ここから本文です。

令和4年度 山内図書館の目標振り返り

令和4年度、山内図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、青葉区の「青葉区民読書活動推進目標」に基づいて策定しています。(令和5年6月)年間振り返りを公表しました。

最終更新日 2023年6月9日

※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 利用者フォーラムを開催します。利用者から図書館への要望や新事業のアイデアを募り、より親しまれる図書館づくりに取り組みます。
  2. 大人が帰宅途中に立ち寄れるイベント「あざみ野ブックカフェ」を継続して開催します。平日夜間開館のPRをするとともに、時事に即したものや地域情報など毎回多様なテーマを設定して、図書館の利用促進を図ります。また、地域と人、人と人のつながりを生み広げる機会として毎月第4火曜日に「図書館deマルシェ」を開催し、地域産の野菜や商品の販売、ワークショップを行ないます。
  3. コロナ禍のもとでの生涯学習や情報収集・情報交換に役立つZoom等のツールの利用法を学ぶ講習会や、遠隔でも参加できる講座を夏以降に1回以上開催します。また、ひとり時間を充実して過ごすことを目的とした文章の創作講座を11月に開催します。

年間振り返り

  1. 利用者フォーラムを9月に開催しました。昨年度の事業報告の後、本年度立ち上げた大人の倶楽部活動について意見を交わしました。フォーラムメンバーからは現行の大人の倶楽部活動の来年度以降の企画案やその他、倶楽部活動を活発なものにするための意見が出されました。コロナ禍のため本年度も利用者フォーラムはこの1回としました。
  2. 6月、9月、12月、3月に「あざみ野ブックカフェ」を開催しました。回によっては定員を上回る申込みがあり、コロナ禍にあっても毎回6割以上の参加がありました。「図書館deマルシェ」は毎月の定期開催のほか、2月の農業系データベースの講座にあわせて臨時開催し、地産品のPRに繋げることができました。7月、8月以外は天気の良い日におはなしボランティアによる「青空おはなし会」を始めたことで、新たな来館者の喚起にもつながりました。
  3. 11月にショートショート作家の田丸雅智氏を講師として、創作講座「書きたい!人のショートショート講座」を開催しました。また、遠隔でのイベント参加以前の問題として図書館への来館自体が困難な層があることを鑑み、区内地区センターでの出張登録会を3月に開催しました。出張登録会にあわせてZoom体験会を予定していましたが、当日の荒天により来館者が極端に少なく、大きな効果は得られませんでした。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 図書取次サービスを円滑に行うため、青葉区内図書取次施設と連携し、サービスの運用に努めます。併せて、青葉区内3駅に設置している返却ポストの不具合や満杯の早期確認、発見に努め、安定したサービスを提供できるようにします。図書取次拠点での取次サービスについて広報をしていきます。
  2. 来館が難しい子育て世代や、コロナ禍で外出を自粛しているシニア世代に読書の楽しみを提供するため、継続して宅配サービスを実施します。

年間振り返り

  1. 図書取次サービスを円滑に行うための手順等について、業務マニュアルに沿って全施設で統一するよう各取次施設に再度周知しました。業務マニュアルは中央図書館に改訂を依頼しました。また、地区センター職員とZoomでの情報交換を行いました。青葉区内3駅に設置している返却ポストは、貸出冊数が増加した影響により、一部のポストで早朝に満杯になることが増えました。利便性の低下を防ぐため、駅ポストの回収順序の変更等を行いました。これにより、変更前は月平均3.5回満杯となっていたものが、月平均3回へと若干減少しました。令和5年度は、満杯を回避する他の手法を試行していきます。
  2. 配送料金の変更後、宅配サービスの利用は減少しています。令和4年度の利用は3件のみでした。一方で新規の宅配サービス登録申し込みは4件ありました。特定の世代やコロナ禍においては安心して読書を楽しむために必要なサービスであるため、今後も宅配サービスを継続します。

人材育成の推進

取組

  1. 山内図書館独自で、接遇やコンプライアンス、人権、情報セキュリティに関する研修を行います。
  2. 中央図書館、県立図書館、神奈川県図書館協会ほか、スキルアップにつながる各種研修に職員を積極的に参加させ、各人の資質の向上を図ります。

年間振り返り

  1. 山内図書館独自に、職員及びアルバイトスタッフを対象に4月に接遇研修、5月に個人情報の取り扱いとコンプライアンス、7月に危機管理、9月に防災に関する研修を行いました。また、新人アルバイト3名を対象に、簡易な修理に関する研修を5月に行いました。10月に人権研修、2月に情報セキュリティ研修、3月にAEDの使用法に関する研修を行いました。職員を対象にデータベース(ルーラル電子図書館)の利用法に関する研修を2月に行いました。
  2. 文化庁が行った著作権に関する講座を6月に受講しました。中央図書館や神奈川県図書館協会、横浜市教育委員会事務局、日本図書館協会の主催のわらべうた、ビジネス情報の調べ方、レファレンス事例作成、ティーンズ向けサービスに関する研修など14の研修に職員が参加し、個々のスキルアップに努めました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 読書活動推進事務局会議を毎月開催し、青葉区における読書活動推進についての意見交換をします。また、講演会、パネル展示等の連携事業を実施します。
  2. 8月4日から7日の4日間にわたり、市民ボランティアと協力して「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り2022」を行います。この催しは、市民が読書に親しむ機会を設ける場でもあり、ボランティアに活動の場を提供し、技術の向上を図るものでもあります。

年間振り返り

  1. 読書活動推進事務局会議を毎月開催し、青葉区内の読書活動推進についての意見交換や情報共有を行いました。9月には、世界アルツハイマー月間であることにあわせて、認知症の人にやさしい街プロジェクト「やさしい街あざみ野実行委員会」との連携を開始、認知症に関する図書を集めた「Dブックス」コーナーを新たに設置しました。また、地域の文化や歴史への関心を高めること、図書館利用促進や読書活動推進に資することを目的として、青葉区が舞台の小説『田園の憂鬱』の著者・佐藤春夫の生誕130年記念展示を行いました。展示には新宮市立佐藤春夫記念館(和歌山県)の協力をいただき、人気ゲーム作品とのタイアップ展示もしたことで、区内・市内に留まらず県内外から多数の来場者を迎え、好評を得ました。
  2. 8月4日、5日、6日の3日間で「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り2022」を開催しました。コロナ禍で活動停止しているボランティアグループも多くある中、15のおはなしボランティアグループ及び個人の協力を得て、延べ248人の参加者を得ることができました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 子どもが読書に親しみ、読書習慣を身につける機会を提供するおはなし会をボランティアと協力して毎月開催します。この定例おはなし会以外に、ボランティアと協力し夏休みに「おはなし祭り」を開催します。また、多文化の理解を深める英語のおはなし会を4月と11月に、山内図書館45周年記念事業の1つとしての特別おはなし会も開催予定です。
  2. 子どもが安心して気持ちよく本を読める、選べる児童コーナーの環境作りに努めます。見やすくわかりやすい書架の工夫、備品の整備、毎日の丁寧な巡回などにより子どもにも保護者にも安心感を与える児童コーナーを整えます。

年間振り返り

  1. 定例おはなし会は毎月第2・4水曜、第2・4金曜に合計67回、ボランティアの協力を得て開催しました。また、「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り」は、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止のため密を避け、3日間に渡り申込制で開催しました。4月10日に山内図書館45周年記念事業の1つとして「とっておきおはなし会」、4月24日には「春のえいごのおはなし会」、11月27日には「冬のえいごのおはなし会」を開催しました。両日は日曜日で、平日の参加が難しい子どもたちが参加できるよう企画しました。
  2. 老朽化した椅子を5脚、明るい色のものに入れ替え、児童コーナーが明るくなりました。また、絵本の書棚を1台増設しました。これにより今まで靴を脱いで利用する場所に置いていた一部の絵本を移動することができ、不便さが解消しました。令和5年度は、書架配置の変更に伴う案内板の改訂をすすめ、工夫をこらしてわかりやすいものにしていきます。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 乳幼児とその保護者に関わるボランティア向けに、わらべうたや絵本の読み聞かせについて、講師を招いて講座を開催します(9月頃・2回開催予定)。
  2. 区の乳幼児健診(1歳6か月児健診)の会場で、毎月1回程度わらべうたの実演や絵本の読み聞かせを行います。子どもの成長に合わせたブックリストや図書館でのおはなし会などのイベントチラシを配布し、図書館の活動の周知、利用促進を図ります。

年間振り返り

  1. 「ボランティア向けわらべうた実践講座」を9月3日、17日の2回講座で開催しました。本年度は土曜日に開催し、ボランティアだけではなく一般の親子も一緒に参加してもらえる講座としました。
  2. 青葉区の乳幼児健診会場でわらべうたを主としたおはなし会を、8月を除いて毎月、合計11回実施しました。ブックリストやおはなし会の案内を会場で配布し、図書館に関心を持ってもらうきっかけづくりをしました。距離的に来館が難しい区民に対して図書館活動の広報の場の1つとなりました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 「学校向けプログラム」を作成し、区内学校校長会や図書館教育研究会などで説明を行い、各小中学校へ配布します。山内図書館のホームページでも、情報発信を行います。
  2. 児童生徒向けサービスでは、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策を徹底しながら青葉区内の小中学校や近隣の特別支援学校からの図書館見学や職業体験の受入れを行います。学校司書をはじめとした教職員向けサービスでは、教職員研修への講師派遣や教職員向け貸出、レファレンスサービスを行います。窓口での相談にも応じ、希望があれば訪問しての支援も行います。学校司書やボランティア向けに、本の修理や読み聞かせなどの講座を春と秋の2回ずつ開催します。

年間振り返り

  1.  4月に「学校向けプログラム」やセット貸出の資料追加などのお知らせを、区内学校校長会で配布しました。6月の青葉区小中学校学校司書研修は「選書と廃棄」をテーマに講義とグループワークを行いました。また、青葉区の先駆的な読書活動推進の取り組みとして「創造性を育む本の楽しみかたカード」ワークショップ希望調査票を小学校の学校司書に配付し、希望があった7校へワークショップの訪問を実施しました。
  2.  新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことにより、昨年度に比べ学校から図書館見学や職業体験等の申込みが増加しました。7月には山内中学校に訪問し、「Life with Reading」とビブリオバトルのワークショップを行いました。また、図書館見学5件、職業体験4件の受け入れをしました。環境整備相談は8件、教職員向け研修3件、職業講話1件の訪問を行いました。
     教職員向け貸出を受ける際は、ニーズに合った資料が提供できるように、受付時のコミュニケーションを大切にしました。
     学校や地域で活動する保護者やボランティア向けに、読み聞かせ講座と修理講座を行いました。初級者向け読み聞かせ講座の参加者数は15名、読み聞かせステップアップ講座は、参加者同士の情報交換ができるグループワーク形式とし、13名の参加がありました。修理講座は基本実習(全2回)に10名、本の修理ステップアップ講座(全2回)に9名の参加がありました。その他、嶮山小学校ボランティア5名に対し図書修理講座を実施しました。
     また、11月12日にNPO法人あおば学校支援ネットワークから依頼があり、ブックフェスタで読み聞かせとチラシの配布を行いました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. 山内図書館のティーンズホームページに毎月ティーンズ世代におすすめする本を掲載し、中高生の読書活動の推進につなげます。また、SNS(ツイッター)を活用して情報を発信し、ティーンズホームページを訪れるよう促します。
  2. 中学生の職業体験や高校生のインターンシップの際に、アンケートを実施し、読書傾向を把握します。ティーンズ展示コーナーでは近隣中学校の活動展示の一部やホームページに掲載しているおすすめ本を抜粋して掲示します。

年間振り返り

  1. 毎月ホームページコンテンツ「TEENsのページ」で、ティーンズ向けのおすすめ本を紹介しました。比較的アクセスしやすいツイッターでも情報発信を行い、ホームページへの誘導を図りました。また、中学校の職業講話で「TEENsのページ」を紹介し、ホームページの周知を図りました。
  2. インターンシップの高校生、職業体験の中学生におすすめ本のポップを作成してもらいティーンズコーナーに展示しました。また、中高生に行ったアンケートの他、職業体験の様子を確認するために来館された中学校の教職員に読書傾向について話を聞きました。ティーンズ展示コーナーでは近隣の中学校3校による展示を行い、図書委員によるおすすめ本や、SDGsをテーマにした展示など多彩な掲示となりました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 読み聞かせボランティアに、定例おはなし会等において活躍の場を提供します。また、やまちゃんおはなしのひろば(乳幼児健診でのおはなし会)を引き続き開催します。
  2. 「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り2022」は、昨年同様密を避けるために、4日間に分け定員予約制で開催します。「大人のためのおはなし会」を年3回開催します。
  3. 修理ボランティア(2団体)の活動を支援します。ここ2年コロナ禍で開催できていない活動歴10周年の修理ボランティアグループの周年事業と「本の病院」を実施します。

年間振り返り

  1. 水曜と金曜に行っている定例おはなし会は合わせて37回開催し、ボランティアの方へ活躍の場を提供しました。乳幼児健診でのおはなし会は、4月から毎月1回(8月を除く)開催しました。
  2. 「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り2022」は、コロナ禍の影響で例年より参加団体が減少しましたが、予定していた4日間の日程を3日間に変えて8月に実施し、延べ248人が来場しました。「大人のためのおはなし会」は6月、10月、2月に開催し、各回とも8割を超える参加がありました。
  3. 修理ボランティア(2団体)は、今期、活動日が増えたことで修理冊数が増えました(年間202冊)。先行して活動を始めたボランティアグループが、10周年の記念展示と小学生を対象とした記念事業「読書ノートづくり」を3月に行いました。「本の病院」は、新型コロナウイルス感染症の影響で日程の調整がつかず、令和4年度は開催を見送りました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 買換えが滞っていた地図コーナーを更新します。利用者に新しい情報を提供するため最新の道路地図を収集します。また「世界大地図帳」などを新版に差し替え課題解決に役立てます。(21冊)
  2. 文庫本コーナーの刷新をします。汚損や経年劣化で手に取られなくなった基本書、フォントが小さく読みづらい古典文学等の買換え、補充をすすめます。また文庫本コーナー内に時代小説コーナーを設置し利用者の利便性を高めます。(70冊)

年間振り返り

  1. 関東地方7県と、しばらく更新されていなかった11県の道路地図を新たに購入しました。近年改版された「世界大地図帳」「日本分県大地図」を受け入れました。また、大きな字で読みやすい「でっか字神奈川横浜・川崎便利情報地図」を購入しました。合計25冊受入し地図コーナーの充実を図りました。
  2. 自然科学系の名著を含め広く読み継がれている文庫本を96冊収集しました。また時代小説のみを借りる利用者が一定数存在していることを踏まえ、時代小説コーナーを新設しました。

資料の管理・保存

取組

  1. 青葉区関連の郷土資料の収集に努めます。区役所からの情報収集も積極的に行い、取りこぼしのないよう収集します。地域情報紙など視野を広くチェックし青葉区に関連する資料の収集に努めます。
  2. 本の状態を良好に保つために、修理ボランティアと協力し図書の修理をすすめます。気持ちよく本を選べる環境を提供できるよう資料の適切な除籍も行います。

年間振り返り

  1. 青葉区関連の郷土資料を33冊収集しました。あざみ野フォーラムで開催された展覧会の冊子、小学校の周年史など身近な資料の受け入れに努めました。青葉区に縁のある佐藤春夫に関する書籍を新たに購入したほか、区内で歴史を学んでいる地域の方から寄贈されたテキストの受入れなど郷土資料の充実に努めました。
  2. 修理ボランティアの活動時に職員が定期的に参加し、修理技術のレベルアップを図りました。汚損が激しい郷土資料など5冊を製本しました。また、気持ちよく本が選べるよう、適切に除籍を行いました。

レファレンスの充実

取組

  1. レファレンス専用デスク「やまうちよろず相談処」を継続設置し、司書が常駐することで利用者からの相談に迅速に応じます。また、新聞記事検索から農業情報まで、多様なジャンルの商用データベースを導入し、市民の調べものを支援します。
  2. 市民の学習支援のための講座を開催します。大人向けにはデータベースの活用講座を3月に、子ども向けには科学講座を7月に開催します。

年間振り返り

  1. レファレンス件数は、3月末時点で前年度14,213件、今年度14,415件でほぼ同水準でした。オンラインデータベースの利用については、これまで最も利用が多かった国立国会図書館デジタル化資料送信サービスが前年度比59.5%と減少しましたが、これは国会図書館で個人向けサービスが始まった影響と考えられます。一方で、新聞データベースの利用が着実に伸びており、オンラインデータベース全体では前年度比104.3%と微増しました。
  2. 7月に小学生向けの「わくわく科学講座」を開催しました。大人向けには、青葉区の地域特性にあわせて新たに導入した農業系データベース「ルーラル電子図書館」の活用講座を2月に開催しました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 青葉区の各広報紙(広報よこはま、タウンニュース)や広報ラジオに情報提供して、図書館で行うイベントや図書館サービスの情報を幅広い層に発信します。また、地元のNPO法人『森ノオト』には親子向けイベントの情報を随時提供し、子育て世代へのアプローチを積極的に行います。
  2. ホームページやSNSの速やかな情報更新に努め、地域の情報や図書館でのイベント情報を発信します。ブログについては今年度より運用方針を改め、イベント予告に加えて前月に行ったイベントの報告も掲載します。

年間振り返り

  1. 区内の各広報紙および広報ラジオ、NPO法人への情報提供を継続して行いました。郷土ゆかりの作家の展示を行った際は、神奈川新聞の取材を受け、同紙に紹介記事が掲載されました。10月には地域の広報番組のTV取材があり、山内図書館の取り組みやおはなし会について紹介されました。
  2. 広報担当班で連携し、各媒体の速やかな更新に努めました。人気ゲームとタイアップした展示の情報をSNSで告知したところ多くの反響があり(リツイート1,000件超え、「いいね」1,800件超え、フォロワー数80人増加)、図書館の認知度を高めることができました。今後も継続した情報更新に努めます。

4 山内図書館の独自目標

 

取組

  1. 大人の倶楽部活動を起ち上げます。令和4年度は、ともに読書を楽しむ倶楽部と街歩きを楽しむ倶楽部をスタートさせます。各倶楽部とも年間6回の活動を目標とします。読書倶楽部は山内図書館の夜間開館時間を利用して、働いている人も参加しやすい環境を整えます。
  2. 読書のコツや楽しみ方を共有する読書支援ツール「Life with Reading」及び、その子ども版「本の楽しみかたカード」の普及に努めます。子ども版については、小中学校に出向いてワークショップを開催していきます。

年間振り返り

  1. 大人の倶楽部活動をスタートしました。令和4年度は、「街歩き」と「読書」をテーマにそれぞれ6回ずつ開催しました。メンバーは固定とせずに回ごとに募りました。「読書」は4月と10月にLife with Readingのワークショップ、6月にビブリオバトル、8月、12月、2月に読書会を開催しました。「街歩き」は6月と3月に「石川村の旧道を歩く」、9月に「絹の道と佐藤春夫の足跡をたどる」、10月に「郷土史家とみる牛込の獅子舞」、11月に「奈良・恩田の戦争遺跡と水神姫の城をめぐる」、1月に「探訪!大山街道 不死身の一里榎と峠茶屋の伝説を訪ねて」と題して青葉区内を講師の解説を聞きながら歩きました。街歩きは募集開始30分ほどで定員に達する人気倶楽部となったことから、来年度も継続し、募集は抽選とします。
  2. Life with Readingのワークショップを前項の「読書会」において開催するとともに、区内の中学校1校で開催する際の支援を行いました。こども版の「本の楽しみかたカード」を使ったワークショップを青葉区学校図書館教育研究会(小学校)で開催し、小学校教職員への周知を図りました。また、青葉区の先駆的な読書推進活動の取り組みとして小学校7校に出向いて「本の楽しみかたカード」ワークショップを開催しました。

5 総合コメント

令和4年度の成果と課題

 令和4年度も新型コロナウイルス感染症のまん延状態が続き、山内図書館では感染対策を徹底した上で、開館時間の短縮は行わず年間を通して通常時間で開館しました。その結果、利用者数もコロナ前に戻りつつあります。令和4年の4月からは、貸出冊数が6冊から10冊に増えたこともあり、貸出数は伸びました。同時に図書取次所における貸出数も大きく伸びています。自主企画事業については、計画どおりに開催できました。開館45周年にあたり、「やまちゃんシール総選挙」(4月)、「とっておきおはなし会」(4月)、やまちゃんの塗り絵展示「本の世界をぬってみよう!」(6月と10月)、「やまうちとしょかん夏のおはなし祭り2022」(8月)、「佐藤春夫生誕130周年記念展示」(9月)、ティーンズ向けおすすめ本紹介展示「あなたの“推し本”教えてください」(10月)といった、特徴的な事業を展開しました。感染対策の一環として参加人数をしぼっていることから、参加人数はコロナ前の半数程度となっています。

令和5年度に向けて

 令和2年度に策定した「第二次青葉区民読書活動推進目標」を軸に、乳幼児から高齢者まで幅広い世代の人びとが、豊かな読書活動を行うことができるように図書館を運営していきます。令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が2類から5類感染症に移行することから、図書館利用者数が増加すると思われます。自主企画事業も参加者数の枠を広げ、新規の事業も計画していきます。特に9月は世界アルツハイマー月間にあたることから、青葉区の施設と協力して認知症関連の講座を開催する予定です。認知症関連の蔵書も補強していきます。また、開設から13年たったホームページを大きく見直し、リニューアルを図ります。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

前のページに戻る

ページID:167-656-216

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • YouTube
  • SmartNews