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令和4年度 港北図書館の目標振り返り

令和4年度、港北図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。(令和5年6月)年間振り返りを公表しました。

最終更新日 2023年6月9日

※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

 広報よこはま港北区版のトピックスとして、港北図書館を紹介する記事を掲載し、利用促進を図ります。(令和5年4月号)

年間振り返り

 広報よこはま港北区版令和5年4月号「トピックス」欄へ、港北図書館相談カウンター新設(1月)を紹介する記事を掲載しました。また、相談カウンターでの司書によるレファレンス、日吉図書取次所(以下「日吉の本だな」)の機能、おはなし会をPRする短い動画3本を作成・公開(1月)する等、図書館の利用促進とイメージアップに向けて取り組みました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

 日吉図書取次所(以下「日吉の本だな」)で図書館カード出張登録会(6回)や展示(10回)等を実施します。このことにより、「日吉の本だな」の周知及びサービスを向上するとともに区北部での読書活動の推進を図ります。

年間振り返り

 イベントとして、図書館カード出張登録会(7回)、「移動図書館はまかぜ号が日吉の本だなにやってくる!」(10月)を実施しました。また、月替わり図書展示(10回)、児童向けの常設展示「図書館がおすすめする子どもの本」を行いました。港北図書館から「日吉の本だな」へ展示用に送った図書は、合計2,976冊(一般書1,666冊・児童書1,310冊)(3月末)にのぼりました。次年度からは一般向けの常設展示「お気に入りの作家さんを見つけませんか?」にも取り組みます。

地域と連携した読書活動の推進

取組

 港北区役所と連携し、ボランティア交流会の開催など、読書活動推進事業を実施します。
 また、「港北図書館友の会」や「港北文庫のつどい」、地域のボランティア団体や区内他施設と連携し、それぞれの団体・施設の特徴を生かした展示・講演会、地域の魅力を伝える企画などを検討・実施します。

年間振り返り

  1. 区地域振興課と連携し、以下の事業を実施しました。
    ・小学生向けに読み聞かせをしている方・団体を対象に、情報交換、また交流の場として、「読み聞かせボランティア交流会」の実施(6月)
    ・「子ども紙芝居づくり教室」の実施(7月から8月)
    ・「秋のヨコアリくんまつり」(11月)において、「みんなで遊ぼう 本と出会おう」と題した乳幼児向け絵本と、「港北の小学生がえらぶ本」に選ばれた資料の展示
    ・テーマに沿って司書が選んだ本の貸出しを行う、あらゆる世代に向けた読書活動推進事業として、「中身はないしょ!の本セット」の実施(3月)
    ・港北図書館PR動画3本の作成・公開(1月)(再掲)
  2. 地域のボランティア団体や区内他施設と連携し、以下の事業を実施しました。
    ・「港北図書館友の会」と連携した医療勉強会(7月)、図書展示「食をたのしむ・かんがえる」の実施(10月から11月)(日吉の本だなでも実施)
    ・「日吉台地下壕保存の会」と連携したパネル展示と講演会の実施(7月から8月)
    ・国土交通省京浜河川事務所、鶴見川流域水協議会と連携したふるさと映像上映会とパネル展示「暴れ川の記憶」の実施(9月)
    ・鶴見川流域水協議会と連携した鶴見川流域水マスタープラン(水マス)パネル展の実施(10月)
    ・大豆戸地域ケアプラザと連携した「認知症のイメージを変える図書館のつどい(全3回)」の実施(10月から1月)
    ・障害者スポーツ文化センター横浜ラポールと連携した「出張!バリアフリーの絵本展」の実施(12月)
    ・大倉精神文化研究所と連携した展示「第33代横綱、武蔵山展 日吉から大相撲の頂点へ」の実施(「日吉の本だな」(2月)、港北図書館(3月))
  3. その他
    ・矢上小学校市民図書室からの依頼で修理ボランティアの活動相談(5月)
    ・「日吉の本だな」での図書館カード出張登録会において、利用案内を行うボランティアを新設し、活動していただきました。(7月から10月)
    ・近隣の高等学校である英理女子学院との連携(図書館PR動画への出演(12月)、「中身はないしょ!の本セット」でのティーンズ向けセット選定(1月))

 港北まちの情報コーナーや2階壁面の展示コーナーでは、ほぼ毎月、区や地域と連携した展示を実施しました。様々な団体と連携し、関連図書を一緒に展示することで、多角的な面からの読書推進につなげることができました。なお、「港北文庫のつどい」との連携は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑みた中止のお申出を受けて、実施していません。

人材育成の推進

取組

 「司書職人材育成計画」に基づき、司書職員の職位に応じた内容の研修情報を共有し、職員全員が研修を受講しやすい環境づくりを進めます。また、業務手順書の整備やOJTを通し、幅広い利用者からのニーズに応えられる職員を育成します。さらに、館内会議などの機会をとらえ、レファレンスツールなどの情報共有を図ることによって、業務のスキルアップにつなげます。

年間振り返り

  1. 研修情報を共有し、参加の声かけを行いました(10回)。また、神奈川新聞WEBマイクロフィルムに関して、職員を講師とした全員研修を行いました(2月)。
  2. 館内での業務手順書の整備(10月)、それに伴う各種業務マニュアルの作成・改訂(4月から3月)を通して、業務内容の共通理解を図りました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

家庭での読書活動の推進

取組

 子どもの発達段階に応じた読書の楽しさを伝えるため、館内での図書のテーマ展示及びボランティアや司書による「おはなし会」(月5回から6回)を引き続き開催するとともに、参加希望人数が増えている「おはなし会」については、利用者の需要に応えられるような運営方法、また、読み聞かせボランティアの育成について検討します。
 さらに、家庭での読み聞かせのきっかけになるよう、図書館で作成しているパンフレット「おひざにだっこで楽しむ絵本」の区内他施設での配布を目指します。
 また、「学校向けプログラム」(後掲)を通じて、保護者やPTAを対象とした家庭での読書サポート講座の案内を行います。

年間振り返り

 児童コーナーでは、季節などを意識した月替わり展示(12回)のほか、時宜にかなった展示(1回)を行いました。定例おはなし会(59回)の他、夏休みには小学生を対象とした「ちょっとこわいおはなし会」(2回)、ブックトーク「いろいろおもしろい本しょうかいします」(2回)を行いました。
 ボランティア支援としては、小学生向け読み聞かせボランティアに向けた「絵本の読み聞かせ講習会」(9月)を行いました。また、乳幼児向けおはなし会の運営方法の見直しを行い、館内で課題を共有しました。今後はその課題を踏まえ、ボランティアと協力して新しいおはなし会について検討していきます。
 「おひざにだっこで楽しむ絵本」は区内地区センターに送付し、配布を依頼(6月)、「秋のヨコアリくんまつり」でも配布しました(11月)。
 「学校向けプログラム」については、学校司書研修及び学校図書館研究会(6月)において案内を行い、新規で掲載した「家庭での読書サポート講座」をPRしましたが、残念ながら申し込みはありませんでした。周知方法について今後の課題とします。
 また、取組の更なる推進に向けて、区こども家庭支援課や区内子育て支援拠点「どろっぷ」と情報交換を行い、連携を図るための調整を進めました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

 区内の小学校・中学校・特別支援学校へ「学校向けプログラム」を配付します。読み聞かせボランティア交流会及び学校司書研修などの場を利用してプログラムの内容を説明・周知し、学校連携事業への需要を喚起します。
 児童生徒等の図書館見学、職業体験等は、積極的に受け入れます。図書館への来館や学校訪問が難しい状況下でも児童生徒等が図書館の機能を知り、親しんでもらえるように、昨年度の実践を踏まえて、引き続きオンライン職業講話を受け入れます。
 また、司書教諭や学校司書と連携を図り、教職員向け貸出に対応します。

年間振り返り

 「学校向けプログラム」を区内小学校26校、中学校9校及び北綱島特別支援学校へ送付しました(4月)。また学校司書研修及び学校図書館研究会においても同プログラムの案内を行い、周知を図りました(6月)。学校からの依頼には次のとおりすべて対応しました。
 小学校からの依頼の内訳は、学校図書館環境整備相談6件、ボランティア向け読み聞かせ講座1件でした。また、中央図書館と連携し、はまかぜ号特別運行として日吉台小学校を訪問し、ブックトークを実施しました(12月)。
 中学校からは、職業体験について近隣区3校から依頼があり、うち2校の受入を行い、1校はコロナ対応で中止となりました。
 教職員向け貸出については83件1,990冊の貸出を行いました。ご希望のテーマに関連する資料を図書館で選び用意する、レファレンスを伴う事例も50件ありました。今年度受けた事例を参考に、令和5年度も学校への支援となる資料を引き続き購入して、教職員への貸出しを充実させます。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 一般書
     「横浜市立図書館運営実行プラン」(令和元年度から4年度)に基づいた4か年計画の中で、計画的・段階的に蔵書全体の充実を図ります。
     今年度は、現役世代とシニア世代のニーズにこたえる情報科学の資料を収集します(30冊)。貸出の多い哲学・宗教の資料を補充します(30冊)。昨年度に引き続き、暮らしの安心に役立つ資料を収集します(30冊)。また、地域で活動する読書ボランティアの支援として、児童書研究コーナー資料の刷新をします(60冊)。
  2. 児童書
     出生数及び15歳未満の子どもの数が横浜市で最多である区の特性を踏まえ、基本書の絵本を中心として量的な充実を図ります(500冊)。また、港北区及び近隣区の子育て支援拠点や保育所、学童保育所などのスタッフやボランティアが子ども達への読書活動推進に利用できる資料を積極的に収集します(120冊)。

年間振り返り

  1. 情報科学資料を56冊、哲学・宗教の資料を31冊、暮らしの安心に役立つ資料を40冊、児童書研究コーナー資料を71冊収集しました。
  2. 児童書の量的充実として、長く読み継がれてきた絵本作家の資料を724冊収集しました。また地域において子ども達への読書活動推進に利用できる資料として、季節や行事にまつわる資料を81冊、昔遊びや工作、自然観察の資料を50冊収集しました。

レファレンスの充実

取組

 司書に対する読書相談や調査の依頼をしやすい環境を整えます。

年間振り返り

 相談カウンターを新設(1月)し、司書が利用者からの読書相談や調査の依頼に応えられる環境を整えました。新設後の相談件数は4,044件、前年同期(1月から3月期)比で1,181件増加しました。

資料の活用と情報発信

取組

 開設9年目を迎える「港北まちの情報コーナー」について、レイアウト、構成等の見直しを行い、来館された方が地域資料にアクセスしやすい環境を整えます。

年間振り返り

 「港北まちの情報コーナー」は、レイアウト変更、掲示物の更新、展示ケースの設置等、リニューアルを図り、利便性を高めました(7月)。展示ケースでは、月替わりで主に昭和期の港北区の写真パネルを紹介しました(6回)。

5 総合コメント

令和4年度の成果と課題

 区、地域団体、学校等との連携で「日吉の本だな」での展示やイベント等の取組をはじめとして多くの事業を展開しました。コロナ禍以前のイベントの多くが復活するとともに、ボランティアや子どもに向けた新たな図書館単独によるイベント等の取組も実施しました。
 施設面では、カウンター拡幅工事、施設老朽化に伴う雨漏り修繕、空調配管更新工事などを行い、みなさまにとって利用しやすく安全な図書館環境整備を行いました。
 また、年間資料収集計画に沿った収集を行ったほか、「港北まちの情報コーナー」と「児童書研究コーナー」のリニューアルを図りました。
 今後は、相談カウンター開設に伴って増加しているレファレンス回答の質の向上及び子育て支援にもつながる乳幼児向けおはなし会の拡充等が課題です。

令和5年度に向けて

 相談カウンター開設に伴って増加しているレファレンス回答の質の向上のため、今年度試行した館内研修を拡大し、司書それぞれの持つ能力・経験を共有するため全員が講師として研修を企画・実施し、司書のスキルアップを図ります。
 また、乳幼児向けおはなし会の拡充等に向けて、「わらべうたと絵本の会ボランティア講座」を実施します。ボランティア育成にあたっては区民活動支援センターと連携します。また、区こども家庭支援課や子育て支援を行う認定NPO法人等との連携を図り、ボランティア団体が安定稼働後、区内での新たな活動場所を調整します。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局港北図書館

電話:045-421-1211

電話:045-421-1211

ファクス:045-431-5212

メールアドレス:ky-libkocho11@city.yokohama.jp

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