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第22回「市長と語ろう!」

最終更新日 2023年3月27日

開催概要

≪テーマ≫高齢者(地域主体で行われる高齢者の介護予防と健康づくり)

ハッピー脳トレ♡ウォーキングの皆様と市長との集合写真。

≪日時≫

令和5年2月27日(月曜日)  13:30~

≪会場≫

南区役所(南区)

≪対話団体≫

ハッピー脳トレ♡ウォーキング

≪団体概要≫

平成26年設立。南区独自の介護予防健診「お元気で 21 健診」のフォロー教室であるウォーキング教室として活動を開始。平成27年度からは、身近な地域で、仲間と一緒に介護予防・健康づくりに取り組むグループ活動「元気づくりステーション」に移行し、自主的な活動としてウォーキングや、南区オリジナル体操である「富士山体操」、認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」など、介護予防・認知症予防につながる取組を行っている。

対話概要

※ 文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

皆さま、本日はお忙しいところお時間をいただきましてありがとうございます。
市長に就任してから1年半ほど経ちますが、積極的に地域の皆さまとお話させていただく機会を設け、現場の最前線で活動されている皆さまから教えていただいたこと、あるいは課題と感じておられることなどを市政に反映させていくことが重要だと思っております。
今年に入り、高齢世代の方々の様々な取組についてお話を聞かせていただいていますが、地域主体で介護予防活動に取り組まれている皆さまのお話をぜひ伺いたいということで、お時間をいただきました。
本市としても2040年頃には人口の3分の1の方が高齢者になりますので、こういった活動に取り組んでいくことの重要性は、今後ますます増していくものと考えております。
本日は、皆さまが活動されている中で、様々な課題・思い等を持たれていると思いますので、ざっくばらんに、皆さまと意見交換をさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

とても楽しかったので、そのままボランティアとして参加

「富士山体操」を行う市長と団体の皆様。

市長

「ハッピー脳トレ♡ウォーキング」の活動で行っている「コグニサイズ」や「富士山体操」を、私自身も実際に体験させていただいて、続けていくとしっかり効果がありそうだと感じましたが、こちらの活動を始められてからどのくらいになりますか?
また、始められる時、どのようなお気持ちで参加されたのかと、その頃と今では何か違いはありますか?

参加者

私は平成26年から参加しています。活動は「広報よこはま」の南区版で知りました。
テレビでラダー(縄はしご)を使った運動を見て、とても楽しそうに行っていたので、近くにそういった活動をしている場所があったらいいなと思っていました。そんな時に、広報に活動が掲載されていて、区役所に問い合わせをしたことがきっかけです。とても楽しかったので、そのままボランティアとして参加しています。

市長

やはり広報は重要ですよね。地域の情報紙などもそうですが、広報により、多くの方々に目を通していただいて、いろいろなことを知ってもらう機会は大切だと思います。

筋力は100歳になっても鍛えられる

市長

活動する上で特に気を付けていることは何かございますか?

参加者

皆さんご高齢ですので、健康が大事と考えています。そこに集まり、「コグニサイズ」をしたり、しりとりをして頭を使ったりということを楽しんで行っています。やはり、高齢になると足腰が段々と弱くなっていくので、鍛えることもできます。健康づくりは、非常に重要だと思っております。

市長

毎回平均40~50人ほど参加されているとのことですが、皆さんの年齢はどのくらいですか?

参加者

一番若い方は60代の方と思いますが、私は86歳ですし、90歳の方も参加されていて、一生懸命やっていらっしゃいます。筋力は100歳になっても鍛えられるので、十分役に立つと思います。

それぞれが工夫しながら活動

参加者

この活動は、かいご予防サポーターのミーティングのときに、区役所から「こういうことをやりたい」と話がありました。そして10数人が研修を受けて、平成26年5月頃から始まりました。
当初は第2週と第4週の開催でしたが、参加者の方が「日にちが違うと困る」「忘れて来られなくなるので、毎週やってほしい」ということで、ボランティアで相談して、1年経たないうちに毎週開催になりました。多少の雨であっても開催場所が高架下なので、開催できますし、皆さん口コミや活動している様子を見られて、参加してくださるようになりました。

市長

南区で同様の取組はいくつあるのですか?横浜市全体でどのくらいありますか?

司会

「元気づくりステーション」は市に340くらい、南区ですと20の団体が活動されています。健康づくりは介護予防になりますので、体操や認知症予防につながる取組をされていることが多いです。こちらのような「コグニサイズ」や、先ほどの「富士山体操」は各区のオリジナルがあって、それぞれが工夫しながら活動されています。

市長

区の中でも、小分けの単位で取組がされていて、どなたでもアクセスしやすい環境があるかどうか。あとは、そのことをいかに知っていただくか。これらはどちらも重要だと思います。

高齢の一人暮らしの方々は外出する機会も人との触れ合いの機会も少ない

対話会の様子。

参加者

私の場合は、8年前に民生委員として一人暮らしの方々の見守りをしていましたので、まず、私自身が体験をしてから、一人暮らしの方々に勧めようと思って参加したのがきっかけです。
高齢の一人暮らしの方々は外出する機会も人との触れ合いの機会も少ないので、こういう活動に毎週参加すると、皆さんと触れ合う機会も生まれますし、健康維持・増進につながると思い、お誘いして一緒に参加しています。
ただ、腰や膝が痛いということで、段々と参加する方が少なくなってしまって、今さみしいのですが、いろいろな活動の中でお声がけを続けています。

市長

外出していただく工夫は何かありますか?それがあると多くの方に参加していただけると思うのですが。

参加者

町内会の活動にも参加していますので、そういう機会でもお話をしています。

参加者

口コミが多いので、友達が友達を呼んで参加していただけています。

参加者の写真。

あと、活動場所の阪東橋公園の周りにマンションが多いので、そこから活動を見て、「いいな」「楽しそうだな」ということで参加してくださるようになった方もいます。そういったこともあり、我々の活動は人の集まりが良いです。次から次へと参加していただいて多いくらいです。

参加者

地域包括支援センターにも、いろいろとお助けいただけるので、そちらのルートからもたくさん参加していただいています。

認知症予防というところが一番大きい

市長

皆さんはどうやって活動を知られたのですか?

参加者

健康維持のために何かしたいと思っていたので、地域ケアプラザで開催されている活動に参加していたのですが、その時にチラシを見て知りました。実際に参加してみて、自分にはこちらの方が合っていると思い、それ以来参加しています。認知症予防というところが一番大きいです。

市長

「脳トレ」というのは、どの世代にもフィットしそうな名前に感じます。脳のトレーニングということで、高齢者の方にとっては認知症予防でしょうし、若年の方にとっても、すごく重要なことだと思います。もっともっと知っていただかないといけないですね。

後進がなかなか集まらない、男性の参加が少ない

参加者の写真。

市長

活動を続けていく上で課題に感じていることはありますか?

参加者

ボランティアの方々の健康です。ボランティアが健康であれば元気に指導ができるので、参加者の方も積極的に取り組んでいただけると思います。そうなれば、目が輝いてきて、それで笑顔になっていきます。

参加者

ボランティアの方も80代や70代後半の高齢者が多いのですが、後進がなかなか集まらない。それが一番の課題です。

参加者

あと、男性の参加が少ないです。

市長

確かに、言われてみればそうですね。男性が少ないのはなぜでしょう。男性の方にももっと参加していただきたいと思うのですが、何か良い方法はないですか?

参加者

男性は、趣味などには一生懸命取り組む方が多いと思うのですが、こういった集まりにはなかなか集まらないです。誘ってはみるのですが、なかなか難しいです。何か良い方法を皆さんで考えてもらいたいです。

市長

どなたか男性を誘う良い方法ございませんか?女性の方もそうですが、男性の方にももっと参加していただく良い機会があると良いと思います。

参加者

老人クラブの集まりにも行っていますけど、男性は4人、女性は20人。区の老人クラブの会合に行っても圧倒的に女性の方が多いです。

参加者

男性の方が「恥ずかしい」という気持ちが強いのかもしれません。

市長

でも、一旦始めると「面白い」「楽しい」のでしょうね。

参加者

一回誘って、毎週参加しているうちに溶け込む場合もあります。まずは参加してもらう方法を考えないといけないと思います。

市長

参加するに当たっての最初の心理的なハードルが、男性の方が高めなのですかね。

地域ケアプラザとの連携

市長

地域ケアプラザの専門職との連携などについて教えていただけますか?

参加者

民生委員をやっていますので、ほとんどの方と顔見知りで、声掛けをしながら仲良くさせていただいています。民生委員の活動のことで地域ケアプラザに相談に行ったときに、地域包括支援センターの方からもいろいろ案内をしていただけるので助かっています。
「ハッピー脳トレ♡ウォーキング」は、活動場所が私の町内会からは離れていますし、私の町内会でも同様の活動をしているので、今は誰も出席していないです。やはり、遠いので誘ってもここまでは来てもらえない状況です。地域包括支援センターの方から勧めてもらえると「行ってみようかな」となるかなとは思います。

参加者

活動を開始した頃は、離れた場所から来ていただける方も結構いたのですが、段々とお年を召してくると遠くて、来られなくなった方もいました。

一回参加すると、「次も来ます。」「楽しいです。」

市長

阪東橋公園でこういった活動をされているのは「良いな」と感じました。周りにマンションが多いので、そこから見えたりするでしょうし、楽しそうなことをやっていると思っていただいて、参加していただくきっかけにもなります。実際に見ていただいて、参加していただける機会を持ってもらえるといいと思います。

参加者

一回参加すると、「次も来ます」「楽しいです」という方が多いです。

市長

毎回40~50人の方は固定メンバーですか?入れ替わりもありますか?

参加者

入れ替わりはあります。

多くの方に知っていただくための情報発信

参加者の写真。

市長

地域ケアプラザとして、サポートをしていただいていると思うのですが、活動を多くの方に知っていただくための情報発信は、どういった方法が効果的だと思いますか?

参加者

「ハッピー脳トレ♡ウォーキング」は、南区や周辺区など様々なエリアから参加者がいらっしゃいます。地域ケアプラザの圏域の方もいらっしゃいますが、それだけに限らない周知の方法をしなければいけないと思っています。地域ケアプラザで出している広報誌に載せるのはもちろんですが、法人のホームページを活用した方法であったり、お友達がお友達を呼ぶことがこのグループの一番強い呼び込みの形になっているので、それは継続しながらチラシを作ったりする後方支援も行っていきたいと思っています。

市長

今後、一人でも多くの方々に参加してもらえるように、皆さんと共に本市も取り組んでいく必要があると思います。市としてもいろいろと後押しをしていく必要があると思いますが、いかがですか?

参加者

地域ケアプラザの方や区役所の方もサポートしてくださっていて、すごく安心してやっていられると感じています。

将来的にはおじいちゃん、おばあちゃんたちがお孫さんと一緒に

市長

コロナ禍で、外出の自粛や運動不足など、悪い方向の影響が懸念されています。一方で、コロナが徐々に収束してきて、マスクを取って、人と人が顔の見える関係で活動を再開できる時期もくると思っています。屋外で密のリスクも低い、こういった活動に参加してもらえるように本市としても一層後押しをしていきたいと思います。
本日、皆さんの活動についてお話を伺って、改めて素敵な取組だなと思いました。現在「元気づくりステーション」の事業では、講師の派遣や消耗品の提供など微力ながら支援をさせていただいたり、区役所や地域ケアプラザの職員による訪問などもさせていただいていますが、今後もこの取組を進めていく上で、本市に期待されること、あるいはご提案などがございましたら教えていただけますか?

参加者

現状でいいのかなと思っています。区役所から物品を提供してもらったり、運動講師を派遣していただいています。運動講師から違った運動を紹介してもらうと、活動が楽しくなりますので、今後も派遣してもらえたらと思います。

市長

公園等の活動場所と必要な物品の確保ですよね。あとは、講師の派遣などを含めて「元気づくりステーション」の事業・活動の幅をもっと広げていきたいと思っていますので、また良いお知恵などがありましたらご提案いただければと思います。

参加者

将来的にはおじいちゃんや、おばあちゃんたちがお孫さんと一緒にこういう運動・体操ができればと思っています。
自分のお孫さんでもいいし、どこかの保育園児や幼稚園児くらいの年齢の子どもさん達と一緒にできたらいいと思っています。今は老人の認知症予防ですけど、将来的にはそういうことも考えていいのではないかと思っています。

市長コメント

市長

市長の写真。

皆さまが取り組まれていることについてお話を伺い、誰かからお願いされるわけでもなく、皆さまが楽しいから取り組んでいる。住民の皆さまが主体的に通う場をあちこちで作っていくことが、介護予防あるいは健康づくりなどに必要だと思いました。先ほども、一回来たら「楽しい」とずっと参加するようになるとおっしゃっていましたが、そういった活動の積み重ねが、認知に関する機能の維持につながるのだろうと感じています。
また、「場所」「地域の繋がり」が重要だと感じました。「コグニサイズ」にしても「富士山体操」にしても、楽しみながら健康づくりをして、その延長で認知機能を維持していく。こういった活動を通して、「地域の繋がり」をより一層強めていくという好循環も期待できると思いますので、我々としても一層サポートしていきたいと思います。

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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