ここから本文です。

経営者インタビュー「株式会社アローズ・システムズ」

”女性だから”よりも、エンジニアとしてみんなが働きやすい会社を目指したい。(代表取締役社長:矢津達彦さん)

最終更新日 2024年7月29日

企業紹介

1999年に創業。インターネットの成長を感じ、当時は少なかったWEBエンジニアを育てるなど先を見据えたビジネスを行ってきたアローズ・システムズ様。企業の業務改善や効率化のためのシステム構築からデジタルマーケティングまで、幅広く事業を展開しています。現在、社員数は150名。そのうちの約3分の1が女性です。今回は、代表取締役社長を務める矢津達彦さんに女性の採用や活躍支援について語っていただきました。

株式会社アローズ・システムズ社長と女性社員の方のお写真

質問1.いつ頃から女性採用に力を入れ始めたのですか?

創業時から「女性を積極的に採用しよう」と意識したことはありません。というのも、エンジニアは性別に関係なく活躍できる職種だからです。正式に女性社員を採用したのは創業から数年後です。男女を問わずエンジニアとして優秀な人を採用してきた結果、自然と女性も増えてきました。

質問2.女性を採用していく上で、どんな取り組みを行っていますか?

育児休業やお子さんが体調を崩した時の子の看護休暇など、子育て中の社員を支援できる体制を整えています。女性社員からの要望によって改善されたのが、子の看護休暇の取得形態です。これまで日にち単位でしか取得できなかった休暇を、時間単位で細かく区切って取れるように変更しました。時間で区切ることで、子どもの通院や緊急時のお迎えなどに対応でき、これまでより活用しやすくなったと喜ばれています。当然、会社全体としてルールは設けますが、社員によって抱える事情は異なりますから、なるべく柔軟に対応できるよう心がけています。今後もこうした職場環境の改善を進めて、従業員みんなが働きやすい会社に育っていけばいいと思っています。

質問3.多忙なイメージのあるエンジニアの働き方について、心がけていることはありますか?

確かに、長期に渡って残業が続くようなプロジェクトも過去にはありました。ただ、そういったプロジェクトを担当した社員の中には、次のプロジェクトが稼働するまでにまとめて休暇を取った者もいます。次の案件に備えて空いた時間に勉強や準備をすることも重要ですが、体調を整えるために休暇を取り、リフレッシュする事も大切と考えています。エンジニアには開発の仕組みについて考えることが好きなタイプが多く、プライベートでも常に仕事関係のことを考えている社員もいるので、ON・OFFを上手く切り替えさせる事が重要だと思っています。育児休業に関しても男女平等に活用できる制度ですから、男性も取得できて当然だと考えています。実際に男性が取得した実績もあります。

質問4.最後に、これからの女性の活躍支援についてお聞かせください。

女性活躍の一環として、国が女性の管理職の割合を増やすことを目標に掲げていますが、私は単純に数字を上げればいいとは思っていません。個人によって事情が異なるため、性別よりも総合的に考える必要があると考えています。企業として悩ましいのは、活躍して来た女性に管理職の打診をしても、家事や育児による時間の制約があって断られたり、結婚・出産などのライフイベントを機に退職してしまったりするケースがあること。企業としても、優秀な人材を手放すことはできれば避けたいです。そういった女性が長く働き続けるための取り組みとして、現在、在宅勤務も含めて働き方の多様性について社内で検討を始めています。在宅勤務を選択肢の一つとして持てるようにすれば、より働きやすい職場環境につながるのではないかと感じています。

女性社員の声

島麻衣子さん(2012年入社)

女性社員の方のお写真

新卒で入社した会社ではWEB開発を担当していましたが、結婚・出産を機に退職しました。エンジニアという職種柄、正社員で短時間勤務をすることは難しいと考え、しばらくは派遣社員として複数の会社で働きながら二人の子どもを育てました。そのうちの一社がアローズ・システムズです。派遣・正社員の壁なく接してくれる、とてもいい雰囲気の職場だと感じました。入社したのは、二人目の子どもが1歳になる頃。再就職先を探していたところ、声をかけてもらったことがきっかけです。短時間勤務制度も整っており、子育てをしながら働くことに協力的な職場だと実感しています。入社後にも、短時間勤務が当初の未就学児までから小学校6年生までに延長されたり、子の看護休暇が1時間単位で取れるようになるなど、育児に関する制度がさらに改善されています。私も子どもの急な病気のときにも対応できるようになり、とても助かっています。仕事面では、WEB開発に加えて新卒研修に携わる機会も増えています。後輩には、エンジニアとして技術的なことを教えるのはもちろん、仕事と2人の子どもの育児を両立する先輩社員としての姿を見てもらえるよう意識しています。出産や育児、職場復帰など女性が仕事を続ける上では不安になることも多いですが、後輩たちが私を見て「両立できるんだ」と自信をつけてもらえたら嬉しいですね。

企業情報

株式会社アローズ・システムズ
横浜市西区みなとみらい2-3-1クイーンズタワーA,7F,8F
http://www.arrows-systems.co.jp/(外部サイト)
業種:ソフトウエア
従業員数:単体:142名、グループ計:300名(2018年1月1日現在)
女性支援制度:育児休業/子の看護休暇/介護休業/介護休暇

このページへのお問合せ

経済局中小企業振興部中小企業振興課

電話:045-671-4236

電話:045-671-4236

ファクス:045-664-4867

メールアドレス:ke-keiei@city.yokohama.lg.jp

前のページに戻る

ページID:509-777-491

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • YouTube
  • SmartNews