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令和3年度 栄図書館の目標振り返り

令和3年度、栄図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2022年5月27日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 読書活動の推進に向けて、社会経済情勢等を踏まえた、その時々の話題性の高いテーマによる資料の展示等を10回以上行うとともに、法律・医療など区民の暮らしに役立つ知識を習得するきっかけとなる行政書士講座(10月)、手や指を器用に使い適度な頭の体操となる折り紙教室(11月)、読書活動を推進するために話題性のあるテーマでの講演会(令和4年2月)などを開催します。
  2. 本郷地区センターのSAKAESTA移転の機会をとらえて、市立図書館100周年記念講演会を横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターの協力を得て、図書館と区役所の共催により12月に開催します。
  3. 広報よこはま栄区版、栄図書館ホームページ、市立図書館Twitter、タウンニュース港南区・栄区版を活用し、タイムリーにイベント情報等を発信します。(通年)

成果と課題

  1. 企画展示は、図書館100周年記念パネル展示として「横浜市立図書館100年のあゆみ」、交通局100周年を記念した「横浜市電いま・むかし「杉田線」」など12回行い、目標とおりとなりました。また、新たな試みとして栄消防署と地区センターとの連携によるパネル巡回展示「栄消防署をしろう!」を実施するとともに、講座・教室は2回(行政書士講座10月、折り紙教室11月)開催しました。
     2月の読書活動推進講演会「ピーターラビットの世界~おはなしの魅力とその背景~」は、計画的に準備を進めましたが、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用により中止となりました。4年度の講演会は感染状況に柔軟に対応するため、対人とオンラインの併用方式を検討する必要があります。
     なお、ビブリオバトルは学校側の準備が長期にわたり負担となっているため、開催を見送りましたが、4年度は学校側の負担を軽減できる新たなスタイルでのイベントを検討する必要があります。
  2. 記念講演会「栄の遺跡」は12月4日(土)にSAKAESTA(さかえすた)大会議室で開催するともに、遺跡より出土した遺物の特別展示を12月から1月にかけて栄図書館で行いました。
     また、記念講演会で使用した資料は冊子として取りまとめ、図書館の蔵書として受け入れるための準備を進めました。
  3. 広報よこはま8月号では、「栄図書館の本棚から」と題して、夏に読みたいおすすめの本を2冊紹介しました。図書館ホームページは企画展示、特別おはなし会など適宜、掲載しました。
     また、タウンニュース港南区・栄区版では、7月に読み聞かせボランティア2団体の紹介、図書館deYES(石けんつくり)の案内及び11月に記念講演会「栄の遺跡」のお知らせを行うことで、図書館利用者の増加に努めました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 各種団体の代表、小中学校長、有識者などから構成される栄区読書活動推進連絡会議を上半期に開催し、区民の読書活動のあり方に関するご意見・ご助言をいただいて、図書館の運営に反映させます。
  2. 図書館利用のマナー向上を目指した啓発活動を展開し、誰もが快適に利用できる図書館を目指します。
  3. 開館から30年以上が経過した図書館の施設・設備の老朽化対策を順次計画的に取り組んでいきます。今年度は空調設備の部品交換による補修、トイレ手洗い用の自動水栓の設置などを行います。

成果と課題

  1. 栄区読書活動推進連絡会議は新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言のため7月に書面開催し、令和2年度栄区読書活動推進事業の実施報告、令和3年度栄区読書活動推進事業の実施計画などを委員に説明し、意見や助言をいただきました。
  2. 図書館利用のマナー向上のための留意事項を記載したチラシを配布するとともに、マスクの着用を促す館内アナウンスを適宜、行いました。また、マナー向上の実行性を高めるために職員による定時見回り(日あたり3回から4回)を12月から行いました。
  3. 空調設備の重要部品交換は5月に実施しました。また、トイレの手洗いを11月に自動水栓に交換するとともに、公衆無線LANの導入と図書館の敷地外周部にある生垣の強剪定を3月に実施しました。

人材育成の推進

取組

  1. 持続可能な図書館運営を目指し、職員のスキルアップのため、各種研修に20回参加します。

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン研修が増加しています。参加した研修は19回であり、おおむね目標の水準となりました。このうちオンライン研修は8回でした。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 自治会・町内会など地域と連携し、地域レベルで行われている読み聞かせボランティアのスキルアップを支援します。

成果と課題

  1. 12月には読み聞かせボランティア連絡会と連携し、図書館で読み聞かせ講座を2回開催し11名の参加がありました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 乳幼児と保護者、小学生など、子どもの年代に応じたおはなし会を開催します。通常のおはなし会は通年で月2回程度、テーマを定めた特別おはなし会は8月に実施します。
  2. 子ども世代では、特に小学生に読書の関心を持ってもらうため、児童向けの展示を行い本を紹介します。

成果と課題

  1. 図書館で司書が行う通常のおはなし会(小学生向け、乳幼児と保護者向け)はそれぞれ月1回のペースで開催する目標にしていましたが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言及び新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用によって、9月、2月及び3月は中止するとともに、8月の特別おはなし会も開催を見送ることとなりました。
     また、区役所福祉保健センターの乳幼児4か月健診で司書が行うおはなし会は年間を通して中止となりました。
  2. 児童向けの展示として、4月から5月と7月から8月には「読んでみようこんな本」の展示を行い、貸出冊数の増加に努めました。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 家庭での読書活動を推進するために、保護者も対象とするおはなし会及び話題性のあるテーマでの講演会を開催します。(令和4年2月)(再掲)

成果と課題

  1. 図書館でのおはなし会(小学生向け、乳幼児と保護者向け)はそれぞれ月1回のペースで開催する目標にしていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により9月、2月及び3月は中止するとともに、8月の特別おはなし会も開催を見送ることとなりました。区役所福祉保健センターの乳幼児4か月健診でのおはなし会は年間を通して中止となりました。(再掲)
    また、2月の読書活動推進講演会「ピーターラビットの世界~おはなしの魅力とその背景~」も中止となりました。(再掲)

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 小中学校の教諭や学校司書の教育活動及び研修に積極的に協力し、学校司書研修及び学校図書館研究会への参加、学校図書館への訪問、学校への出張などを通年で行います。
  2. 児童生徒に図書館に親しんでもらうため、学校側と調整して児童生徒を対象とした図書館見学及び一日図書館員、図書館deYES(石けんつくり)を7月頃に実施します。
  3. 教育活動に図書館資料を活用してもらうため、小中学校の教職員向け貸出を図書館一丸となって取り組みます。

成果と課題

  1. 6月に図書館で開催した学校司書研修では学校司書21名の参加がありました。また、7月には県立高等学校の教員2名が職業体験に参加しました。
  2. 高校生の職業体験(インターンシップ)は8月に開催し2名が参加しました。1日図書館員は小学生を高学年と低学年の2グループに分けて開催し合計で19人が参加しました。
  3. 教職員向け貸出に積極的に取り組みました。貸出件数80件、貸出冊数2,155冊となり、おおむね目標の水準となりました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズ世代に読書への関心を促すため、本の紹介を中心とした魅力的な展示を通年で計画的に行います。

成果と課題

  1. ティーンズ世代に読書への関心を促すことにもなる企画展示は年間を通して12回行いました。(再掲)

地域での読書活動への支援

取組

  1. 自治会・町内会など地域と連携し、地域レベルで行われている読み聞かせボランティアのスキルアップを支援します。(再掲)

成果と課題

  1. 12月には読み聞かせボランティア連絡会と連携し、図書館で読み聞かせ講座を2回開催し11名の参加がありました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 一般書では高齢者向けの大活字本の冊数自体が少なく古いものも多いので、蔵書20冊の新規購入を行い充実させます。
  2. 児童書では「読んでみようこんな本コーナー」の蔵書50冊の買換え及び新規購入を行います。
  3. ティーンズコーナーでは古くなった蔵書50冊の買換えを計画的に行い、コーナーとしての魅力を高めます。

成果と課題

  1. 一般書では大活字本29冊を新規購入し、年間の目標冊数を上回りました。
  2. 児童書では「読んでみようこんな本コーナー」の蔵書66冊の買換え及び新規購入し、年間の目標冊数を上回りました。
  3. ティーンズコーナーでは蔵書87冊の買換えを行い、年間の目標冊数を上回りました。

資料の管理・保存

取組

  1. 図書資料を購入及び寄贈により受け入れるとともに、汚れたり傷んだものや、利用が少なくなったもの及び内容が古びたものなどは除籍することにより、7,000冊以上の図書資料の入れ替えを行い、品質の保持に努めます。

成果と課題

  1. 図書資料は購入による4,910冊と、寄贈による1,868冊の合計6,778冊を受入れるとともに、5,452冊の除籍を行いました。受入は若干程度、除籍は2割強ほど目標を下回りましたが、引き続き計画的な図書資料の入れ替えに努めていきます。

レファレンスの充実

取組

  1. 利用者の皆様の調べたいことや探している資料などの相談に対して、クレームのない的確な対応に心掛けて、利用者の満足度向上につなげます。
  2. 図書館のレファレンスサービスについて利用者の皆様にPRします。

成果と課題

  1. 年間を通して5,208件のレファレンスを行いました。レファレンス研修の受講など司書職員のレファレンス能力の向上及び専門地域の習得などに努め、利用者の方の満足度向上を目指しました。
  2. 第二次栄区読書活動推進目標のリーフレットを利用者の方に幅広く配布し、気軽にレファレンスサービスをご利用いただけるよう周知しました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 区役所と連携し、まちづくりなど行政の取組及び区民活動などに関係する図書館資料の紹介、展示を6月から11月にかけて行います。
  2. 法律・医療など区民の暮らしに役立つ知識を習得するきっかけとなる行政書士講座(10月)、手や指を器用に使い適度な頭の体操となる折り紙教室(11月)、読書活動を推進するために話題性のあるテーマでの講演会(令和4年2月)などを開催するとともに、それに関連する本を積極的に紹介し、貸出冊数の増加につなげます。(一部再掲)

成果と課題

  1. 企画展示等として、7月には建築局建築防災課との連携により「笑顔で住み続けられるまちづくり(くらしと防災)」、9月及び11月には栄区役所福祉保健課との連携により「9月はがん征圧、結核予防、自殺予防の強化月間、世界アルツハイマー月間です。」、「健康づくり&ウォーキング推進月間~健康長寿でハツラツ~」及び「感染症予防啓発(新型コロナウイルス感染症、感染症胃腸炎、インフルエンザ、HIV等)」、1月には栄消防署と地区センターとの連携によりパネル巡回展示「栄消防署をしろう!」を実施しました。
  2. 講座は2回(行政書士講座10月、折り紙教室11月)開催しました。また、2月の読書活動推進講演会「ピーターラビットの世界~おはなしの魅力とその背景~」は、計画的に準備を進めましたが、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用により中止となりました。

4 栄図書館の独自目標

取組

  1. 区民の皆様との協働により効率的かつ効果的、持続可能な図書館運営を目指し、読み聞かせ、図書修理、書架整理などのボランティア活動を200回実施します。

成果及び課題

年間を通してボランティア活動が114回実施されました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて目標を大幅に下回る結果となりました。

総合コメント

 新型コロナウイルス感染症拡大(第4波から第6波)に伴い一部のイベントが中止となるとともに、図書館を支えていただくボランティアの皆様の活動も低調に終わったことは大変残念なことでした。
 このように厳しい状況ではありましたが、中央図書館で運営する移動図書館が2台体制になることに伴い、新たな巡回先に栄区で2か所(野七里テラスと庄戸第三北公園)選定されたことは明るい話題となりました。
 また、感染症対策として足踏み式アルコール消毒液スタンドを区役所より借り受けて図書館入り口に設置するとともに、図書館利用のマナー向上の実行性を高めるために、職員による定時見回りを開始するなどの特筆すべき取組みもありました。
 引き続き、さまざまな世代を対象に読書活動の魅力を発信していきます。また、区民の皆様のニーズをしっかりと把握のうえ、蔵書の充実及びイベントの実施などに取り組むとともに、安全に安心してご利用いただける図書館を目指します。 

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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