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2023年3月号 バラと横浜の歩み
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は横浜市の花「バラ」についてです。 海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。今回は横浜市の花「バラ」についてです。
最終更新日 2023年3月1日
「バラ展覧会」のポスター(1949年)
戦災からの復興をアピールするため、1949(昭和24)年、日本貿易博覧会が野毛山公園と反町の接収解除地(現在の反町公園)の2会場で盛大に行われました。反町会場では、市が後援した「バラ展覧会」が開かれ、サンフランシスコから空輸された生花が展示されました。ピースという最新種を中心に、ショーガール、アームストロングなどの品種が、1本1本ガラスチューブに入れられて運ばれました。当時の輸送事情を考えると驚異的なことで、バラ愛好家をはじめ多くの来場者の人気を集めました。
「愛市の花」
「愛市の花」
1931(昭和6)年頃から1940(昭和15)年頃まで行われていたバラの造花「愛市の花」の頒布が1951(昭和26)年に復活しました。街頭などで1個10円で販売され、収益はみなと祭りの経費などに充てられました。この造花を胸に付けた子どもは開港記念日に市内有料施設に無料で入場できたり、売りさばき個数に応じて横浜港内の見学乗船券も配られたそうです。1954(昭和29)年には17,800個が頒布されたとの記録が残っています。造花は当初は白色でしたが、後にピンク色に変わりました。
市の花「バラ」の制定
市の花「バラ」制定記念式典
高度経済成長期を迎えるとバラの行事は下火になりましたが、昭和50年代後半には「愛市の花」復活を求める市民運動が行われました。その後、市に陳情が出されたり、横浜市会でも議論されるなど機運の盛り上がりを受け、当時の市長は、市制100周年を記念して市の花制定を検討することを表明しました。市は、開港130周年・市制100周年にあたる1989(平成元)年に市民投票を行い、バラは総数27,480票のうち13,784票と最多の票を集めました。同年9月23日、開催中だった横浜博覧会の横浜市民デーに市の花制定記念式典を開催し、花と緑あふれる横浜を創造する新しいシンボルとして、市の花「バラ」が制定されました。
バラ愛好家による団体「横浜ばら会」は創立50周年などを記念して、2000(平成12)年、応募のあった新品種の中から最も横浜にふさわしいバラを選び、「ローズヨコハマ」と名付けました。強い香りが素晴らしく、黄色の色彩の大輪が際立ちます。
はまみらい
横浜開港150周年を記念するバラとして、2007(平成19)年に選定されました。名称は一般から公募されたものです。13~15cmの大輪で色は明るいサーモンピンク、やや酸味のある甘い香りを放ちます。
セント オブ ヨコハマ
第33回全国都市緑化よこはまフェア(2017・平成29年)を記念して命名され、花名は「横浜の香り」を意味しています。香りが強く、病気にも強いのが特徴です。
市内バラの名所
バラの見ごろは春(5~6月)と秋(10~11月)。ガーデンネックレス横浜2023(外部サイト)では、春の開花期に合わせて横浜ローズウィークを開催します。お近くのバラの名所で花々を愛でてみませんか?
山下公園 みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩3分
港の見える丘公園 みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩7分
アメリカ山公園(外部サイト) みなとみらい線「元町・中華街」駅 直結
山手イタリア山庭園(外部サイト) JR線「石川町」駅から徒歩5分
野毛山公園(外部サイト) 京急線「日ノ出町」駅から徒歩10分
横浜市こども植物園(外部サイト) 京急線「井土ヶ谷」駅・JR線「保土ケ谷」駅からバス
横浜八景島丘の広場(外部サイト) 横浜シーサイドライン「八景島」駅から徒歩10分
このページへのお問合せ
市民局地域活動推進課(市の花「バラ」の制定について)
電話:045-671-3624
電話:045-671-3624
ファクス:045-664-0734
環境創造局みどりアップ推進課(横浜ローズウィーク・バラの見どころについて)
電話:045-671-2629
電話:045-671-2629
ファクス:045-224-6627
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