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令和3年度 中央図書館の目標振り返り

令和3年度、中央図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みました。この目標は「横浜市立図書館運営実行プラン」、各区の「読書活動推進目標」に基づいて策定しています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2022年5月27日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 横浜市立図書館開業100周年を契機として、これまでの図書館の活動やこれからのサービスを広く周知し、利用促進につなげるため、効果的なイベントや広報を実施します。
  2. 市立図書館全館で市民が読書に親しむきっかけを作り、読書活動の推進を支援するため、全館で共通の事業を行うことや、来館促進を促す広報などを行います。

成果と課題

  1. 6月13日に開業100周年記念式典・講演会(港南公会堂)を開催しました。講演会にはスタジオジブリの鈴木敏夫氏をお招きし、横浜が舞台の「コクリコ坂から」など、これまでに製作された作品にまつわる膨大な記録の中から1冊の本を編む過程を対談形式でお話いただきました。来場者の人数を制限したため、同時にオンラインによる配信も行いました。また、年間を通して、全館で市立図書館100周年記念パネル展示を開催したほか、同じく100周年を迎える交通局との連携企画や、地元球団である横浜DeNAベイスターズとの連携パネル展示なども開催しました。
     また、開業記念日にあたる6月を中心に、各種メディアを通じてイベント情報や図書館の最新サービスについて広報を行いました。
     また、横浜市立図書館100年のあゆみや、各館の歴史、100周年記念事業の記録などをまとめた資料集を作成しました。
    (主な広報内容)
    神奈川新聞「市民のひろば」・記事「横浜市立図書館100周年記念式典・講演会」、『広報よこはま』6月号(特集記事)、ケーブルテレビ「ぎゅっとヨコハマ!」、ラジオ番組「横浜流儀(ハマスタイル)」(文化放送)、「YOKOHAMA My Choice!」(FMヨコハマ)、「ようこそ横浜」(ニッポン放送)、「ホッと横浜」(ラジオ日本)、テレビ神奈川「ハマナビ」、地域紙「はかぜ新聞」(洋港版、中区・西区版)、「月刊お母さん業界新聞」等
  2. 全館で共通の事業として、4月に春のキャンペーン「としょかんはたのしいよ」を市内の新小学1年生に全校配布し、期間中に「よんでみようこんな本」の展示を行いました。7月から9月にかけて夏のキャンペーンでは小学生向けの「図書館deビンゴ」を開催、小中学生向けに「よんでみようこんな本」の新しいリストを配布、同時に各図書館で本の展示も行いました。
    市民の読書活動の推進の取組として、横浜市立図書館規則を改正し、貸出冊数を6冊から10冊に変更しました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 令和6年1月に予定している図書館情報システムの更新に際して、現行システムでの安定した図書館サービスの提供を継続するとともに、次期システム構築の調達仕様を策定します。
  2. 新しい図書取次サービス拠点を、令和3年度中に港北区北部に開設します。
  3. 活字の図書等を、そのままの方式で利用することが困難な方へのサービス充実に向けて、検討を進めます。
  4. 録音図書、音声とともに画像が表示されるマルチメディアデイジー等資料を充実します。
  5. 音訳者向け研修を実施し、録音図書の製作を支援します。
  6. 移動図書館の車両を1台増設し、令和4年度からの2台体制による運行計画を策定します。
  7. 地下1階音楽映像ライブラリーの見直しと新たな学びと交流の場づくりを目指し、地下1階のリニューアルを検討します。

成果と課題

  1. 複数開発業者から収集した図書館サービスの最新技術情報や標準仕様を踏まえ、図書館内のプロジェクトで検討の上策定した、次期システム調達仕様をもって、システム開発業者を総合評価一般競争入札方式により決定しました。
  2. 令和4年1月から、日吉図書取次所(港北区)で図書取次サービスを開始しました。
  3. 令和4年4月から、視覚障害者だけでなく、ディスレクシアや上肢障害等により、活字の図書をそのままの方式で利用することが困難な方に、録音資料等の提供を可能にするため、横浜市立図書館規則及び関連要領を改正しました。
  4. 令和3年度は音声デイジーを33タイトル製作しました。本年度、新たに試行的に製作を開始したテキストデイジーについて、製作業者の選定、音訳者に対する研修等を行い、次年度への本格実施のための準備を進めました。今年度はテキストデイジー7冊を製作し、うち1冊をサピエ図書館に提供しました。
    また、マルチメディアデイジーを2タイトル購入しました。
  5. 音訳者向けの研修として、より効率的で安定的に録音図書の製作を促進するため、実務経験者を講師に招き、「パソコンによる録音図書の製作研修」をオンラインで11月に2回開催しました。
  6. 令和4年4月からの移動図書館車2台体制による運行に向け、巡回先8か所を追加し、21か所から29か所に拡充するための運行計画を策定しました。今回の巡回先追加により、すべての区で移動図書館サービスを実施します。3月30日に新車両「はまかぜ2号」のお披露目を中央図書館で開催しました。
  7. 3月23日から3月29日までの期間でリニューアルのための工事を行い、3月30日に「交流と学びのフロア」としてリニューアルオープンし、サービスを開始しました。

広域相互利用の拡大

取組

  1. 令和3年4月に逗子市とサービス開始し、隣接7都市すべてと広域相互利用できるようになりました。今後は、職員研修を通した人材育成など、新たな連携について検討を進めます。

成果と課題

  1. 利用状況などの情報交換を行うほか、横浜DeNAベイスターズと連携した企画展示を、逗子市、横須賀市、鎌倉市の市立図書館と同時期(8月から9月)に実施しました。また、3月には、プロ野球の開幕シーズンに合わせた企画展示の情報を共有しました。

人材育成の推進

取組

  1. 「司書職人材育成計画」に基づいて研修を実施し、職員の能力・知識の向上に努めます。

成果と課題

  1. 新採用職員向け研修、レファレンス、選書、障害者支援事業等に関する研修を実施し、職員の能力・知識の向上に努めました。
    また、神奈川県立図書館等が主催する外部研修にも職員が参加しました。日本図書館協会主催の専門研修の受講者による報告会を行い、知識の共有をはかりました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 団体貸出をより利用しやすい制度とするため、利用団体との懇談会、アンケート、団体訪問などを通して現状把握を行います。
  2. 昨年度に引き続き、地域の施設等で活動する乳幼児向けおはなし会の担い手を育成する講座として「わらべうたと絵本の会ボランティア講座」(令和5年度まで予定)を3会場(各3回)で実施します。
  3. 横浜シティガイド協会との協働による歴史散歩「い・にし・え散歩」や区内大学と連携した講演会等、読書活動に関わるイベントを区役所と開催します。
  4. 神奈川区民文化センター「かなっくホール」との共催による子ども向けイベント、野毛山公園など公共空間を活用したおはなし会、野毛山動物園との協働によるパネル展示等を実施します。
  5. 西区内の読書施設の周知、利用促進のため、各施設を巡るスタンプラリーを開催します(12月ごろを予定)。
  6. 読み聞かせ、図書修理など、図書館に関わるボランティアの人材育成のための講座等を実施します。

成果と課題

  1. 利用団体との懇談会、アンケート、団体訪問などに代え、各団体貸出実施館が把握している団体の要望やニーズを分析し、団体の現状把握を行いました。団体貸出担当者連絡会(6、8月)、検討プロジェクトでの検討も踏まえ、制度の見直し案を作成しました。
  2. 「わらべうたと絵本の会ボランティア講座」を、9月から12月にかけて、鶴見図書館、旭図書館、中図書館の3会場(各3回)で実施しました。地域でのボランティア活動を希望する市民が、のべ101人参加しました。
    各地域の状況に応じて講座の中で、ボランティアを募集する施設や、区民活動支援センター等を紹介しました。
  3. 4月に野毛山地区のまちづくりの一環で行われた社会実験に参加し、「芝生の上のおはなし会」を開催しました。
     横浜シティガイド協会との協働による歴史散歩は2回開催しました。(5月「い・にし・え散歩~横浜とオリンピック 私のオリンピックの記憶~」、12月「い・にし・え散歩~平沼家四代と横浜~」)
     また、10月に、中央図書館で西区内市立学校児童・生徒POP展示を開催し、12月から2月にかけて、老松中学校・みなとみらい本町小学校・にしく市民活動支援センターにしとも広場で巡回展示を行いました。
     2月に読み聞かせボランティアスキルアップ講座「乳幼児の心をはぐくむ絵本とわらべうた」を中央図書館で開催しました。ボランティア交流会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催を見送りました。
     2月22日には、神奈川大学との連携による西区読書活動推進講演会「元ラグビー日本代表に学生が聞く 読書から学んだリーダーシップ」をYouTubeライブで開催しました。中央図書館1階展示コーナーでブックリストの配布及び関連図書の展示を2月22日から3月24日まで開催しました。
  4. 神奈川区民文化センター「かなっくホール」の協力による子ども向けイベントとして、7月に「チェロと朗読でつづる宮沢賢治原作『オツベルと象』」、11月に「テアトル図書館へようこそ!みんなのまちの図書館が寄席に変身!」、12月に「チェロと朗読でつづる宮沢賢治原作『銀河鉄道の夜』」を開催しました。
     都市整備局の公共空間利活用社会実験に協力し、4月に野毛山公園内でおはなし会を開催しました。開園70周年を迎えた野毛山動物園との協働によるパネル展示を7月13日から8月9日まで開催しました。
  5. 読み聞かせ、図書修理など、図書館に関わるボランティアの人材育成のための講座は、まん延防止等重点措置の延長を受け、年度内の開催を見送りました。

これからの図書館についての検討

取組

  1. 図書館サービスを質量ともに充実させるための管理運営手法の検討をすすめます。
  2. 令和6年1月に予定している図書館情報システムの更新に際して、現行システムでの安定した図書館サービスの提供を継続するとともに、次期システム構築の調達仕様を策定します。(再掲)

成果と課題

  1. 図書館サービスの充実に向けて、これからの図書館に求められる機能や、図書館のあり方の検討を進めています。
  2. 複数開発業者から収集した図書館サービスの最新技術情報や標準仕様を踏まえ、図書館内のプロジェクトで検討し、策定した次期システム調達仕様をもって、システム開発業者を総合評価一般競争入札方式により決定しました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 子どもの読書をささえるため、乳幼児期からティーンズ世代に向けた幅広い蔵書を2,500冊収集します。特に、読書を通じた家庭における子どもたちの健やかな成長に資するため、小学校低学年向け絵本、物語の本の充実を図ります。
  2. 子どもたちがはじめて一人で物語を読むときの本選びのためのリスト「はじめてであうものがたり」を発行します。
  3. 小学生を対象に、読書ノート製本のワークショップを開催します。

成果と課題

  1. 乳幼児期からティーンズ世代を対象とし、幅広いテーマの図書を3,506冊(うちティーンズコーナー用図書720冊)収集しました。うち、低学年向けの絵本・物語では228冊の図書を購入しました。
  2. 小学校低学年向けブックリスト「はじめてであうものがたり」を発行し、地域図書館及び市立小学校に配付し、併せて図書館ホームページで公開しました。
  3. 11月に「おとなもこどももるりゆーる(製本職人)」を中央図書館で開催しました。12月に稲荷台小学校創立100周年記念事業として同校図書委員の児童を対象に、「製本教室」、3月に「かぞくでるりゆーる(製本職人)」を中央図書館で開催しました。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 0歳から3歳までのお子さんと保護者の方が一緒にわらべうたや絵本を楽しむ、「おひざにだっこのおはなし会」を定期開催します。

成果と課題

  1. 司書による「おひざにだっこのおはなし会」を4月から再開し、月2回定期開催しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、9月は休会し、10月から再開しました。しかしながら、まん延防止等重点措置の発出により、2月後半及び3月のおはなし会は中止しました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 教職員の授業づくりや子どもたちの調べもの学習に活用するための、教職員向け貸出用図書を拡充し、新たにSDGs等の図書セットを整備し、学校への貸出を行います。
  2. 外国につながる児童・生徒の母語による読書活動に活用するための、「母語セット」を新たに整備し、学校への貸出を行います。
  3. 教育委員会事務局が主催する、学校司書を対象とした研修に講師を派遣します。
  4. 学校からの図書館見学、職業体験等の受入、学校図書館の整備に関する相談及び教職員に向けた本に関する情報提供等を行います。

成果と課題

  1. 学校向けセット貸出用図書では、新たに「伝統工芸」の他「重松清ハーフ(20冊)」「ポプラディア」のセットを整備しました。また、「くちばし」「SDGs」のセットを追加購入し、累計で合計39セット6,730冊となりました。226件8,640冊の利用がありました。
  2. 母語セットでは、英語、中国語、ネパール語などの受入を進め、所蔵冊数が約3,800冊になりました。105件1,507冊の利用がありました。
     また、学校以外には、日本語支援拠点施設「ひまわり」にも図書を貸し出しました。
  3. 4月の新任学校司書研修に中央図書館から司書を講師として派遣しました。6月の研修では、各地域図書館及び中央図書館を会場に、司書による講義及び図書館見学等を実施しました。
  4. 新型コロナウイルス感染症の拡大により、図書館見学や職業体験などの受入数は減少しましたが、館内の「学校掲示板」で児童生徒の作成した本の紹介などの展示を行いました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズコーナーの魅力づくりやティーンズ向けサービスの充実のため、市立図書館全館が参加するティーンズサービスの検討会や研修を実施します。
  2. 中高生を中心とした若い世代の読書の機会を提供するため、図書館見学等の事業を実施し、ティーンズ向けサービスの充実を図ります。
  3. ティーンズ世代向けの蔵書を600冊収集しティーンズコーナーの文庫本、実用書等を更新し、若い世代に向けた魅力あるコーナーづくりを進めます。

成果と課題

  1. ティーンズサービス情報交換会を3回開催しました。また、ティーンズ向け図書紹介の新たな方法のための検討部会を3回開催しました。
  2. 7月に、高校生を対象とした、「図書館ツアー」を開催しました。
     地下1階「交流と学びのフロア」を活用した不登校児童生徒支援事業の試行として、12月に、ハートフルルームに通う中学生を対象とした図書館見学会を開催しました。
  3. ティーンズコーナー用図書として720冊を受け入れました。(再掲)

地域での読書活動への支援

取組

  1. 地域の文庫、読書サークルなどの活動を支援するため、「グループ貸出」「団体貸出」の各事業を実施します。(目標貸出冊数:グループ貸出1,600冊/年、団体貸出12,000冊/年)
  2. 放課後児童クラブや市民図書室等、子どもたちの身近な読書の機会の充実を図るため、放課後児童支援員や市民図書室世話人等を対象とした、読み聞かせなどの講座を実施します。

成果と課題

  1. グループ貸出は969冊、団体貸出は4,322冊の利用がありました。
  2. 12月に教育委員会事務局学校支援・地域連携課が主催する、「市民図書室世話人研修」の講師として司書を派遣しました。

児童サービス担当者連絡会の設置

取組

  1. 「児童サービス担当者連絡会」を新たに設置し、各館の児童サービス担当者による情報共有を進めて市立図書館の児童サービスの向上を図ります。

成果と課題

  1. 1月に、市立図書館18館の児童サービス担当者が参加する連絡会を開催し、児童サービスの現状に関する情報交換や今後の取り組みについて協議しました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 医療・健康情報、法情報、ビジネス支援など、市民の課題解決・学習支援のための資料を5,000冊収集します。
  2. 多様なニーズに応える蔵書を構築するため、学術研究レベルの専門性の高い資料を1,800冊収集します。
  3. 電子書籍を新規に2,000冊導入します。
  4. ふるさと納税を活用して、子どもの読書活動のための資料を300冊収集します。
  5. 企業・団体の方からの寄贈や雑誌スポンサー制度について、募集条件・寄贈手順等が一覧できる案内を作成し、広報を行います。

成果と課題

  1. 法律、ビジネス、統計、医学など、市民の課題解決・学習支援用に常置している参考図書を4,850冊収集しました。当初の想定より価格の高い資料を多く購入したため、冊数としては目標に届きませんでしたが、来館された市民の利用に供したほか、電話、窓口などでの調べものにも活用することができました。
  2. 学術研究レベルの専門性の高い資料を1,957冊収集しました。
  3. 電子書籍コンテンツを新たに2,357冊導入しました。
  4. ふるさと納税を活用して、ブックリスト「はじめてであうものがたり」に掲載している資料を中心に子ども向けの本312冊を収集しました。
  5. 寄贈・雑誌スポンサー共通で企業・団体向け案内の作成準備を進めました。令和3年度は、企業・団体から前年を超える寄贈申出をいただいたことから、広報は令和4年度以降に行います。

資料の管理・保存

取組

  1. 資料保存方針策定に向け、書庫で保存する資料の保存年限等について検討を行い、除籍等の作業を進めます。

成果と課題

  1. 書庫で保存する資料の保存年限等の検討や、保存場所の調整、除籍等の作業を進めました。

レファレンスの充実

取組

  1. Twitterで毎月レファレンス事例の紹介を行い、レファレンスサービスの周知・PRを進めます。
  2. 地域図書館向けのレファレンス研修の実施や、各図書館のレファレンスサービス担当者との情報共有を行い、レファレンスに対応する体制の整備を支援します。
  3. 市民が適切な情報にたどり着くことができるツールとして調べ方案内を作成・改訂し、図書館ホームページでの公開やリーフレット配布を行います。
  4. 市民が求める情報探しを支援し、レファレンス(資料相談)を充実させるため、蓄積したレファレンス事例を分かりやすく編集し、市立図書館蔵書検索ページ及び国立国会図書館のレファレンス協同データベースに公開します(30件)。
  5. 新たなオンラインデータベースサービスを導入するとともに、利用者への周知・PRを進め、利用者が資料や情報にアクセスしやすい環境を整備していきます。
  6. 市役所各部署の業務を支援することにより、市民サービスの充実等につなげるため、市役所各部署に対する行政課題解決・企画立案に資する情報及び資料を提供します。

成果と課題

  1. Twitterでのレファレンス事例の情報発信を36回実施しました。次年度も継続してTwitterによる情報発信を行います。
  2. レファレンス事例作成研修9回、選書研修2回を実施しました。またレファレンス担当者会を開催し、各図書館のレファレンスサービスについて情報交換を行いました。(7月)
  3. 目録8種(「横浜市電話帳目録」など)、調べ方案内6種(「業界動向・企業情報を調べる」など)を改訂し、一部を図書館ホームページで公開しました。なお、調べ方案内については、一部リーフレット配布を行いました。
  4. レファレンス事例41件を、市立図書館ホームページと国立国会図書館レファレンス協同データベースにて公開し、13回目の御礼状をいただきました。
    引き続き、事例公開を進め、利用者の調査研究活動の支援を促進します。
  5. 新たに毎索(毎日新聞データベース)、産経新聞データベース、神奈川新聞Webマイクロフィルム、日経BP記事検索サービス、ジャパンナレッジLIB、eol 企業情報データベース、市場情報評価ナビ MieNa、Mpac(マーケティング情報パック)を導入しました。(4月1日サービス開始)
    中央図書館4階で提供していた公衆無線LANサービスを、地下1階、3階、5階に拡大しました。また、利用者持込の個人用パソコンを、4階に加え3階でも利用できるようにしました。(3月30日サービス開始)
  6. 市役所各部署を対象に、図書等の貸出、レファレンスへの回答を積極的に行いました。また、市民配布用・職員研修用としてブックリスト11件を作成・配布し、図書館所蔵資料を活用した情報提供に努めました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. Twitterを活用し、デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」の資料の紹介や、レファレンス事例についての情報を引き続き発信します。それに加え、オンラインデータベースの紹介など市民の課題解決に役立つ情報を発信します(Twitter発信件数70件)
  2. 図書館資料を活用し、市政の広報、社会動向や利用者のニーズを反映した展示や他機関等と連携した展示を実施します。
  3. 学術分野での研究成果や、暮らしや仕事の課題解決に役立つ知識を市民が学ぶことができる講座「ヨコハマライブラリースクール」を、他機関と連携し、6回実施します。また、関連図書を掲載したブックリストを作成、図書の展示も行います。
  4. 横浜に関する歴史的資料や行政資料を始め、地図、浮世絵などの画像資料、市内各地域の風景写真などのデジタル化を進め、デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」で公開します。
  5. 「都市横浜の記憶」公開資料に目次情報などを追加入力し、検索機能の向上を図ります。

成果と課題

  1. デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」掲載資料について35回、レファレンス事例について36回、調べ方案内について1回、オンラインデータベースについて15回、Twitterで発信しました。今後も市民の課題解決に役立つ情報を発信していきます。
  2. 図書館資料を活用した展示を74回実施しました。うち、市役所各部署や横浜市信用保証協会など、他部署・他機関と連携した展示を18回実施しました。
  3. 映画監督の中村高寛氏や、ニュースパーク(新聞博物館)館長の尾高泉氏など、多岐にわたる専門家を講師に迎え、「ヨコハマライブラリースクール」を6回実施しました。「コロナ禍に情報を見極める力~日刊新聞発祥の地からSNS社会のジャーナリズムを考える」では、3階で同時期開催した関連展示会場にてフロアレクチャーも行いました。
  4. デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」に、横浜市が刊行した行政資料など新規に180点登録し公開しました。引き続き、資料の新規公開を進め利用の拡充を図ります。
  5. デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」に、「横浜市報」(大正14年から平成8年発行分。一部欠あり)や郷土雑誌記事の目次情報を検索用語として追加しました。

4 中央図書館の独自目標

取組

  1. 新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を横浜市立図書館全館で実施します。

成果と課題

  1. 飛沫感染を防ぐために、カウンターにビニールカーテンを設置しました。
  2. 飛沫感染や密接を防ぐため、閲覧席にパーティションを設置したり、席数を減らして座席間の間隔を広げたりしました。
  3. 図書館入り口や館内各所に手指消毒液を設置しました。
  4. カウンターや記載台等の定期的な消毒作業を実施しました。
  5. カウンター、利用者用検索機、コピー機に、待機線を設置しました。
  6. 感染症への注意喚起を館内放送で行いました。
  7. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出しています。
  8. 感染防止対策を講じながら、各種イベントを実施しました。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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