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令和3年度 南図書館の目標振り返り

令和3年度、南図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2022年5月27日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 区と連携し「南区読書活動推進目標」に基づく区民の読書活動を支援する事業を実施します。
  2. 広報よこはま南区版や図書館ホームページ、地域情報誌を活用し南図書館の行事・情報を広く区民に伝えます。

成果と課題

  1. 読書活動推進事業は区役所と連携を図り2回の講演会を実施しました。また、区の4か月健診は活動を中止していますが健診会場でのチラシの配布を通して図書館の利用を促進しました。来年度もチラシの配布を継続します。
  2. 広報よこはま南区版で4月、6月、9月、10月、12月、2月、3月に司書が本を紹介し、毎月図書館ホームページを更新しました。そのほか地域情報誌を活用するなど、南図書館の事業の情報を幅広く区民に伝える工夫ができました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 利用者懇談会(12月予定)を実施し、図書館運営やサービス向上に向けて意見交換します。
  2. ホームページの充実を図り、イベントのポスターなどを工夫します。
  3. 「意見箱」を設置し、いただいたご意見ご要望に対し回答を公表します。

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため今年度も書面会議で実施し、多くの意見をいただき改善できるところは素早く改善に努めました。また、コロナ禍での講演会やおはなし会など安心して参加していただけるよう参加者に協力していただき、すべての企画を実施することができました。
  2. ホームページの工夫を図りイベントのポスターは目に付きやすく、わかりやすくなるように工夫しました。また、区役所と連携し小学校1年入学の家庭と南区の転入者に南区読書活動推進目標と読書マップを1年間、配れるようにしました。来年度も配布を継続します。
  3. 「意見箱」に寄せられたご意見を真摯に受け止め、速やかに回答を掲示し可能なものはご意見を踏まえ改善を行いました。

人材育成の推進

取組

  1. 「司書職人材育成計画」に基づき中央図書館や神奈川県図書館協会の研修などに参加し、司書の専門性向上につながる人材育成に取り組みます。
  2. レファレンス事例の共有化を図り、幅広い利用者からの資料相談に的確な対応ができるように司書のレファレンス能力強化を図ります。

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症の影響で集合研修からeラーニング研修に切り替わり、職場や自宅勤務の折にキャリアステージに応じた専門研修や法務など公務員としての知識を深める研修に取り組みました。
  2. レファレンス能力向上のため、週一回の選定会議などで情報交換し、研修にも参加して内容を共有してスキルアップにつなげました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 南区地域振興課と連携して、読書活動推進講演会を行います。(9月・11月予定)

成果と課題

  1.  南区役所と連携を密にして、出来る限りの安全に努め参加人数も最小限にして 9月の講演会森井ユカ氏による「雑貨コレクターのうちの中」を実施しました。実物の雑貨をお持ちいただき、日本だけではなく世界各国のおはなしをしていただき旅行気分を味わえました。参加者は33名でした。また、11月には画家の佐竹美保氏による講演会を実施しました。参加者は50名でした。本ができるまでの作業や編集者とのやり取りについて原画を見せながらそれぞれの作品の工夫や思い出などのおはなしをいただき、子ども達や大人も将来の夢が広がりました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 「はじめてものがたり」コーナーの本を増やし、読み聞かせから自分で読む読書への移行期にある児童の読書習慣の定着を図ります。

成果と課題

  1. 「はじめてものがたり」コーナーに配架する小学校低学年向けの物語を12冊購入しました。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 区役所の4か月児健診(月2回)にて、司書がわらべうたや絵本を紹介します。
  2. 司書による乳幼児向けのおはなし会「おひざにだっこのおはなし会」を毎月開催し、保護者向けに絵本やわらべうたの案内・相談を実施します。(年12回)
  3. 初めて絵本コーナーの本を増やし、家庭での読書を支援します。

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今年度は実施に至っていません。(おはなし会などのしおりを区役所のラックに届けました)
  2. 感染予防対策を十分に講じて12回開催しました。
  3. 初めて絵本コーナーに配架する0歳から2歳の乳幼児向けの絵本を34冊購入しました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 学校への教職員向け貸出、図書館内での児童向けテーマ展示を通じ、児童・生徒の読書につなげます。
  2. 図書館や図書館の仕事を知ってもらうため、図書館見学などを実施します。
  3. 学校司書を含めた教職員のレファレンスや相談に応じ、研修の依頼があれば実施し、子どもの読書活動の支援を行います。

成果と課題

  1. 教職員向けに1,563冊を貸出し、テーマ展示は毎月実施しました。
  2. 図書館見学は12回194人、まちたんけんは2回70人を受け入れました。図書館インタビューは5件8人、ブックトークは1回31人、職業インタビュー・職業研修は2回180人に実施しました。
  3. レファレンスは30件、環境整備相談は3件、教職員向けの研修は2回35人、保護者向け研修は1回19人行いました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズコーナーの蔵書を見直し、古くなった資料を減らすことで棚に余裕を持たせて利用しやすい書架にします。
  2. 学校からの依頼に応じ、職業体験の受け入れを行います。

成果と課題

  1. 出版年の古い資料を除籍しました。また、資料の内容を見直して一般書コーナーへ移すことで棚のスペースを確保しました。
  2. 区内中学校2校の職業体験を受け入れる予定でしたが、両校とも新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止になりました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 地域の読み聞かせボランティアグループとの協働によるおはなし会を実施します。 (4団体、計22回)
  2. 地域の読書活動団体との協働で手作り紙芝居の講座を行います。(7月から8月予定)

成果と課題

  1. これまでに3つの団体によりおはなし会が16回実施されました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、開催予定だったおはなし会を5回中止しました。
  2. 7月29日と8月5日の2回にわたり、手作り紙芝居講座を開催しました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 南区の図書館として、地域性のある蔵書構成となるように郷土資料の収集に努めていますが、今年度は特に1960年代および1970年代の南区の空中写真を収集します。(16点予定)
  2. 子育て世代のための資料を充実させます。乳幼児の育児、教育・進学、子どもの社会問題に関する資料を50冊以上収集します。
  3. 状態の悪い文庫本や古くなった文庫本を見直し、長く読み継がれている古典的名著の文庫本を、新たに100冊以上収集します。
  4. 新しい学習指導要領を踏まえた知識の本を70冊以上購入します。また、今後の教育体制の変化に対応できるよう、ICT分野に活用できる児童書を10冊以上収集します。
  5. 紙芝居を65冊以上収集し、タイトル数を増やします。

成果と課題

  1. 1960年代および1970年代の南区の空中写真を16点購入しました。
  2. 乳幼児の育児、教育および子育て、子どもの社会問題に関する資料を53冊購入しました。
  3. 所蔵していない資料の補充や、状態の悪い文庫本の買い替えを中心に、古典的名著の文庫本を128冊購入しました。
  4. 新しい学習指導要領を踏まえた知識の本を71冊、ICT分野に活用できる本を18冊購入しました。
  5. 定番の紙芝居を中心に、73冊購入しました。

資料の管理・保存

取組

  1. 複数の年度にわたり、計画的に所蔵資料を補強します。今年度は自然科学分野と工学・家政分野の資料を80冊以上収集します。
  2. 複数の年度にわたり、長く読み継がれている絵本と物語を更新します。今年度は、0歳から2歳の乳幼児向けの絵本と小学校低学年向けの物語を新しく150冊以上収集します。
  3. 図書修理ボランティア団体と協力し、図書資料の修理活動を行います。(毎月2回活動)

成果と課題

  1. 自然科学分野の基本書を51冊、工業・家政分野の基本書を34冊購入しました。
  2. 0歳から2歳の乳幼児向けの絵本を64冊、小学校低学年向けの物語を113冊、合計177冊購入しました。
  3. 祝日を除く毎月2回、計23回活動し、627冊の図書資料を修理しました。

レファレンスの充実

取組

  1. 市民から受けた質問の事例を図書館情報システムに登録し、共有と蓄積を図ります。

成果と課題

  1. 事例を図書館情報システムに6件登録し、共有して個々に司書が学習しました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 資料の活用を促進するため、毎月テーマに沿った展示を司書が行います。
  2. 広報よこはま南区版「来ぶらり」にて大人向け・子ども向けのおすすめ本を司書が紹介し、紹介本の展示やリストの作成を行います。
  3. 南図書館のウェブサイトを活用し、イベントや取組、所蔵資料を紹介します。

成果と課題

  1. 一般書は月替わりで12テーマ、児童書は全館での「読んでみようこんな本」の展示期間を除き、11テーマの展示を行いました。
  2. 4月、6月、9月、10月、12月、2月、3月に「来ぶらり」を広報よこはま南区版に掲載しました。掲載のなかった月は、過去に「来ぶらり」で紹介した本を展示しました。
  3. 毎月ウェブサイトを更新し、南図書館で行う企画事業、テーマ展示、「来ぶらり」で紹介した資料、所蔵している雑誌・新聞などの資料、学校向けサービス等について周知しました。

4 南図書館の独自目標

取組

  1. 幅広く図書館利用者のニーズにこたえる企画を推進し、新規登録者数、貸出冊数の増加を図ります。(乳幼児から高齢者まで)
  2. 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、4(質の高い教育をみんなに)・8(働きがいも経済成長も)・11(住み続けられるまちづくりを)を意識して取組みます。
  3. 「働きたいあなたのための個別相談」や「相続・遺言講座」を実施し、図書館利用者の課題解決につながる講座を実施します。

成果と課題

  1. おはなし会、図書館の仕事体験、パネル展示、読書活動推進講演会、図書修理ボランティア研修など、幅広い対象に向けた企画を実施しました。多くのことに挑戦し図書館で交流の輪を広げることができました。
  2. 4月にSDGsをテーマにした資料展示や「りんごの棚」(文字を読むことが難しい子どものための本や多言語の本のコーナー)を充実させました。また、南区役所との連携では自殺対策、虐待、などについての展示を実施しました。横浜市信用保証協会や水道局と連携して、経営や暮らしについてのパネル展示をしました。
  3. 「働きたいあなたのための個別相談」を6月、10月、2月の計3回(1回につき3人)実施しました。また、「相続・遺言」講座も2年連続で実施しました。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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