ここから本文です。

第17回「市長と語ろう!」

最終更新日 2022年11月30日

開催概要

≪テーマ≫子育て(子育てしやすいまちづくり~人と人のつながりによる支援の充実~子育てしやすいまちづくり~人と人のつながりによる支援の充実~)

対話写真1

≪日時≫

令和4年8月29日(月曜日) 14:00~

≪会場≫

港北区地域子育て支援拠点どろっぷ(港北区)

≪対話団体≫

【地域子育て支援拠点】港北区地域子育て支援拠点どろっぷ

【親と子のつどいの広場】おやこの広場びーのびーの、こんぺいとう、ひだまり、「たかたんのおうち」、つどいの広場ぽっけ、ともとも

≪団体概要≫

港北区では、地域子育て支援拠点どろっぷと、区内7か所の親と子のつどいの広場、そして区役所の連携を進めており、平成22年度から港北区9拠点ネットワーク会議「ぎゅっと」(※)を年3回開催し、子育て支援の現状と課題を共有しながら、港北区全体で子育ての支援を行っている。

※参加拠点【地域子育て支援拠点】港北区地域子育て支援拠点どろっぷ/どろっぷサテライト【親と子のつどいの広場】おやこの広場びーのびーの、こんぺいとう、ひだまり、「たかたんのおうち」、つどいの広場ぽっけ、ともとも、つどいの広場ぽっけ新横浜
「港北区地域子育て支援拠点どろっぷ/どろっぷサテライト」と「つどいの広場ぽっけ/つどいの広場ぽっけ新横浜」は、それぞれ同一の法人が運営しているため、当対話会には代表者1名が参加。

対話概要

※文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

私が市長に就任してから明日で1年が経ちます。私は市民の声を反映させるということを使命に市長にならせていただいたと思っていますので、現場の皆さまからのお話を聞ける機会はとても重要だと思っています。
テーマは市民生活に関わる話なので、本当に多岐に渡るのですが、私自身子育ての支援を1丁目1番地でやることについては、市役所の中でも繰り返し言っています。
私自身が子育て世代ということもあるのですが、子育てのしやすい街というのは高齢者が住みやすい街でもあると思っていますし、強いては、横浜市が選ばれる都市になる一番重要なことの1つだと思っています。
16区回って、一口に子育て支援と言っても、乳幼児から成人になる直前まで広い範囲に渡っていますし、各年代で抱えている問題も違います。また同じ年齢を対象にしても地域によって変わったりして多様だということを教えてもらっています。
その中でも地域の最前線で活動されている皆さまにお話いただいて理解したことが、地域の繋がりの中で子育てをサポートしていくことの重要性です。皆さんにそういう環境を提供していただいますが、そういった環境をどんどん作っていきたいと思っています。
居場所を作るという点でこうした機能が充実していることは、都市の力の1つではないかと思っています。なので、今日は地域の繋がりの中で、支援をされている皆さんに、ぜひお話いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

港北区の特徴

参加者

それではまず港北区の概要について、お話しさせていただきます。データから見る港北区の特徴は大きく3点あります。1つ目は、市内最大の出生数であること。出生数が年間3,000人を超える区は港北区だけです。2つ目は、20~30代の転出入者が多い点です。これは、妊娠・出産・子育てを慣れない土地で頼れる人がいない中、妊娠・出産・子育てをスタートされる方が多い現状とも言えます。3つ目は、6割が第1子ということで、初めての妊娠・出産・子育てをする方が多いです。

知り合いがいない中で子育てをしなければならない状況

参加者

次に、「地域子育て支援拠点」が港北区役所と連携して行っている4か月児健診調査でのアンケート結果からデータを見てみたいと思います。4年前から実施しているもので、毎年85%程度の回収率があります。産後の家庭状況の把握から産前の支援など、今後の取組の目指すべき方向を関係者と共有したうえで妊娠期支援に反映しています。
また、港北区は他県出身の方が多くて、コロナ禍で里帰りができないという方の率が多くなっています。なかなか両親を頼れないとか来てもらえないとか、最近引っ越してきたばかりでこの土地にまだ馴染んでいなかったりする方も多くいます。知り合いがいない中で子育てをしなければならない状況になります。

市長

6割が第一子で、居住年齢は38.9%が2年未満。これはいいデータですね。興味深いです。

参加者

今年度も470通を配布していて、回答の戻りを楽しみに待っている状況です。

市長

まさにこういうデータは活用しなければいけないですね。「何をすべきか」っていう時にはこういうデータが本当に重要です。

参加者

コロナ禍の影響で、里帰り出産が10%以上も減っていて、親族の手伝いも得られず、夫婦のみで子育てをする方が年5%ずつ増えている状況もあります。人とのふれあいや日常生活が奪われ、大事なわが子にその経験をさせられなかったという自己不全感から、子育てを肯定的にスタートできなかった家庭も多いため、現場では子どもの成長を一緒に喜ぶとともに、孤軍奮闘してきた子育てへの労いと感謝の気持ちを伝えながら誠意をもって迎え入れています。
また、「地域子育て支援拠点」や「親と子のつどいの広場」を利用したいと思っていても利用できていない方がおよそ5割程度いるということも大きな特徴の一つと思います。

市長

お子さんが生まれて区役所で手続きをする時に「親と子のつどいの広場」や「地域子育て支援拠点」の案内をしていると思いますが伝わっていますか?

参加者

私は赤ちゃん訪問員で、出産から4か月までに訪問するのですが、その時に必ず「親と子のつどいの広場」のことはお知らせしているので、少なくとも伝わっていると思います。

市長

「利用したいが、できていない」が46.8%ということは、4か月健診を受けた方の大体半分くらいはそう思っているということですね。

参加者

そうですね。利用したいと思っても、なかなか今の状況でお外に出られないという方もいました。コロナ禍だからということもありますし、自宅が遠いという方も多いと思います。

市長

この中の何%くらいが、「親と子のつどいの広場」や「地域子育て支援拠点」を利用されていますか?

参加者

今回の4か月健診ではないものでは、2割ちょっとの利用だったと思います。

参加者

お家からまだ出られないという方もいますし、未就学児なのでもう少したってから来られる方もいます。

市長

こうした場所があることが、伝わっていないという方もいらっしゃると思います。また、知っているけれども利用できていない方が、どういう理由で利用できていないのかを細かく聞いて、分析するといいと思います。このような場所は市としても宝ですのでどうやって使ってもらうかですね。データに基づいてサポートしていきます。

対話写真2

いつも開かれた場として感じてもらえるように

参加者

港北区9拠点ネットワーク会議「ぎゅっと」について説明させていただきます。
港北区では、平成22年度から、「地域子育て支援拠点」と「親と子のつどいの広場」が連携して、情報共有の場を持っています。また、保育所や乳幼児一時預かり事業などとも連携をして、一時預かりを通して見えてきた親子の現状や関わりなどについても意見交換しています。
コロナ禍で現場が再開して間もない頃、利用者動向を共有しながら、今、私たちに求められていることやこういった場がある意義を再確認することもできました。また、いつも開かれた場であることを感じてもらえるように、発信し続けていくことの大切さを共有することができました。
こうした事業者間のネットワークに加え、「こうほくnetほいっぷ」(乳幼児を子育中の母親が中心となって活動しているグループ、現名称「こうほく子育て応援隊」)が、「親と子のつどいの広場」の活動を応援したり、両親教室の参加者に向けて「親と子のつどいの広場」の様子を紹介する映像を作成してくれた過程を、「ぎゅっと」のメンバーで後押しすることができました。

いかに妊娠期から地域に繋ぐか

参加者

「親と子のつどいの広場」と行政による妊娠期からの地域への繋ぎについて説明します。港北区では、年間約3,000人の出生があり、いかに妊娠期から地域に繋ぐかを重点的に取り組んでいます。まず、区役所で母子手帳交付をする際に、「にんしん・あんしん・セレクト」という妊娠期に特化し、区役所、地域ケアプラザ、地域子育て支援拠点での両親教室や、「親と子のつどいの広場」での妊娠期のプログラム全てを一元化したリーフレットを全員に配布しています。また、「地域子育て支援拠点」では「ちょこっと育児体験」や「出産準備プログラム」といった妊娠期のプログラムの実施を近隣の保育園と協働で実施しています。
さらに、両親教室参加者や、区から妊娠8か月の方にお手紙を送る際に、「子育てひろば体験チケット」を配布し、妊娠中から身近な「親と子のつどいの広場」に繋がる後押しをしています。港北区の「親と子のつどいの広場」では、マタニティソーイングなどそれぞれに地域特性を活かしたユニークな妊娠期プログラムを実施し、先輩家庭や支援関係者とも出会える機会を少しでも多く作っています。
続いて、港北区の妊娠期の取組の中でも特徴的なものを紹介させていただきます。
土曜両親教室では、年間60回、日中と夜のオンライン開催も含めて実施しています。横浜市助産師会、地域ケアプラザ、親と子のつどいの広場、地域子育て支援拠点との多職種連携のもと、毎回アンケート結果を検証し、開催内容を推敲しています。土曜日開催のため、パートナーの参加が多いのも特徴的です。さも場に連れて来られたという方も見受けられるのですけれども、助産師から産後の生活イメージや沐浴体験、パートナーの協力等の講義や体験が入ると、役割を感じてか少しずつ質問や体験をしたりする中で次第に表情が和らいでいくような様子も見られます。毎月、参加人数の枠を超える申込があり、殺到している状況です。
その他にも、第3土曜日に父親同士の仲間づくり「こんぺいとうさん」を13年間開催しています。大変人気のある講座で、先輩家庭が参加者の話を優しく聞き、みんなで見守る、とても温かい場になっています。また、「ともとも」ではプレママDAYを設け、第1、3土曜日にはニーズの高い沐浴体験ができる日を設けています。
専門職との協働で行うことで、出産後の医療モデルから生活モデルへの緩やかな転換を、地域の中で応援伴走していけることが場を持つ私たちの強みでもあります。
これからも区内で一体となって、これから子育てを始める方々、されている方々に応援メッセージを伝え続けていくとともに、妊娠・出産が地域への入口ともなるため、妊娠期支援を通して、子育ての情報発信や場づくりに注力していきたいと思っています。

一期一会を大切にしながら、だれ一人取りこぼさない地域社会を目指して

対話写真4

参加者

高田地区子育てネットワーク会議は、約14年前に当時の主任児童委員が、子育て支援者・保健師・ケアプラザ・幼稚園の約8名を集めて地域の子育てについて話し合う場を作り、その後ネットワークの構築を図り現在30団体40名の責任者が一同に集まる会議となりました。
新型コロナウイルスの影響で2年間開催を見送っていましたが、今年度は会場とオンラインを使ったハイブリット式で開催することができました。ネットワーク会議の強みは、地域の子育てに関する人々が、一同に顔を合わせて話し合えることです。
また、会議終了後が実は一番重要な時間で、各自がいろいろな人を捕まえていろんな相談事をします。今回の会議後にあった相談事も主任児童委員さん、役所などと連携して、その場で15分ほどかけて解決しました。会議のあともみんなで話し合える場が重要だと思っております。
このネットワーク会議で各団体が問題や話題を共有することで、地域住民が安心して子育てができる街づくりの環境を整えられていますので、これからも会議を通じて地域の活性化に寄与していきたいと思っております。
港北区は転出入者が多く、実家にも頼れない家庭も多い状況にあります。夫婦二人きりで乗り切らざるをえない家庭も毎年5%ずつ上昇しています。地域の中で「誰」と「どこ」で「どんな風」に出会えるか、一期一会を大切にしながら、だれ一人取りこぼさない地域社会を目指して、日々の場での受け入れを丁寧に行っています。誰もが当たり前に産前産後のサポートを受けられる環境づくり、早い時期から人に頼ってもいいと思える地域づくりにこれからも尽力していきます。

市長

最後にお伝えいただいたことは、いろんな解決法があると思います。「共働きなのでとにかく保育園の充実をさせてほしい」、あるいは「一時預かりを充実させてほしい」というものや、在宅で子育てされている方は「在宅での子育てを念頭においたサポートをもっと広げてほしい」とか、抱える環境が多様なので、きめ細かい対応を考えなければなりません。

子育てを肯定的にスタートできなかったことの自己不全感

市長

子育てするうえでの支援のニーズはどういうものが多いですか?

参加者

コロナ禍ということもありまして、子育てを肯定的にスタートできなかったと言いますか、「誰にも手伝ってもらえなかった」とか、「制度やサービスも使いたかったけれど使えなかった」とかあります。あと、「子どもがみなさんと会えない」「いろいろな経験ができない」というところで、自分が子どもに多くを経験させてあげられなかったという自己不全感を感じてしまうことの相談は多くなっていますので、私たちの関わりとしては、そういった方たちに「よく子育て頑張ってきたね」とか「子ども本当によく成長しているよね」ということをスタッフとして客観的に肯定して、後押し、感謝の気持ちを伝えています。

市長

自己肯定感を持っていただくイメージですか?

参加者

そうです。なかなか自己不全感からのスタートとなると、子育てをしていても前向きになれない方もいらっしゃいます。

市長

参加されている親御さんは共働きや、在宅で子育てしている方ですか?

参加者

共働きの方が6割です。その方々の親御さんも近くにいない方が多いです。

市長

それも港北区の特徴ですね。

「頼ってはいけない」と思っている方たちも多い

参加者
キャリアを積んでいる方たちも多いので「仕事は頑張れば評価される」というところがあったと思うのですが、子育てはやってもやっても評価されないことが当たり前みたいになっているところで、特にキャリアを積んでいるような方たちは「助けて」とか、「今苦しい」ということをなかなか人に伝えられないというか、「頼ってはいけない」と思っている方たちも多いと思います。
市長
その方たちが相談に来られるきっかけは、区役所などで配布している案内等を見て来るのですか?

参加者

そうですね。電話の方もいますし、今はオンラインでの相談を選ばれる方もいらっしゃいます。あと、「こんにちは赤ちゃん」訪問員さんの後押しがあるおかげで、繋がってくるという方が多いです。ただ、就労している方も多く、0歳の1年間しか地域で過ごせないという方は、「ここの場所に行かなくていいや」と思われる人もいるかもしれません。そういった方たちに、保育園に入園する前にこういった場や人や地域にどうにかして繋がっていってほしいというのが、私たちの思いや願いです。

市長

どのようにしてこうした場所に繋がるか。そのあと通うかはその方次第だと思うのですが、1度輪の中に飛び込んでいただければ「あったかいんだ」ということは分かっていただけると思います。
飛び込むきっかけを作ることが、行政の役割だと思います。きっかけを作ることは重要ですよね。

司会

私たち区役所でも、職員が母子訪問や乳幼児健診の場面で「このお母さん孤立しているな」という時には、こういった場所、ここにいらっしゃる皆さんのような方々がいるよと直接案内しています。

市長

人によって「必要な時」が違うと思います。必要でない時に紙を渡されても見ない、必要な時に言われるとやはり刺さりますよね。

「はじめの一歩」をいかに来やすいようにするか

参加者

地域との繋がりはとても重要で、あと顔と顔の繋がりがとっても大切。「つどいの広場ぽっけ」の職員のほとんどが赤ちゃん訪問員をやっているのですが、「『この顔』が『この体』がいるよ」と伝えると、「この人がいるなら大丈夫かな」ってなります。そうすると、お電話で「赤ちゃん訪問員の誰々さんに言われたので行っていいですか。」と来てくれます。やっぱり一歩踏み出すには勇気がいるのだと思います。

市長

これからの親御さんたちは、いわゆるスマホ世代になってくるので、スマホでコンタクトできるのであれば、「1回お試ししてみよう」と思う方もいらっしゃるでしょうし、試してみたら「いいな」と思う人も増えるのではないかと思います。ただ、そうはいっても皆さんの負担になってくるところはあるかもしれないので、そういうところを行政として何ができるか。

参加者

「はじめの一歩」をいかに来やすいようにするかというところですよね。

対話会場

「連携」することの意味

市長

施設間で連携することのメリットはなんですか?

参加者

まずは情報交換ができるということがあります。あと、やはりそれぞれ個性があるということです。その個性にあわせて、利用者の方々が利用しやすい施設を紹介することもできます。あとはやっぱり心強いです。港北区にはこの「ぎゅっと」のメンバーがいるので、支援者も孤独にならない。

市長

横浜には子育て支援の団体がどこの区でも多いのですが、横展開ができていないところもありますよね。

参加者

私自身が代表者なので、代表者同士が相談することで、いろんなことを解決しています。そういうことも連携するメリットです。

市長

横連携は自然発生的ですか?属人的にリーダーシップのある方がやっている区もあったりもしますよね。

参加者

今本当にほんわかとみんなが関わっていて、いろんなところと関わりを持ったりとかできるところがメリットです。だから私は安心して「親と子のつどいの広場」の代表としてやっていけています。

市長

区役所との連携も重要だと思うのです。普段から行政とどのように連携するか教えていただけますか?

参加者

港北区役所に30年ぐらい関わりを持っていますが、始めた頃は子育て支援がこれからというタイミングでした。それまでは高齢者支援だったのですが、そのときいろんな予算がついて、それこそ乳幼児健診の拡充とか、立ち上げからいろいろやらせていただいたので、保健師さんとの関わりが多く、みなさん私のこと知ってくれていて、何かあれば言ってきてくれました。

市長

保健師の職員に異動があると、新しい保健師とまた関係を作っていく感じですか?

参加者

 何となく私のことが引き継がれているみたいで、すごく相談がしやすいです。親子の相談もこれは「親と子のつどいの広場」で何とかできる場合と、どこか別のところに繋げなきゃいけない場合を分けなくてはいけないと思っています。区役所の地区担当に来てもらって、保健師さんに繋げてもらうと、保健師さんがしっかりフォローしてくれます。
港北区はいい保健師さんばかりで、すごくいい関係が持てています。役所とこちらがいい関係を築けていると、ちょっとしたことでもすぐに相談することができます。

市長

今の話は18区あるので、区によって濃淡があると思います。今言われたように前向きに人間関係を作っていければいいのですが、必ずしもそういう区ばかりではないと思います。保健師は各区に必ずいますので、例えば引き合わせて関係性を作ってもらう取組を行政から動かしてもいいのかもしれませんね。

参加者

以前は、保健師さんが10年くらい同じ場所にいましたが、今は3~4年で異動してしまいます。例えば、港北区にいた保健師さんが中区に異動して、港北に住んでいる方が中区に引っ越すという場合に、心配なママの時は、その異動した保健師さんに「こういうママがいるからちょっとフォローをお願いします。」と言えるので、そういった繋がりの関係もいいかなとは思います。

市長

行政と地域の子育て支援の団体さんとの顔と顔が見える関係だと思いますが、事務的に会うことと、会議以外で会うこと、どちらも大切だと思います。親子と団体のつながりも重要だし、行政と団体さんとの繋がりも重要です。

参加者

「親と子のつどいの広場」の方から心配事を伝えることもありますし、保健師さんの方から「ここの地区でこういう方がいるから」と繋いでくれることや、連れてきて紹介してくださる場合もあります。

市長

やはりある程度人間関係ができていないと、そうはならないですよね。

若い世代の声を聴き、活動に巻き込んでいく

対話写真7

参加者

「親と子のつどいの広場」を開く前から、みんながそれぞれ地域で根付いています。「親と子のつどいの広場」をやったから初めて繋がるのではなく、自治会とかいろんな所に土台があります。基礎があって、元々の子育て支援を知っている方が「親と子のつどいの広場」をやっているので、みんな考え方とか関わり方が深いのだと思います。それが港北区の強みだと思います。
主任児童委員をやっていた時に、地域で子育てサロン「ちびたる」をやっていました。25年経つのですが、利用していたママたちが今では担い手となって運営して下さっています。月に2回しかやっていなかったのですが、利用者さんやスタッフが、「もっと増やしてほしい」ということで、地域のお母さんたちの要望で「ひだまり」が始まりました。
「ひだまり」が始まって10年になりますが、港北区の地域福祉保健計画「ひっとプラン港北」にも関わっているので、若い方たちの要望を地域に伝えることができています。例えば運動会の時に若いお母さんたちに声を掛けたりしているのですが、おむつ替えや授乳スペースがあるといいという話が上がってくると、それを伝えて翌年には地域の方で用意する。いろんな行事に若い人の力が必要なので、そういった人たちの意見を取り入れて企画してくれます。
今の「ひだまり」があるのは地域の理解、協力があるからという感じです。
子どもが幼稚園に入るタイミングで「お勤めするの」って聞くと、「いや、まだ子どもが小さいから、迎えに行くまでの間だけは自由なんです。」という方には、「じゃあ、その間だけでも協力して。」という感じで、スタッフになってもらったこともあります。
地域に支えられ、すごく恵まれてやっている「ひだまり」なので、そこで育っている子どもたちには「ふるさと意識」を持ってほしいと思っていろんなことを企画しています。そのことが「ひだまり」の根底にあって、目的でもあります。それが私たちの心掛けていることの一つです。

市長

若い人をどうやって巻き込むかというのは重要な視点です。皆さんご自身が今の活動を楽しまれていることが、地域の方にどのくらい伝わっているか。横浜は比較的小さい区でも人口15万人くらいで、1つの市くらいのレベルがあります。だから、どこの区でも人材はいると思います。それをどうやって繋ぎ合わせるかというところで、行政が汗をかかなければいけないし、ニーズを聞かないといけないと思います。皆さんのお話を聞いていると、繋がりをいかに作れるかというところで、行政としてマッチング機能とか、経済的なサポートとか、機会の創出とか、いろいろできるところはあると思うので、繋がりの重要性を改めて意識して頑張っていきたいと思います。

育児に父親を巻き込む環境づくり

市長

父親向けの取組をされていますが、父親に向けた支援のポイントはいかがでしょうか?

参加者

今「こんぺいとうさん」に来ている方々は、子育てに対して意識が高く主体的に関わっている方がすごく多いと感じます。仕事を持つ中で、子育てにも協力して取り組んでいるので、とにかくパパたちを労うことをメインに活動しています。

市長

お父さんを巻き込みづらいご家庭ってありますよね?

参加者

もともとママの時間を作ってほしいということで、「こんぺいとうさん」の活動が始まったのですが、ママがチラシを置いてもスルーされてしまったり、恥ずかしくてシャイなパパだから来られないという方もいます。

市長

でも、すごく人気ですよね?

参加者

今コロナ禍で人数制限をして、定員5組でやっているのですが、そこに関しては毎回すぐに予約が埋まってしまう状況です。今のパパたちは、情報をしっかり得ていて、おむつのことをしっかり研究されていたり、育児休暇を取っているパパもかなりいらっしゃいます。いろいろ知っていて、すごいなと思うことがたくさんあります。

市長

市役所の話ですが、パパの育休の取得は一応原則100%を目標にしています。取って当たり前という雰囲気を醸成していきたいと思っています。他の企業さんもそういう方向になっているので、「こんぺいとうさん」のような取組は需要が増えていくと思います。行政としても、父親を巻き込む環境づくりを醸成していかないといけないと思っています。

参加者

お母さんたちも初めて来るときはすごく緊張されていらっしゃるので、パパもすごく緊張されていらっしゃると思います。なので、まずママとの関係をしっかり築いて、「こんぺいとう」はすごく楽しいところとか、安心して話せるスタッフがいるというところを伝えていければいいと思います。

妊娠期からのサポートをすることの課題

市長

妊娠期から地域に繋げる取組をもっと充実させていくために、どういったことが必要ですか?

参加者

今、一生懸命いろいろな取組をしていて、今度の土曜日に「プレママto癒しのマタニティコンサート」をやります。場所を「親と子のつどいの広場」から飛び出して地域ケアプラザを借りて、ピアノコンサートを入れながら、先輩パパやママとお話ができる会を設けたのですが、なかなか申し込みが無い状況です。産婦人科とかそういうところにも案内を置いていただくといいのかなとは思います。

市長

産婦人科であれば、医師会と連携してできないですか。

司会

港北区にある産婦人科の数はそれほど多くないので、やり方はあるかもしれません。

市長

そういうところで行政を使って下さい。周知ですよね。最初に触れる機会をどれだけ作れるかが、重要だと思います。

参加者

そうですね。公式LINEも持っていますし、毎日の利用者状況をYouTubeで生配信もしているので、どこよりもいろいろ駆使しているのですが。

市長

それこそ、訴求力がある地域情報誌のような媒体を通して、少しでも目に触れる機会を増やすことですよね。慣れないSNSだと見る方の限界もあります。

「親と子のつどいの広場」あっての一時預かり

市長

「びーのびーの」の一時預かりの利用状況はいかがですか?

参加者

1か月先の予約まで埋まっています。信頼関係が必要になるので、対面での予約になっています。お母さんも「ここのスタッフだったら預けられる。」という確認をしていただき、私たちスタッフもお子さんとお母さんの状況をしっかりと把握してから預かることにしています。説明する際に、他にも「どろっぷ」の一時預かりと「子育てサポートシステム」の横浜市には3つあることをご説明して、それぞれ登録しておけば使い方によって自分の好きなところをチョイスできることを伝えています。

市長

一時預かりの場所は重要ということですね。

参加者

「親と子のつどいの広場」があっての一時預かりだと私たちは思っているので、「親と子のつどいの広場」の中でお母さんたちみんなで見守る一時預かりを大切にしたいと思っています。

市長

「親と子のつどいの広場」あっての一時預かりというのはおっしゃる通りですね。

参加者

「親と子のつどいの広場」に来ているお母さんたちも、「こういう感じだったら、私たちも一時預かりを利用できるわ」と登録される方もいます。あと、一時預かりを目当てに来られた方が広場の様子を見て、ご利用されたりもするので、相乗効果もあると思っています。

地域に子育て支援の場があるということの意義

市長

地域に子育て支援の場があることの意義を聞かせてもらえますか。

参加者

孤立しないことだと思います。それで、安心して気軽に行ける場所であること。地域で見守るというのは、来た時だけ「こんにちは」ではなく、どこであっても声をかけるとママも「私のことを地域で知っている人がいる」という安心感があります。やっぱり安心して地域が見守ってくれることが大切。それが広場の一番の基本だと思います。港北区には「親と子のつどいの広場」が7か所あって多いのですが、私はもっと増えたらいいと思っています。

参加者

子育ての社会化が必要だと思っています。社会全体、地域全体で「子育てを支えていくよ」「一緒に子育てしていくよ」というメッセージが大切だと思います。人材育成じゃないですけれど、子育てって自分も支えられて、今度は自分が支える側になっていく。そういうことがこの場にあることで、循環して地域人材を育成していくことにも繋がっていくと思います。妊娠出産が地域との繋がりの入り口ということで、いかに敷居を低く、入り口を広く作っていくかということはすごく大事だと思います。私たちもアウトリーチしてそこに来られない人たちの声を聴いていくことはすごく大事にしています。公園などを回って「こんにちは、どろっぷです」みたいな感じで声を懸けさせてもらって、「親と子のつどいの広場」に足を運べていない方が「今日1日どう過ごそうか迷っていた」とか「引っ越してきたばかりで子どもとどう1日過ごしていけばいいのだろう」と泣き出してしまう方も多くいます。広い区なので、浮遊している層の方も多いと思うので外にも行っています。
その他には、「親と子のつどいの広場」には行きづらいけれど、商業施設で買いものをしながら過ごしているというご家庭も多いので、そういった場所で相談会とか情報提供させてもらったりもしていて、それから、来てくださる方もいらっしゃいます。やはり、私たちの方が区民の声を聴くというところに思いを馳せていかないと、「親と子のつどいの広場」に行きづらい方々にアプローチはできないと思います。まだ社会資源としてもやりきれていない部分もあるので、情報発信ができる場ですとか人が集ってゆったりできる、本音が話せる場所を社会資源として作っていけたらいいと日々感じて活動しているところです。

参加者

ちょっと切実な問題ですが、「親と子のつどいの広場」事業は、補助事業で、予算の8割9割が人件費と施設を借りている家賃です。これから人件費なども上がっていきます。そうなってくると、今の予算のままではひっ迫してきます。ぜひ「親と子のつどいの広場」を維持していくためにそういったところを考えていただければと思います。

市長

持ち帰って検討させていただきます。貴重なご意見ありがとうございます。

市長コメント

市長

いろいろな取組とか思いを聞かせていただいてありがとうございました。
皆さんが生き生きとやっているということが、私も嬉しくてぜひお支えていきたいと思いましたし、「区民に知ってもらう」そういうお気持ちでやられていることも改めて知ることができました。行政としても、やり方はいろいろあると思うのですが、支援をして行かなければならないと思いました。
こういった地域で見守るという形はこれまでも横浜市としてやってきたことですが、担い手不足や今のコロナ禍など、様々な課題があると思います。いろいろと課題が増えていくのですが、地域で見守っていくという姿勢は、課題を克服してより一層強めていかなければならないと思っています。
そのためには、皆さんのような気持ちを持っている方にどれくらい関わっていただけるかが重要ですし、自治会町内会との関わりも重要です。また、行政としても、皆さんとの風通しを良くすることも重要です。いろいろとやらなければならないこともありますが、地域の繋がりはさらに強化してかなければいけないと思います。今、2割くらいのお母さんが利用されているということなので、その割合をもっと上げていけるような後方支援をしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

対話写真1

このページへのお問合せ

市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

前のページに戻る

ページID:881-870-695

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • YouTube
  • SmartNews