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経営者インタビュー「株式会社和久環組」

共感力の高い女性社員たちとともに、横浜発の「ワクワク」を全国に循環させ、いずれは世界に発信したい。(代表取締役:鎌田友和さん)

最終更新日 2019年3月22日

企業紹介

「いままでにないワクワクを!」をテーマに、2013年に創業した株式会社和久環組(WAKUWAKU.Inc)。「中古購入+リノベーション」で自分らしい暮らし方を、資金計画から不動産購入、リノベーションの空間設計、施工、インテリア提案、専用住宅ローン、アフターサービスまでワンストップで実現。「日本住を、愉快に!」、「QOL(Quality of life)を最大化する!」をテーマにお客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた住まいづくりをサポートしています。さらに、全国のお客様にご提供するために、国内最大級のリノベーション・プラットフォーム「リノベ不動産全国ネットワーク」を展開。北海道から沖縄まで全国38都道府県170拠点(2018年2月時点)に拡大中です。現在、社員は50名。その約半数が女性です。今回は業界に新風を吹き込む代表取締役の鎌田友和さんに、女性の雇用や今後のビジョンについて語っていただきました。

株式会社和久環組社長と女性社員のお写真

質問1.まずは、女性社員の雇用を始めたきっかけを教えてください。

創業時から雇用に関する男女を意識したことはありません。当社のリノベーションコーディネーターも60%超は女性です。一般的にこれまで建物自体の立地や部屋数、面積、また最近は設備など機能面に関するスペックが魅力の尺度と言われる事が多く、営業は旧態依然の「もの売り」になってしまいがちです。すると、自ずと労働時間の長時間化やそれに伴うフィジカル的なタフさが求められ、男性社員が増える傾向にあります。しかし、当社ではコーディネーターがお客様の自分らしいライフスタイル、理想の暮らし方についてヒアリングし、ゼロからリノベーションをして、機能性だけではなく空間デザインも含めて思い描いているライフスタイルを実現するため、お客様への共感力が求められます。そして、この共感力の感性は、やはり女性の方が高い。結果、当社では女性社員が多くなっているのではないでしょうか。そもそも、私自身が起業を考える際、「ワクワク」という魅力的な言葉と出会い、「お客様にワクワクできる価値を提供する会社をつくろう」と志しました。事業者側の効率が優先される日本の不動産・住宅業界に風穴を開け、人々の暮らしの質を高めるQOL(Quality of Life)産業として事業を拡大したいと考えたのです。こうした創業時の想いも通常の不動産会社・建築会社とは一線を画す社員構成比の理由かも知れません。

質問2.女性社員の活躍をより具体的に教えていただけますか。

たとえば、現在最も実績を挙げているコーディネーターも女性です。ちなみに、その女性社員をはじめ、当社のコーディネーターのほとんどが業界未経験者。アパレル業界や自動車ディーラー、アクセサリーのバイヤーなど、他業界の出身者をあえて採用しています。その理由は、業界の固定概念にとらわれず、自分たち発信で新しいサービスや価値を生み出していきたいからです。また、コーディネーター以外の職種でも女性が活躍しています。住まいづくりでは女性が主導権を握ることが多いため、設計部門でも女性目線の細やかな気配りやアイデアは喜ばれています。それから当社では活躍場所だけでなく、働き方ももっと自在に広げられればと考え、試行錯誤中です。オフィスに毎日出社する必要はないですし、集中したい作業などは自宅や自分の好きなカフェなどで行っても良いのではと考えています。さらに、正社員という形にもこだわっていません。実際、マーケティング部門で活躍している女性社員はパートタイム社員。自分の仕事を自分で管理でき、成果を出すことができるプロフェッショナルでさえあれば、社員の働き方はもっと自由で柔軟なものにできると考えています。

質問3.では、女性社員の活躍が職場全体に与える影響はありますか?

まず、社内がとても明るくなりますね。やはり女性には男性には発揮できない華がありますから。加えて、女性を採用することでマネジメントに対する意識が大きく変わると思います。男性は上司と部下という縦の関係を重視しがちですし、「背中を見せる」というようなコミュニケーションの取り方も男性ならではです。一方、女性をマネジメントするには「納得」や「共感」をつくる必要があると思います。さらに、女性は「良いものは良い、悪いものは悪い」と自分の思っていることを遠慮せずはっきりと伝えてくれますからね(笑)。そういう意味では、女性の多い職場というのは、上司のマネジメント能力が鍛えられる職場と言えるかもしれません。また、上司だけではなく、私たち経営者も鍛えられます。彼女たちがきちんと共感できるようなサービスを生み出しているか、経営を行っているか。ごまかしのきかない環境は、経営者や会社を強くしてくれると思います。

質問4.最後に、今後の目標やビジョンを教えてください。

社内に目を向けると、男女関係なく、もっと社員のライフスタイルに合わせたサポート体制を充実させていきたいですね。当社には若い社員が多いということもあり、出産などのライフイベントを迎える社員はまだ少ないですが、これから生まれてくる状況ひとつ一つに対して当社らしいサポートを考え、実践していきたいと考えています。ちなみに最近、産休に入る社員に3万9千円分のオムツを贈る「39制度」という制度をつくりました。社員全員からの「Thank you」の感謝の気持ちを込めています。また、社外に対しては、当社は不動産業でも、建設業でもなく、ワクワクを創造するサービスを提供するQOL産業だと考えているため、住まいだけではなく、ライフスタイルのあらゆる分野において新しい価値を発信し続けていきたいと思います。それも、横浜という大好きで、大切な場所から。日本の暮らしをもっと自由に、もっと自分らしくするために、いままでにないワクワクを創造し、いずれは日本・横浜発の「WAKUWAKU」として、世界中に発信していきたいですね。

女性社員の声

内田朋美さん(2016年入社)

女性社員のお写真

新卒からずっとアパレル業界。大手企業からベンチャー企業の立ち上げまで、10年間で様々な経験をさせてもらったこともあり、次はアパレル業界とは異なる業界に挑戦したいという思いで転職活動をしていました。人材会社から当社を紹介された時は、「正直、もうベンチャー企業は…」という思いもありましたが、社長の“ワクワク”に対する熱い思いや“熱狂して働く”という姿勢に惹かれ、入社を決めました。やはり私自身、楽しく全力で働ける会社が好きなんでしょうね(笑)。現在は、コーディネーターとして日々お客様と向き合っています。もちろん営業として結果を出すことも大切ですが、お客様との関係性をつくり、一緒になって住まいを完成させるプロセスが一番楽しいですね。その結果、1年目からトップセールスを達成できたことは大きな自信になりました。また、この会社の大きな魅力は仲間たち。それぞれが熱い思いや目標を持って働いている環境は心地よく、本当に自分らしくいさせてくれる場所です。今後はマネージャーへの挑戦も視野に入れ、私自身ももっと成長し続けていきたいと思います。最後に、転職を考えている皆さんへ。自分自身が楽しく働く姿を想像し、新しい一歩を踏み出すことをおすすめします。ワクワク、キラキラと働く日々は充実していますよ。

企業情報

株式会社和久環組(WAKUWAKU)
横浜市神奈川区鶴屋町1丁目-1-2INUYAMA.BLDG.1F,2F
http://wakuwaku0909.co.jp/(外部サイト)
業種:ライフスタイルサービス/不動産売買/不動産仲介/リノベーションの設計デザイン・施工/インテリア/コンサルティングサービス
従業員数:50名
女性支援制度:39制度/出産休暇制度/育児短時間勤務制度/育児休業制度

このページへのお問合せ

経済局中小企業振興部中小企業振興課

電話:045-671-4236

電話:045-671-4236

ファクス:045-664-4867

メールアドレス:ke-keiei@city.yokohama.jp

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