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令和4年度 中図書館の目標振り返り
令和4年度、中図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。(令和5年6月)年間振り返りを公表しました。
最終更新日 2023年6月9日
※この目標は、「横浜市立図書館運営実行プラン」から各館で特に重点的に実施する項目を選択し、記載しています。
1 誰もが利用しやすい図書館
図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施
取組
- 地域にゆかりのある作家山本周五郎の展示を実施し、図書館資料の活用と情報発信に取り組みます。(6月予定)
年間振り返り
- 6月17日(金)に合築施設である本牧地区センターで行われた講座「本牧の文豪 山本周五郎」において司書が図書館資料の紹介を行い、講座終了後は講座資料を図書館内に掲示しました。また、6月15日(水)から7月4日(月)まで山本周五郎や郷土に関連する資料の展示を実施しました。
人材育成の推進
取組
- 司書のレファレンススキルの向上や、サービスの充実に向けた人材育成のため、中央図書館や他機関が実施する研修に1人1回を目安に参加します。
- 「司書職人材育成計画」において司書職に求められる役割の一つとしている「総合的な子どもの読書活動サポーター」となるために、全職員が子ども向けの企画事業の運営に携わり、そのノウハウを身に着けます。
年間振り返り
- 下記の研修を司書が受講しました。
ア 6月7日(火)、14日(火)、21日(火)「絵本の読み聞かせ ボランティア募集講座」司書1名
イ 7月13日(水)「レファレンス専門研修(ブックリスト・パスファインダーの作り方)」司書1名
ウ 9月30日(金)児童サービス研修「わらべうた・絵本をとおして幼い子どもを知る」司書1名
エ 10月21日(金)「移動図書館研修」司書2名
オ 11月1日(火)「障害者支援事業研修」司書1名
カ 11月9日(水)神奈川県立図書館主催専門研修(レファレンス2)「人文分野の調べ方」司書1名
キ 11月17日(木)神奈川県図書館協会主催「小田原駅東口図書館見学研修」司書1名
ク 11月24日(木)「レファレンス実務研修」司書1名
ケ 1月12日(木)「レファレンス事例作成研修」司書1名
コ 2月22日(水)神奈川県図書館協会主催「おはなし会のてあそび・わらべうた」司書1名
サ 3月15日(水)神奈川県図書館協会主催「講演会 絵本に願いをこめて」司書1名
シ 3月16日(木)、17日(金)「図書館応対マナー研修」各日司書1名
ス 3月23日(木)「先輩職員に学ぶ『司書の仕事』」司書1名 - 下記の企画事業や講座に司書が携わりました。
ア 定例で開催している「すいようびのおはなし会」、「おひざにだっこのおはなし会」を全職員が分担して実施しました。
イ 5月22日(日)「森の中のプレイパーク 目指せ名探偵 森のパズルを解き明かせ」司書2名
ウ 7月21日(木)ブックトーク「おもしろい本・たのしい本しょうかいします!」司書2名
エ 7月27日(水)から29日(金)まで「めざせ!図書館マスター」司書2名
オ 8月5日(金)「マイクロプラスチックをやっつけろ 万華鏡づくり大作戦!」司書2名
カ 8月9日(火)「こわいおはなし会」司書2名
キ 企画運営課主催で9月1日(木)、7日(水)、16日(金)に実施した瀬谷図書館での「わらべうたと絵本の会 ボランティア講座」において司書1名が補助講師を務めました。
地域と連携した読書活動の推進
取組
- 地域の郷土資料館の協力を得て、市民の関心の高い郷土に関する講演会を6月に実施します。また、3月に郷土に関するパネル展示を実施します。
- ボランティア団体による「大人のためのおはなし会」を開催します。(1回)
- 区役所や区内施設・団体と連携して、10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施し、読書活動を推進します。
年間振り返り
- 横浜市八聖殿資料館館長相澤竜次氏を講師に迎え、6月21日(火)、28日(火)に連続歴史講座「本牧の百年」を開催し、16人が参加しました。また、3月1日(水)から30日(木)までパネル展示「春爛漫:横浜絵葉書にみる桜」を開催しました。
- 読み聞かせボランティアグループ「ことりの会」の協力で、11月10日(木)に「大人のためのおはなし会」を実施し、20人が参加しました。
- 10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施しました。中図書館では、おすすめの児童書を数冊ずつ入れた「本の福袋」を実施し、56袋164冊貸し出しました。
2 子どもの読書習慣の定着への支援
子どもの読書習慣の定着への支援
取組
- 小学生の読書習慣の定着を支援するため、夏休み期間中に、ブックトークの会やおはなし会を開催します。
年間振り返り
- 小学生向けのブックトーク「おもしろい本・たのしい本しょうかいします!」を7月21日(木)に開催しました。小学1・2年生の回には子ども12人、大人6人、小学3・4年生の回には子ども9人、大人3人の参加があり、紹介した本も貸し出されました。
中図書館読み聞かせボランティアグループ「モックの会」の協力を得て、8月9日(火)に小学生向けの「こわいおはなし会」を開催し、2年生から5年生までの児童13人が参加しました。
家庭での読書活動の推進
取組
- ボランティア団体と協働して、年齢に応じたおはなし会を毎月開催し、家庭での読書習慣の定着を支援します。
年間振り返り
- おはなし会を計64回開催し、延べ子ども295人、大人230人の参加がありました。
学校教育への協力、学校図書館充実のための支援
取組
- 校長会や学校司書をはじめとした教職員への研修等の機会に、教職員向け貸出や学校連携プログラムをPRして学校連携事業を促進し、学校教育や学校図書館を支援します。
年間振り返り
- 5月の小学校校長会において学校連携プログラムと「はじめてであうものがたり」の案内を配付しました。
6月23日(木)に開催した学校司書研修で、教職員向け貸出や学校連携プログラムのPRを行いました。
本牧小学校3年生4名、間門小学校2年生3クラスがまちたんけんで来館しました。
また、間門小学校2年生による国語の授業で作成した詩の展示、本牧小学校3年生による総合学習の授業で作成した本牧の魅力を伝えるスタンプラリー、近隣施設のチラシが入ったカプセルトイの設置を行いました。
ティーンズ世代の読書活動の促進
取組
- ティーンズ世代に向けた本の紹介の展示等を行い、ティーンズ世代の読書活動を推進します。(随時)
年間振り返り
- 8月に実施したインターンシップに参加した高校生が作成した本の紹介文を10月から展示しました。
1月に実施した中区中学校書き初め展で関連資料の展示を行いました。
地域での読書活動への支援
取組
- 「なか区ブックフェスタ」(10月から11月)や、ボランティア団体によるおはなし会(毎月)など、地域の施設・団体と協働した企画事業を行います。
- 中図書館ボランティアモックの会定例会(月1回)、中図書館おはなしボランティア懇談会(年1回)等を実施し、図書館で活動するボランティアの支援や意見交換を行います。
年間振り返り
- 10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施しました。中図書館では、おすすめの児童書を数冊ずつ入れた「本の福袋」を実施し、56袋164冊貸し出しました(再掲)。ボランティア団体によるおはなし会を計18回行いました。
- 5月18日(水)、6月15日(水)、7月20日(水)、9月21日(水)、10月19日(水)、11月16日(水)、12月21日(水)、1月18日(水)、2月15日(水)、3月15日(水)に、中図書館ボランティアグループ「モックの会」定例会を開催し、意見交換、情報交換、新刊絵本の紹介を行いました。
3 蔵書とレファレンスの充実
地域の情報拠点としての蔵書の充実
取組
- 社会科学分野、自然科学分野、人文科学分野から、毎年一つの分野について、資料を重点的に購入し、蔵書補強を実施しています。今年度は蔵書構築の4か年計画の展望に基づき、社会科学分野の基本書や参考書を60冊程度購入します。
- 中国語の蔵書は開館当初から所蔵しているものが多く、経年劣化しているため、令和2年度から中国語の蔵書を一部更新していますが、引き続き130冊程度収集、更新を行います。
- 外国語資料は、実用書を中心に新しい情報や話題性に留意して、30冊程度収集、更新を行います。
- 地理の分野の参考図書や地図コーナーの各種地図を買換え、情報の更新を行うことで充実を図ります。
- 日本の伝統文化に関する本、環境分野の本等、児童書の参考図書コーナーの資料の買換え、補充を行います。(10冊程度)
- 定番絵本に加え、貸出回数が概ね110回を超えるような、読み継がれている絵本の買換え、補充を行います。(60冊程度)
- おはなし会で定番となっている「愛蔵版おはなしのろうそく」や昔話集等の買換え、補充を行います。(20冊程度)
- 英語を母語とする利用者等から要望の多い“My First I Can Read !”の本を購入します。(10冊程度)
年間振り返り
- 社会科学分野の基本書や参考書を61冊(101.7%)受け入れました。
- 中国語の本158冊(121.5%)を受け入れました。
- 外国語資料は、実用書を中心に、韓国・朝鮮語、中国語、英語の本を合計28冊(93.3%)受け入れました。
- 地理の分野の参考図書や各種地図合計12冊を新版と買換え、情報の更新を行いました。
- 児童書の参考図書を8冊(80%)受け入れました。
- 定番絵本や読み継がれている絵本を62冊(103.3%)買換え、補充しました。
- 「愛蔵版おはなしのろうそく」や昔話集等を20冊(100%)買換え、補充しました。
- “My First I Can Read !”の本の単価が想定よりも安かったため、20冊(200%)購入しました。
レファレンスの充実
取組
- 日頃から蔵書への理解を深め、利用者からの相談や質問に対し正確で迅速な情報提供を行います。
年間振り返り
- 利用者からの所蔵調査2,459件、事項調査1,210件、合計3,669件の相談や質問に対応しました。
資料の活用と情報発信
取組
- ホームページ、Twitter、中区のコミュニティ放送局「マリンFM」を通じて図書館や資料に関する情報を発信します。
- 毎月、一般書と児童書についてテーマ展示を行います。(各12回)
他部局と連携した本の展示やパネル展示を行います。(7月から8月、環境創造局)
年間振り返り
- ホームページは41回、Twitterは165回更新し、おはなし会、テーマ展示、イベント情報等を発信しました。中区のコミュニティ放送局「マリンFM」にて、随時イベント情報等を発信していただきました。
- 毎月、図書のテーマ展示を実施しました。(一般書12回・児童書14回)
7月20日(水)から8月31日(水)まで環境創造局と連携したパネル展示「生き物のつながりクイズパネル」を実施しました。
また、9月14日(水)から27日(火)まで水道局と連携した横浜市の水道の仕組みなどを紹介するパネル展示を行いました。
4 中図書館の独自目標
取組
- 館内の案内表示や書架の表示を充実させるなど、利用者の視点に立ち、誰にとってもわかりやすく、利用しやすい図書館を目指します。
年間振り返り
- カウンターの案内表示にカエル、パンダ、イヌのマークを追加し、子どもに親しんでもらいやすい環境づくりを行いました。
児童書書架の配置を変更し、子どもが本を取りやすいようにしました。
児童書フロアに「ちしきの本」「ものがたり」の掲示をしました。
絵本コーナーに案内「絵本のならびかた」を掲示しました。
人文科学分野の書架の高さを調整し、背表紙が見えるようにしました。
分類388「伝説.民話[昔話]」の棚と分類164「神話.神話学」の棚に相互に本の参照表示をつけました。
分類342「財政史・事情」、分類361.8「社会的成層:階級,階層,身分」、分類378「障害児教育[特別支援教育]」、分類383.9「住生活史」、分類384「社会・家庭生活の習俗」の書架の見出しを新設しました。
分類493.3「呼吸器疾患」から分類497「歯科学」、分類499「薬学」から509「工業.工業経済」の書架の高さを調整し、本を取りやすいようにしました。
コンセントを使用できる閲覧席の数を4席から8席に増やし、パソコン等を利用した調査・研究を行いやすいようにしました。
5 総合コメント
令和4年度の成果と課題
令和4年度は、司書全員がおはなし会や企画事業に携わったほか、各種研修に参加したことで、司書の能力向上に繋げることができました。また、例年実施している企画事業に加え、中図書館で初めて「こわいおはなし会」や「本の福袋」を実施し、子どもの読書活動を支援する機会を増やすことができました。
親子向けのおはなし会は、平日のみ実施しているため、参加が難しいというご意見が寄せられました。今後の課題として、土曜日の開催も検討します。
令和5年度に向けて
引き続き各種研修や企画事業に司書全員が参加することで、司書の能力向上に努めます。また、古くなった資料の買換え、補充を行い、蔵書を充実させます。
好評を得た「こわいおはなし会」や「本の福袋」、「本牧歴史講座」等の企画事業を令和5年度も実施し、読書活動の推進を図ります。
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