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平沼町の今昔

最終更新日 2024年9月10日

ここで紹介している内容は、現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。

7.平沼町の今昔 (平沼1丁目3の13付近)

平沼町の今昔


平沼九兵衛が、数代にわたる辛苦の末に、埋め立てに成功したのでその名を冠したという平沼町。今でこそ、横浜駅西口やみなとみらい21地区の発展の陰で少々寂しく見えるが、その昔は横浜駅の代替として平沼駅が置かれ、駅前の町として隆盛の時期もあった。もっとも、駅の廃止でそれも一場の夢と消えてしまった。しかし、その後も平沼町は商業・西平沼町は工業地帯として発展してきた。

この町の氏神は平沼神社。というより水天宮さんの方が通りがよかろう。その起源は、塩田の水路に水天宮の御札が流れ着いたのを拾い上げて祀ったことにはじまり、年々盛んになったという。祭神に壇ノ浦で入水した8歳の安徳天皇を祀っているところなど、ちょっと泣かせる話だ。

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

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