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第3回「市長と語ろう!」

最終更新日 2022年8月8日

開催概要

≪テーマ≫子育て(親子、青少年、障害児・者の一体的な支援について)

団体の皆さまとの集合写真

≪日時≫

令和4年5月31日(火曜日) 15:30~

≪会場≫

さかえ次世代交流ステーション(栄区)

≪対話団体≫

①社会福祉法人 地域サポート虹(栄区)

②社会福祉法人 訪問の家(栄区)

≪団体概要≫

①社会福祉法人 地域サポート虹

平成17年設立。地域に根ざしたネットワークを生かしながら、住み慣れた地域・ご自宅で安心して過ごすことができるよう「介護事業」と「子育て事業」を包括的に展開。

②社会福祉法人 訪問の家

昭和60年設立。横浜市立小学校の訪問学級と母親学級を母体として障害者の作業所を設立。その後、障害者だけにとどまらず高齢者の支援事業も展開。

※さかえ次世代交流ステーション
子育て中の親子、青少年、障害児・者といった幅広い対象を支援する5つの機能を有する栄区独自の複合施設。「地域サポート虹」と「訪問の家」の2つの団体が、各機能の提供にとどまらず、年代や障害の有無にとらわれない利用者相互の交流や支援者との連携を図りながら運営をしている。
●さかえ次世代交流ステーションの事業概要

団体

施設名主な事業内容対象
地域サポート虹

地域子育て支援拠点
「にこりんく」

0歳から未就学の子どもとその保護者やマタニティの方とその家族が、気軽に相談したり、お話ししたりしながら自由に遊べる広場。

・0歳~未就学の子どもとその保護者

・マタニティの方とその家族

青少年の地域活動拠点
「フレンズ☆SAKAE」

中高生世代を中心とした青少年が安心して気軽に集う居場所。同年代の仲間や多世代との交流、社会参加プログラム等を行っている。中高生世代を中心に20歳前後の方
訪問の家基幹相談支援センター生きづらさを感じている方とその家族からの生活全般の相談や、情報提供を行う。障害のある方とその家族
後見的支援室「とんぼ」生きづらさを感じている方への訪問や見守りを通じて、ご本人とその家族の希望や不安を伺いながら、地域で安心して暮らせる方法を一緒に考える。18歳以上の障害のある方とその家族

放課後等デイサービス

「ぴっころんど」

学齢期の障害児を中心に、放課後や夏休みなどに活動できる場所を提供し、余暇活動を支援。

学齢期の障害児等

対話概要

※ 文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

特に私が力を入れたいと思っているのが子育ての環境を強化する活動。そのためにはいろいろな取組が必要だと思います。なので、現場に足を運んで、現場の第一線で活動されている皆様と直接お話しし、課題や工夫を直接聞かせていただいて、今後の市政運営のヒントにできればと思います。

複数の機能で地域とつながる

参加者

「にこりんく」では当初から発達に合わせたリフレッシュプログラムを実施し、発達障害児等を相談につなげています。養育者同士の交流をとても大切にしています。その中で、課題のあるお子さんとか精神障害のお子さんのときは、このさかえ次世代交流ステーション内にある「栄区基幹相談支援センター」や「栄区後見的支援室『とんぼ』」にご相談させていただいています。

市長

ここの特徴ですよね。

参加者

妊娠初期からのプログラムもたくさんありまして、出産後に地域につながれるようにいろいろなプログラムを行っています。子育てのことで地域にもつながり、その輪の中につながっている中高生の子どもたちが結婚する年齢になりました。

市長

まさに循環型で嬉しいですね。

参加者

地域のボランティアさんが、小学校6年生までのお子さんを預かるというシステムがあります。その中には障害のあるお子さんも多いので、障害のあるお子さんも預かってくださるボランティアさんも募集しながら、地域で障害があろうとなかろうとつながっていくことを目指してやらせていただいております。

参加者

障害のある方もない方も一緒に分け隔てなく大事にしようと思っています。ノーマライゼーションみたいな考え方が初めからあったわけではないです。それがでてきたきっかけが、障害のある方の相談事業で発達障害のあるお子さんの親御さんから相談がきました。その親御さんたちと話をする場を設ける取組に区役所も賛同していただいて、学校の先生にも入っていただいて親御さんたちの悩みを共有しました。親御さんたちの居場所がないことや子どもたちの居場所がないということが出てきたので、その子たちの居場所を自主的につくろうということもやらせてもらいました。

一体的な運営が生む新たな気づき

団体の皆さまのお話を伺う市長

参加者

「フレンズ☆SAKAE」は障害の有無にかかわらず人が集まりますが、「ぴっころんど」については障害のある方々が対象になっている。どちらも学校が終わってから来るところなのに、何で分けがあるのか違和感があります。一体的にやらせてもらって気づかされることが多く、多世代の取組はすごく大事だなということを感じています。

市長

皆さんのお話を伺って、こういった次世代交流ステーションが有効に活用されているのだと感じます。地域の方々との交流を教えていただけませんか。

参加者

地域の方との交流として、月1回おもちゃ病院という地域のおじいさんたち世代の方々に、捨てるのに思い入れがあるというおもちゃを直してもらえます。
年末と年始の2回、地域の書道が上手な人に来ていただいています。最近では「ぴっころんど」のお子さんも一緒に参加して1年の抱負を書いたりします。いろんな団体さんと関わる交流を子どもたちが持てるようにやらせていただいています。

参加者

障害のある方たちと一緒に外に出ることはとっても大事だと思います。「フレンズ☆SAKAE」の子どもたちと一緒に素麺流しをやりまして、企画の最初から地域の方たちにお手伝いしてもらって、一緒に楽しい場面を用意してもらうと、「障害があるといっても普通の子たちだね」なんて言ってくださいます。
公園で遊んだり、川で葉っぱ流して、自分と同じように遊んでいる子たちと、普通に遊んでいたり。フレンズの子どもたちは健常者の方が多いですけれど、自然と彼らも地域の子どもたちと当たり前に遊ぶことを知るきっかけになればいいと思います。

「楽しいこと」をきっかけに「大切なこと」を想う

市長

地域ぐるみで支援をするという観点からすると、良さを知ってもらいたいです。良い取組をしている団体さんには末永くご活動してもらいたいので、持続可能性が重要と思っています。そのためにまず知ってもらうことが重要だと思いますが、周知活動にご苦労をされていますか?

参加者

「にこりんく」も「フレンズ☆SAKAE」も遊びに来てもらうことを周知活動としています。全体でやっているステーションまつりがまさにそうなのかな。

市長

ステーションまつりは区民の方はいらっしゃるのですか?

参加者

900人超えました。

参加者

そこで「ぴっころんど」のお子さんが、障害の有無関係なくボランティアとして参加をしてくれています。

参加者

「フレンズ☆SAKAE」も、本当につらいことを抱えているお子さんもたくさん来ます。貧困化で、ご飯食べているか心配なお子さんも来るので、そういう時に楽しいって時間があることで自分を乗り越える場所になっています。楽しいことを経験して、自己肯定感を持てるのかなと思っています。

参加者

「ぴっころんど」の子たちが「フレンズ☆SAKAE」のお手伝いにいかせてもらったり、逆だったりしています。

参加者

子どもにとっては楽しいことが入口だけど、大切なことを想うきっかけになればいいなと思っています。

交流による新たな担い手の確保

市長

特にコロナ禍ですから活動も制限されていたと思いますが。ぜひ人が集まることをやってほしいですし、行政としてもお手伝いできることがあればしていきたいと思います。今後、こんな交流を行いたいというものがありますか?

参加者

障害のある方が月に1回「にこりんく」でパンの販売をやっています。若い親御さんたちが小さいお子さんを連れてパンを買いに来てくださる時に、ゆっくり渡すパンの袋をお子さんが受け取ってくれたり、親御さんたちが障害のある方たちが差し出してくれるのを待ってくれたりというような姿勢を私たちも見ることができています。子どもたちも当たり前のように障害のある方たちと接することができて、豊かな成長につながればいいなと思って活動しています。

私たちが行っている障害者後見的支援制度は、障害のある方たちを地域の中で見守ろうという制度です。地域の方を安心キーパーさんと言いますが、栄区はすごく安心キーパーさんの数が多くて120人くらいいます。こういった障害のある方との交流を通して、若い世代の親御さんたちに活動をもっと広めて、地域の見守りの一員になっていただきたいと思っています。

市長

キーパーさんはどうやって募ったのですか。

参加者

民生委員さんに制度の説明をさせていただいて、手を挙げていただいた方や、キーパーさんからの口コミだったり。

市長

いろいろな取組をされて、ご苦労も多いと思うのですが。今、皆様の抱えている課題は何ですか。

参加者

ボランティアの受入れはどうやっていけばいいかという課題をもっています。

参加者

どうやって子どもたちの交流をやっていくか課題というよりかは日々の悩みです。

参加者

「にこりんく」はちょっと駅から遠いところと、栄区は縦に長いことで来館していない親御さんに対してどうアピールしていくかが課題だと思っています。

様々な出会いが生まれる場所に

団体の皆さまとお話される市長

市長

潜在的な需要は絶対に高いと思うのですよ。行政としても周知活動に支援したいと思います。こういう良い取組は知ってもらいたいし、動画などを作れないかなと思います。

参加者

インスタグラムを始めました。

市長

いいですね。若い方だと皆さんスマホ世代ですものね。

参加者

ここは障害があるかないか本人もわからない、家族も受け入れができない中で「フレンズ☆SAKAE」を利用してくるケースが多いです。発達障害や精神疾患がある方たちが、すぐに連携できるという良いところがありますけど、18歳の壁がありこの時期の子どもたちをうちだけで支えるのは難しい気がします。どこかと連携していきたいと思いますが、その子たちの居場所がないのが現状です。発達障害の子たちが今後増えていくだろうと見えていて、その子たちをどこがどう受け入れて支援していくのかが課題と感じています。

参加者

「ぴっころんど」は、イベントに出ない中でも日常的に地域の方々と子どもたちが出会える機会をつくっていきたいと思います。

参加者

「とんぼ」としては登録者が160人を超えて、安心キーパーが120名程度いるのですが、お互いが顔見知りになって街中でも声をかけられるような関係がどんどん広がれば良いなと思っているので、とにかく出会いの場を増やしていきたいと思っています。

参加者

安心キーパーさんが120名程度の方いらっしゃるのですけれども、まだまだ知らない方がいらっしゃるので、今年度は、制度のことを知ってもらいたいと思っています。

参加者

この建物は、子どもたちが「フレンズ☆SAKAE」に行ってみたいとか、「にこりんく」に行って小さい子たちに読み聞かせしたいとか選んでいけます。障害のある方でもいろいろ経験して選べるような、隔てのない社会を目指したいと思っています。

参加者

障害のある子たちは、支援学校からスクールバスに乗ってお家に送迎されるので、地域の方と触れ合う機会が少ないです。それから手伝いが必要だからそういった学校に通うと思うのですが、車いすを押すことが必要であればそれは友達がすれば同じ教室で授業が受けられるのにと思います。大人になって、ここに相談しに来るのですが、小さい時から障害があるが故に同じ経験ができず、同じ環境が与えられず、どこかで疎外されてきたことがあって今に至るのかなって思うと、小さい時からいろんな子たちと遊んだりすることが必要なのだろうと思います。

市長コメント

団体の皆さまにお話しされる市長

市長

この施設がすごく魅力的な取組をされていることが分かりました。みなさんが子どものことを思う気持ちが伝わってきて、子どもたちが笑顔で過ごせる環境を行政としても支援しなければいけないと思いました。取組の持続可能性を保つためには周知活動や担い手の確保が必要だと思います。地域の皆さまに寄り添って子育てできる環境を強化していきたいと思っています。今後とも子どもたちの笑顔のために我々も努力しますので、皆様からの状況等も引き続きお聞かせいただければと思います。
今後も現場に足を運んで皆さまの声をしっかりお聞きしていくことを続けていきたいと思いますので、変わらぬお力添えのほどどうかよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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