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第8回「市長と語ろう!」

最終更新日 2022年11月2日

開催概要

≪テーマ≫ 子育て(こども食堂・地域食堂)

第4地区みんなの食堂交流会の皆様集合写真

≪日時≫

令和4年6月30日(木) 14:00~

≪会場≫

第4地区会館(西区)

≪対話団体≫

第4地区みんなの食堂交流会(西区)

≪団体概要≫

学校給食がない長期休みの期間は、子どものみで食事する機会が多くなることと、高齢者の孤食やひきこもり等が問題になっている現状で、西区第4 地区社会福祉協議会を中心に、平成28 年から“地域食堂”を実施。地区内の15 を超える自治会町内会、各種団体等が輪番で実施しており、定期的にこれらの団体が情報や実施計画の共有等を「みんなの食堂交流会」で行い、活動を充実させている。キャッチフレーズは「みんなで食べれば美味しいよ!」

対話概要

※ 文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

今日は皆様お忙しいところありがとうございます。第4地区の社会福祉協議会の活動が、地区全体の活性化に寄与している、貢献しているということで注目されていると聞き、メンバーの皆様とお話をさせていただきたいと思いまして、足を運ばせていただきました。皆さんと活発な議論ができればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「みんなの食堂」を始めたきっかけ

代表による説明

参加者

小学校の校長先生のお話を聞いて、給食の無い長い休み中、子ども達は昼食をどうしているのだろうか、地域で何かできることはないかと考え、私達が子ども達にお腹いっぱい美味しいお昼ご飯を食べさせてあげようと、自治会町内会、地域の活動団体に呼びかけ、平成28年の夏休みに「みんなの食堂」を始めました。
長期休み中の子どもたちの昼食と同じように、一人暮らしの高齢者の閉じこもりの対処ができないだろうか、さらには小さい子どもがいる親御さんの負担軽減はできないだろうか、災害時の炊き出しに備えて何かできないだろうかという考えもきっかけの中にあります。
きっかけに対して、「給食がない期間、地域で食堂を開き、お腹いっぱい食べさせてあげよう!」「高齢者もみんなで一緒にお昼を食べるなら出てきてくれるかもしれない」「低価格で提供すれば、子育て中の親御さんたちも子どもを連れて気軽に参加してくれるかも!」「防災は『日ごろからの実践が大事!』」と考え、それが「みんなの食堂」の狙いになりました。
「夏休みにカレーでいいから、1回食堂をやってくれない?」の呼びかけに5自治会・3団体が手を挙げてくれました。

強まった地域の連帯感と「みんなの食堂」の目指すところ

スライド(参加者の声)

参加者

ポスターは第4地区の約150の掲示板に掲示します。マップは小学校や自治会町内会を通して児童にお渡ししています。また、子育てサロンで子育て世代にもお渡ししています。今年度からは高齢者の方にもお渡しする予定です。小学校の家庭科教室も貸していただき、地域の方々に子ども達と一緒に食事を楽しんでもらっています。また、自治会館での開催は自治会活動や自治会館の存在に興味をもってもらえました。「みんなの食堂」を開催することで地域の連帯感が強まりました。
子ども達にレストランで食べられるような体験をさせてあげたいと、メニューや食材もこだわりました。あと地域の大人や高齢者も一緒になってみんなで食べる。私達も食べてくれればくれるほど嬉しくて、みんなで喜んでいました。
小学校の家庭科教室や自治会館、いろんなところで開いています。高齢の方も多く、自治会長さんも毎回たくさん来てくれます。「感想をきいてみたら」ということで、子ども達も一生懸命紙に書いてくれました。まだ字が書けない子は絵のメッセージとか、丁寧に色を塗ったものとか、自分の名前だけのものとか、全てが担い手の大きな励みになりました。
たくさんのコメントの中でも「両親が働いていて、お腹いっぱい食べられるのは夕飯だけだけど、夕飯以外に『みんなの食堂』でお腹いっぱい食べられて嬉しかった。」というコメントを見つけたときは、関係者一同「これだ!」と感激しました。これこそ「みんなの食堂」の目指すところだというところでした。

コロナ禍の影響下でも「何とかできることを!」

参加者

令和2年の春休みから1年間、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、開催ができませんでした。それでも「何とかできることを!」と考えて、感染防止策を徹底し、「みんなの食堂」をテイクアウト形式で再開することにしました。不安も多かったですが、今までの1.5~3倍の食事を提供することができました。受付や受け渡し時に十分コミュニケーションが取れることが分かり、今まで以上に子ども達の様子から家族の様子が分かり、更に今まで参加できなかった方々も参加してくれたことが大きな驚きでかつ喜びでした。令和3年の春休みと夏休みはコロナの影響により中止になりましたが、冬休み、令和4年の春休みは開催することができました。
令和3年度からは、担い手の皆さん同士が交流を深め、「みんなの食堂」がさらに良い取組となることを目指して、意見交換等を行う「みんなの食堂交流会」を隔月で開催しています。「みんなの食堂」は、自治会町内会や地域の団体だけではなく、NPO法人やボランティアグループなども巻き込んで一緒に実施しています。

子育て世代ができないことを地域が担う

参加者

私たち第4地区では、この「みんなの食堂」も含めて、子育て支援に対する思いを持っています。それは、「未来の地域の担い手=子どもたち」の生活環境を地域でサポートしていこうということです。
そうした考えのもとに「いま子育て世代ができないことを地域が担う」という目標を掲げ、この3つに取り組んでいます。
 ①子どもたちがお互いに繋がりをもって助け合い共に喜び合う体験ができる地域づくり
 ②子どもたちが地域とつながりを持ち地域を感じながら成長してゆく地域づくり
 ③子どもたちが地域に見守られ幸せを感じて成長できる地域づくり
このほかにもコロナ禍で2年開催できないでいますが、「みんなのまつり」など「未来の地域の担い手を育てる」取組を地域が一丸となって進めていくことで、第4地区が「子どもを産み育てたいと思う街に!」発展していくことを期待しています。

参加者を将来の地域の担い手に

参加者

最初に開催した際は「100食作る」と言われまして、本当に来るのか非常に心配で、当日になってもどうなるかと思いました。
私たちの自治会にはコンセプトが3つあります。1つ目は担い手ですが、自治会の役員、福利厚生部員と子ども会の親御さんと一緒にやるというのをやっております。親御さん達に将来の自治会の担い手にもなってもらいたいという気持ちがあり、その辺を考えながらやっています。
それと2つ目は地産地消ではないですが、食材は地元の商店街に新鮮で美味しいものが集まっているというのと、地元に還元しようということでそちらのお店のものを使っています。3つ目はメニュー、カレーライスは子ども用と大人用と作っています。

参加者

私たちの自治会では老人会の方たちがお家から外へ出て、皆さんでお食事をしましょうという発想で、14年間、お昼を皆さんに食べていただくことをやっていました。

参加者

私は町会長を6年やっていましたが、次の方に代わっていただいた時に、ふれあい会の会長だけはやってみたい、協力してみたいということもあって、その後ずっと食事会をやっています。お子さんや、お年寄りの方に少しでも喜んでもらえるように、みんなで楽しくふれあい会の活動をしています。第4地区だけ行事が多いと聞いたのですが、これを西区全部がやってくれれば西区ももっとよくなるのではないかなと思っています。

みんなに「喜んでもらいたい」「小さな幸せを感じていただきたい」

参加者

私の自治会では毎回チラシを作り、役員だけではなくてボランティアを募集して、「みんなの食堂」に協力してもらっています。コロナ禍前は、会場の雰囲気、レイアウト、飾りつけにもすごくこだわって、皆さんに喜んでいただけたかなと思っています。今はコロナ禍でおもてなしが中々できなくなっていますが、私達の気持ちは皆さんに喜んでもらいたいというのがあります。準備をするのもすごく楽しいですし、生きがいになりそうです。

参加者

私たちの団体は、だんだん高齢者が多くなってきて、近所の友達にも手伝ってもらっています。大人から子どもまで食べられるような味つけを工夫しています。盛り付けもみんなで考えて工夫して作っています。小さな幸せを皆様に感じていただけるようなお弁当をこれからも作っていきたいと思っています。

参加者

私はこの小学校区で、地域コーディネーターをしています。学校と地域をつなげる役目のコーディネーターということで、小学校もすごく協力的で家庭科室を貸していただけました。そんな中で今思っているのは、毎回来てくれる男の子と女の子がいて、当時は小学生で、今は高校生位になっているでしょうか、当時からだいたい二人で会場に来ていまして、口数の少ない子なので黙ってお金を払って毎回来てくれるのを見て「こういう子たちが一人でも二人でもこうして楽しんで、仲間に入ってくれたらそれでいいのかな」と感じて活動しています。

情報発信から生まれた新たな取組

参加者

私は、ボランティア団体として自宅開放型の食堂をやっています。週1回、食堂が居場所だという感じでやっています。特徴として滞在時間が長く、親子連れやママたちの交流の場や、いろんな情報交換の場になっています。個人の家でやっているので小規模ではあるのですが、長く遊んでいってもらえるので交流ができると思います。もう一つの特徴として担い手の半分が若い世代なので、SNSにすごく強いところがあります。ホームページ、ツイッター、LINEなどで広報してくれているので、情報発信に特化しているというのがあります。その結果、若いママたちが2~3歳の子を連れてきたり、パパが0歳と3歳の子を連れてきたりするようになりました。そうしたらロータリークラブやホテル、デパートから、フードロスの取組ということでお声掛けをいただき、現在毎週金曜日のデパートの閉店後、残ったパンを取りに行って、無料で自宅の前でフードロスの取組として配りました。夜遅いので、あまりにぎやかなイベントにはしない。フードロスの取組として行っているので、そうでなければ来づらい人も取りに来られる。その中でちょっとお話ができてコミュニケーションが生まれています。

参加者

私のNPO法人は12年前に一軒家を借りて、そこで多世代の交流サロンを始めました。元々は違う地区で活動をしていて、縁もゆかりもないところでしたが、お祭りに参加させていただいたり、「みんなの食堂」に声をかけていただきました。「子ども食堂」ではなくて「みんなの食堂」というのがとても嬉しくて、高齢の方も子どもたちもいろんな人が一緒にご飯を食べるって、なかなか今の時代だと核家族が多いからできないですよね。
コロナ禍が始まる前に参加したときには、いろんな方がテーブルを囲んで、すごく楽しそうにお話をしながらごはんを食べることにすごく惹かれまして、微力ですが参加させていただいています。

作り手でなくても「何かお手伝いできることがあるのかな」と

参加者

第4地区会館について、みなさんに施設を快適に使っていただけるようにICT環境の整備や老朽化した設備の改修も行いました。これは「みんなの食堂」を開催するに当たっても良かったと思っています。 

参加者

自治会会長をしていますが、作り手の方ではなくて、周りのお手伝いする立場で参加させてもらっています。前会長がコロナ禍前に「みんなの食堂」の立ち上げのためにいろんな地区をお手伝いや見学に行ったり、うちの自治会も参画できないか苦労していたのです。私はその後を引き継ぐことになり、みんなが食べられるようにテイクアウトにしたものを配ったり、運んだり、少しでもみなさんのお手伝いができればなという感じで、参加させていただいています。いずれは若い親御さん方がお手伝いできるようになればと思います。うちの自治会館を使って開催をするということで今年は取り組んでいきたいと思っています。これからも交流を持っていきたいと思っています。

参加者

私の町内会は、細くて急な山坂が多くて、お年寄にとっては大変な地形の町です。「みんなの食堂」は子どもとお年寄と子育て世帯向けということでやっているのですが、お年寄りが来て持ち帰りというのはなかなか難しい場所に会館があって、いろんな方法を考えながらやっているのですが、やっぱり担い手ですね。担い手を確保すること。
私も作る方はできないので、受付とかスタッフの整理とかをやっているのですが、どうしても数に限りがあるので、子どもが100円玉握りしめて来るけどもう物がない。そういうのを見ると本当に子どもたち全員のためにやれているのかなと心残りなところもあったりします。「みんなの食堂」の食事を求める人も増えていくと思いますので、子ども会も含めて担い手を集めていこうと町内会長として思っています。

参加者

私の自治会でも最初にやった時は、やはり「みんな来るのかな?」というのが一番心配でしたが、足りなくなってしまいました。作り手の方はものすごい努力をしている。私は料理ができませんので、せめてお手伝いしようと思って外回りをやっています。

「子ども食堂」ではなくて「みんなの食堂」

参加者

私は、「子ども食堂」ではなくて「みんなの食堂」というところがとても大事なのかなと思っています。街で住んでいて安心して子育てできるというのは、例えば子育てに悩んだ時に隣、近所に相談できるとか、「みんなの食堂」みたいなところに行ったら、同じような悩みがある、うちの子だけじゃないとほっとするとか、そういった意味で食堂から派生するいろんな効果があると思っています。私は食堂の担い手ではないので、いつも外に立って通る人に挨拶をするのですが、「食堂はどなたでも利用できますよ」と声を掛けると親子連れが戻ってきてご利用していただくことがあります。自分の想いは、風通しのいい街。いざという時に頼れる人が傍にいる・安心感を持てるような街であればいいのかなと思い、みんなの食堂に参加しています。それだけではなくて、第4地区は全ての行事に「みんな」がついています。それが私にとってとても素敵なことだと思います。

参加者

コロナ禍になって、お弁当販売になると2階で作って1階に運ぶのです。受付の私は、お子さん連れの親御さんが来るとお弁当ができるまで子育ての話とか、高齢者の方が来ると病気の話とかが話題になってとても良い触れ合いが持て、今の形も良いなと思う時があります。
「触れ合い」というささいな言葉。それってすごく良い言葉だなと思います。

参加者

私は15年前に地区の会長になりました。どれだけのことができるかと全然分からなかったのですが、何とか自分にできる程度のことをやろうということで、この地区のイベントなども開催しています。こういった活動で地域の中で連帯感があるので素晴らしいと思います。

市長

ありがとうございます。色々お話を聞かせていただいて、地域の中の絆ですね。皆さんが力を合わせて地区を作られているということがすごく分かりました。皆さんのお話をお聞きして、なんでうまくいっているのかというのがなんとなく分かった気がします。やはり子どもが吸い寄せられるように来る、皆さんもそれに応えるように頑張られている。それがすごく良い循環になって第4地区の輪になっているというのが実感できました。私が子どもの頃には繋がりというか、皆さんのような方々が地区全体を見守ってくれているという雰囲気がありました。ただ、そういうのがともすると希薄になりつつあって、特に都市部ですから、そういった傾向は顕著だと思います。にもかかわらず、皆さん自身が楽しみながら、もちろんご苦労も多いと思うのですが、それでも協力しながら、お子さん達を見守る、親御さん達もサポートされている、本当に素晴らしい取組だなということがよく分かりました。

活動を通して感じること

市長

 「みんなの食堂」とか地域活動で、お子さんや保護者の方々と関わる中で、皆さんが感じられていることはありますか?

参加者

そうですね、今小学校でPTAがなくなりつつあるという話を最近聞きまして、やはり私達の年代っていうのは自分のことを思わず人のことをするけど、若い方は、そういう気持ちがないのかなとすごく感じています。損得なしに地域活動に飛び込むようなところがあまりないかな。その前に自分の生活で大変なのだと思います。子育てとか色々なことで大変なので、人のことまでやってられない状態だと思う。だから私達手の空いた年配者が「若い人の分も頑張ろうね」というのが第4地区ですね。

活動拠点があること

市長

取組をご継続していただくことが重要だと思います。区役所と色々連携されている中で、今後行政に期待されていることがありますか?

参加者

私達がなんでこれだけの活動ができるかというと、ここの会館があることがすごく大きいと思います。活動拠点があればすぐ行動できる、でもそういう場所が無いと全然できない。あと、各自治会館の台所を修繕するということは、そこで炊き出しができるので災害時にもすごく役に立つと思います。そういうところで支援していただきたいと思います。

市長コメント

市長

ありがとうございます。お一人お一人の「みんなの食堂」に対する想いを聞かせていただいて良かったです。皆さんの想いがすごく分かりましたし、代表のようなリーダーシップを持っている方がいらっしゃると私としても本当にうれしいと思います。今、子どもと地区の絆というのが薄れかけていますから、是非こういった第4地区の取組を継続してほしいと思いますし、またこういった取組がもっとほかの地区でも広がるといいと思います。そのために行政として何ができるのか、何をしていくべきなのかを考えるヒントを貰ったと思います。皆さまこういった取組をずっと継続していただいてありがとうございます。

西区のキャラクター にしまろちゃん

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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