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2025年3月号 横浜と桜
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は横浜と桜についてです。
最終更新日 2025年4月1日
「広報よこはま」2025年3月号「よこはま彩発見」の掲載内容はリンク先をご覧ください。
横浜と桜
「横浜公園ノ櫻」横浜市中央図書館所蔵
江戸時代末期、江戸の染井村(現在の豊島区駒込)で植木職人が作り出した「ソメイヨシノ」は、その成長の早さと一斉に花が咲き誇る美しさで人気を博し、明治以降、日本全国に広まりました。横浜も例外ではなく、多くの桜が植えられ市内各所に名所が生まれました。
明治期から横浜中心部の桜の名所といえば、横浜公園(中区)が挙げられます。和服を着た人々がベンチに座り、満開の桜を愛でている姿は、当時の彩色絵葉書にも描かれています。
また、桜とともに小高い丘から港や街の景色を楽しめた伊勢山、野毛山、掃部山も多くの人々が訪れる人気のスポットでした。山手桜道や三渓園、堀割川河岸なども桜の名所として多くの絵葉書に残されています。これらの絵葉書は、横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶(外部サイト)」でご覧いただけます。
日本の野生のサクラは、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、オオシマザクラなど9種類とされていましたが、近年、クマノザクラが発見され、現在では野生種は10種類と考えられています。さらに、これらの野生種から作られたサクラの園芸品種は200以上あると言われています。サクラといっても、咲く時期や花の色、形はさまざまです。
それぞれ異なる時期に咲くため、長い期間にわたって花見を楽しむことができ、花が咲き誇る季節には、横浜の街が一層華やかに彩られます。
横浜市内の桜の名所を巡りながら、さまざまな桜の美しさを堪能してみませんか。
横浜で見られる主な品種
ソメイヨシノ(染井吉野)
オオシマザクラとエドヒガンの交配で生まれたと考えられている栽培品種です。
江戸時代末期に江戸の染井村(現在の豊島区駒込)の植木職人が作ったもので、明治以降に広まりました。淡い紅色のたくさんの花を咲かせる大変人気のある品種で、戦後の復興や高度経済成長の頃に公園や街路など公共の場に植えられ、各地に桜の名所が誕生しました。
オカメ
カンヒザクラとマメザクラから生まれた栽培品種です。
紅色の小さな花が下向きに咲きます。高さ3mほどとあまり大きくならないので、鉢植えや庭植えに使われることもあります。ソメイヨシノより早い早春に花が咲きます。
オオカンザクラ(大寒桜)
カンヒザクラとオオシマザクラのから生まれたと考えられる栽培品種です。
埼玉県川口市の安行から広められたので、「安行寒桜」ともいいます。関東を中心に公園などに植えられている品種です。高さが10mもの大木となります。
オオシマザクラ(大島桜)
関東南部の温暖帯に分布する種で、伊豆大島に多いことから名づけられました。大きな花を咲かせることから、オオシマザクラをもとに様々な品種が生まれています。
桜餅に利用される葉はオオシマザクラの葉を塩漬けにしたものが使われます。ソメイヨシノと同じ頃に咲きます。
ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)
横浜市の白井勲氏によって作られた品種です。“兼六園熊谷”という品種にカンヒザクラを交配して作られました。紅紫色の花はとても存在感があり、開花はソメイヨシノより早いものや遅いものなど、開花時期に幅があります。
ジンダイアケボノ(神代曙)
ソメイヨシノと同じ頃に咲き、花は淡紅色でやや濃くなります。てんぐ巣病にかかりにくいと言われているため、ソメイヨシノの代わりに植えられることがあります。
イチヨウ(一葉)
江戸後期から関東を中心に広まった品種です。花弁は丸く淡紅色ですが、中心が白くなります。花の中心から出る雌しべの1本が葉のようになるので、一葉と名付けられています。
多様な品種を見られるサクラの名所
日本初の本格的な洋式競馬場「根岸競馬場」の跡地に整備された公園です。横浜有数の桜の名所であり、春には小高い丘一面に約20種、400本以上の桜が咲き誇ります。約19ヘクタールの園内には、自然の丘陵を活かした広大な芝生の広場があり、ゆったりとくつろぐことができます。公園内には、近代化産業遺産や横浜市認定歴史的建造物に認定された「旧一等馬見所」などの歴史的建造物もあり、見どころがたくさんあります。
- オカメ
- オオカンザクラ(大寒桜)
- ソメイヨシノ(染井吉野)
- オオシマザクラ(大島桜)
- ジンダイアケボノ(神代曙)
- イチヨウ(一葉) など
JR線「根岸」駅、「山手」駅から徒歩約15分、バス便あり
1929(昭和4)年に公開され、面積約8.1ヘクタールの公園内には、元来の地形を活かした樹林の他に広場や遊び場、池等の施設が整備され、約25種、約200本のサクラを楽しめます。また、園内には、25m温水プール(保土ケ谷プール)が設置され、年間を通して多くの人々に利用されています。周辺には環境活動支援センターやこども植物園、英連邦墓地などがあります。
- ソメイヨシノ(染井吉野)
- ジンダイアケボノ(神代曙)
- カンザン(関山)
- ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)
- ウコン(鬱金)
- ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)
- ヨウコウ(陽光)
JR線「保土ケ谷」駅、「東戸塚」駅などからバス
サクラの名所
みなとみらい線「元町・中華街」駅(アメリカ山公園口)から徒歩約8分
JR「根岸」駅、「桜木町」駅などからバス
相鉄線「二俣川」駅から徒歩約15分、バス便あり
ガーデンネックレス横浜 マスコットキャラクター「ガーデンベア」
3月19日(水曜日)から「ガーデンネックレス横浜2025(外部サイト)」が始まります。港の景観や洗練された街並みとともに、サクラ、チューリップ、バラと春の装いのリレーを楽しむことができます。 ぜひ、お越しください。
- 開催期間:3月19日(水曜日)~6月15日(日曜日)
- 会場:みなとエリア(みなとみらい・関内・山手地区、横浜駅周辺)、里山ガーデン(旭区)ほか
みなとエリア
サクラ(3月下旬~4月上旬)
さくら通りや汽車道、山手エリアなどがサクラに彩られます。サクラの名所を巡りながら、横浜の春の訪れをお楽しみください。
チューリップ(4月上旬~4月中旬)
約10万本のチューリップが咲き誇る横浜公園、港へ続く日本通り、潮風を感じながら港の景観が楽しめる新港中央広場など、色鮮やかなチューリップが港を彩ります。
バラ(5月上旬~5月下旬)
約160品種1,900株のバラの競演が楽しめる山下公園、3つのテーマが楽しめる港の見える丘公園など、横浜市の花「バラ」が見頃を迎え、さまざまなイベントとともにバラを市内各所で楽しめます。
里山ガーデン(里山ガーデンフェスタ)
- 開催期間:3月19日(水曜日)~5月6日(火曜日・休日)
- 場所:よこはま動物園ズーラシア隣接
横浜市内最大級10,000㎡の「横浜の花で彩る大花壇」では、横浜市内産のパンジーやネモフィラなど花々や、里山の新緑をお楽しみいただけます。
イベント情報
第47回「よこはま花と緑のスプリングフェア2025」
毎年春に開催される人気のイベントです。横浜公園、山下公園、日本大通りを中心に、色とりどりの花々が咲き誇ります。
- 開催期間:4月5日(土曜日)~5月6日(火曜日・休日)
- 横浜公園会場: 10万本ものチューリップ、フラワーマーケットが楽しめます。
- 山下公園、日本大通り会場: 日本大通りの歴史的建造物を彩る春の花々を楽しめるほか、山下公園では趣向を凝らした花壇が並ぶ「花壇展」を開催します。
- 入場料:無料
日本最大級の園芸イベント。展示・ワークショップ・ステージ・ショップなど、子どもから大人まで楽しめる多彩なコンテンツが盛りだくさんです。
- 開催期間:5月3日(土曜日)~5月5日(月曜日、祝日)
- 会場:パシフィコ横浜 展示ホールA・B
- 入場料:前売券 ¥1,500 当日券 ¥1,800 中学生以下 無料 ※税込
【受付終了】読者プレゼント
応募受付は終了し、当選者に4月1日(火曜日)に賞品を発送しました。ご応募ありがとうございました。
いつも『広報よこはま』・「よこはま彩発見」をご覧いただき、ありがとうございます。感想をお寄せいただいた方の中から抽選で、ガーデンネックレス横浜のマスコットキャラクター「ガーデンベア」のサコッシュ・クリアファイル(A5判)・カードのセットを5名様にプレゼントします。ご希望の方は、次の6項目※を明記し、郵便はがき(〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10 横浜市役所政策経営局広報課 あて)又は電子メール(ss-saihakken@city.yokohama.lg.jp)でご応募ください。締切は2025年3月31日(月曜日) 必着です。
※ 1.郵便番号、2.住所、3.氏名、4.感想、5.読んでみたい記事、6.「3月号プレゼント希望」
なお、当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。また、いただいた個人情報は、賞品の発送以外の目的には使用しません。
読者プレゼント問合せ先 横浜市役所政策経営局広報課 TEL:045‐671-2331 FAX:045‐661-2351
このページへのお問合せ
みどり環境局戦略企画課(ガーデンネックレス横浜実行委員会事務局)
電話:050-5548-8686
電話:050-5548-8686
ファクス:045-550-4093
ページID:743-715-666