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女性社員インタビュー「株式会社荏原精密」

価値ある企業を目指して未来に向けて輝き続ける

最終更新日 2019年3月19日

企業紹介

1972年、東京都大田区荏原町に荏原精密金型工業所を創立。1978年、横浜市港北区箕輪町に工場を移転。1986年に株式会社荏原精密に社名変更。2012年に新工場竣工。2014年、IT推進事業室設置。「尊重と信頼」「気付きと想像(創造)」「プラス思考と『楽しもう』」を基本理念とし、生産活動およびサービスを通し、社会満足、顧客満足、従業員満足を実現する、「価値ある企業」を目指す。2015年、「横浜型地域貢献企業」として認定。

株式会社荏原精密の集合写真

女性社員のインタビュー<挑戦して努力を重ねてパワーアップ仕事も育児も成長していきたい>

IT推進事業室:清水悠さん(入社6年目)

インタビューした女性社員の方お写真

2013年、新卒で入社。業務課(現営業課)で出荷梱包作業を担当。2015年から現職に。
プライベートでは2015年に結婚。現在は第2子の育児休業中です。2019年春の職場復帰に向けて、すでに準備を進めている彼女に、仕事にかける情熱について聞きました。

質問1.仕事内容について教えて下さい。

「所属はIT推進事業室。当社の工場における工程の進捗や納期、原価などを数値化し、一元管理することで、現場の業務を可視化させ、さらなる改善につなげるための業務を行っています。具体的には、市販の生産管理システムを運用する上で当社の業務にフィットさせていく作業や、エクセルマクロを使い、パソコンに詳しくない社員でも簡単にデータが出せるようプログラミングしています。

IT推進事業室は2014年にできた新しい部署。上長と私の2人で、これらの業務をイチから立ち上げました」

質問2.新しい業務を構築する上で苦労した点は?

「大学時代にパソコンの勉強はしていましたが、システムに関してはゼロからのスタート。そのためスクールに通ったり、上司に教えてもらいながら仕事を進めましたが、はじめは壁にぶつかることが多かったです。

ただ、常に“こういうものを作りたい”と目標を持ちながら挑戦していたので、くじけることなく前向きに作業に取り組み、乗り越えることができました。また、周囲も私の前向きな気持ちを応援して認め、フォローしてくれたことも大きかったです。その分、できあがったときの喜びは大きいものでした」

質問3.新たなシステムを運用させた効果は?

「作業工程や納期管理を“見える化”したことで、皆の認識が変わり、現場の作業効率がアップしました。また、原価管理などもシビアに数値化ができるようになったため、経営会議の精度が上がったと評価されました。

さらに作業効率を上げるため、IT推進事業室のアイデアで工場内にデジタルサイネージを設置。納期までに製品を仕上げる件数がリアルタイムで表示され、ゴールが目に見えるようになったことで計画的に作業することが可能になりました。
これからも作業効率を上げ、皆が働きやすいよう問題点などを把握し、アイデアを形にしていきたいです」

質問4.産休・育休前後の働き方について教えてください。

「上の子を出産したのが2015年。当時、就業規則に産休・育休制度はありましたが、女性社員は皆、すでに子どものいる人ばかりだったため、私が取得第一号となりました。出産前まで出荷梱包作業をしていたので、重いものを持つときは男性に手伝ってもらうなど、負担を軽くしてもらいました。
2015年4月にIT推進事業室に異動。その年の9月に産休・育休を取得し2016年4月に職場復帰。その後、第二子出産に向けて2017年12月から産休に入り、2018年2月に出産。2019年の4月に復帰予定です。

現在は、スムーズに職場復帰できるよう、社内で導入しているグループウェアでスケジュールや社内ニュースなどを自宅でチェックするほか、上長などから会社の情報を送ってもらっています。また、月に1~2回は出社し、上長とミーティングをしたり作業をすることも。ずっと休んでいるよりも、会社の状況を常に把握している方が安心できるんです」

質問5.育児が大変な中で、仕事へのモチベーションを保つ秘訣は?

「私にとって仕事は、常に挑戦できる場所。挑戦して、時には失敗して、それでも努力を重ねて成功に導く。取り組んできたことが形になっていくのは、やりがいにつながっています。また、仕事は自分で計画を立てて努力すれば、必ずゴールに到達することができる。そこもモチベーションを保てる理由のひとつです。子育てとの両立は大変ですが、そんなやりがいがあるからこそ、仕事への情熱が絶えることはないです」

質問6.仕事と育児を両立する上で重視していることはありますか?

「職場と自宅が近いので、通勤時間がかからないことは大きいですね。終業後、会社から保育園に迎えに行き、家に帰るまで短時間だと子どもに負担をかけなくてすみますし、触れ合う時間も長くとれます。さらに実家も自宅のすぐ近くにあるので、子どもが熱を出したときなどは母にお願いすることも。夫もこまめに手伝ってくれるので助かります。仕事をするうえで、職住近接の環境と家族の協力は欠かせませんね」

質問7.これからの目標や展望をお聞かせください。

「IT推進事業室を、社内になくてはならない事業にしていきたいと思っています。現在は製造業がメインで、IT推進事業室はそのサポート役。ですが、将来的にはシステムの開発なども行い、事業化できるよう努力していきたいです」

質問8.育児と仕事を両立させて働きたいと願う女性にメッセージを。

「両立は大変ですが、仕事は楽しいものですし、子育ての他に新しい生きがいができる場でもあります。仕事をしていると、どんどん成長できるしパワーアップしていけます。それを肌で感じることで、もっと輝く自分になることができるのではないでしょうか。臆せず飛び込んで、自分がどんな風に輝けるか、チャレンジすることが大切なのでは、と思います」

我が社のイチオシポイント/社員の似顔絵が描かれた“ワーキングレギュレーション”

当社の“ワーキングレギュレーション”(就業規則)は、表紙に社員の似顔絵が描かれ、挿絵つきの冊子にまとめられた、ユニークなもの。社員の皆の優しさや温かな雰囲気がにじみでるようなデザインで、見るたびに心がなごみます。規則内容も、従業員目線でわかりやすく書かれていて親しみがもてます。

社長メッセージ

代表取締役:中島一郎さん

社長お写真

女性活躍の推進に力を入れたのは、今から15年ほど前。製造の現場で働いていた女性のスキルが高く、パートから正社員にステップアップした後も頑張り続ける姿を見たからです。女性の能力をもっと生かせる職場にしたい、という気持ちが高まりました。

製造業は男性社会であり、女性は男性の補助的な業務につくことが一般的です。なんとかその溝を埋め、女性も現場に出るのが当たり前、という考えを浸透させたい。そのため、女性が働きやすい環境作りに取り組みました。
まず、6年前の新工場の竣工にあたり、安全面に配慮した機械の導入やエレベーターの設置など、ハード面を強化しました。

ソフト面では、子育て中の女性が働きやすいよう、短時間正社員制度を導入。始業・終業時間を個人の都合で決められるので、子どもの保育園の送り迎えや、学校の始業や帰宅時間などに合わせられると好評。女性が正社員で働くことをあきらめず、仕事も子育ても充実した毎日を送ってほしい、という思いを形にできました。

また、社内で女性活躍を進めるには、現場の声を吸いあげてくれる社員の存在も欠かせません。彼らがこまめに情報を収集して問題提起をするからこそ、より社員に優しい制度を作り上げることができます。そのようにイニシアチブを取ってくれる人材を育てることも大切でしょう。

製造業は、日本の発展を支えた礎のひとつであり、世界に誇れる技術を持っています。ここに、女性が活躍するフィールドはたくさんあります。働きやすい環境を整える製造業も増えつつあると思います。だから、どんどんチャレンジをして、働くことを楽しんで下さい。

企業情報

社名:株式会社荏原精密
所在地:横浜市港北区箕輪町2-19-6
URL:https://www.ebaraseimitsu.co.jp/(外部サイト)
設立:1972年8月
資本金:1500万円
従業員数:28人
業種:精密プレス部品、精密板金、絞り加工部品、切削部品、試作部品、プレス金型設計および製作、治工具設計および製作(航空部品、船舶部品、自動車部品など内装金属部分)、ITシステム(プロダクト)設計・開発
女性支援制度:育児休業制度/短時間正社員制度/看護休暇/介護休暇
採用情報:https://www.ebaraseimitsu.co.jp/recruit/(外部サイト)

このページへのお問合せ

経済局中小企業振興部中小企業振興課

電話:045-671-4236

電話:045-671-4236

ファクス:045-664-4867

メールアドレス:ke-keiei@city.yokohama.jp

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