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経営者インタビュー「MRテクノス株式会社」

採用=家族の仲間入り。社員一人ひとりの想いに応える働き方を一緒に考えていきたい。(代表取締役:笹田英介さん)

最終更新日 2019年3月22日

企業紹介

創業は1997年。「顧客第一主義」を経営理念の一つに掲げ、橋梁の専門会社として歩んできたMRテクノス株式会社様。「街と街、人と人をつなぐ橋を守る」という想いを大切に、横浜を中心に橋梁の新設から補修、耐震補強などの様々なニーズに幅広く価値を提供しています。また、橋梁で培ってきた技術を活かし、コンクリート構造物のメンテナンス業務や補修・補強工事施工などでも活躍しています。社員は36名。そのうち5名が女性社員です。今回は、代表取締役である笹田英介さんに、女性の働き方やサポート体制、今後の採用などについてお話しいただきました。

社長と女性社員のお写真

質問1.まずは、女性社員の採用を始めたきっかけを教えてください。

私を含めて3名の社員で事業をスタートしました。そのうち1名は事務作業を担当する女性社員でした。その女性は現在も、総務部長として活躍しています。現在は、総務部長に加え、総務課長と3名、合計5名の女性社員を採用しています。そのうちの1名にはダンススクールを運営している社員もいます(”女性社員の声”にご登場する総務部経理課の照屋織里奈さん)。彼女は高校時代からアルバイトで働いてもらっていました。ダンスを極めたいという想いや、ママでもあることも踏まえ、可能な限り社員のやりたいことを自由にできるようにサポートを行うようにしているのです。さらに、当社の女性社員は資格取得に対しても積極的。建設業経理士や土木施工管理技士を独学で取得しているので本当に素晴らしく思っています。仕事も安心して任せることができますね。ちなみに、当社で顧問契約している税理士や社会保険労務士、行政書士は全て女性。総務部との連携がとても良く、女性社員のモチベーションの向上にもつながっています。

質問2.女性社員を採用することで、会社にどのような効果がありますか?

まず、女性社員が職場にいることで、社内の雰囲気が柔らかく、華やかになります。建設業界は未だ男性が中心。職場は殺伐とした雰囲気の中、黙々と仕事に取り組んでいるというイメージがありますよね。それが、当社では女性社員の貢献によって、明るい雰囲気で快適な職場環境づくりを進められていると思っています。同時に、もう一つのメリットは、資料作成などにおける女性特有の丁寧さや心配りによる作業精度の向上です。たとえば、入札案件の契約書類。私たち現場で働く男性では雑になってしまい、書類に抜け漏れなどの不備を指摘されることもありました。それが女性社員では、契約書類一つひとつをまとめる作業がとても丁寧です。当社として独自のクオリティを確立させるためにも女性社員の活躍は必要不可欠だと感じてます。さらに女性社員には、社員の私生活を含めて面倒をみるお母さん的な役割を担ってくれる方もいます。私が仕事中心になってしまい、社員に対する気配りができない状況でも、そういうサポートをしてくるので社員は仕事に集中して取り組めているのです。時には、社員のお子さんが会社に遊びにくることもありますが、社員の息抜きにもつながり、私を含め、心を和ませてもらっています。

質問3.現在、女性社員に対するサポートとして、どのような制度を設けていますか?

出産した女性社員だけでなく、男性社員に対しても、期間を設けて育児休暇を1ヶ月間取得してもらっています。男性の場合は、仕事がら現場監督を1人で担当することが多いため、休暇を取得する際には社員が連携してフォローするように心がけています。今までに育児休暇を取得した男性社員は多く、ほぼ強制的に「休め」と言っています(笑)。子育ての時間を大切にしてほしいので、休みやすい雰囲気づくりも意識しています。また、社員からの「子供を会社に連れていきたい」「保育園の送りの時間に合わせて出社時間を調整してほしい」「子どもを病院に連れて行きたい」といった声にはすぐ耳を傾け、サポートするようにしています。さらに毎年、社員旅行や社員の誕生会を開催。当社では採用=家族の仲間入りだと考えているため、配偶者やお子さんがいる社員を家族単位で招待しています。それと仕事面においても、社員が仕事でうまくいかなければみんなでフォローしますし、本気で指導します。だって、家族ですから。社員みんなが朝起きて、出社するのが楽しみと思えるように。仕事を通して人として学び、豊かな人生を築けるように。会社がそのきっかけを提供することができればと思っています。

質問4.これからの女性の活躍推進についてお聞かせください。

まず、制度的なことでは、女性だけでなく、シルバー人材や若い人材を採用することに対して、もっと評価する制度があってもいいのではと思います。もちろん、「かながわ子育て応援団」や「よこはまグッドバランス賞」などの女性の活躍推進への取り組みは、企業の環境改善やモチベーションにもつながっていると思うので、そちらにも更に力を入れてほしいです。ただ、業界としては若者の人材不足解消も重要なテーマ。若者を入れて育てていかなければ業界の未来はないですからね。また、最近は建設業界のイメージを変えたいという思いから、作業着のリニューアルを実施しました。社員からは「かっこいい」と好評です(笑)。今後は当社で「土木女子」の育成にも取り組んでみたいとも考えています。そのためにも女性が活躍する場を限定するのではなく、能力に応じた働き方を提供したいですね。当然、職場環境の改善など、課題もまだまだ山積みですが、社員が求めていることや状況に柔軟に対応し、個別に支援できることが私たち中小企業の強み。こうした強みを生かして、女性にとっても働きやすい業界にしたいですね。

女性社員の声

照屋織里奈さん(2003年入社)

女性社員のお写真

母が当社で働いていたので、高校生の時にアルバイトで入れていただいたことがきっかけです。その後、20歳の時に社長の勧めで正社員に。当時から変わらず経理を担当しており、現在は経理課長として働いています。経理の仕事はパズルゲームのような感覚。数字を合わせていく面白さがあります。また、私は幼少期から芸事に携わっており、現在ではこの会社の仕事の他にダンススクールの運営も行っているのですが、会社には様々な面でサポートしていただいています。だからこそ、会社にももっと貢献したいと思い、「建設業経理士」や「土木施工管理技士」の資格を取得しました。これからも現場で働く工事部をよりバックアップできればと考えています。また、現在は子どもを保育園に預けながら仕事をしていますが、退勤の1時間前から社内で子どもを遊ばせてもらっています。会社や同僚の配慮にはとても感謝していますし、社員一人ひとりを尊重してくれる点は本当に魅力です。今後は、建設業経理士の1級取得にも挑戦したい。仕事や育児などで大変かもしれませんが、負けず嫌いの私としては頑張るのみです。

企業情報

MRテクノス株式会社
横浜市旭区南本宿町133番地3
http://www.mr-tech.co.jp/(外部サイト)
業種:建設業
従業員数:36名(2018年1月現在)
女性支援制度:出産休暇制度/育児短時間勤務制度/育児休業制度/看護休暇制度

このページへのお問合せ

経済局中小企業振興部中小企業振興課

電話:045-671-4236

電話:045-671-4236

ファクス:045-664-4867

メールアドレス:ke-keiei@city.yokohama.jp

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