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2023年2月号 幕末期の横浜、日本の風景を古写真からめぐる
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。 今回は知られざる幕末の横浜、日本の風景についてです。
最終更新日 2023年2月1日
「広報よこはま」 2023年2月号「よこはま彩発見」の掲載内容はリンク先をご覧ください。
横浜開港資料館特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード―知られざる幕末日本の風景―」
日本大通りの横浜開港資料館では、幕末の日本を撮ったアメリカ人カメラマン、チャールズ・ウィードの写真展を2023(令和5)年3月12日まで開催しています。今回は「広報よこはま」2023年2月号「よこはま彩発見」の紙面に加え、ウィードの古写真を紹介します。
1 根岸不動坂から見た本牧 ウィード撮影 1867~68年 岡山洋二氏蔵
現在の根岸森林公園から根岸駅へ下りる途中に不動坂という長い坂があります。この写真は幕末の不動坂から本牧方向を撮った写真です。右手の海が根岸湾、海岸沿いの集落が根岸村です。今では海は埋め立てられて首都高速道路が走っていますから、ずいぶんと景色は変わってしまいました。
2 金沢八景の九覧亭から野島を望む ウィード撮影 1867~68年 岡山洋二氏蔵
京浜急行線「金沢八景」駅の近くに金龍院というお寺があります。その裏手の丘は江戸時代、金沢八景を見晴らす「展望台」でした。写真の左手の丘が野島(現 野島公園)。右手が現在は横須賀市の室ノ木。以前は内海だったこの一帯は、現在はほとんど埋め立てられています。
3 「富士山への道」 ウィード撮影 1867~68年 岡山洋二氏蔵
英語で「"Fusi Yama"(富士山)への道」というキャプションがついています。横浜の郊外の風景のようですが、撮影ポイントはよくわかっていません。江戸時代の横浜市域は大部分、このような光景がひろがっていました。どこで撮られたかわかる方はいらっしゃいますか?
4 長崎の大浦居留地と出島 ウィード撮影 1867~68年 岡山洋二氏蔵
ウィードは横浜だけではなく、長崎の風景も撮影しています。長崎にも横浜と同様「外国人居留地」がつくられました。右手の洋館が建ち並ぶあたりが大浦居留地。奥の中央から左に見えるのが、江戸時代オランダ人が住んでいた「出島」です。
5 愛宕山から見た江戸 ウィード撮影 1867~68年 岡山洋二氏蔵
現在NHK放送博物館がある愛宕山。江戸時代には江戸を見渡せる絶景ポイントでした。手前左は真福寺。外国の使節も滞在した寺院です。写真には一面、大名や旗本の屋敷が果てしなくひろがっています。現在では山の頂上にのぼっても周囲のビルのほうが高く、まったく見通しはききません。
横浜開港資料館特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード―知られざる幕末日本の風景―」
会期 2023(令和5)年1月28日 (土曜日) ~2023(令和5)年3月12日 (日曜日) ※
※ 休館日:月曜日(ただし、祝日の場合は開館し翌火曜を休館)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
所在地 横浜市中区日本大通3
(みなとみらい線「日本大通り」駅下車 徒歩2分、JR「関内」駅(南口)・市営地下鉄「関内」駅から徒歩約15分)
観覧料ほか リンク先(外部サイト)でご確認ください。
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