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経営者インタビュー「明日の株式会社」

仕事は、志事。すべの人が志を抱き、笑顔あふれる会社にしたい。(代表取締役:村尾周三江さん)

最終更新日 2019年3月22日

企業紹介

2005年、前身「村尾CO.」をスタートし、2008年「明日の株式会社」設立。「いま、明日をつくる。-笑顔の明日へ-」をミッションとし、WEBサイト制作・運営、DTPデザイン、ブランディングなどを手がけるデザイン会社です。横浜市青葉区にオフィスを構え、現在20名のメンバーと共に、新事業も立ち上げ、本業以外に地域活性化イベント「HAPPY桜台発!わがママーケット」や地元学校でのキャリア講話、商店会企画なども積極的に取り組んでいます。今回は代表取締役の村尾周三江さんに、ご自身の仕事観や女性採用についての考え方を伺いました。

社長お写真

質問1.女性の働き方について考え始めたのはいつ頃ですか?

日本でもインターネットニーズが増え始めた頃、私は、その中でもものすごい勢いで成長している会社に勤めていました。当時、その会社にも育児制度は整っていましたが、実際には、女性男性問わず、いったん育休や介護で仕事を離れると、IT業界の変化や会社の成長のスピードには付いていけず、ポジションへ復帰することは難しいというのが現状でした。これは他業種でも、様々なシステムは整っていても働くことへの課題と感じ、私自身もこれから先をみたときに、ライフスタイルを大切にしながら長く勤めることは難しいと感じていました。企業や行政だけがんばってもらうのではなく、私たち自身のみらいをどうしていきたいか。ずっと自問自答していました。その後、独立してネットショップ運営から始め、WEBコンサルティング業務など幅広くクライアント契約できるようになった頃、現在も当社で志事している女性デザイナーと知り合い、ぜひ一緒に働きたい!と思っても、彼女は4人の子育てもしていて、毎日の事務所通いはとても難しかったのです。また、一緒に会社を立ち上げた妹や、他メンバーもはたらく母親たちでした。その当時はまだ、テレワークという働き方はさほど注目もなかったのではないでしょうか。当社は、彼女たちの活躍の場づくりに取り組むことは必然でしたし、今となっては私たちにとってはこれが常識ですが(笑)在宅、時短、地方勤務など、一人ひとりに合わせた働き方は、子どもたちの成長と共に、当社での変化しつづける課題として、ずっと創作し続けています。

質問2.働く人に合わせた制度を整えたことで、経営の効果はありますか?

いちばん体現していることは“働き方に正解はない”ということ。会社の売り上げはもちろん大切ですが、ひとりひとりのライフステージに合わせ、笑顔で志事できること。私たちの掲げている「いま、明日をつくる。-笑顔の明日へ-」は、まずは、日々のメンバーのコミットからなのです。これから何十年も働き続けるには、変化に合わせて、強さよりも優しさを持ち、しなやかな考えであること。このミッションや柔軟さを共有していることは、会社組織でかかせません。そして、メンバーがお互いに尊重し合い挑戦している姿勢は、そのままクライアントを大切にし、新しい提案の幅をひろげる社風を築いています。大変ありがたいことに、私たちを応援してくださるクライアントが多く、紹介での依頼もいただいております。また、横浜市「よこはまグッドバランス賞」などの賞も数々いただき、当社の認知度も上がり、メンバーの志事への誇りにもつながっています。とはいえ、支えてくださる方々へ甘んじることなく、クライアントにもみなさまにも、常に期待以上のものを提供し、気持ち良く豊かにご一緒できるよう、メールや電話でのコミュニケーションでも、丁寧に聴く姿勢をもち、細かな気遣いこそ、毎日初心忘れず、心がけています。

質問3.では、女性の採用に関しては、どんな取り組みを行っているのですか?

当社では、仕事は「志事」とあらわしており、それぞれ、会社に仕えるのではなく、志を持ち、自ら生み出す場を大切にしています。しくみとしては、在宅勤務メインですが、働きやすい環境づくりは、毎日の掃除だったり、感謝を声かけあうことだったり、女性らしくはたらくことってほんとうにシンプルで、みえないところこそ、日々!の積み重ねもありますね。「女性の採用」に関して考えているのは、女性に限らず、この多様性社会では、正社員というひとくくりのしくみを望んでいない人も多くいるということ。たとえば子どもの成長をいちばんに考えたライフスタイルとしたら、働き方もそうですが、そもそも生き方ややりがいも求めています。ここ数十年としても、システムはどんどんバージョンアップしていますが、ひとの想いや生きる姿勢は大きく変わっていないはず。いつでも人ありき。みんな社会へ貢献したい人たちです。母親だからと自身で制限したり、環境状況しだいではなく、先に与えること。お互いの理解し合う姿勢はますます重要。昨年は、障がい者採用も始めました。技術面でもまだまだ課題はありますが、会社内でのコミュニケーションの変化や成長の伸びしろ、なによりこのワクワクは、私の想像などとっくに超えるものがありました。なんでもやってみないと、挑戦のその先は、実は誰もわからないことばかりではないでしょうか。

質問4.最後に、世の中全体の働き方に関して思うことはありますか?

私たち世代は、未来につながる生き方を働き方をつくり続ける責任者。これからの一人ひとりの在り方は、ますます多様化され、もう眼の前にひろがる少子高齢化社会を支えていくひとりとして、考え、行動していくこと。子育て、介護、だれもがある家族のそれぞれのみらいは、一人では生きていけません。当社に集まる子供たち、はたらき方だけではなく、子育て、介護もあるみなさんと、あきらめずいろいろなことにクエスチョンを持ち、じぶんたちでつくり出すセンスが必要ですね。この私たちの毎日は、どこにつながっているのかを考え続け、未来を明日を共につくりましょう。最後に、女性の活躍支援!と聴かれると、いつも、女性女性と、くくる必要はないと思いますが(笑)お互い活躍する場をつくること。男性の力はもちろん必要ですし、子育てや介護にこそ、協力や想いやりは欠かせません。得意なことは男女関係ありませんよね。私のまわりには、料理上手な男性もたっくさんいますし、外ではたらくことが大好きなママたちも大勢います。そのパワフルなご両親をみて、育っていく子どもたちも、可能性しかありません。志事に小さい大きいはありません。一社でも多くの会社さんへ、組織へ、一緒に働き方をつくり続ける魅力を知ってもらい、世の中は、とっくにこうした人ありきの働き方、志事は当たり前!時代は、もうすぐそこまでですね。

女性社員の声

村尾朋子さん(2005年入社)

女性社員の方のお写真

私は、もともとアパレル会社で働き、バイヤー、販売、店長業務などを経験。2005年、現代表取締役の姉と共に、会社の前身「村尾CO.」登記し、レディスアパレルネットショップを立ち上げました。そこからネットショッピング、WEB制作と事業ステージを変えていく中、私自身の仕事内容も変わり続け、キャリアとなっています。現在はWEBディレクターとして、クライアント窓口となり、ブランディングから始まり、デザイン案、WEB仕様決定など、制作全般の進行管理を担当しています。誰でも最初がありますが、私もスタート時にはWEBに関する知識やスキルは少なく、とにかく苦労の連続(笑)“すべてが学び”と、都内WEB会社で1年間修行!もさせていただきました。今の志事でのやりがいは、なにより、クライアントからいただける「ありがとう」のことば。みなさまの会社に対する熱い想いや事業などの詳細を伺うことから始まる制作は、完成してご一緒に喜んでいただいた時こそ最高ですね。また、新規事業として、地域雇用採用窓口も担当しています。都内に通わなくても、ここ地元で家族のそばで志事できる環境をつくっています。そして、このハッピーなモデルケースをつなげていくことも目標のひとつですね。ぜひ多くの方々と一緒に、自らも新しい働き方づくりしていきましょう。

企業情報

明日の株式会社
横浜市青葉区桜台25-1
http://ashitano.co.jp/(外部サイト)
業種:WEB、SHOP、DTP、EVENT、WORK、企画、制作運営、志事(しごと)クリエーション、地域活性化イベント企画運営
従業員数:20名

このページへのお問合せ

経済局中小企業振興部中小企業振興課

電話:045-671-4236

電話:045-671-4236

ファクス:045-664-4867

メールアドレス:ke-keiei@city.yokohama.jp

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