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令和3年度 緑図書館の目標振り返り

令和3年度、緑図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2022年5月27日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 図書館のホームページ・ツイッターや緑区の広報(広報よこはま緑区版・ツイッター)を活用し、緑図書館のイベントや情報を迅速に伝えます(通年)。
  2. 横浜市立図書館100記念事業を開催し、図書館のPRと利用促進を図ります(通年)。

成果と課題

  1. ホームページやツイッター、区の広報紙をとおして、イベントや企画展示、施設情報の周知を図りました(緑図書館ホームページ更新20回・中央図書館ツイッター投稿13回・広報よこはま緑区版掲載12回・緑区ツイッター投稿4回) 。
  2. 横浜市立図書館100周年記念事業を開催し、図書館のPRと利用促進を図りました。
    ・図書展示「緑図書館の100 横浜市立図書館は6月11日に100周年」を行いました(6月)。
    ・パネル展示「横浜市立図書館100年のあゆみ」を行い、郷土資料も合わせて展示しました(8月)。
    ・横浜市立図書館100周年記念「大人のためのおはなし会」を開催し、13人の参加者があり、読み聞かせへの興味喚起とお話しの楽しさを伝えることができました(11月)。
    ・図書展示「100ページ目のことばたち」で、様々なジャンルの図書を紹介し、488冊の貸出がありました(12月)。
    ・地域史研究家による横浜市立図書館100周年記念郷土歴史講演会を開催し、10人の参加がありました。館内では地域の変遷をたどる写真展も実施し、身近な情報機関としての図書館をアピールしました(3月)。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 緑区と連携し、聞いて読書を楽しめるCD ブック(文学作品の朗読CD)のタイトル数を充実します(5月)。
  2. 開館から25年経過した図書館の設備、施設の老朽化対策に順次取り組みます(通年)。

成果と課題

  1. CDブックを14タイトル(作品)増やし、所蔵数の充実(全140タイトル)を図りました(5月)。
  2. 図書館の設備、施設の老朽化対策に取り組みました。
    ・複合施設の空調工事を関係部署と連携を取って実施しました(9月から12月まで)。
    ・館内のトイレの洗面台を自動水栓化し、衛生面の改善を図りました(12月)。

人材育成の推進

取組

  1. 朝のミーティングを活用してレファレンス事例を共有し、業務のスキルアップにつなげます。共有した事例は横浜市立図書館レファレンス共有データベースに登録します(年間20件)。
  2. 「司書職員人材育成計画」に基づき、司書職員一人ひとりの経験に合わせた研修への参加を促進し、能力とスキルアップを図ります(通年)。
  3. 会計年度任用職員のスキルアップのため、OJTを中心とする人材育成に取り組みます(通年)。

成果と課題

  1. 朝のミーティングを活用したレファレンス事例の共有を月2回程度行いました。また、横浜市立図書館レファレンス共有データベースに26件のレファレンス事例を登録し、職員間での情報共有とスキルアップにつなげました。
  2. それぞれの経験年数に合わせ、司書の専門研修に参加すると共に、横浜市職員としての幅広い知識を得るための研修にも参加しました。
  3. 4月採用の会計年度任用職員向けに採用時研修、3か月目研修、荷開け時予約本処理研修を実施し、段階に応じた業務のレベルアップを図りました。また、会計年度任用職員業務マニュアルの改定を9月に行い、業務の平準化と統一を図りました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 緑区と連携し「緑区読書活動推進目標」に基づく事業を実施します(通年)。
  2. 地域や関連施設との協働・連携により、読書活動を推進します。
  • 地域子育て支援拠点「いっぽ」と連携して、「第13回みどりおはなしフェスタ」を開催(5月から6月)。
  • 気軽に親しみをもって図書館を利用していただけるよう、読書で得た面白さや感動を周囲と分かち合うことで人と本をつなぐ「共読講座」を開催するとともに、グループ貸出のPRを実施(11月)。

成果と課題

  1. 緑区と連携し、緑区内の中学校、高等学校と協力して「中高生選抜!私の推し本」を実施しました。
    中高生におすすめの本を投稿してもらい、集まった355件をランキング形式のポスターにして、緑区役所と緑図書館で展示しました。図書館では図書展示も行い、ティーンの読書推進につなげました(11月)。
  2. 地域や関連施設との協働・連携により、読書活動を推進しました。
    ・「第13回みどりおはなしフェスタ」は中止になりましたが、絵本を紹介する冊子『みどりおはなしネットワーク参加団体 おすすめ絵本』の編纂に協力しました(11月発行)。
    ・グループ貸出のPRも兼ね、十日市場地域ケアプラザとの協働で、読書の楽しみを分かち合う「共読講座」を開催しました。15人の参加があり、講座後に読書グループが立ち上がりました。今後、グループ貸出の新規登録につなげていくのが課題です(11月)。
    ・読書活動推進事業で連携した高等学校など、3団体の新規グループ貸出の登録がありました。グループ貸出の年間総貸出冊数は、36団体で1,800冊でした。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 季節や行事に合わせた幅広いテーマで、絵本や児童書の紹介展示を行います(毎月)。
  2. 児童の調べものや学習などをサポートするため、夏休みに調べもの特設カウンターを設置します(7月から8月)。

成果と課題

  1. 図書館の蔵書を活用した展示「新学期、よんでみようこんな本」をはじめ、季節や時事に合わせたテーマで、絵本や児童書の紹介展示を行いました。夏の「クイズdeよんでみようこんな本」や新年の「おみくじ本」は地域メディアで紹介されるなど、図書館のPRにもつながりました。
  2. 夏休み期間に、児童の調べもの特設カウンター(レファレンスタワー)を設置し、小中学生の読書相談や学習のサポートを行いました(7月から8月)。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 乳幼児期から家庭で本に親しむ機会づくりをサポートします。
  • 赤ちゃん絵本セットの貸出(年間700セット)
  • 年齢別おはなし会の開催(年間35回)
  • 緑区乳幼児健診で「赤ちゃん絵本セット」のブックリストを配布(毎月、年齢別)
  • 緑区転入者向けに「0歳から図書館へ」のチラシを配布(年間4,000部)
  1. 十日市場地域ケアプラザで開かれる親子の交流会「よちよち園」で、絵本のグループ貸出を行い、親子のための読書活動を支援します(毎月)。

成果と課題

  1. 乳幼児期から家庭で本に親しむ機会づくりをサポートしました。
    ・図書館と地区センターで赤ちゃん絵本セットの貸出を行い、合わせて801セットを貸出しました。
    ・年齢別おはなし会は、感染予防対策を実施しながら15回実施しました。
    ・緑区乳幼児健診で「赤ちゃん絵本セット」のブックリストを配布し、家庭での読み聞かせに役立つ情報の提供を行いました(72回)。
    ・緑区転入者向けに「0歳から図書館へ」のチラシを配布し、図書館への来館を促しました(4,600部)。
  2. 十日市場地域ケアプラザの「よちよち園」に、絵本のグループ貸出を毎月20冊ずつ行い、グループ貸出の推進と、親子のための読書活動の支援を行いました(240冊貸出)。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 中学校・高等学校におけるキャリア教育の実践への協力を行います(年間7回)。
    ・中学生職業体験の受け入れ
    ・高校生インターンシップの受け入れ
  2. 小学校・中学校における図書を活用した授業への協力・支援を行います。
    ・教職員レファレンスの推進(年間50回)
    ・教職員向け貸出の促進(年間3,500冊)

成果と課題

  1. 中学校・高等学校におけるキャリア教育の実践への協力
    ・中学生の職業体験は中止になりましたが、中学校の職業講話に出向き、司書の仕事を紹介しました(2月)。
    ・高校生のインターンシップを受け入れ、高校生2人の参加がありました(8月)。
  2. 小学校・中学校における図書を活用した授業への協力・支援
    ・教職員からの資料相談に応じ、レファレンスに50回、回答しました。
    ・教職員向けに、3,300冊の貸出を行いました。
    ・教職員を対象に、セット貸出の資料展示会を開催し、図書の情報提供と教職員貸出のPRを行いました(参加6校、参加人数8人)(1月から2月)。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズ世代の図書館や読書に対する関心を促すため、中高生を対象とした図書館ボランティア体験を実施します(8月)。
  2. 中学生の職業体験等でおすすめ本の紹介POPを作成し、成果物の展示を行います(2月)。
  3. 中学生や高校生と連携して、読書活動の推進事業を行います(11月)。

成果と課題

  1. 中高生ボランティア体験を実施し、7人の参加がありました。豆本作りや本の紹介POP作り、本棚の見出し作成などを行いました(8月)。
  2. 中学校の職業体験は中止になりましたが、インターンシップで高校生がPOPで紹介してくれた本の展示を8月に行い、2月には中学校の職業講話で紹介した本を展示しました。
  3. 緑区内の中学校、高等学校と協力して「中高生選抜!私の推し本」を実施しました。おすすめの本を投稿してもらい、集まった355件をランキング形式のポスターにして、緑区役所と緑図書館で展示しました。図書館では図書展示も行い、ティーンの読書推進につなげました(11月)。(再掲)

地域での読書活動への支援

取組

  1. 区役所で開催する「ミニ絵本ひろば」で、絵本の紹介やパネル展示など、地域読書団体の活動を支
  2. 援します(5月)。
  3. 大人のためのおはなし会を、おはなしボランティアと協働で開催します(10月)。

成果と課題

  1. 「ミニ絵本ひろば」は開催中止になりました。
  2. 「大人のためのおはなし会」を、おはなしボランティアと協働で開催し、13人の参加者があり、読み聞かせへの興味喚起とおはなしの楽しさを伝えることができました(11月)。(再掲)

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 健康の維持、促進に役立つ図書を購入し、利用者の読書活動推進と課題解決の向上を図ります。(年間40冊)

成果と課題

  1. 健康に関する資料を57冊購入し、健康図書コーナーの充実を図りました。

資料の管理・保存

取組

  1. 図書修理ボランティアと協力し、図書の補修、資料の品質維持に努めます(年間400冊)。

成果と課題

  1. ボランティアの有志による図書修理活動を実施しました(延べ活動人数219人、修理冊数439冊)。
    また、展示会「本が泣いています。図書館マナーを考える&知っていますか、修理ボランティア」を実施し、図書修理ボランティアの活動紹介と資料の取扱いの啓発を行いました(10月)。

レファレンスの充実

取組

  1. 児童の調べものや学習などをサポートするため、夏休みに調べもの特設カウンターを設置します(7月から8月)(再掲)。
  2. 朝のミーティングを活用してレファレンス事例を共有し、業務のスキルアップにつなげます。共有した事例は横浜市立図書館レファレンス共有データベースに登録します(年間20件)(再掲)。

成果と課題

  1. 夏休み期間に、児童の調べもの特設カウンター(レファレンスタワー)を設置し、小中学生の読書相談や学習のサポートを行いました(7月から8月)(再掲)。
  2. 朝のミーティングを活用したレファレンス事例の共有を月2回程度行いました。また横浜市立図書館レファレンス共有データベースに26件のレファレンス事例を登録し、職員間での情報共有とスキルアップにつなげました(再掲)。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 横浜市の取組等を、図書館資料と合わせて展示、紹介します。(年間5回)
  2. ミニコミ誌に、おすすめ絵本の紹介記事を掲載し、絵本の情報を広く発信しま。す(年間7回)
  3. ホームページ「今月の本棚」で新着のおすすめ図書を紹介し、読書意欲や興味を喚起します。(毎月)

成果と課題

  1. 環境創造局とプラスチックごみについて(6月)、健康福祉局と認知症について(9月)、緑消防署と消防ポスター展(9月)、建築局と省エネ住宅について(12月)、水道局と水道事業について(3月)、こども青少年局と発達障害について(3月)、パネルと関連資料の展示を行い、図書館利用の促進ともに、横浜市の取組を紹介しました。
  2. 緑図書館独自サービスの「1・2歳向け絵本セット」の絵本や、横浜市立図書館発行の「おうちでいっしょに楽しむ絵本(3歳からのブックリスト)」に掲載されている絵本を、ミニコミ誌で紹介し、絵本セットのPRと絵本についての情報発信をしました(12回)。
  3. ホームページ「今月の本棚」で新着図書を毎月4冊ずつ紹介し、本の情報提供を行いました(48冊)。

4 緑図書館の独自目標

取組

  1. 近隣公共施設と連携した企画事業で図書館の魅力を発信することにより、利用者の増加につなげます。
  • 緑消防署と連携して、消防に関するおはなし会を開催。(9月)
  • 十日市場地区の地区センター、子育て支援施設等と連携し、「ハロウィンDAY」を開催。(10月)
  • 地域ケアプラザ、老人福祉センターとの複合館の特性を生かし、協働で「バザーフェスタ紙芝居大会」を開催。(11月)
  1. 地震、台風等、災害発生時に備え、十日市場地域ケアプラザ、緑ほのぼの荘と連携し、職員の防災訓練を実施します。(年間2回)

成果と課題

  1. 近隣公共施設と連携した企画事業で、図書館の魅力発信と利用者の増につなげました。
    ・緑消防署と連携した「消防のおはなし会」は中止になりましたが、秋の火災予防運動に合わせて、区内小学生作成の「緑消防ポスター展」を行い、消防啓発活動に協力しました(9月)。
    ・地域ケアプラザ、老人福祉施設、子育て支援施設等、十日市場地域の施設と連携し、ハロウィンに合わせて事業を開催しました。図書館では横浜市立図書館100周年記念の栞とはまかぜ号のペーパークラフトを貸出時に配布し、100周年のPRを行いました(10月)。
    ・「バザーフェスタ紙芝居大会」は開催中止になりました。
  2. 十日市場地域ケアプラザ、緑ほのぼの荘と連携し、消防局の協力を得て、7月に防災訓練を実施し、災害時の対応を確認し合いました。また1月には図書館内の避難経路、防火設備についての再確認も行いました。

総合コメント

 令和3年度の緑図書館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を行い、皆さまのご協力をいただきながら運営を行いました。
一部、楽しみにしていただいたイベントやおはなし会を中止せざるを得ないこともありましたが、ボランティアや区役所、市民利用施設、学校などの関係団体と連携しながら、事業を進めることができました。
 新しい生活様式の中でできる企画や情報発信を模索し、区内の中高生と企画実施した「中高生選抜!私の推し本」や市立図書館100周年の記念イベントなど、多くの方に参加、ご覧いただくとともに、メディアでも取り上げていただきました。
今後も、蔵書やレファレンスの充実を図るとともに、関係団体とのネットワークを広げ、地域の情報拠点として、質の高いサービスを提供できるよう努めてまいります。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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