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第5回「市長と語ろう!」

最終更新日 2022年9月27日

開催概要

≪テーマ≫子育て(コロナ禍での子育て支援 ~「子育て応援イベント2021」の実施を通して~)

「瀬谷区子育て応援ネット」の皆様と市長との集合写真

≪日時≫

令和4年6月16日(木曜日) 15:30~

≪会場≫

二ツ橋第二地域ケアプラザ(瀬谷区)

≪対話団体≫

瀬谷区子育て応援ネット(瀬谷区)

≪団体概要≫

区内すべての親子が地域の中で安心して楽しく子育てできるような環境づくり・風土づくりを行う目的で、瀬谷区内で子育て支援活動をしている団体が集まり、平成16年に設立。84 団体(令和4年4月時点)が4つの方面別ブロックに分かれて集まり、瀬谷区の子育ての状況について共有し連携を図るとともに、年1回「子育て応援イベント」を開催している。

対話概要

※ 文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

皆さま、こんにちは。今日はお忙しいところお時間をいただきましてありがとうございます。
去年の8月末に就任して、4、5月くらいからこういった会を持てる社会的な状況にもなりましたので、早速、皆様とお会いする機会を持たせていただきました。
私は子育て世代でもありますので、子どもの集まっているところや、保育園や幼稚園に集まっている姿、小学生が登校している姿を見るのが一番幸せだと思っています。その子どもたちの支援をどうやって進めていくのかが私の中での最大の課題の1つだと思います。
皆様に横浜に住んで子育てしやすいと言っていただける横浜市にすることが使命だと思っております。
現場におられる皆様の、率直なご意見や、取り組まれている中での課題や方向性をお聞かせいただければと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

瀬谷区子育て応援ネットについて

参加者

民生委員・児童委員、主任児童委員、幼稚園、保育園、子育て支援者、薬局など様々な立場の方々が集まって、子育て応援ネットを形成し、活動しています。

市長

子育て支援の活動されている団体が、ほぼ網羅されているのですか?

参加者

多くの方にご参加していただいています。また、地理的に瀬谷区は長いので、4つのブロックに分かれて活動しています。

4つのブロックが独自性を出したイベントを

市長が掲示物の前で団体の方に説明を受ける様子

参加者

令和元年度までは、瀬谷区役所の横の公園と瀬谷区役所内にある公会堂で年1回11月頃に、瀬谷区中から子育て世代の方が集まって大きな子育て応援イベントをやっていました。しかし、令和2年度はコロナでイベントを中止にせざるをえませんでした。令和3年度は、コロナ禍の中でも活動されている皆さんや、日頃関わっている子育て中の方たちのためにどうにかしてイベントを開催したいということで、参加者が集中しないよう、また移動距離も短くなるよう、4ブロックに分かれて、日程も会場も4回に分けて、それぞれのブロックでちょっと形を変えて開催することになりました。共通のイベントもありつつも、それぞれの会場で独自性を出して開催しました。

コロナ禍に産まれた赤ちゃんが2歳に

参加者

3年前の春はコロナで子育て支援の活動が全てストップしてしまい、子育て中の方々は、公園も使えない、学校もお休みになってしまって、どうしていいか分からない時期だったと思います。
数か月経って、「親と子のつどいの広場」を人数制限して、こわごわ始めてみたところ、1組、また1組とおそるおそる来てくれるような状態でした。「私たちどこに行っていいか分からないけれども、家に居るのは本当に大変で、開けてくれたから、ここだったら安心だと思って来ました。」と言われた言葉が私にとってはとても重くて。
コロナ禍になって2年が経ち、0歳で産まれた赤ちゃんが2歳になってしまう、公園デビューして外で遊ぶというすごく大事なきっかけを得られないまま2歳児になってしまう現状に怖さを感じました。
まだまだ大勢で集まることが心配な状況でしたが、応援ネットが4つのブロックに分かれているので、ブロック毎にやったら安心できるのではないかというところからのスタートでした。
4ブロックに分かれて良かった点として、ブロック毎に子育ての資源である広場や保育園等がいろいろ違いますので、それぞれがその特徴を生かして実施できたことでした。

市長

開催が2年間できていなかった上に、まだコロナが収束していない状況で「本当にやるの?」というような意見はなかったですか?

参加者

1年目は「来年も無理だよね」みたいな雰囲気でしたが、2年目はちょうど話をしている時とコロナの感染状況が落ち着いている時期が重なり、いいタイミングだったかなと思います。

4つの会場でつながった「人型アート」

掲示された人型アート

参加者

独自の取組だけでなく一体感を持ちたいということで、4会場の共通したプログラムとして「人型アート」を実施しました。養生シートにお子さんを寝かせて周りをぐるっと人型をとって、それを切り取り、ロープを張って会場に飾りました。
赤ちゃんもできますし、大人もできるので様々な大きさ、動きの人型アートを飾ることができました。
参加していただいた方だけでなくて、当日の公園イベントに来られなかった応援ネットの団体や保育園も作ってくださることができたので、公園に来ていただいた方も、来られなかった方も人型アートで繋ぐことができたということが、すごくありがたいことだと思っています。今年も何か共通したプログラムを作ることによって、一体感を醸し出せればいいと思っております。

薬局も参加

参加者

薬局×地域みたいなところに力を入れているので、その一環で子育て応援ネットに参加させていただいています。今回のイベントを行うにあたっても、遊びの手伝いをするつもりでいたのですが、今回は状況も状況ということで、手洗いチェッカーというツールも使って、手指消毒の仕方を親子に体験してもらいながらイベント全体の感染対策をやらせていただきました。
手洗い体験なのでどこの会場も2~3人薬剤師で行いましたが、ちょっと足りないなと思う会場もあったほど好評でした。思ったより役に立ったと思いました。

コロナ禍での開催、参加者の反応

市長

コロナ禍で外出制限があって、特に、0歳だと1、2、3歳の黄金期がこういう状況で、大変親御さんたちも心配されている中で、総力を挙げてイベントを開催されたと思いますが、参加された親子の反応はいかがでしたか。。

参加者

私たちもとても不安でした。ですけど蓋を開けてみたら、本当に大勢の方が来て楽しんでくださいました。
ただやはり感染対策の部分は、試行錯誤しながらいろいろな準備をして、当日も人数の多さに喜びつつ、集まりすぎてこれは怖いみたいなところもありました。

分散開催の効果

市長

4か所に分散して開催したことのメリット・デメリットを教えてください。

参加者

4つに分けたことで、自宅から歩いたり、自転車で行けたりすることができる場所でやったことは最大のメリットだと思います。
今までも遠くの会場まで行かなくてはならないことがネックになっていたのですが、そんな時にコロナだったので、いっそのこと4か所でやってみようということになりました。4つに分かれたことで、ブロックごとの資源の特色を生かして実施できました。
また、この応援ネットも長く活動しているので、皆さんいろんな立場で、子どもについて考え、情報交換したいというメンバーが集まってチームワークができていましたので、うちのブロックは何をやろうかという話もすごくスムーズに進みました。

参加者

デメリットはないと思います。
区役所1か所では遠くからは出てこられなかったりして、子どもたちを歩いて連れていける場所でできることが大きかったです。

参加者

通りがかりに「何やっているの」みたいな感じで参加していただけた方もいるので、敷居が低くできたというのは、子育て中の人にとってはすごく大きいと思います。

それぞれが持つ力にいかに火をつけるか

市長と団体の皆さまが対話する様子

市長

ご家庭への周知はどうやってされましたか?

参加者

周知は、4ブロック共通のチラシを民生委員を通して、掲示板に張り出しました。
ブロックによっては会場だけのチラシを別に作って、自治会・町内会で回覧してもらいました。

市長

民生委員や自治会と連携されているのですね。

参加者

あとは応援ネットの団体がチラシをまいてくれたりもしました。

市長

応援ネットのように、子育てのためにいろいろな役割の組織が連携する機会があるのはいいですね。

参加者

それぞれ自分たちの力の見せ所みたいなのがあるので。「うちはこれをやるよ」とか「ここのところはうちに任せて」みたいな。

コロナ禍で増えた「人見知り」

市長

コロナ禍で子育てする環境が変わってきていると思いますが、親御さんからのご相談内容もコロナ前と今で変わりましたか?

参加者

私のやっている「子育て支援者事業」は地区センターなどで週1回子どもを遊ばせながら子育て相談ができるという事業です。以前は気軽に立ち寄ることができたのですが、コロナ禍で今は予約制にしています。予約制にして人数制限しても来てくださるお母さんたちは、相談よりも子どもの遊び場を求めて来ている印象です。予約制にする前は、外国人もいらしたんですけど、外国人の方は予約がしづらいようでその方たちとはなかなか会えなくなってしまいました。あと感じているのは、本当に人見知りの子が増えていることです。

市長

コロナ禍であんまり接触機会が無いからかな。

参加者

最初来たときは、お母さんの膝に乗ったきり、3、4回来てくれると少しずつお母さんのお膝から離れて遊びだして、喋る言葉もちょっとずつ増えてきたというお子さんがいて。段々慣れてくると全く平気で、これは人と接する機会が足りていなかったのだなと感じられることが増えてきています。
言葉を話したり、たくさん身体を動かしたりいろいろな機能を使って、子どもは発達していきます。他の子どもを真似して育っていくはずの子どもが、テレビと親しか見ないで育っているのはちょっと悲しいなって思います。

「薬局×地域」 薬局だからできる子育て世代への支援

市長と団体の皆さまが対話する様子

市長

薬局が子育て支援のネットワークに参加するのはなかなかないように思いますが、どういう想いが一番強いのでしょうか?

参加者

薬局って病院に行って処方箋もらって薬をもらう場所、医療のラストアクセスみたいな部分を担っていると思われています。でも、本来の薬局の業務からいくと、国民の健康な生活を確保するファーストアクセスの場で、健康な人が健康を維持していくために行く場所でなければいけないというのが本来の薬局の在り方だと思っています。いろんな世代に関わっていって、その人たちの健康にお手伝いをするのが必要だと。
子育て世帯への支援もしっかりやっていかないといけないとの思いは元々ありました。お母さんたちに薬局や病院の相談をやったらニーズがあるのではないかというので、2か月に1回子育てのサロンにお邪魔して、健康の相談をやらせてもらっています。それを薬剤師会全体でやるようになれば、瀬谷の中にはそういうリテラシーの高い子育て世代が増えていくことになるし、横浜市全体でやれば、横浜市としてリテラシーが高くなるので、将来的には広げていきたいと思っていて、その一環で行っています。

「担い手」の位置づけを変える必要性

市長

担い手の問題は、どうしても皆さんの善意によるところも大きいと思います。そういった中、担い手の確保の現状はどうですか?

参加者

子育ての場所だけじゃなくて高齢者や地域のお祭りでも担い手不足と、どこに行ってもその話になります。担い手っていう位置づけを変えていかなきゃならないところに来ていると思います。
すごい光景だなと思ったシーンを目にしたのですが、地域イベントで外遊びをやっていて、最初に一組の親子のお父さんがルールを覚えて、そのお父さんが他の子どもたちにルール教えてあげてその場を仕切ってくれていました。それを見て、担い手と参加者を分けるのではなく、参加者が一緒になってちょっとお手伝いしながらやっていく形を模索する時期なのかなと考えています。

市長コメント

市長

市長

ありがとうございました。色々な立場の皆様がネットワークを組んで、瀬谷の子どもたちを全力で応援していこうという姿勢に感銘を受けました。
横浜はいろいろなランキングでの憧れの街・住みたい街、常に上位に入るブランド力がある都市ですので、子育てする環境が更に充実すれば、もっと子育て世代が住みやすくなるし、また子どもをこれから産もうとするご家族、あるいは既に子どもいるご家族が横浜に入って来ようとも思いますので、是非子育て政策を強化していきたいと思います。
今日いろいろと参考になるご意見をいただいて、現場の皆様だからこそ、現場のニーズを汲み取ってされているご活動があると思いますので、そういった活動を横展開できるような取組を行政としても目指していきたいと思います。
今日は本当にお忙しいところお時間とっていただきありがとうございました。

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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