ここから本文です。
令和3年度 瀬谷図書館の目標振り返り
令和3年度、瀬谷図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。
最終更新日 2022年5月27日
生きる力を育み、こころの豊かさと人のつながりを実感できる読書環境・図書館づくりを進めます。(「第二次瀬谷区読書活動推進目標」基本目標)
1 誰もが利用しやすい図書館
図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施
図書館が持つ資産を活用して、誰もが親しみを感じる図書館づくりを進めます。
取組
- 図書館の魅力アップと利用促進につながる取組
- 乳幼児が楽しめる事業を推進します。
- 横浜市立図書館開業100周年記念事業を実施し、横浜市立図書館の歴史と蔵書の魅力を市民に発信します。
- 図書やパネルを活用したテーマ展示を行います。
成果と課題
- 車にも図書館に来てもらい8月25日に開催し好評を得ました。
- 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となってしまう回もありましたが、親子向けの「ひよこのおはなし会」を17回、実施しました。
- 100周年記念事業として巡回パネル「横浜市立図書館100年のあゆみ」展示を9月に行いました。
- 横浜市立図書館開業100周年記念事業として、パネル展「三省堂の辞書作りの歴史」を9月29日から開催しました。
- 同じく100周年記念事業として「相模鉄道キャラクターそうにゃんの絵本展」を相模鉄道株式会社の協力のもと12月に開催しました。アンケート結果から、大変満足51.0%、まあ満足37.8%と大好評でした。相模鉄道としても初めての催し物で、物品を相模鉄道からお借りし、運搬・展示ケースの準備を図書館が担いました。
- 市民局人権課と協力した「LGBT」展示、瀬谷区役所との「地域猫」展示、読書活動推進目標に関するパネル展示、瀬谷区の工業パネル展示、環境創造局との「外来生物」展示、建築局建築防災課との「ハザードマップ」展示などを行いました。
誰もが利用しやすい図書館サービスの充実
市民一人ひとりが生涯にわたって読書活動を楽しめるサービスを充実します。
取組
- 高齢者や障害のある方が気軽に読書活動を楽しめるサービスの充実
- LLブックや大活字本も含めた、高齢者や障害のある方に役立つ図書の充実(年間40冊程度)
- 電子媒体を活用したサービスの提供
- 全市的に始まった電子書籍サービスのPRを行います。【新規】
成果と課題
- 高齢者や障害のある方に役立つ図書を40冊以上購入し、目標を達成しました。
- 電子書籍サービス開始時期から図書館カードの新規登録者へチラシを手渡し、周知しました。年間を通じて図書館カードの新規登録者へ周知し、12月から瀬谷駅にある図書館の掲示板に電子書籍サービスのポスタ-を貼り周知しました。
人材育成の推進
- 図書館司書の資質向上を図り、地域における情報拠点として市民に良質なサービスの提供に努めます。
取組
- 計画的な人材育成
- レファレンス事例を定期的に司書職員に情報共有することにより業務のスキルアップにつなげます。
- 館外での研修機会を活用し、司書職員一人ひとりのスキルアップを図ります。(1人年1回以上の研修参加)
成果と課題
- 計画的な人材育成
- 国立国会図書館や他都市図書館等でのレファレンス事例を積極的に収集し、司書職員間で情報共有するとともにスキルアップに努めました。
- 館外での研修については、新型コロナウイルス感染症拡大のため、研修の機会が減少しましたが、障害者サービス事業の研修やティーンズサービス担当者会等を通じて、司書職員のスキルアップを図りました。
- 館内会議などの時間を使い、レファレンスやレファレンスツ-ルの情報共有を行いました。
- 司書職員のスキルアップを図るために神奈川県図書館協会が様々な研修を主催しているが、ほとんど参加できていませんでした。来年度に向けて、より多くの研修に参加できるよう職場としての協力関係の構築が必要であり課題であります。
- 他都市のレファレンス事例や、郷土のレファレンスの事例の情報提供をしました。
用語解説
- LLブック
日本語を読むことが得意でない方や知的障害のある方などに、読書を楽しめるよう写真や絵、わかりやすい文章や内容に工夫した図書。
- 大活字本
視力の弱い方や高齢の方が読みやすいように文字の大きさや行間等の大きさを調整し、大きな活字で組みなおした本。
2 子どもの読書習慣の定着への支援
乳幼児からティーンズ世代(満13歳~19歳)まで、発達段階に応じて良質な図書に親しむことが求められています。図書館では、長く読み継がれてきた基本書を中心とした幅広い蔵書、子どもにとって身近な場所における読書活動推進の取組みを推進します。
家庭での読書活動の推進
乳幼児が読み聞かせ、わらべうたなど養育者とのふれあいをつうじて読書に親しむきっかけづくりと読書習慣の定着につなげます。
取組
- 子どもの成長や年代に応じた読書の楽しさを知るおはなし会の開催
- 乳幼児向けおはなし会を開催します。
- 乳幼児が参加しやすい会場でのおはなし会や講座の実施
- 区こども家庭支援課と連携による出張おはなし会を実施します。
成果と課題
- 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となってしまう回もありましたが、親子向けの「ひよこのおはなし会」を17回、実施しました。
- 赤ちゃん教室や瀬谷区役所の「ぷちママの会(若いママの会)」に出張し、おはなし会を実施しました。
区の子ども家庭支援課からの依頼を受け、11月に支援者会議にてひよこのおはなし会の実演を行いました。
学校教育への協力、学校図書館充実のための支援
小・中学校における教科授業での図書館図書の利用、学校図書館の環境整備、学校司書のスキルアップなど小中学校における読書活動の取組みへの協力・支援を行います。
取組
- 学校図書館の機能強化を目指した学校司書等のスキル向上
- 学校司書研修へ講師派遣します。
- 学校図書室の環境整備への支援を行います。
- 図書館資料の貸出支援
- 司書教諭・学校司書へのレファレンスを推進します。
- 教職員利用での図書の利用のための配送サービスを実施します。
- 図書館・学校・区役所が連携した「小学校巡回読書リレー」の実施
- 「おはなし会」や「ブックトーク」等を行いに学校へ出張
- 図書館見学、職業インタビュー、職業体験等の受け入れ
成果と課題
- 6月に学校司書研修を行いました。
8月に近隣の小学校へ出向き、学校図書館整備の相談を受けました。 - 教職員貸出のための資料相談を、随時受け付けました。
学校からのリクエストを受け、配送サービスでの貸出を行いました。(のべ1,016校) - 「小学校巡回読書リレー」を9月からスタートしました。
- 月と1月に予定されていたブックトークは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりましたが、12月には小学校へ赴き、3年生にブックトークを行うことができました。
- 11月と1月に小学校の図書館見学、1月に中学校の職業インタビューの受入をしました。
三ツ境養護学校瀬谷西分教室の生徒による職場体験学習の受入を行いました。
ティーンズ世代の読書活動の促進
図書に関わる機会の提供や、ティーンズの関心が高い図書の収集など、ティーンズ世代の読書活動を推進します。。
取組
- ティーンズ世代向け図書館ボランティア体験の実施
- 夏休みに中高生向けの書架整理ボランティア体験を1回行います。
- ティーンズコーナーの蔵書の更新
- 利用頻度が多い本、所蔵が長期にわたる本を更新します。
- ティーンズの読書ニーズに応じた蔵書を充実します。
成果と課題
- 7月28日に中高生を対象とした書架整理ボランティア説明会を行いました。夏休み期間中(8月31日)、のべ15人の中高生が、書架整理を行いました。夏休み以外の長期の休みや土日祝日も書架整理してもらえるかが今後の課題です。
- 進路の参考になる本、文学の名作、手に取りやすいライトノベルスなど単行本102冊、文庫本81冊、計183冊を購入しました。書架のスペ-スを増設したので来年度も引き続き、蔵書の充実を目指します。
地域での読書活動への支援
地域における読書活動団体へのサービスの充実を図るとともに、地域の読書活動を支える読み聞かせボランティアの育成を図り、身近な場所で手軽に図書とふれあえる機会づくりを進めます。さらに、区との連携を一層深めて幅広く読書活動を支援します。
取組
- グループ貸出 サービスの推進
- 読書活動サークル、子育て支援サークル等へのグループ貸出を行います。
- ボランティアによるおはなし会等の実施
- 読み聞かせ活動の機会を提供します。
- ボランティアによる成人向けの朗読会の実施(年間1回程度)
- 読書活動推進施設との情報共有と連携の強化
- 読書活動推進連絡会議での情報共有を行います。
- ・書館・区内読書活動推進施設・区役所との連携による「小中学生読書スタンプラリー」を6月から3月に実施します。
成果と課題
- グループ貸出サービスの推進
区内の読み聞かせボランティアグループや子育て支援拠点等に随時貸出を行いました。区内の市立保育園に対しては、配送サービスを活用し定期的にグループ貸出を行いました。 - ボランティアによるおはなし会等の実施
ボランティアによる休日おはなし会を月1回開催しました。(9月、2月及び3月は新型コロナウイルス感染拡大のため中止)
8月にはボランティア団体が日替わりでおはなし会を行う「おはなしフェスティバルウイーク」を開催し7団体の参加がありました。 - ボランティアによる成人向けの朗読会の実施(年間1回程度)
11月30日に、成人向けの朗読会を開催しました。
3月に行う予定だった成人向けの朗読会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止になりました。 - 読書活動推進施設との情報共有と連携の強化
読書活動推進連絡会議は、新型コロナウイルス感染拡大のため書面開催となり、アンケートで貸出状況や館の運営状況について回答しました。また、1月に区内地区センターやボランティアグループ参加の瀬谷区読書活動推進懇談会に出席し、情報共有を行いました。
図書館・区内読書活動推進施設・区役所との連携による「小中学生読書スタンプラリー」を6月から3月に実施します。
3 蔵書とレファレンスの充実
長年にわたり構築してきた蔵書や郷土資料などを、市民の暮らしや市民の学びのニーズに応じた情報を発信します。
地域の情報拠点としての蔵書の充実
取組
- 子育て情報コーナーの充実(年間30冊程度)
- 大活字本も含めた、高齢者に役立つ図書の充実(年間40冊程度)【再掲】
- 読み聞かせに向く紙芝居・絵本の更新
成果と課題
- 33冊購入し、目標を達成しました。
- 40冊以上購入し、目標を達成しました。
- 94冊購入しました。
資料の管理・保存
取組
- 図書の買い替え・除籍により資料の更新に努めます。
成果と課題
- 図書の買い替えは毎週、除籍は月2回程度行い、資料の更新をしました。
レファレンスの充実
取組
- 市民へのレファレンスサービスの周知・PR
成果と課題
- 8月に利用者用インタ-ネット用パソコン脇に、図書館で利用できるオンラインデ-タベ-スの新しい案内チラシに貼り替え、新たに一般閲覧席近くに掲示しました。
来年度も引き続き、オンラインデ-タベ-スのPRをします。
4 瀬谷図書館の独自目標
乳幼児期からの読書習慣の定着への支援
乳幼児が長い時間を過ごす保育所・幼稚園で絵本に親しむ環境づくりを進めます。
取組
- 保育所等での出張おはなし会を実施します。
- 地域子育て支援拠点「にこてらす」を中心とした、瀬谷区子育て応援ネット会議へ参加します。
成果と課題
- 瀬谷区子育て応援ネット会議に参加し、情報交換しました。
- 保育所での出張おはなし会を2月に行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となりました。
緑あふれる図書館づくり
緑に囲まれた自然豊かな立地環境を活かして、くつろぎと親しみのある図書館づくりを進めます。
取組
- 周辺の自然環境にあわせた特徴ある植栽とします。
- 館内・外でくつろぎながら本と親しめる空間をつくります。
- 四季折々の花で利用者をおもてなしします。
- 館内外での水槽・植物展示による関連図書への興味喚起と調べもの学習のきっかけづくりを行います。
成果と課題
- 玄関植え込みに3cmくらいの風船が多数なる「フウセンカズラ」を育て、花や特徴ある植栽として来館者に楽しんでもらいました。
- 玄関ホールに金魚の水槽等を展示し、維持管理の課題はあるものの来館者から好評を得ました。
このページへのお問合せ
教育委員会事務局中央図書館企画運営課
電話:045-262-7334
電話:045-262-7334
ファクス:045-262-0052
メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp
ページID:115-452-384