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令和4年度 南図書館の目標振り返り

令和4年度、南図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。(令和5年6月)年間振り返りを公表しました。

最終更新日 2023年6月9日

※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 開館30周年(平成4年(1992)年12月2日開館)の記念イベント等を実施します。
  2. 広報よこはま南区版や図書館ホームページ、地域情報誌を活用して展示やイベント等の情報を市民に発信します。
  3. 読書活動の推進に向け社会経済情勢等を踏まえ話題性のあるテーマの展示や市民の暮らしに役立つ知識を習得するきっかけとなる講座を開催します。

年間振り返り

  1. 9月19日に探検家で作家の角幡唯介氏による講演会を開催しました(219人参加)。11月17日に神奈川県埋蔵文化財センター職員丸吉繁一氏による「南区の遺跡」講座を開催しました(20人参加)。12月18日に絵本編集者の石田栄吾氏による講演会を開催しました(33人参加)。
  2. 広報よこはま南区版9月号に、南図書館開館30周年の特集が掲載されました。また、12月には地域情報誌タウンニュースでも30周年に関する記事が掲載されました。毎月の広報よこはま南区版や図書館ホームページでは、イベントの情報等を幅広く発信しました。
  3. 上記講演会の開催に合わせて、探検や遺跡に関する資料を集めテーマ展示を行いました。また、「創業」(9月)、児童虐待(11月)、横浜マイスター(12月)に関するパネル展示でも関連資料を集めて一緒に展示しました。さらに「働きたいあなたのための個別相談」を5月、9月、1月に3回開催し、12月7日には行政書士による相続・遺言講座を行いました(17人参加)。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 南図書館を囲む会(利用者懇談会)を開催し図書館運営やサービス向上に向けた意見交換を実施します。(10月予定)
  2. 「意見箱」を設置し、直接利用者からの声をお聴きします。いただいたご意見は2週間以内に回答し、公表します。
  3. 誰もが安全に安心して気持ち良く利用できる図書館を目指し、わかりやすい掲示物の刷新やマナーの向上など環境整備に取り組みます。

年間振り返り

  1. 今年度は非対面方式での書面開催とし、多くのご意見・ご要望をいただきました。
    ・それぞれの目標を決め限られたと諸費用を有効に確り収集しているので感謝しています。また、おはなし会で読んだ本などテーマ別の棚が充実してきたのと選びやすくなったことに感謝しています。
    ・図書館の選書はとても良いと聞いています。特に今年は雑誌の蔵書がとても良かったです。
    ・開館30周年を機に書架整理ボランティアが発足され本が探しやすくなることを期待しています。
    ・イベントは魅力あるものが多くありましたがコロナで参加人数が少なかったので来年度は増員してほしいです。
    ・学校図書館との連携やボランティアの方への研修会なども検討してほしい。
    いただきましたご意見・御要望については、できる限りご期待に添える様に努力していきます。
  2. 「意見箱」で利用者の声を5件受け付け、すべて二週間以内に公表しました。
  3. 図書館内の掲示を分かりやすく大きくするようにしました。

人材育成の推進

取組

  1. 「司書職人材育成計画」に基づき研修への参加など司書の専門性向上につながる人材育成に取り組みます。
  2. レファレンス事例の共有化を図り、幅広い利用者からの資料相談に的確な対応ができる様に司書のレファレンス能力の向上に努めます。

年間振り返り

  1. 今後のスキルアップに役立つ研修(事務処理等の知識研修やデザイン基礎研修)などに参加し、職員のスキルアップに努めました。
  2. レファレンス事例で珍しい事例や、対応が難しかった内容はすぐに、図書館情報システムに登録・課内周知することで共有化を図りました。また、レファレンス研修にも積極的に参加し、今後のスキルアップにつなげました。
    また、学校連携として中学校の職業講話に参加し、これまでの経験や司書の仕事の魅力を伝える機会となり、講師を務めることで仕事を振り返る良い機会にもなりました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 南区地域振興課と連携して、読書活動推進講演会を2回行います(9月・12月予定)。

年間振り返り

  1. 30周年記念及び読書活動推進講演会として、9月19日に探検家で作家の角幡唯介氏による講演会を開催し(219人参加)、12月18日に絵本編集者の石田栄吾氏による講演会を開催しました(33人参加)(再掲)。
    また、南区全体の読書活動を盛り上げるため、10月から12月に区内の施設で開催される読書イベントをまとめた「秋のみなみ読書イベントガイド」を作成し、区民に配布しました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 5・6歳向けの絵本、小学校高学年向けの物語の基本・定番書を更新し、書架の充実を図ります。(100冊程度)
  2. 昔話の本を買換え、補充します。(70冊程度)

年間振り返り

  1. 絵本35冊、物語57冊で合わせて92冊購入しました。
  2. 絵本と物語集を合わせて66冊購入しました。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら、南区役所で行う4か月児健診時に、司書によるわらべうたや絵本の紹介を行います。対面での実施が困難な場合は、おはなし会の案内やおすすめの絵本の紹介冊子などでサポートに努めます。
  2. 司書による乳幼児向けのおはなし会「おひざにだっこのおはなし会」を毎月開催し、保護者向けに絵本やわらべうたの紹介・相談を実施します(年12回)。

年間振り返り

  1. 新型コロナウイルスの感染状況により、今年度は健診の場にうかがうことができませんでした。対面での実施が困難だったことから、感染症に対する社会状況を踏まえながら、区役所と連携を取って、来年度の実施について打合せを行いました。
  2. 毎月第4木曜日に開催し、合計10回(予定12回のうち2回は申込がなかったため中止)、延べ25組の保護者と乳幼児にわらべうたと絵本を紹介しました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 教職員向け貸出で需要の多い分野の資料や調べもので利用できる資料を更新し、学校教育を支援します。
  2. 図書館見学や職業体験などの依頼を積極的に受け、学校教育に協力します。
  3. 学校司書をはじめとした教職員のレファレンスや相談に応じ、研修などの依頼があれば実施し、子どもの読書活動の支援を行います。

年間振り返り

  1. 委員会の本、バリアフリーの本、理科の本、ポスターの作り方の本など、合わせて66冊購入しました。
  2. 図書館見学は5回199人、まちたんけんは11回384人を受け入れました。
  3. レファレンスは27件、環境整備相談は5件、教職員向けの研修は4回65人に対し行いました。また、教職員向けに1,434冊を貸し出しました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズコーナーの資料の充実を図ります。対象世代のニーズに応える資料を120冊以上収集します。
  2. ティーンズ世代の利用を促すため、ティーンズコーナーのサインや見出しを見直します。
  3. 学校からの依頼に応じ、職業体験の受入れを行います。

年間振り返り

  1. 進学・学校生活や10代の悩みにこたえる本、ティーンズ世代に人気のある小説など、幅広い分野の資料を138冊購入しました。
  2. ティーンズコーナーの看板を新しくしました。また、見出しを一新し、対象世代に伝わりやすい内容・言葉に改めました。
  3. 5校の職業体験を受入れました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 地域の読み聞かせボランティアグループによるおはなし会を実施します(4団体、計22回予定)。
  2. 地域の読書活動団体との協働で手作り紙芝居の講座を行います(7月から8月予定)。
  3. 図書修理ボランティア活動を行っている人に向けた講座を開催します(令和5年1月頃予定)。

年間振り返り

  1. 「市民グループ子どもと本」による「みんないっしょのおはなし会」(計12回延べ56組)、「おはなし南の会」による「土曜日のおはなし会」(計6回延べ18組)、「横浜おはなしムギの会」による「大人のためのおはなし会」(計3回延べ66人)と、読み聞かせボランティアグループ3団体によるおはなし会を実施しました。3月には「おはなし姫」によるおはなし会を実施しました(15人参加)。
  2. 手作り紙芝居講座を7月から8月に全2回を開催し、10人の参加がありました。講座では参加者がそれぞれ紙芝居を作成し、お披露目会を実施しました。
  3. 令和5年1月にステップアップ講座を開催し、7人の参加がありました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 南区の図書館として、地域性のある蔵書構成となるように郷土資料の収集に努めていますが、今年度は特に1940年代、1980年代、2000年代の南区の空中写真を収集します(13点予定)。
  2. 日本語を母語としない利用者を支援する資料を補充します。日本語学習や日本語教育に関する資料を20冊以上収集します。
  3. 地域・学校の読書関連ボランティア等の支援のため、教職員向け貸出で需要の多い分野の資料を更新します。大型絵本コーナーの買換え・補充を行います。(50冊程度)

年間振り返り

  1. 1940年代、1980年代、2000年代の南区の空中写真を13点購入しました。
  2. 日本語学習のための本や辞典などを35冊購入しました。
  3. 委員会の本、バリアフリーの本、理科の本、ポスターの作り方の本など、合わせて66冊購入しました(再掲)。大型絵本は4冊購入しました。

資料の管理・保存

取組

  1. 複数の年度にわたり、計画的に所蔵資料を補強します。今年度は産業分野と語学分野の資料を60冊以上収集します。
  2. 中国語の児童向けの知識の本を収集します。(10冊程度)
  3. 図書修理ボランティア団体と協力し、図書資料の修理活動を行います(毎月2回活動予定)。

年間振り返り

  1. 産業分野の基本書・参考書を42冊、語学分野の基本書・参考書を25冊、計67冊購入しました。
  2. 動物、昆虫、恐竜などの中国語の図鑑を10冊購入しました。
  3. 21回活動を行い、延べ226人が参加し、774冊の資料を修理しました。

レファレンスの充実

取組

  1. レファレンス事例を図書館情報システムに登録し、共有して個々に司書が学習していきます。

年間振り返り

  1. レファレンス事例を16件登録し、司書が各自で閲覧し共有しました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 来館者の資料活用を促進するため、毎月テーマを決めた展示を行います。
  2. 広報よこはま南区版「来ぶらり」にて大人向け・子ども向けのおすすめ本を紹介し、紹介本の展示を行います。
  3. 南図書館のホームページを活用し、イベントや取組、所蔵資料を紹介します。

年間振り返り

  1. 大人向け、子ども向けにそれぞれ毎月テーマを変えて展示を行いました。
  2. 広報よこはま南区版4月号、7月号、8月号、10月号、12月号、3月号に「来ぶらり」を掲載し、おすすめの本を紹介しました。紹介した本はその月に図書館で展示し、「来ぶらり」の掲載がない月には、過去年度に紹介した本を展示しました。
  3. イベントのお知らせやテーマ展示の紹介を毎月行いました。また、今年度は30周年記念サイトのページを作成し、関連イベントの案内や報告を行いました。

4 南図書館の独自目標

 

取組

  1. 南区内の読書関連施設と連携し、イベントの情報発信をします。(10月中旬から12月中旬)
  2. 30周年記念事業の一環として、新たに書架整理ボランティア向けの講座を行い、活動を開始します。
  3. 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、4(質の高い教育をみんなに)・8(働きがいも経済成長も)・11(住み続けられるまちづくりを)など意識して取り組みます。
  4. 「働きたいあなたのための個別相談」や「相続・遺言講座」など、図書館利用者の問題解決につながる講座を実施します。

年間振り返り

  1. 南区全体の読書活動を盛り上げるため、10月から12月に区内の施設で開催される読書イベントをまとめた「秋のみなみ読書イベントガイド」を作成し、区民に配布しました(再掲)。
  2. 書架整理ボランティア講座を11月13日に開催し、受講者16人によるボランティアグループを結成し、14日から活動を開始しました。
  3. 外国語資料や日本語学習資料を特に意識して購入し、より充実した蔵書となるようにしました。また、9月13日から2週間、横浜市信用保証協会と協力し経営についてのパネル展示を行いました。
  4. 「働きたいあなたのための個別相談」を5月、9月、1月に3回開催(延べ3人参加)し、12月7日には行政書士による相続・遺言講座を行いました(17人参加)。

5 総合コメント

令和4年度の成果と課題

 南図書館30周年を迎え記念事業として図書館利用者のニーズにこたえる企画を推進し、コロナ禍でも計画した全ての事業を中止することなくやり遂げました。

  1. 読書活動推進事業の講演会を南公会堂で実施し、219人の参加がありました。そのほか、神奈川県埋蔵文化財センターの遺跡講座の開催、絵本編集者による講演会を開催しました。
  2. 広報よこはま南区版、地域情報誌タウンニュースでの記事の掲載によって、区民の方へ図書館をPRすることができました
  3. 訪問による4か月児健診での、司書によるわらべうたや絵本の紹介は、コロナ禍のため実施することができませんでした。次年度の訪問再開に向けて南区役所と引き続き調整していくことを確認しました。

【令和5年度に向けて】

  1. 南区役所と連携した読書活動推進講演会を実施します。令和5年度は南区制80周年を記念して、例年より規模を拡大します。
  2. コロナ禍以降中止していた、4か月健診時の、司書によるわらべうたや絵本の紹介の再開に向けて南区役所との調整を進めます。
  3. おはなし会の参加者の減少を受けて、南区内の保育施設への出張おはなし会を実施します。
  4. 地域の読書活動推進の担い手育成のため、乳幼児向けおはなし会ボランティアを対象とした、初心者向け連続講座を実施します。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局南図書館

電話:045-715-7200

電話:045-715-7200

ファクス:045-715-7271

メールアドレス:ky-libkocho05@city.yokohama.jp

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