令和４年度　磯子図書館の目標振り返り

※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。

1. 一般・ティーンズ・児童それぞれのコーナーにおいて、毎月、季節や各種テーマに沿って集めた本の展示を行い、様々な図書館資料を紹介することにより、市民に多様な読書の機会を提供します。
2. 広報よこはま磯子区版や磯子図書館ホームページを活用して、展示やイベント等の情報を市民にお届けします。

1. 一般展示では「植物を楽しむ（5月）」、「交通の本（10月）」、「整理整頓をしよう（12月）」、「文庫でよむ名著（2月）」など、ティーンズ展示では「雨の日は家で（6月）」、「月にまつわる本（9月）」、「旅をしよう（10月）」、「伝統にふれる（1月）」など、また、児童展示では「春がきた（4月）」、「おいしい本（9月）」、「うごきだしたぬいぐるみたち（11月）」、「十二支の動物たち（1月）」など、それぞれのコーナーで毎月様々なテーマで展示を行いました。
2. 広報よこはま磯子区版に「磯子図書館だより」を掲載し、おはなし会やイベントのお知らせ、図書館おすすめの本を紹介しました。7月号の夏の特集では、「よんでみようこんな本」のテーマで、図書館からのおすすめの本を掲載しました。また、磯子図書館ホームページでは、展示やイベント等の情報を月ごとにお届けしました。

1. 図書館利用のマナー向上を呼び掛ける啓発展示を実施し、誰もが快適に利用できる図書館を目指します（展示は7月予定）。
2. 書架見出しを見直し、利用者が使いやすい書架づくりを推進します。
3. 「磯子図書館ご意見カード」等により利用者の声を把握し、サービス向上に努めます。

1. 汚破損本を展示して図書館資料の取扱いに注意を促す啓発展示「本は泣いている」を7月に実施し、図書館利用のマナー向上を呼び掛けました。
2. 児童の書架に番号を付け、案内しやすくしました。
3. パソコンルームや閲覧席の席数増、掲示物の改善など、利用者の声を踏まえサービスの向上に努めました。
   

1. 「司書職人材育成計画」に基づき、中央図書館や他の機関が実施する研修に積極的に参加し、専門性を向上させます。
2. 館内、庁内の研修やeラーニングに積極的に参加し、市職員として必要な知識を幅広く習得します。

1. ・中央図書館による「レファレンス専門研修（ブックリスト、パスファインダーの作り方）に参加し、ブックリストやパスファインダーを作成する際の基本的な方法を学びました（7月）。
   ・関東地区公共図書館協議会研究発表大会のオンデマンド配信を受講し、他の図書館の事例を学びました（8月）。
   ・中央図書館による図書館職員向け児童サービス研修「わらべうた・絵本をとおして幼い子どもを知る」を受講し、子どもと本について知識を深めました（9月）。
   ・「わらべうたと絵本の会」ボランティア講座（9月29日、10月6日、10月13日）を聴講し、わらべうたや絵本の読み聞かせが果たす役割について学びました。
   ・中央図書館による「レファレンス事例作成研修」（10月、12月）に参加し、事例を公開する際の再調査の方法や表現方法などについて学びました。
   ・国立国会図書館によるレファレンスサービス研修「経済社会情報の調べ方」に参加し、統計や業界・市場動向の調べ方を学びました（11月）。
   ・神奈川県立図書館協会による研修会「神奈川県立図書館本館見学会」に参加し、神奈川県立図書館再整備に向けた取組について講義を受けるとともに見学をしました（1月）。
   ・神奈川県立図書館による「市町村図書館等専門研修（地域資料・資料保存）」を受講し、藤沢市文書館のデジタル化資料の保存と公開（活用）について学び、館内で情報共有しました（1月）。
   ・児童図書館研究会のミニ学習会として講演会「ラオスで、子どもと本と図書館活動にかかわって」を受講し、知見を広げました（1月）。
2. ・環境創造局政策課による「環境研修」（7月5日から3月11日、eラーニング）を受講し、温暖化対策、脱炭素へ向けた取組について学びました。
   ・総務局法制課による「法務」（9月27日から11月4日、eラーニング）を受講し、法文の読み方などを学びました。

1. 磯子区役所と連携して、市民の読書活動を推進するイベントを年1回開催します。
2. 地区センターなど市民利用施設4か所で、2か月に1回、本のセットを巡回させる「まちじゅう図書館事業」を実施します。

1. 磯子区地域振興課と連携し、読書活動推進講演会「物語が生まれるとき　佐藤いつ子氏講演会」を4月23日に開催しました。
2. 「まちじゅう図書館事業」で7月、9月、11月、1月に本のセットを巡回させました。本は各施設を通して市民の皆さまに貸出しされました。

1. 夏休みに小学生向けの自由研究に役立つ本の展示やグリム童話に関するパネル企画展示を実施し、小学生が図書館に関心を持ち、読書に親しむきっかけづくりをします。
2. 展示「本の木をお花でいっぱいにしよう！」、「おいしいおはなし会」や「こわいおはなし会」など、子どもが楽しめる自主企画事業を年3回程度実施し、関連する本の貸出と「読書ノート」の配布を行うことにより、読書の楽しさを知ってもらいます。
3. 市立図書館が作成したブックリストでお勧めしている児童書の展示や、教科書に掲載されている作品の展示、様々なテーマの本を図書館がセットにして貸出する「本の福袋」を通じて、幅広い分野の本を子どもたちに手に取ってもらえるようにします。

1. 夏休みに、自由研究に役立つ本や戦争の本の展示、グリム童話に関するパネル企画展示を実施しました。
2. 展示「本の木をお花でいっぱいにしよう！（4月）」、「こわいおはなし会（8月）」を実施しました。「おいしいおはなし会（8月）」は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の観点から会場での実施を中止し、8月から9月に動画配信を行うとともに、12月には会場で実施しました。
3. 教科書に掲載されている作品の展示を6月から7月に実施しました。また、「よんでみようこんな本」の展示を7月から8月に実施し、本のリストを配布しました。12月には「本の福袋」を実施し、福袋の中身を公開するタネあかし展示も行いました。

1. 定例おはなし会や親子おはなし会など、月や季節に応じた各種おはなし会を毎月3回程度実施し、子どもや保護者への読書のきっかけづくりをします。
2. 乳幼児健診（4か月児健診）の親子に乳幼児向けパンフレット「おひざにだっこで楽しむ絵本」を配布し、乳幼児と保護者への図書館来館のきっかけづくりをします。

1. 定例おはなし会を21回、親子おはなし会を12回、夏休み特別おはなし会を7月に2回、春の特別おはなし会を3月に2回実施しました。
2. 乳幼児健診（4か月児健診）の親子に乳幼児向けパンフレット「おひざにだっこで楽しむ絵本」を通年で配布しました。

1. 教職員向け貸出、セット貸出、レファレンス、学校図書館環境整備相談等の要望に積極的に対応し、学校教育への協力と学校図書館充実のための支援を行います。
2. 学校司書研修会を年1回開催し、学校司書のスキル向上を支援します。
3. 学校図書修理ボランティアサポート講座を年1回開催し、学校図書館の運営を支援します。
4. 学校からの依頼を受け、小学生の図書館見学や中学生の職業体験、高校生のインターンシップを受け入れます。

1. 教職員向け貸出60件、セット貸出13件、レファレンス25件に対応しました。
2. 学校司書研修会を6月23日に横浜市社会教育コーナーで開催し、学校司書のスキル向上を支援しました。
3. 学校図書館修理ボランティアサポート講座を10月に初級編・中級編各1回ずつ開催しました。
4. 小学校の図書館見学を6月に1校、12月に1校、中学生の職業体験を11月に2名、1月に4名、高校生のインターンシップを8月に2名受け入れました。

1. 区内の中学校と連携して、生徒が作成した本のポップや帯を春休みに図書館で展示し、生徒の来館を促します。また、展示に関する掲示物やアンケートを生徒に作成してもらい、図書館業務への理解を深めてもらいます。

1. 生徒が作成した本のポップを図書館で展示する「ポップアップ大作戦」を3月23日から4月6日まで実施しました。

1. 初心者向け読み聞かせボランティア講座を年1回開催し、学校図書館で活動するボランティアのスキルアップを支援します。
2. 読み聞かせボランティア交流会を年1回開催し、情報交換や情報提供を行うなど、地域の子どもの読書活動を支援します。

1. 初心者向け読み聞かせボランティア講座を6月7日に開催しました。
2. 読み聞かせボランティア交流会を1月31日に開催し、3校から5人の参加がありました。
   

1. 一般書は、工学・文学分野やティーンズコーナー・外国語コーナーの本の買換えと補充を行います（70冊程度）。
2. 児童書は、「はじめてのえほんコーナー」と「はじめてのものがたりコーナー」の本の買換えと補充を重点的に行います。また、教職員向け貸出で需要の多い資料や教科書に取り上げられている資料等、児童の課題解決に役立つ資料を収集します（80冊程度）。

1. 一般書は、工学・文学分野の基本書69冊、ティーンズ向けの哲学・自然科学・言語分野の資料22冊、外国語資料13冊の計104冊を買換え・補充しました。
2. 児童書は、「はじめてのえほんコーナー」の本43冊、「はじめてのものがたりコーナー」の本20冊を買換え・補充しました。また、児童の課題解決に役立つ資料を37冊購入しました。

1. 郷土資料など質問の多い事例を図書館情報システムに登録し、レファレンス事例の蓄積により、迅速に資料提供できるようにします。
2. 市民からの質問に速やかに回答できるよう、問合せの多い資料について館内で情報共有を図ります。また、庁内（磯子区役所）レファレンスにも対応します。

1. 磯子の郷土に関するレファレンス事例23件を図書館情報システムに登録しました。
2. 各種図書関連の受賞作など問合せや予約が集中する資料について、あらかじめ一覧を作成して情報共有し、速やかに対応できるようにしました。レファレンス件数は12,459件で対前年度15％減となりました。また、磯子区役所からのレファレンス5件に回答しました。
   

1. 日本初の鉄道が新橋―横浜間に開業して今年で150年目となるのを記念し、企画展示「鉄道開業と横浜」（仮題）を開催します。開業当時の横浜の鉄道に関する浮世絵（中央図書館所蔵・複製）を展示し、郷土の歴史・文化に関する情報を発信します。併せて、関連の郷土資料の展示・貸出をし、資料の活用を促進します（10月から11月予定）。
2. 「暮らしの法律情報コーナー」の蔵書について、「広報よこはま磯子区版」、月例展示、ブックリストなどでコーナーを周知し、課題解決に役立つ資料の利用促進を図ります（2月から3月予定）。

1. 10月12日から11月20日まで、企画展示「鉄道開業と横浜」を磯子図書館ロビーで開催しました。主に横浜の鉄道開業時を描いた浮世絵及び歴代の横浜駅の写真、当時の地図などを説明文とともに展示しました。アンケート結果では「満足」の回答が98％と好評で、今後も郷土の歴史に関する展示を続けてほしいというご意見を多数頂きました。関連図書も多く貸出しされました。
2. 「暮らしの法律情報コーナー」の本の紹介を広報よこはま磯子区版令和5年3月号に掲載しました。また、これに併せ3月に同コーナーに関するブックリストの配布と月例展示を実施しました。

1. 書架整理ボランティアと連携し、見やすくわかりやすい書架づくりを推進します。
2. 磯子図書館が総合庁舎内にある立地を活かし、区役所と連携した展示・イベントを実施します（年7回程度）。

1. 書架整理の方法について改めて確認し、より効果的な書架整理ができるようにしました。
2. ・磯子区地域振興課と連携し、読書活動推進講演会「物語が生まれるとき　佐藤いつ子氏講演会」を4月23日に開催しました（再掲）。
   ・いそご区民活動支援センターと連携し、「いそっぴゴールデンウィークスタンプラリー」に参加しました（4月から5月）。
   ・磯子区福祉保健センターと連携し、おいしいおはなし会を実施しました（8月から9月は動画配信、12月は会場実施。再掲）。
   ・磯子区福祉保健センターと連携し、自殺予防に関連する本の展示や第4期区地域福祉保健計画の活動を紹介するパネル展示を行いました（9月）。
   ・磯子区区政推進課が実施する「いそごこどもエコフェスタ2022」と連携し、エコブック展示を行いました（12月）。

　新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、イベントや講座などの事業を徐々に復活させるとともに、お客さまから御要望のあったパソコンルームや閲覧席の席数増にも対応するなど、アフターコロナを見据えた図書館運営を行いました。企画展示『鉄道開業と横浜』や新規事業「こわいおはなし会」「本の福袋」は好評で、多くのお客さまに楽しんでいただけました。課題としては、会議室が換気の問題で使用できないため、ボランティアの方々との連携事業に一定の制約があったことが上げられます。

　令和5年度は、イベント・講座等の拡大やボランティアの方々との連携事業推進など、より多くのお客さまに楽しんでいただける図書館を目指します。