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2024年1月号 横浜消防の歩みと音楽隊 ― 躍進・明るい未来へ
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は 横浜消防の歩みと音楽隊についてです。
最終更新日 2024年2月1日
「広報よこはま」2024年1月号「よこはま彩発見」の掲載内容はリンク先をご覧ください。
横浜消防の歩みと音楽隊 ― 躍進・明るい未来へ ―
横浜消防の歩み
消防局企画課長 城田 裕司
消防組織
横浜消防の組織としての歴史は、1859(安政6)年まで遡ります。この年、横浜開港と同時に、8つの「消防組」が設置され、各組のまとい・組員・頭取が定まりました。この組織は民間の組織でしたが、指揮は代官が執っていました。
その後、1882(明治15)年、神奈川県は消防規則を制定し、消防事務は横浜警察署で統括することとなりました。警察署内に消防係を設置し、消防長は警察署長が兼任していました。当時の横浜の人口は約9万4000人、戸数は約2万6000戸でした。
そして、1948(昭和23)年、消防組織法の施行により、神奈川県(警防部)から分離し、自治体消防としての「横浜市消防」が発足しました。当時の職員数は854人、消防車は82台、救急車2台、消防艇4隻、消防団は13団(7,801人)でした。消防署は、鶴見、神奈川、西、中、南、保土ケ谷、磯子、戸塚の8署、出張所は20か所しかありませんでした。画像は横浜市消防の発足時の様子です。
出初式
横浜消防の昔と今を、出初式という面から見てみましょう。次の画像は、1949(昭和24)年1月に実施された、自治体消防としての第1回目の出初式の写真です。中区の住吉町で挙行されました。
そして、その次の画像は、2023(令和5)年1月に実施した「横浜消防出初式2023」での一斉放水の模様です。現在の横浜消防出初式は、約7万5000人の方が訪れる大規模なイベントとなっています。「横浜消防出初式2024」は、2024(令和6)年1月7日(日曜日)の開催となります。今まで以上に皆様に楽しんで、そして満足していただけるようなイベントを企画しています。ぜひ、会場の横浜赤レンガ倉庫にお越しください。SNSのX(旧Twitter)の横浜消防出初式2024公式アカウント(外部サイト)からも情報を発信しています。
消防車両
現在、横浜市消防局では、消防車、救急車、ヘリコプター、消防艇など約600台を市内に配備しています。消防車の歴史を辿っていくと、1914(大正3)年に、外国人居留地消防が、英国製のガソリンポンプ自動車を輸入し、薩摩町消防組(現在の中区)に配置したのが最初でした。諸説ありますが、これが日本初の消防車と言われています。
画像は、その消防車(ガソリンポンプ自動車)「メリーウェザー号」です。この写真は中消防署山下町消防出張所のガレージにも描かれていますので、お近くを通った際は、ぜひご覧ください。
また、横浜は救急発祥の地でもあります。1933(昭和8)年に、山下消防署において、日本初となる救急車が配置され、その年から救急事務が開始されました。画像は初代の救急車で、キャデラックを改造した車両でした。
消防局庁舎
次に消防局庁舎という面から、横浜消防の昔と今を見ていきます。
次の画像は、1949(昭和24)年6月に完成した、消防局庁舎です。日本で最初の消防本部独立庁舎と言われています。
そして、その次の画像は、2023(令和5)年10月に供用を開始した、横浜市消防局新本部庁舎です。11月には司令センターの移設が完了し、現在の横浜市消防局の中枢として、横浜市民の皆様に安全・安心を実感していただけるように、消防職員が日々業務に当たっています。
これからも変化し、そして進化し続ける横浜市消防局を応援していただけると幸いです。
【問合せ】消防局企画課 TEL 334-6401 FAX 334-6517
横浜市消防音楽隊の歩みと活動
横浜市民防災センター(消防音楽隊担当) 永峯 義典
創設
1958年11月、平沼市長と創設当時の音楽隊員
横浜市消防音楽隊は、1958(昭和33)年に横浜開港100周年、市政70周年を記念して創設されました。
1958(昭和33)年6月17日、市内各消防署が推薦した20代の消防職員の適性や健康状態を審査して、32名の音楽隊員を選考しました。しかし、吹奏楽の経験者は皆無であり、大半が楽器を手にしたのは初めてで、ピアノやギターの経験者が数名という状態でした。
隊員は各消防署から配置され、当直日を練習日とし、同年9月より三ツ沢競技場のスタンドで練習を開始しました。東京消防庁音楽隊に指導を依頼し、木管・金管・打楽器のほか、パレードなどの指導も行われました。
同年12月12日、消防局旧庁舎の訓示室において消防局幹部職員を前に、当時演奏可能なレパートリーであった『軍艦行進曲』と『錨を上げて』の2曲を披露しました。
そして、翌年の1959(昭和34)年元旦には、市会議場での横浜市新春賀詞交歓会で『横浜市歌』を披露して公式演奏のスタートとなりました。
ドリルチーム「ポートエンジェルス119」の発足
ポートエンジェルス119は、当時、男性隊員のみで構成していた音楽隊に、編成の充実と演技の幅の拡大を図るため、全国の消防音楽隊にさきがけて、1982(昭和57)年に14名の女性隊員を採用し「演奏もできる女性ドリルチーム」として発足しました。
全国的にも珍しい、長さ約1m、重さ約700gの「ストレートトランペット」という演技用の楽器を使用して、適宜、演奏やドリル演技を披露しています。
結成当時(1982年)のポートエンジェルス119
【左】結成時(1982年)と【右】現在のパレード服
活動
横浜市消防音楽隊は、市内各所で演奏・演技を通じた防災啓発活動を行うとともに、横浜開港記念みなと祭「ザよこはまパレード(国際仮装行列)」や入港する大型客船の歓迎式、横浜マラソンなどで練習を重ねた演奏・演技を披露し、横浜のシティプロモーションも担っています。
また、子どもたちの創造性を育み、文化芸術の発展のため、市内の中学生に対して楽器指導ワークショップを実施するなど、次世代育成プログラムにも力を入れています。
撮影協力:大野隆介
創設65周年記念演奏会の開催
来る3月16日(土曜日)には、これまでの皆様の応援に感謝の気持ちを込めて、「躍進~明るい未来へ~」をテーマに創設65周年記念演奏会を開催します。1982(昭和57)年に発足した消防音楽隊のドリルチーム「ポートエンジェルス119」の新パレード服のお披露目など、輝かしい姿を披露します。音楽隊一同、皆様にお会いできることを楽しみにしています。
NISSOホールディングスPresents 横浜市消防音楽隊 創設65周年記念演奏会
- 日時 2024年3月16日(土曜日)13時30分~15時40分(予定)
- 会場 神奈川県民ホール
- 申込期限 2024年1月19日(金曜日)必着
- 定員 2,400人 ※応募者多数の場合は抽選
活動の詳細、演奏会の申込などについては、横浜市消防音楽隊からのお知らせをご覧ください。
【問合せ】横浜市民防災センター TEL 312-0119 FAX 312-0386
【受付終了】読者プレゼント
応募受付は終了し、当選者に2月1日(木曜日)に賞品を発送しました。ご応募ありがとうございました。
いつも『広報よこはま』・「よこはま彩発見」をご覧いただき、ありがとうございます。感想をお寄せいただいた方の中から抽選で、「横浜消防2024カレンダー」と缶バッチのセットを5名様にプレゼントします。ご希望の方は、次の6項目※を明記し、郵便はがき(〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10 横浜市役所政策局広報課 あて)又は電子メール(ss-saihakken@city.yokohama.jp)でご応募ください。締切は2024年1月31日(水曜日) 必着です。
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なお、当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。また、いただいた個人情報は、賞品の発送以外の目的には使用しません。
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