ここから本文です。
令和4年度 保土ケ谷図書館の目標振り返り
令和4年度、保土ケ谷図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。(令和5年6月)年間振り返りを公表しました。
最終更新日 2023年6月9日
※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。
1 誰もが利用しやすい図書館
図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施
取組
- 図書館ホームページに加え各種広報媒体を通じた積極的な図書館事業の情報発信
- 司書が様々なテーマに沿って選んだ本をセットにして貸出す「本のおたのしみパック」の実施
- 館内の利用者環境の向上
年間振り返り
- 保土ケ谷区役所及び横浜市立図書館Twitterにイベント・企画事業の情報掲載を計16回行いました。さらに、保土ケ谷区版タウンニュースでイベント情報を12回掲載しました。横浜ケーブルビジョンでは同局の『地域情報便 じもっと!!』で3つの事業の様子が紹介されました。(※掲載情報の詳細は別表参照)
また上記のほか、神奈川新聞に当館の開館40周年についての記事が1回掲載されました。この記事は保土ケ谷区役所と連携して原稿を作成しました。
別表タウンニュース保土ケ谷区版 掲載時期 記事タイトル 2022年8月11日号 相鉄線星川~天王町高架化のあゆみ振り返る 保土ケ谷図書館で8月16日までポスター展(※Web限定記事) 横浜ケーブルビジョン(YCV) 放送日 取材を受けた事業 2022年10月28日(金)から 2022年11月1日(火)まで 開館40周年記念講演会(保土ケ谷区読書活動推進講演会)『なぜ、あの人の文章は面白いのか。』 神奈川新聞 掲載時期 記事タイトル 2022年10月19日(水) のびゆく横浜市保土ケ谷区
「保土ケ谷図書館」開館40周年 - 1月26日から4日間、子ども向けと大人向けにそれぞれ「本のおたのしみパック」を用意し、期間中に大人向けは55パック、子ども向けは42パック貸出しました。おたのしみパックを借りるために来館した人や、こういうイベントは良いですねという声もあり、図書館を利用するきっかけと読書に親しむ機会を提供することができました。
- 利用者が本を探しやすくするため、本棚の高さに余裕をつくり、判型の大きな絵本などの背表紙が見やすくなるよう、書架配置の改善を進めました。絵本の書架スペースを拡大するため、物語書架の棚板を移動して効率的に本を配置し、見出しを刷新しました。また、通路が狭くて本が取りづらかった書架の絵本を移動しました。
誰もが利用しやすい図書館サービスの充実
取組
- 利用者団体・ボランティア団体などとの交流、意見交換を通じて、よりよい図書館運営につなげるための図書館懇談会の開催(年1回)
- 利用者の意見を求めるため「提案箱」を設置し、回答を公表
- 視覚障害者等の対面朗読の利用サービスの向上のため、スケジュールの調整や管理を行い、読書に親しめる環境づくりへの取組
年間振り返り
- 新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、3月に開催しました。3年ぶりに対面で開催することができ、ボランティア団体や市民活動施設、保土ケ谷区役所等の関係者と、有意義な情報交換を行いました。
- 施設管理や利用に関する提案等11件について、回答しました。このうち除菌機付近荷物置きスペースの確保等、施設にかかわる要望2か所について改善しました。
- 視覚障害者も予約しやすいよう、録音室を使用するボランティアの活動日をあらかじめ把握できるようにしました。
人材育成の推進
取組
- 司書のスキルの継承と共有化のため、情報交換・研修への参加推進(年1回以上)
- 会計年度任用職員(月額職及び日額職)に基本的な研修(人権、個人情報保護、コンプライアンス、環境等)を行い、公務員としての意識を共有
年間振り返り
- レファレンス専門研修をはじめ、神奈川県図書館協会職員研修や児童サービス研修、障害者サービス研修等に参加しました。
- コンプライアンス研修は8月、個人情報保護研修及び環境研修は9月、人権研修は、12月にそれぞれ実施しました。
地域と連携した読書活動の推進
取組
- 地域・学校・行政の代表者からなる区読書活動推進会を開催(年2回)
- 団体貸出、グループ貸出の促進
- 地域活動ボランティアとの協働による大人向けおはなし会の開催(年1回)
年間振り返り
- 5月に第1回を、3月に第2回を開催しました。第1回では昨年度の区読書活動推進事業の成果を報告し、今年度の事業予定の承認を受けました。第2回では今年度の区読書活動推進事業の成果を報告し、来年度の事業予定について検討を行いました。今後も必要な情報提供を適宜行います。
- 毎年提出していただく活動報告書書式に同封して、登録団体に対し、図書入れ換えのご案内を送付しました。
- 10月27日(木)に13名を対象に実施しました。1回目の申込み時に定員を超える応募があり、参加者からも好評を得たため、第2回目として、3月9日(木)に15名を対象に実施しました。
2 子どもの読書習慣の定着への支援
子どもの読書習慣の定着への支援
取組
- 春の統一キャンペーンでの市立図書館作成のリスト本の展示(年1回)
- 司書がおすすめする本を子どもに紹介する展示(年1回)
- 季節や様々なテーマに沿った児童書の展示(年7回予定)
- 小学生を対象とした図書館の業務を体験する事業の実施(年3回予定)
- 広報よこはま保土ケ谷区版へ幼児から小学校低学年までを対象とした図書紹介コラムの掲載(毎月1冊)
年間振り返り
- 「新しいこと、本といっしょに」をテーマに、4月下旬から5月下旬まで展示を実施しました。
- 「よんでみようこんな本」をテーマに、7月下旬から8月下旬まで展示を実施しました。
- 「いろいろなスポーツを知ろう」「ねこの本」などをテーマに、14回実施しました。
児童書 展示テーマ一覧 No. 児童書 展示テーマ 1 新しいこと、本といっしょに 2 40年前にでた本 3 きょうのおやつは… 4 自然となかよくなろう 5 よんでみようこんな本 6 海藻おしばづくり関連本 7 秋がきた! 8 いろいろなスポーツを知ろう 9 山脇百合子氏追悼展示 10 ねこの本 11 もうすぐクリスマス! 12 お正月と干支 日本の伝統 13 いる?いない?人外(ひとじゃない)のものたち 14 キーワードは3 - 小学生を対象とした図書館の業務を体験する事業の実施(年3回予定)小学生を対象とした「図書館のお仕事体験」を7月に計3回実施しました。例年、非常に人気のある事業のため、利用者が申込みしやすいよう、従来の郵送に加え電子申請による受付をしたところ148名の申込みがありました。参加者の満足度は非常に高く、事業実施の際もたくさんの質問があり、図書館に関心をもってもらうことができました。
- 広報よこはまほどがや区版に、児童を対象とした図書紹介コラムを掲載しました。(毎月1冊)
家庭での読書活動の推進
取組
- 絵本や紙芝居を楽しむ「定例おはなし会」(幼児から小学生対象、月1から2回)
- わらべうたと絵本を楽しむ「親子おはなし会」(0歳から2歳の子どもとその保護者対象、月1回)を開催
- 子育て支援拠点でのイベント等の積極的な広報
年間振り返り
- 20回開催しました。
- 9回開催しました。(1日2回開催予定での延べ回数。申込がなく1回のみ実施の日が3日)
- 区内の子育て支援拠点に、親子おはなし会のチラシの配架にご協力いただきました。
学校教育への協力、学校図書館充実のための支援
取組
- 学校向け支援プログラムの作成と配布
- 教育内容に即したテーマでの教職員向け貸出の促進及び各区学校司書悉皆研修でのサービス周知
- 児童生徒の図書館見学や職業体験の受入れ、司書による学校訪問の実施
年間振り返り
- 4月に作成し、6月に区内の市立小・中・特別支援学校の全校に配布しました。
- 教職員向け貸出:79件1,440冊貸出しました。
- 図書館見学:17件363人受入れ 学校訪問:3件実施
ティーンズ世代の読書活動の促進
取組
- 中高校生を対象とした図書館の業務を体験する事業の実施(年2回)
- ティーンズコーナー利用促進のための文学作品の重点的な収集(40冊程度)
- ティーンズを対象とした講演会等の開催(年1回予定)
年間振り返り
- 8月9日(火)4名及び10日(水)3名、計2回実施しました。
- 講演会講師額賀澪氏の著作のほか、書評や各種学校読書関係調査、受賞情報、他館の所蔵状況なども参考にして、ティーンズに人気のある文学作品を42冊購入しました。
- 10月23日(日)に小説家の額賀澪氏を講師に招き、「なぜ、あの人の文章は面白いのか。」と題して、講演会とワークショップを2部構成で開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあるなか、講演会は108人、ワークショップは20人の参加がありました。講演会は録画を行い、3月末までオンラインで配信し、延べ600回以上視聴されました。
地域での読書活動への支援
取組
- グループ・団体貸出の利用促進及び資料整備
本の受入れ等による資料の整備 - リユース文庫を活用した読書資源の有効活用の支援
- 区と連携し、読書活動推進講演会を実施(年1回予定)
- 高齢者の読書活動支援に関する事業の開催(年1回予定)
- 地域・学校・行政の代表者からなる区読書活動推進会を開催(年2回)(再掲)
- ほどがや花フェスタでのブックマーケット出展への協力(年1回予定)
年間振り返り
- 団体貸出用資料を61冊購入し、寄贈図書を61冊受け入れました。返却された団体貸出用図書のデータ化を進めました。汚破損図書等を廃棄して、団体貸出用書架の状態を改善しました。
- リユース文庫として6,890冊が活用されました。
- 10月に小説家の額賀澪氏を講師に招き、「なぜ、あの人の文章は面白いのか。」と題して、講演会とワークショップを2部構成で開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあるなか、講演会は108人、ワークショップは20人の参加がありました。講演会は録画を行い、3月末までオンラインで配信し、延べ600回以上視聴されました。(再掲)
- 12月9日に「一緒に声をだそう!音読の会」を開催し、11名の参加がありました。
- 5月に第1回を、3月に第2回を開催しました。第1回では昨年度の区読書活動推進事業の成果を報告し、今年度の事業予定の承認を受けました。第2回では今年度の区読書活動推進事業について報告し、来年度の事業予定について説明しました。今後も必要な情報提供を適宜行います。(再掲)
- 5月に開催されたほどがや花フェスタで、ブックマーケット(古本の無料配布)を保土ケ谷区読書活動推進会とともに実施しました。443名の来場者があり、約600冊の本を配布しました。
3 蔵書とレファレンスの充実
地域の情報拠点としての蔵書の充実
取組
- 一般書の参考書・定番書・専門書の充実(40冊程度)
- 教職員向け貸出や児童の調べものに役立つ資料の収集(200冊程度)
- 大活字本の定番書の買換え及び新しいタイトルの収集とコーナーの見直し(40冊程度)
- 絵本基本書の充実(120冊程度)
- 利用者からの寄贈資料の積極的な活用
年間振り返り
- 福祉や介護、医学・看護関係の図書など、参考書や専門書を68冊受入しました。
- 教職員向け貸出や児童の調べものに役立つ資料(自然科学分野の図鑑など)251冊を受入しました。
- 小説類を中心に、大活字本を34冊受入しました。
- 絵本の基本書を119冊受入しました。
- 利用者からの寄贈資料を1,524冊受入しました。
資料の管理・保存
取組
- 汚破損資料の修理・買換えの推進
- 図書修理ボランティアによる資料保全の推進
- 利用マナー向上の啓蒙
年間振り返り
- 汚破損資料のうちボランティアにより600冊が修理され、買換えとして737冊を受入しました。
- ボランティアによる活動回数は41回、のべ120人が参加されました。
- 図書の汚破損に関する注意喚起について、掲示を行いました。
レファレンスの充実
取組
- 市民からの質問に速やかに対応できるよう、問合せの多い資料については館内で情報を共有
年間振り返り
- 朝礼やEメールで、職員全員に都度、情報共有を行いました。
資料の活用と情報発信
取組
- 市民の読書への関心を高めることを目的とした、季節や話題性のあるテーマで選定した本の展示(一般各月1回・児童9回)
- 地域の課題・歴史・文化・観光等の企画パネル等の展示(年2回以上)
- 区・市の施策と連携した展示(年2回以上)
年間振り返り
- 児童書のテーマ展示は、「お正月と干支」などのテーマで、14回実施しました。一般書のテーマ展示は、「あの戦争を考える」や「みなと横浜」など12回実施しました。
- 実施時期を考慮し、開催を検討していましたが、保土ケ谷図書館開館40周年の事業と期間が重複し、展示スペース等の確保が困難であったため、開催を見送りました。
- 保土ケ谷区高齢・障害支援課と連携し、9月に「認知症」をテーマに「ともに暮らそう認知症」、11月に終活をテーマに「家族で考えようわたしのこれから」の展示を実施しました。
一般書 展示テーマ一覧 No. 一般書 展示テーマ 1 祝 大河御出演 和田義盛公 畠山重忠公 2 五月病に負けない! 3 みなと横浜 4 生誕160年・没後100年 森鴎外 5 あの戦争を考える 6 ともに暮らそう認知症 7 開館40周年記念講演会 講師 額賀 澪(ぬかが みお)さん 関連図書展示 8 家族で考えよう わたしの“これから” 9 あの人を悼む あの人を偲ぶ 10 ビアトリクス・ポターの世界 11 甘いものはいかがですか? 12 新生活のあなたへ
4 保土ケ谷図書館の独自目標
取組
- 保土ケ谷図書館開館40周年を記念した講演会を読書活動推進事業として実施するほか、様々な記念事業に取り組みます。
- 地域での読み聞かせ等に関わる大人向けストーリーテリング入門講座の実施(年3回)
- 大人向け図書館ツアーの開催(年1回)
- 図書館周辺地域(星川天王町駅間高架化)事業に関連した区と事業者との連携
年間振り返り
- 8月に相模鉄道株式会社及び道路局建設課と連携して「星川駅~天王町駅 連続立体交差事業ポスター展」を実施しました(後述)。10月に小説家の額賀澪氏を講師に招き、「なぜ、あの人の文章は面白いのか。」と題した講演会を開催しました(再掲)。また、10月5日(水)に「テントのなかのおはなし会」(※「ベランダにテントを立てたおはなし会」)、11月から12月にかけて「ストーリーテリング入門講座」(※「ストーリーテリング講習会」、(全3回))、1月26日(木)から29日(日)までに「本のおたのしみパック」、2月28日(火)に「大人向け図書館ツアー」を順次実施しました。
- 11月から12月に実施しました。さらなる技術習得を目指し、定期的な学習会を行う体制を整えました。
- 2月28日(火)に開催し、15名の参加がありました(再掲)。
- 8月に相模鉄道株式会社及び道路局建設課と連携して「星川駅~天王町駅 連続立体交差事業ポスター展」を実施しました。会場に設置したアンケートでは179人から回答があり、回答内容も好評でした。期間中には相模鉄道キャラクターそうにゃんが応援のため来館し、その様子が「そうにゃんブログ」でも発信されました。また、道路局建設課発行のインターネット資料の『星天ニュース』を印刷して会場で展示しましたが、こちらは今後当館の郷土資料として活用していきます。
5 総合コメント
令和4年度の成果と課題
新型コロナウイルス感染症の第7波(7月から9月)が発生したものの、その後の鎮静化に伴い、この3年実施できなかった対面型の事業の多くを従来の形で実施することができました。特に今年度は開館40周年の年でもあり、企画した様々な記念事業が実現できたことは大きな成果と考えています。事業を進めるにあたっては図書館に留まらず、区役所や地域、さらには事業者との連携を積極的に進めており、今後の事業展開にも繋がるものとしました。
一方でこの3年間で図書館の利用にも少なくない変化が生じています。来館者は従来の9割にとどまった状況であり、電子書籍サービスの利用も増えてきています。新たな本との出会いにつながる来館型の利用をどう増やしていくかが今後の課題です。
令和5年度に向けて
来館型の利用を増やすための魅力づくりに加え、新型コロナウイルス感染症の収束に伴って再開しつつある学校支援や地域の読書活動への需要にどう応えていくか。横浜市中期計画や教育振興基本計画でも取り上げられるなど、これまでになく図書館が注目を浴びるなかで、地域の図書館がどう役割を果たしていくかが問われる1年になると考えています。保土ケ谷図書館においては参加型のイベントに留まらず、ボランティア育成のための講習会やスキルアップのための勉強会を通じた担い手づくりにも努めてまいります。
このページへのお問合せ
教育委員会事務局保土ケ谷図書館
電話:045-333-1336
電話:045-333-1336
ファクス:045-335-0421
メールアドレス:ky-libkocho07@city.yokohama.jp
ページID:754-466-735