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第9回「市長と語ろう!」

最終更新日 2022年11月2日

開催概要

≪テーマ≫子育て( こんにちは赤ちゃん訪問事業から見えた子育て家庭の現状)

集合写真

≪日時≫

令和4年7月7日(木曜日) 10:00~

≪会場≫

中区役所会議室(中区)

≪対話団体≫

中区こんにちは赤ちゃん訪問員(中区)

≪団体概要≫

中区で活動をする「こんにちは赤ちゃん訪問事業(※)」の訪問員。令和4年度は43名が活動。転入者数、外国籍の方の割合、高齢出産の方などが全18区中1位、住宅街と商店街が混在しているなど、様々な特徴があり多様性豊かな中区において、日々工夫をしながら活動をしている。

※こんにちは赤ちゃん訪問事業
平成21年開始。出産後早期の子育て家庭に対し、地域の訪問員が訪問し、子育て支援に関する情報の提供を行い、養育者の話を聴くことにより、育児不安の軽減を図るとともに、訪問員と親子が顔見知りになることで日常的な交流のきっかけを作り、子どもを見守る風土づくりを推進すること及び児童虐待の予防につなげることを目的とする。訪問員は民生委員・児童委員や主任児童委員、子育て支援の経験がある方等、市内で約900人が市長の委任を受けている。

対話概要

※文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

本日はお忙しいところお時間を取っていただきまして、誠にありがとうございます。
私自身、子育て施策に力を入れることを宣言しています。今後、市の施策でも子どもからお年寄りまで、市民の方々のための施策をやっていきますが、特に子育て環境を整えるというところは、これまで他都市に比べて平均に達していなかった部分もありますので、少なくとも平均、もしくはそれ以上に押し上げて、子育てしやすい環境を作っていこうと考えています。
今日は、最前線に立たれている皆様とお話することによっていろいろ考えるきっかけや、より子育てしやすい横浜にするための知見をいただければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

地域の中で身近な存在として

参加者

最初は訪問に行くことも初めてで、なんて声を掛けたらいいのか分からないことがありました。でも、地域で訪問した家庭の方とすれ違ったときに「この間来てくれましたね」とか「大きくなったね」とか、何気ない会話ができるのがとても嬉しく思っています。そういう繋がりができて地域の中の身近な存在として訪問をしています。

市長

市から訪問員の募集をさせていただいたかと思うのですが、訪問員になるきっかけは?

参加者

当時は主任児童委員でしたが、その時の区役所の係長から声がかかりやらせていただきました。とてもいい経験をさせていただいています。

参加者

私は主任児童委員しております。訪問員になったきっかけは、区役所から主任児童委員への声がけでした。担当地域は、住宅街で、ご両親と一緒に同居している方も割合としては多かったのですが、最近は転入されてきた新しいご家庭の方も多くなっています。
あとは、最近訪問したご家庭で、どこかで見たことがあるなと思ったら、娘の同級生だったとか、そういう世代の移り変わりも14年の間に随分感じています。
私自身も転入して子育てを始めたのですが、その時は「子連れで行けるのはどこかな」とか、広報紙をみたりして子育てに関する情報を自分で探していました。そういった情報を訪問の時に持って行くと「こういう話を聞きたかったです。」って言ってもらえます。

顔見知りになってゆるやかに繋がっていること

参加者

私も事業開始時からの参加ですが、初心を忘れないようにしています。長く携わっていると、電話のかけ方も慣れすぎてしまうので。
担当エリアが商業地区ということで、最初は住民の皆さんとなかなか顔も合わせられない地域でした。年数を重ねていくうちに、マンションが建ち商業じゃなくて住宅の街になってきました。
この事業が始まった時、訪問した際に「見張りに来たの?」って言われたこともありました。虐待も多かった時に、「見張られているような気がする。」って。そういう制度なのかと言われたときに「そうじゃなくて。私は地域のおばさんとして、会いに来たの。」って言いました。親御さんが地域と繋がれるように、子育てで孤独にならないように一生懸命やってきました。地域の人にも理解してもらえるようにイベントの企画をしたり、地域とママ達を繋げる取組をやってきたので、この事業があって良かったなって思います。それによって地域の人にも理解されて、「同じ泣き声でも、知っている赤ちゃんだと『今日はどうしたのかな。』って思う。」って、地域の人が言ってくださいました。だから、知ってもらうって大事だなって思います。
都会の中の自治会のないマンションなので、「深く」は求めないけど、顔見知りになってゆるやかに繋がっていることが大事だなって感じていますし、高齢者も若い親御さん達もそうなのだなということが分かりました。今は、なかなかいい感じで繋がっています。

市長

商業地区があって、一方で日本でもトップクラスの住居戸数を持ったマンションもあって、平均的な状況とも違いますし、中区の特徴だと思います。まさに多様なご家庭がみなさんの訪問によって、地域と繋がり、ともすると疎遠になりがちなところをゆるやかに繋ぎ合わせてもらっているのではないかと思います。

参加者

孤独ですよね。そこで、ゆるやかに繋がるということに少しは役立っているかなと思います。

市長

昔みたいにおじいちゃん、おばあちゃんが居て、近くに親戚の方も居てというのとは違うじゃないですか。余計に不安というか孤独な方が多いのではないかと思います。

参加者

マンションが多く、マンションの中に自治会がないところも多いですね。

区長

一人暮らしのワンルームのマンションみたいなのもたくさんありますからね。

多様性がある中区

参加者

担当する地域は、外国から来られた方や、昭和の住宅、マンションやら本当に多様性がある地域です。表札がないお宅や、外国の方も住んでいるのですが、連絡が取りにくく、何度か訪問しています。
数年前に、災害が起こった場所が1か月前に訪問したご家庭の近くだったことがあります。現地は非常線が張られていて、「生まれたばかりの赤ちゃんがいるお宅があります。」ということを現地の職員にお話して、支援をしていただいた経験があります。1か月前に訪問していたから気が付いたことで、地域との繋がりによって支援できたという部分はあります。

市長

訪問されている中で外国籍の方は多いですか?データ上は人口に占める外国人の方の割合が18区の中で一番多いですが。その中で、ご家庭で抱えているご苦労とかはどういうものがありますか?

参加者

私は10年目になりますが、前は外国の方のご家庭に訪問すると、「上がって!入って入って」って、母子手帳を出して、「これを聞きたい。あれを聞きたい。」っていうことがすごく多かったです。片言ですごく苦労したことを覚えています。最近はネットワークができているのか「友達はいらっしゃいます?」って聞くと、「います。」と。母国とも連絡が取れてる方も多いように思います。

「恩返ししないといけないな」という気持ちで

参加者

私は、1番目の子の時に、心身が辛いことがあって、親が心配して地元の横浜に戻ってきました。
3番目の子ができた時に赤ちゃん訪問員という制度があると聞いて、第一子の時のこともあり、家族以外の方とお話したいなというのがすごくあったので、「3人目なのに聞くのも・・・」とは思ったのですが、お願いしたら、すごくご近所の方が来てくださって。子どもを「可愛い。」と言ってくださるだけですごくホッとして嬉しかったです。数年後に「今度は私たちと一緒に赤ちゃん訪問員やらない?」と誘いを受けまして、「恩返ししないといけないな。」という気持で始めました。
私が回る地域は外国人の方が多く、全く日本語が話せない方もいるので、区役所に作っていただいた英語や中国語の訪問用カードが頼りです。訪問予約をするときは、日本語が話せるお父さんでも実際に、訪問するとお母さんと赤ちゃんしかいなくて、日本語で話しかけても全く分からないということがあります。そういうこともあり、そのカードがすごく役立っています。

市長

訪問員になって良かったと思うことは何ですか?

参加者

中国人のお母さんを訪問した際には、中国人同士の交流の案内用紙をお渡しして、「中国語で喋れるし、自分の気持ちをどんどん話せるお友達ができるかもしれないから是非行ってみてね。」というお話ができると、会えて良かったとすごく思います。いろいろな事情を抱えて子育てしている方もいらっしゃる。赤ちゃんが居てみんな幸せなイメージですけど、すごく苦労しているという方もいらっしゃるのです。

市長

苦労したり悩んだりしているご家庭を、赤ちゃん訪問員の方々に実際に訪問していただけることで、一歩前に進めるきっかけを提供されているのではないかと思います。

家庭と行政の繋ぎ役

市長

区の福祉保健センターにつなげるような場合はあるのでしょうか?

参加者

赤ちゃん訪問した場合に、必ず「地域子育て支援拠点」を紹介して、繋げられるようにしていきたいと心がけています。

司会者

気になるご家庭があった時には、連絡票で福祉保健センターの方に繋いでいただいています。専門職から改めて連絡を取ったりするための繋ぎ役になっていただいています。

市長

小さなサインを拾って区のほうに繋いでいただける。まさに行政の手が回りきらないところを担っていただいていると思います。

色々な形の幸せに触れること

参加者

私が赤ちゃん訪問員になったきっかけは、他区の障害者施設で、障がいのある子どもと地域の子どもが一緒に遊べる場を担当していて、遊んでいる子たちを見て何かできないかと思って、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」を知って、ここに参加させてもらっています。
ある訪問先でのことです。色々説明した後に、パパのことを聞くと、「とても優しいです」とにこにこしてすごく幸せそうに話してくれました。様々なご家庭に訪問をしますが、色々な形の幸せに触れることができることが、訪問して良かったと一番思ったことです。

「人に見せない、見せたくない」という感情もあるのかも

参加者

私はまだ1年しか携わっていないので、素敵なエピソードがまだありません。担当地区を回らせていただいて、大体お母さんがお仕事でキャリアを積まれて、初婚で赤ちゃん産んでいる方が多いと感じています。20~30代くらいで、どういう状況か聞くと、ほぼ皆さんが「困ったことは特にありません」とあまりエピソードを教えてくれません。私が子育てをした時は、「あれもこれも聞いてみたい。」というのがあって、必死に子育てをしてきたのですが、そういった感じが全然なくて。もしかしたら本当に無いのかもしれないのですが、「人に見せない、見せたくない」という感情もあるのかもしれなく、そこを引き出せないと頼られないということがもどかしく、何かできないかなと思って始めたのに、今のところそういった手ごたえがないので大変です。
あと、虐待とかのニュースを見ると本当に心が痛くて。私も引っ越ししたばかりのころに、周りに知り合いが誰もいなく、実家も頼れなくて、「1人でやっていかなくちゃいけない」「主人も転職したばかりであまり頼れない」と頑張って、かなり厳しいところまで追いつめられた経験があります。そういうところを「早く発見してあげたい」という気持ちがあって赤ちゃん訪問員を始めました。

赤ちゃんを育てる「スタート地点」

対話の様子

参加者

普段生活していて思うのは、赤ちゃんを育てる「スタート地点」が遅いのではないかと思っています。昔は兄弟が多くて、お兄ちゃん・お姉ちゃんや近所の子と年代関係なく一緒に遊んでいく内に、小さい子と接することの大変さが自然に身についているところがあったと思うのですが、今は核家族が多いし、近所付き合いも少ない。大人になるまで子どもと関わらずに過ごしてきたために、そういう「スタート地点」が遅すぎると思っています。小学校とか中学校の社会科見学でテーマパークなどに行くこともすごくいいですが、例えば近くの保育園に行って子どもと遊んであげるとか、そういった小さい子とふれあう体験をしていれば、大人になっても、お母さんや、お父さんになってもうまくいくのではないかと思います。

市長

まだ少数だとは思いますが、高校でそういった課外活動を取り入れているところもありますけれど、まさに仰られた趣旨なのだろうと思います。「スタート地点」が遅いというのは、たしかにその通りですね。昔の環境と今の環境では、時代が変わってきているので、その違いを埋める機会があったほうがいいのかもしれません。

活動当初からの子育て家庭の変化

市長

活動当初と比べて、子育て家庭の様子が大きく変わったと感じることはありますか?

参加者

最近はネットでの情報がすごく氾濫していて、親御さん達がすぐ調べますよね。そうすると、情報があるのはいいと思うのですが、それを上手に選択できない。情報に流されてしまいやすい。

市長

間違った情報もたくさんありますからね。

参加者

子どもの発達というのは、経験や身近な方に聞きながら親御さん自身も成長していくということだと思います。いろんな情報がある中で取捨選択することが難しい。それよりも「自分の前にいる子どもを見て」と思います。

参加者

芸能人のSNSとかで素敵に子育てされている様子をみて、自分もああいうふうにしたいと思われても、実際はそんな美しいものばかりではない。そのギャップに「なんで私はできないのだろう」と思う人もいる。できないのが普通。
先回りしてどんどんやってしまう親御さんもいますが、お子さんが自分で何かを習得する力を養うことも重要。

参加者

昔っぽいですけど、子どもは天からの授かりもので、自分とは違った人格を持った一人の人間だということが分かれば、かなり見方が違ってくるのかなと思います。

市長コメント

市長

皆さんの子どもを想う取組が伝わってきて、皆さんから色々な提案やヒントを聞かせていただいて、改めて子ども達が笑顔で過ごすことができる環境をより強くしていこうと思いました。しっかりと赤ちゃんや親御さんに寄り添っていただけている皆さんの日々の努力があって、こういった赤ちゃん訪問事業を続けられているのだと思います。行政としても更に皆さんの活動をサポートできるよう、それから訪問事業以外の子育ての環境が整っていくようにしていきたいと思います。コロナとかネットとか私が子どもの時に経験した時とは、子育て環境も全く違い、その分親御さんもいろいろなご苦労を抱えていると思います。訪問員の方々の善意の努力に頼るところが多くなっていると思いますので、是非皆さんの声をいろいろ聞かせていただきながら、より良い子育て環境の構築に努めてまいりたいと思います。今日は、貴重な機会をいただきまして本当にありがとうございました。

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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