベント(2/24)」、「『ヨコハマ・バーン』先生になろう!(3/1)」、また「世界コマ大戦(2/22)」が延期、「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2020男子大会(2/24~3/1)」は4月13日~19日に延期して慶応義塾大学日吉キャンパスで行います。

記者:

クルーズのキャンセルについて、アジアでのクルーズを中止するような動きも出ていると聞いています。具体的には、ノルウェージャン・スピリットやセレブリティ・ミレニアムが寄港中止となっていますが、それでもまだ影響はあまりないという認識ですか。

事務局:

確かにそうした相談は来ていますが、キャンセルするかどうかはこれからの調整です。影響が(今後も)ないとは言えないと思います。

記者:

市の入港予定から消えていますが、キャンセルと決まったわけではないのですか。

事務局:

ダイヤモンド・プリンセス号やウエステルダム号など、いくつかありますが、他はいま相談が来ている状況ということです。

記者:

(市の)救急隊員の発症まで(患者と接触してから)8時間ほどしかありませんでしたが、感染経路の調査はどのようになっていますか。

事務局:

調査は進んでいるのですが、明らかな感染源は見つかっていません。


2 その他

記者:

大阪でIRの事業者が事実上MGMとオリックスのグループに決まったようですが、最初に声を上げていたウェスティンやギャラクシーは横浜に力を入れるというような動きです。大阪が一事業者に固まったこと、横浜への動きについてどのようにお考えですか。

市長:

大阪の最終公募については、事業者が様々な状況を考えて判断した結果、MGMとオリックスのグループのみになったのだろうと考えています。横浜市は今RFC(リクエスト・フォー・コンセプト)(に応募のあった)7社と(のヒアリングなど)進めていて、市の独自調査と併せて実施方針を決定していきます。

記者:

月曜日の市会常任委員会で市のIRに対する基本的な方向性の素案が報告され、パブリックコメントをとるという話がありましたが、もともと予定されてはいなかったのではないかと思いますが、どのような経緯で行うことになったのですか。

市長:

予定されていなかったわけではないです。市が目指すIRの方向性や考え方についてパブリックコメントで市民の皆様にご意見をいただくため、3月6日から4月6日までの一か月間実施します。今年6月に公表予定の実施方針に反映するためにこの時期に行います。

記者:

実施方針に反映するために市民の意見を聞くということですか。

市長:

そうです。

記者:

市民の意見としてはIR自体に反対だという意見が多いかと思いますが、反対意見がとても多かったような場合に、誘致する方針を撤回する、見直すということはあり得ますか。

市長:

市のパブリックコメントの実施要綱と運用では、「提出された意見等の数の多寡で、当該意見等を取り入れるかどうかを決めるものではない」と決めてあります。市では、有用なご意見等を政策などに反映させる手続きとして行われています。今回パブリックコメントでお聞きするご意見は、反対が多かったら止めるということではなく、(賛否)両方のご意見が出ると思いますが、実施方針(策定)の参考にしていきます。

記者:

市がIRを進める上で参考になるものを取り入れるということですか。

市長:

そうです。

記者:

先週、IR説明会が港北区で行われ、SNSなどでは「野次が多い」と、IR自体を反対している人からも苦言のようなものが出ているのですが、どのように受け止めていますか。

市長:

港北区の説明会はとても多かったです。最初の説明会として、私がIRはどのようなものか、何故(推進する)方向性としたのか説明するために、18区で開催しています。前半わたし一人で35分ほどプレゼンテーションするのですが、会場でお立ちになる(人の)ご意見で聞こえなくなることも多かったです。聞きに来ている人もいたと思うので、「まず話を聞いていただきたい」、「休憩後に質問をお受けします」とお話ししました。その後、市にも「聞き取れなかった」とご意見をいただき、私も残念に思いました。今後6回開催しますが、説明を聞いて意見が色々出てきても、最初の説明の部分は聞こえるようにお願いしたいと思います。絶対反対という強い気持ちが溢れることはあると思いますが、「あれでは全然説明が聞こえないから困る」というご意見がかなり来たので、私も残念ですし、説明は聞いてほしいと思います。


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政策経営局シティプロモーション推進室報道課

電話:045-671-3498

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メールアドレス:ss-hodo@city.yokohama.jp

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