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市長定例記者会見(平成31年4月23日)

最終更新日 2019年5月10日

平成31年4月23日(火曜日)11:00~市庁舎2階応接室

※市長記者会見における質疑内容の要旨を政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

テーマ資料

質疑要旨

1 テーマ
(1)「横浜音祭り2019」この秋、開催します!

記者:

音祭りは今年で3回目ですが、今回のお勧めを教えてください。

市長:

今年で3回目となり、おかげさまで来場者も随分増えました。ダンスと音楽とトリエンナーレを3年に1回ずつ、毎年開催していますが、音祭りでは横浜の街そのものを舞台にした、街に広がる音プロジェクトを開催します。プロ・アマを問わないオールジャンルの出演者によるストリートライブを展開します。今回はラグビーワールドカップ2019に合わせ、訪日観戦客なども楽しんでいただけるような取組や、音楽にダンスやアートを組み合わせたこれまでにない企画も実施します。また、ラグビーワールドカップ2019や東京オリンピック・パラリンピックを契機とした、英国連携プログラムもあります。特に、スコットランドで活躍する弦楽合奏団スコティッシュ・アンサンブルによる「Anno(アンノ)」は、世界最大の芸術フェスティバルといわれる「エジンバラ・フェスティバル・フリンジ」で2018年に世界から注目を浴びた、映像と音楽を組み合わせた作品で、日本初上陸です。市はエジンバラと音楽や芸術などの交流をしようとしており、そうした成果があったと思います。そして、大変人気のある葉加瀬太郎さんが初めてセルフプロデュースをするオーケストラ編成によるコンサートを行い、数々の名曲をオーケストラアレンジでご披露していただきます。これは閉幕のコンサートになりますが、大変華やかでフェスティバルの主役としても、とても楽しみです。新井鴎子さんには芸術監督をやっていただいていますが、非常に斬新な企画を行う方で、今回もとてもお楽しみいただけると思います。

また、プログラムの数は300と相当多いです。アンドレア・バッティストーニさんはとても人気で、色々な新しい劇場のこけら落としに出ていて、若きカリスマとも言われているので、オープニングコンサートも素晴らしいものになると思いますし、アナと雪の女王で大変人気になったMay J.さんと葉加瀬太郎さんとのコラボレーションも楽しみです。創立20周年の横浜シンフォニエッタはとてもレベルの高い楽団で、特別編成するということで非常に楽しんでいただけると思います。

(2)平成31年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について

記者:

今年は昨年より17人減っていて、色々な取組をされていますが、今年特に力を入れたい取組を教えてください。

市長:

待機児童は昨年より17人減少しましたが、ゼロにはなりませんでした。国の基準も変わりましたが、本当に丁寧に保護者に寄り添った結果で減ったのだと思います。しかし、依然として保護者の方々にとって厳しい状況なので、今後の対策にしっかり力を入れていきたいと思います。まず、施設は拡充していかなくてはなりません。保育ニーズをしっかりと分析し、ニーズの高いエリアを中心に保育所の整備を続けていきます。それと同時に、定員外の受入れや年度限定保育事業の実施、既存資源のさらなる活用をしっかり進めていきます。昨年度から実施している幼稚園での2歳児の受入れは、効果をしっかり検証した上で、推進します。保育士の確保は特に大切で(進めていきますが)、皆様にもご懸念の声をいただいている保育の質の確保に力を入れていきたいと思います。様々な研修を行っており、資格を持っていても働いていない潜在的な保育士が多いので、その方たちが働いて活躍していただけるようにします。人材育成が非常に大事だと考えています。保育所の待機児童解消は色々な角度から同時に推進していかないと非常に難しく、連携がとても大切です。一部の区ではマンションが急激に増加しているところがあり、そうした状況をしっかり把握していかなくてはいけないと思います。また、建設中のマンションの情報など、これから(住宅が)建つ地区を細かく分析して備えてきた手法はとても有効で、今まで取り組んできたことをしっかり検証して続けていくべきことは続けていきます。市として終わりがないという気持ちでやっていますし、これから少子化の懸念もありますが、色々な場面、角度から検証して最も時代に合った考え方をしていきたいと思います。今はまだ働きたい方が増えていると思います。また、無償化に伴い特に申請が多かったかというと今のところ変化はありません。今後どのように推移していくか慎重に捉えていかなくてはならないと思っています。

記者:

潜在保育士について、市内にある認可保育所や認定こども園834か所のうち、62か所で保育士の対応の目途が立たなく、子どもの受入定員を抑えているという現状があると思います。保育士が足りないことで子どもを受け入れることができないことについて、改めて認識をお聞かせください。

市長:

大変残念なことだと思っており、この対策をしっかりとらなくてはならないと考えています。

事務局:

定員割れしている保育施設に対して、どのような理由で定員割れしているかアンケートをとり、一園除いて全ての園にご回答いただきました。複数回答可としているので、その回答のうちの一つとして保育士が足りないことを挙げた園が62園あるという状況です。62園の定員割れの実数全て(の原因)が、保育士がいないためではないと認識していますが、横浜だけでなく他都市を含め色々なところで保育所の増設もしているので、保育士が足りなくなっていることは全国的な事実です。横浜の保育施設は素晴らしく質の良い環境で保育をしているのだということを、保育士免許を持っている方や今学んでいる方々にもう一度アピールして、少しでも多くの方に横浜で働きたいと思っていただけるよう一生懸命広報して、実態を広くお知らせするよう努めていきたいと考えています。

記者:

希望通りの保育所を利用できない人が3,231人いて、昨年より151人増加した点についてお聞かせください。

事務局:

保留児童数3,231人は、大変厳しい状況だと思っています。昨年よりも若干の増加ですが、29年に比べると減少しており、3,000人ほどで推移している現状です。内訳を見ると、育休関係が797人で前年より増えています。この理由はこれから分析しますが、育児休暇中の方の申請自体が増えていること、あるいは育児休暇を2歳まで延長する方が増えてきていることが考えられます。また、育児休暇中の方の状況把握が昨年に比べると積極的に行えるようになってきました。マスコミからこのような件を取りあげていただいて、窓口でも確認しやすくなったこともあり、この人数が増えてきているのではないかという印象を持っています。

2 その他

記者:

開催から1か月経つガーデンネックレスについて、これまでの来場者の状況と、十連休が始まりますが見所などお聞かせください。

市長:

旭区の里山ガーデンですが、先週末4月21日(日曜日)までに合計9万人を超える方にご来場いただきました。ゴールデンウィークに向けて、ペチュニアやポピーなどもお楽しみいただけますし、ガーデンベアのお出迎えやコンサート、ワークショップなど、花以外でもお楽しみいただけるような企画も日替わりで用意しています。これからゴールデンウィークにかけてさらに来場者が増えるのではないかと思います。みなとエリアでは、今年で横浜開催4回目となる、日本フラワー&ガーデンショウに、4月19日(金曜日)から3日間で合計6万人を超える方が来場されました。家族連れの方が多く、イベント自体も大変充実していて、できるだけ体験コーナーを増やしたということでした。皆様に喜んでいただき、来場者数は好調だと言えるのではないでしょうか。

5月3日からは、いよいよ市の花バラをテーマに「横浜ローズウィーク」が始まります。山下公園や港の見える丘公園のバラ園のほか、5月15日から大さん橋ホールで「ばらフェスタ」も開催します。特にこの中で楽しい企画が、宝塚歌劇団の本拠地である宝塚市から、宝塚歌劇団の大ヒット作品の「ベルサイユのばら」という品種のバラの苗を寄贈していただきます。これは宝塚市がここ2年、横浜市で観光キャンペーンをしていて、私がバラのフェスタがあるとお話ししたら、何かやりましょうということになり、宝塚のスターも一緒に来て苗木を寄贈してくださるということになりました。「ベルサイユのばら」という漫画は池田理代子さんの名作で、今も宝塚歌劇団で上演しています。その主役級のメインキャストにちなんだバラができるそうで、驚きました。例えば、オスカルは白バラ、マリーアントワネットは深紅のバラと色々な色があり、知っている方はすぐわかると思います。私は小さい頃から大ファンでした。それから、(ばらフェスタの会場には)花組のトップスター、明日海りおさんの等身大パネルがあって、宝塚歌劇のフィナーレで使うシャンシャンを持って一緒に記念撮影ができるようになっています。また、明日海りおさんは退団が決まっていますが、歌劇団として初となる横浜アリーナでのリサイタルを行います。横浜市でこうした企画をするのは珍しく、NHKエデュケーショナルさんも企画に入られたのですが、とても楽しい企画です。さらに、宝塚歌劇団のスターお二人によるトークショーを行っていただきます。寄贈いただいた苗木は、港の見える丘公園の一部に植樹をして記念にしたいと思っています。

記者:

今日は平成最後の会見ですが、平成の横浜市政を振り返ったコメントをいただけますか。

市長:

平成の31年間は、市政にとって激動の時代であったと思います。社会的に急激な変化、特にIT、ICT、AIやSNSが大変な勢いで社会に進出しました。私は10年間(市長を)務めておりますが、この10年でSNSが普通に社会の情報公開ツールにも使われていますし、つながっていくことによって大きな変化が起きたのではないかと思います。それから、市政について、地方自治体の財政の厳しさが加速してきた時代ではないかと思います。前市長が、財政規律をしっかり守るべきだということを市民の皆様にご説明して、市としても相当の努力をしていました。私も経営者なので、そうしたことにものすごく注力していますが、これから先の経済的な成長を考えれば、力強く踏み出していくことも必要です。歴代の市長が財政規律を守りながら経済成長を図り、それが横浜市民の幸せにつながっていくという考えのもとで取り組まれてきたわけですが、私としてもそこはしっかり方向性を決めて行ってきました。私にとってもこの10年間はチャレンジの時でした。それから、公共施設の老朽化、街の急激な発展で一気に造った施設が同じような時期に老朽化してきました。これをどうするかも市にとって大きな課題でしたが、市会の先生方、何よりも市民の皆様のご協力、自治会町内会とも一体になって対応していただき、新市庁舎をはじめ色々な大きな施設がリニューアルすることになりました。そして、何よりも皆様が感じていると思いますが、災害は平成の時代に厳しいものであったと記憶されると思います。特に近年そうした状況で、防災・減災について一丸となってやっていかなければならないと考えています。国も大変な緊張感のもとに様々な施策を推進していただいていると思いますが、また(防災・減災対策について国に)お願いしていきたいと思っています。市では東日本大震災、その後の熊本地震、北海道胆振東部地震もそうですが、職員派遣も行ってきました。また、特別自治市構想を進めていますが、県とは良い関係の中で互いにやれることをやろうということで進めてきたことも平成の中で強い思いがあります。いつ来るか分からない震災に一人でも被害を受けることがないよう、これからも対策していきたいと緊張感を持っていきますし、苦境の時には、力と知恵が人間にはあると思います。そして、これからは明るい気持ちで、黒岩知事もお話しされていましたが、笑顔を大切に人生100年時代ということですので、何よりも高齢になっても健康で健やかに暮らせるよう市も頑張りますので、市民の皆様もご一緒になっていただき、令和の時代を迎えていきたいと思います。

記者:

この30年間の女性の社会進出、女性活躍を市長自身がトップランナーとして走ってきたと思いますが、改めて振り返るとどのようにお考えですか。

市長:

女性活躍推進法ができたことは画期的でしたし、私たちが取り組んだことによって全国的に知られることになった待機児童対策は、皆様に強く認識していただきましたし、女性活躍のベースとなることが取り上げられたことがとても良かったと思います。しかし、全国で女性市長も増え、市議会など基礎自治体や県でも女性の議員が増えていますが、まだ10数%です。海外と比べると遅れていると思いますし、民間企業などでも(男女雇用機会)均等法世代と言われている方が大いに活躍なさって役員(に女性)も増えてきたとはいえ、まだ働く現場で女性が主導的な力を発揮できていないのではないかというのが実感ですが、緒に就いたとは思います。まだ男性に有利な状況があるのではないかと思います。女性が積極的に仕事を得ることに全くノーという世界ではないということです。私が働こうとした1965年と社会の状況は全く様変わりしていますが、現実はまだ女性が男性より圧倒的に数が少なく、その事実を皆様と考えてみたいと思っています。市は女性に活躍してもらうべく施策がありますが、横浜市長を務めていると、色々な会合に出てご挨拶する際も会場は圧倒的に男性が多く、まだ現状として少ないと実感します。アフリカの国の皆様とお話しする機会がありますが、新興国が多いということであっても議員や大統領に女性が多く、活躍しています。日本は成熟してきたということですが、ジェンダーギャップにおいて先進国の中で圧倒的に下位に位置しています。令和の時代、令和というのはとても心優しい感じがします。特に鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)くという(ところは)女性がお化粧している姿が思い浮かび、序文が非常に優しくて、私は女性たちを応援してくれるような元号ではないかと思います。本当は女性や男性と言っている時代ではないと思います。男性社会という言い方をしますが、私は男性と一緒に働いてきており、ほとんど周りは男性だったので、どちらかというと戦友という感じで一緒に苦労して仕事をしてきたので、あまり男性、女性と言いたくはありません。一緒に苦労してきたから男性の苦労も分かるので、男性の働き方を変えなければ難しいと(思っています)。男性が背負う状況が日本にはあったので、最近は男性も育児休業をとっていますが、男性の働き方も改革したいと思います。

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電話:045-671-3498

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メールアドレス:ss-hodo@city.yokohama.jp

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