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令和4年度 瀬谷図書館の目標振り返り
令和4年度、瀬谷図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、「瀬谷区読書活動推進目標」に基づいて策定しています。
最終更新日 2023年6月9日
生きる力を育み、こころの豊かさと人のつながりを実感できる
読書環境・図書館づくりを進めます。
(「第二次瀬谷区読書活動推進目標」基本目標)
※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。
1 誰もが利用しやすい図書館
図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施
図書館が持つ資産を活用して、誰もが親しみを感じる図書館づくりを進めます。
取組
- 図書館の魅力アップと利用促進につながる取り組みの推進
ア 乳幼児が楽しめる事業を推進します。
イ 図書やパネルを活用したテーマ展示を行います。
年間振り返り
- ア 乳幼児とその保護者対象の「ひよこのおはなし会」を毎月2回(8月・11月除く)行いました。9月に「わらべうたと絵本の会」ボランティア講座を行い、講座の参加者の方が新たにひよこのおはなし会ボランティアとして次年度より活動する予定です。
イ 5月に「上瀬谷ニュースパネル展示」、6月に「横浜DeNAベイスターズ連携パネル展示」、7月から8月に「外来生物展示」、3月に「明治・横濱・彩色寫眞展」などを各部署と連携して行いました。
誰もが利用しやすい図書館サービスの充実
市民一人ひとりが生涯にわたって読書活動を楽しめるサービスを充実します。
取組
- 高齢者や障害のある方が気軽に読書活動を楽しめるサービスの充実
ア LLブックや大活字本も含めた、高齢者や障害のある方に役立つ図書の充実(年間25冊程度)
- 電子媒体を活用したサービスの提供
ア 全市的に始まった電子書籍サービスのPRを引続き行います。
用語解説
- LLブック…日本語を読むことが得意でない方や知的障害のある方などに、読書を楽しめるよう写真や絵、わかりやすい文章や内容に工夫した図書
- 大活字本…視力の弱い方や高齢の方が読みやすいように文字の大きさや行間等の大きさを調整し、大きな活字で組みなおした本
年間振り返り
- 大活字本を20冊購入しました。
- 図書館カード新規登録者へ電子書籍サービスのチラシを手渡し、周知し、登録更新の方にもお声がけしました。
人材育成の推進
図書館司書の資質向上を図り、地域における情報拠点として市民に良質なサービスの提供に努めます。
取組
- 計画的な人材育成
ア 必修の講座だけでなく多様なeラーニングを活用して市職員としての知識やスキルアップを図ります。(一人年1回以上のeラーニング研修)
年間振り返り
- 月に1回持ち回りで時間を確保して、職員7名全員が、不祥事防止、個人情報保護等のeラーニング研修を受講し市職員としての知見を深めました。
2 子どもの読書習慣の定着への支援
乳幼児からティーンズ世代(満13歳から19歳)まで、発達段階に応じて良質な図書に親しむことが求められています。図書館では、長く読み継がれてきた基本書を中心とした幅広い蔵書、子どもにとって身近な場所における読書活動推進の取組みを推進します。
家庭での読書活動の推進
読み聞かせやわらべうたなど、養育者とのふれあいをつうじて乳幼児が読書に親しむきっかけを提供し、読書習慣の定着につなげます。
取組
- 子どもの成長や年代に応じた読書の楽しさを知るおはなし会の開催
ア 乳幼児向けおはなし会を開催します。(年間23回を予定) - 乳幼児が参加しやすい会場でのおはなし会や講座の実施
ア 瀬谷区こども家庭支援課との連携による出張おはなし会を実施します。(年4回を予定)
年間振り返り
- 乳幼児向け「ひよこのおはなし会」を月2回ずつ開催しました。8月は特別版として「パパといっしょのひよこのおはなし会 じいじもばあばもママもOK!」を日曜日に開催し、好評でした。
- 瀬谷区こども家庭支援課との連携により瀬谷図書館で行っている「赤ちゃん教室」の場で「ひよこのおはなし会」を2回開催しました。また、図書館以外が会場となっている赤ちゃん教室に出張してのおはなし会などを5回開催しました。
学校教育への協力、学校図書館充実のための支援
小中学校における教科授業での図書館資料の利用、学校図書館の環境整備、学校司書のスキルアップなど小中学校における読書活動の取組みへの協力・支援を行います。
取組
- 学校図書館の機能強化を目指した学校司書等のスキル
ア 学校司書研修へ講師を派遣します。
イ 学校図書館の環境整備への支援を行います。 - 図書館資料の貸出支援
ア 司書教諭・学校司書へのレファレンスを推進します。
イ 区と連携し、教職員利用での図書利用のための配送サービスを実施します。 - 図書館・学校・区役所が連携した「小学校巡回読書リレー」の実施
※「小学校巡回読書リレー」…小学校の学校図書館に、図書館オススメのセット本90冊(5タイトル×6学年×3セット)を貸出。読んだ児童から推薦カードを募集し、提出された児童の推薦カードと貸出セット本を一緒に、次の小学校に貸出して、区内を巡回させる事業。 - 「おはなし会」や「ブックトーク」等を学校で実施
- 図書館見学、職業インタビュー、職業体験等の受入れ
年間振り返り
- ア 6月に学校司書研修を実施し、区内小中学校および特別支援学校の学校司書17名が参加しました。
イ 巡回読書リレーのブックトーク等で学校へ出張した際に、あわせて学校司書や司書教諭からの相談に対応しました。 - ア 教職員向け貸出のための資料相談を、随時受け付けました(11件、294冊)。
イ 教職員向け貸出の資料を区の配送サービスを利用し、のべ3校へ貸出しました。 - 巡回読書リレーの希望校4校へ資料を運搬し、資料を活用してもらいました。
- 6月に行う予定だった出張おはなし会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となりました。巡回読書リレーにあわせたブックトークを9月に学校で行いました。10月と12月におはなし会、1月にブックトークをそれぞれ出張して行いました。
- 新型コロナウイルス感染拡大等のため、中学校の職業体験の実施はありませんでした。図書館見学は小学校2校対応しました。8月に神奈川県教育委員会主催の神奈川県5年経験者社会体験研修として、県立高校および県立特別支援学校の教職員2名の受入れをしました。
ティーンズ世代の読書活動の促進
図書に関わる機会の提供や、ティーンズの関心が高い図書の収集など、ティーンズ世代の読書活動を推進します。
取組
- ティーンズ世代向け図書館ボランティア体験の実施
ア 夏休みに中高生向けの書架整理ボランティア体験を1回行います。 - ティーンズコーナーの蔵書の充実
ア 利用頻度が多い本、ティーンズの読書ニーズに応じた本を収集します。(80冊程度)
年間振り返り
- 7月27日(水)に「夏休み 中学生・高校生 書架整理ボランティア説明会」を実施し、6人の参加がありました。説明会後、8月31日までに、延べ11日間13人が書架整理を行いました。
- ティーンズに人気のある小説、進路の参考になる本、学習に役立つ本など100冊収集しました。
地域での読書活動への支援
地域における読書活動団体へのサービスの充実を図るとともに、地域の読書活動を支える読み聞かせボランティアの育成を図り、身近な場所で手軽に図書とふれあえる機会づくりを進めます。
さらに、区との連携を一層深めて幅広く読書活動を支援します。
取組
- グループ貸出サービスの推進
ア 読書活動サークル、子育て支援サークル等へのグループ貸出を行います。 - ボランティアによるおはなし会等の実施
ア 読み聞かせ活動の機会を提供します。 - ボランティアによる成人向けの朗読会の実施(年間1回程度)
- 読書活動推進施設との情報共有と連携の強化
ア 読書活動推進連絡会議での情報共有を行います。
イ 図書館・区内読書活動推進施設・区役所との連携による「小中学生読書スタンプラリー」を6月から1月に実施します。 - わらべうたと乳幼児向け絵本についての講座を行い、新たなボランティアの育成を行い、図書館の活動の充実を図ります。
年間振り返り
- 瀬谷区地域子育て支援拠点「にこてらす」へ毎月定例的に貸出を行うなど、29のグループの利用がありました。
- ボランティアによる休日おはなし会を月1回開催しました。8月にはボランティア団体が日替わりでおはなし会を行う「おはなしフェスティバルウィーク」を開催し7団体が出演、延べ68名の参加がありました。4月から2月まで(おはなしフェスティバルウィークを除く)で大人と子どもを合わせて延べ125名の参加がありました。
- 9月に1回実施し、10名の参加がありました。11月にも別団体による朗読会を1回実施し、10名の参加がありました。
- ア 読書懇談会が11月、読書活動推進共有会議が12月に実施され、職員が参加し、読書活動推進事業などの情報共有を行いました。
イ 「瀬谷区読書スタンプラリー2022」として、6月から1月まで瀬谷区在住または在学の小中高生を対象に、スタンプラリーを実施しました。「せやまる賞」として9種類、「ゴール賞」として5種類の記念品が用意されましたが、せやまる賞では秋頃までに交換を終了した記念品が4種類出たほか、2周目に挑戦する子どもも複数名いるなど、好評を得ました。約3,400人が期間内に読み終わったとして記念品を受け取りました。 - わらべうたと乳幼児向け絵本についての講座「「わらべうたと絵本の会」ボランティア講座」を9月に開催し、9名の参加がありました。うち8名の方が新しくひよこのおはなし会ボランティアとして次年度から活動予定です。(再掲)
3 蔵書とレファレンスの充実
長年にわたり構築してきた蔵書を活用し、市民の暮らしや市民の学びのニーズに応じた情報を発信します。
地域の情報拠点としての蔵書の充実
取組
- 古典とされる名著の図書を購入する(年間80冊程度)
- 大活字本を含めた、高齢者に役立つ図書の充実(年間25冊程度)
- 読み聞かせに向く季節感のある紙芝居・絵本の更新(年間180冊程度)
年間振り返り
- 復刊や新装版、新訳で刊行された文庫本を中心に84冊購入しました。
- 社会福祉法人埼玉福祉会が出版した大活字本等の資料を中心に29冊購入しました。
- 季節・行事がテーマの絵本、紙芝居を277冊購入しました。
資料の管理・保存
取組
- 図書の買換え・除籍により資料の更新に努めます。
年間振り返り
- 買換え・除籍を検討する会議を週に1度行い、資料の更新に努めました。
レファレンスの充実
取組
- 市民へのレファレンスサービスの周知・PR
年間振り返り
- 1月に、図書館で瀬谷の郷土について調べものができることをPRするポスタ-を作成し、掲示を開始しました。
4 瀬谷図書館の独自目標
取組
- 乳幼児期からの読書習慣の定着支援
乳幼児が長い時間を過ごす保育所・幼稚園で絵本に親しむ環境づくりを進めます。
ア 保育所等での出張おはなし会を実施します。
イ 地域子育て支援拠点「にこてらす」を中心とした、瀬谷区子育て応援ネット会議へ参加します。 - 緑あふれる図書館づくり
緑に囲まれた自然豊かな立地環境を活かして、くつろぎと親しみのある図書館づくりを進めます。
ア 周辺の自然環境にあわせた特徴ある植栽とします。
イ 館内・外でくつろぎながら本と親しめる空間をつくります。
ウ 四季折々の花で利用者をおもてなしします。
エ 館内外での水槽・植物展示による関連図書への興味喚起と調べもの学習のきっかけづくりを行います。
年間振り返り
- ア 阿久和地区センターや中屋敷保育園から依頼され中屋敷地域ケアプラザを会場に、出張のひよこのおはなし会を行いました。
イ 瀬谷区子育て応援ネット会議の地域別の定例会に参加し、子ども向けイベントなどについて情報交換をしました。 - ア 玄関植え込みに約3cmの風船状の果実が多数生る「フウセンカズラ」や「アサガオ」を育て、花や特徴ある植栽を来館者に楽しんでもらいました。
イ 館内のソファーや館外の藤棚の下でくつろぎながら本と親しめる空間を定期的な清掃により清潔に保ちました。
ウ 玄関植え込みに約3cmの風船状の果実が多数生る「フウセンカズラ」や「アサガオ」を育て、花や特徴ある植栽を来館者に楽しんでもらいました。(再掲)
エ 玄関ホールに金魚、メダカの水槽を展示し、生物への興味喚起を行いました。来館者、特に子どもから好評でした。
5 総合コメント
令和4年度の成果と課題
公共建築物劣化調査及び建築基準法12条に基づく点検で不具合を指摘された「防火シャッター」について、修繕工事を行えました。工事期間が11月11日から30日までとなったことから、この間、臨時休館を3日間に留め、仮窓口(建物裏側)を17日間開設し、予約された資料の貸出と返却に対応し、利用者への影響を最小限となるよう努めました。引き続き、施設の老朽化対応が課題となります。
「わらべうたと絵本の会ボランティア講座」を全3回にわたり開催し、ひよこのおはなし会のボランティアを育成しました。
令和5年度に向けて
令和4年度に育成したボランティアの方とともに、更なるひよこのおはなし会の充実を図ります。
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