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令和2年度 瀬谷図書館の目標振り返り

この目標の〔取組〕は令和2年度当初に策定したものです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。各取組の〔成果と課題〕を振り返り、巻末の「総合コメント」で全体を総括しています。

最終更新日 2021年6月8日

人と本をつなげ、人と人をつなげ、地域の情報を集め、地域のハブとしての役割を果たし、誰もが利用しやすい図書館づくりを進めます。

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

 図書館が持つ資産を活用して、誰もが親しみを感じる図書館づくりを進めます。

取組

  1. 図書館の魅力アップと利用促進につながる取組
  • 乳幼児が楽しめる事業の推進
  • 図書やパネルを活用したテーマ展示〔毎月〕

成果と課題

  • 感染防止対策等を踏まえ、乳幼児向けおはなし会の実施方法及び時期を検討し7月29日に試行・再開し、計14回実施するとともにテーマ展示も8月から再開し、6回実施しました。
  • 5月27日の一部開館までの間に正面入り口ロビー周辺の整理・整頓を行い8月からは各種展示やイベント等に活用しています。
  • 年度当初計画にはなかったイベント「テアトル図書館」を神奈川区民文化センターと連携して2月に実施しました。瀬谷図書館の特色を生かした会場設営を行い、参加者全てから高い評価をいただきました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

市民一人ひとりが生涯にわたって読書活動を楽しめるサービスを充実します。

取組

  1. 高齢者や障害のある方が気軽に読書活動を楽しめるサービスの充実
  • LLブック コーナーのPR及び図書の充実
  • 大活字本 の収集の拡充
  1. 電子媒体を活用したサービスの提供【新規】
  • 区との連携により、図書館内で電子雑誌が閲覧できるサービスを開始します。(6月)

成果と課題

  1. 新刊の児童書LLブックを4冊、また、大活字本は新しく市内に所蔵の少ないものを中心に63冊購入しました。
  2. 区役所と連携して6月23日から図書館内で貸出タブレットや利用者本人のスマートフォンでdocomoの「dマガジン」の約300種類の電子雑誌が閲覧できるサービスを開始しました。

人材育成の推進

図書館司書の資質向上を図り、地域における情報拠点として市民に良質なサービスの提供に努めます。

取組

  1. 計画的な人材育成
  • レファレンス 事例を定期的に情報共有することにより、業務のスキルアップ
  • 館外での研修機会を活用し、司書職一人ひとりのスキルアップ(一人年1回以上の研修参加)

成果と課題

  • 国立図書館や他都市図書館でのレファレンス事例を収集し、司書職員全員が情報を共有してスキルアップに努めました。
  • eラーニング等を活用し、図書館関係のみならず地域連携・広報等の研修を様々な資料を活用して行い、職員の資質向上にも努めました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

乳幼児からティーンズ世代(満13歳~18歳)まで、発達段階に応じて良質な図書に親しむことが求められています。図書館では、長く読み継がれてきた基本書を中心とした幅広い蔵書により、子どもにとって身近な場所における読書活動推進に取り組みます。

家庭での読書活動の推進

乳幼児が読み聞かせ、わらべうたなど養育者とのふれあいを通じて、読書に親しむきっかけづくりと読書習慣の定着につなげます。

取組

  1. 子どもの成長や年代に応じた読書の楽しさを知るおはなし会の開催
  • 乳幼児向けおはなし会の開催
  1. 乳幼児が参加しやすい会場でのおはなし会や講座の実施
  • 区子ども家庭支援課との連携による出張おはなし会を実施〔1回/年〕

成果と課題

  1. 図書館で行う「ひよこのおはなし会」は、十分な新型コロナウイルス感染症防止対策をして9月から再開し、ほぼ毎月2回程度開催しました。
  2. 7月の試行結果を踏まえ、9月までに区内施設からの依頼により館外での実施する「出張おはなし会」を2か所で実施し、合計9組の参加がありました。10月以降は3か所で「出張おはなし会」を実施しました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

教職員向け貸出を活用した小中学校における授業での図書館資料の利用、学校図書館の環境整備、学校司書のスキルアップなど、小中学校における読書活動の取組への協力・支援を行います。

取組

  1. 学校図書館の機能強化を目指した学校司書等のスキル向上
  • 学校司書研修への講師派遣
  • 学校図書室の環境整備への支援
  1. 図書館資料の貸出支援
  • 司書教諭・学校司書へのレファレンスの推進〔随時〕
  • 図書館資料を小中学校で活用する教職員向け貸出の配送サービスの充実【新規】
  1. 図書館・学校・区役所が連携した読書活動の推進
  • 学年別に図書館のおすすめ本を貸し出す「小学校巡回読書リレー」の実施〔9月~3月〕
  • 児童が選んだおすすめ本・紹介本の巡回展示
  • 読書スタンプラリーの実施〔7月~3月〕
  1. ブックトーク、職業インタビュー等の受け入れ

成果と課題

  1. 6月に区内中学校(1校)の学校図書室の環境整備を支援しました。
  2. 8月から区内小・中学校、保育所への「貸出し図書の配送サービス」を区と連携して開始し、延べ13校・保育所24園で利用されました。
  3. 「小学校巡回読書リレー」は、9月から巡回を開始しました。来年度に向けて使用する図書の充実も図りました。また、7月から、図書館・区内16の公立小・中学校・区内コミュニティハウスと連携して「読書スタンプラリー」を開始し、令和3年3月まで実施しました。
  4. ブックトークは、新型コロナウイルス感染予防対策の調整ができた小学校(1校)へ10月に出張して5つの小規模クラスに同一プログラムを上演しました。また、新型コロナウイルス感染症の影響で企業等の職場で職業実習ができなくなった瀬谷養護学校高等部生徒を、10月と3月の2回にわたり計4名を受け入れました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

図書に関わる機会の提供やティーンズの関心が高い図書の収集など、ティーンズ世代の読書活動を推進します。

取組

  1. ティーンズ世代向け事業の実施
  • 図書館ボランティア体験の実施〔1回/年〕
  1. ティーンズコーナーの蔵書の更新
  • 利用頻度が多い本、蔵書期間が長期に及ぶ図書の更新
  • ティーンズの読書ニーズに応じた蔵書の充実

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症のため全てを中止しました。
  2. ティーンズコーナー向けに101冊の本を購入し、蔵書の充実を図りました。

地域での読書活動への支援

地域における読書活動団体へのサービスの充実を図るとともに、地域の読書活動を支える読み聞かせボランティアの育成を図り、身近な場所で手軽に図書とふれあえる機会づくりを進めます。さらに、区との連携を一層深めて幅広く読書活動を支援します。

取組

  1. グループ貸出 サービスの推進
  • 読書活動サークル、子育て支援サークル等に向けたグループ貸出の登録団体数増加の取組
  1. ボランティアによるおはなし会等の実施
  • 読み聞かせ活動の機会の提供〔通年〕
  1. ボランティアによる一般向けの朗読会の実施(2回/年)【拡充】
  2. 地域施設との情報共有と連携の強化
  • 読書活動推進連絡会議での情報共有
  • 図書館・区内読書関連施設・区役所との連携による「読書スタンプラリー」の実施【再掲】【新規】

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症の影響で、グループ登録している団体で一時活動休止や活動再開できない団体もありますが「貸出し図書の配送サービス」の利用をきっかけに登録団体が5グループ増加しました。
  2. 区内の読み聞かせボランティア団体は、しばらく活動を自粛していましたが、9月から図書館で行う「ひよこのおはなし会」や「日曜日おはなし会」での活動を再開しました。
  3. 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、図書館でのボランティア活動が自粛されており、一般向けの朗読会の開催を見合わせましたが、2月に小規模の朗読会を試行しました。
  4. 読書活動推進連絡会議は、1回が休会となりましたが、2回参加し、スタンプラリーを実施しました。区内読書関連団体とは、日頃の交流や事業調整のなかで個別に連絡を行うなど情報共有に努めています。

3 蔵書とレファレンスの充実

長年にわたり構築してきた蔵書や郷土資料などを、市民の暮らしや市民の学びのニーズに応じた情報を発信します。

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 歴史・地理、自然科学、語学分野の充実〔70冊〕
  2. 大活字本の収集の充実〔60冊〕【再掲】
  3. 読み聞かせに向く紙芝居・絵本の更新〔100冊〕

成果と課題

  1. 歴史・地理、自然科学、語学分野の図書を計70冊購入し、蔵書の充実を図りました。
  2. 市内で所蔵が少なく新しい大活字本を63冊購入し、蔵書の充実を図りました。【再掲】
  3. 読み聞かせでよく利用されている紙芝居を64冊、絵本を40冊更新しました。

資料の管理・保存

図書の買替・除籍により資料の更新に努めます。

取組

  1. 新着資料のうち新規に受け入れた本の割合の向上

成果と課題

  1. 古い図書や傷んだ図書を5,537冊廃棄しましたが、6,883冊の図書を受け入れ、蔵書の充実を進めました。また、図書館で利用されなくなった図書を地区センター、コミュニティハウス等の公共施設に無償配布する再活用事業に489冊提供しました。

レファレンスの充実

取組

  1. 市民へのレファレンスサービスの周知・PR
  2. レファレンスを利用しやすい環境の推進
  • レファレンス事例の公開による身近なレファレンス利用の推進

成果と課題

  1. 図書館カレンダーの裏面を活用し、レファレンスのPRを行い利用者に配布しました。
  2. 新型コロナウイルス感染症の影響で積極的なレファレンス利用の推進は中止しました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 郷土資料の紹介と地域への愛着の醸成
  • 郷土資料展示等による、ふるさと情報の発信

成果と課題

  1. 新型コロナウイルスの影響で郷土資料展示等の催しを中止しました。

4 瀬谷図書館の独自目標

乳幼児期からの読書習慣の定着への支援

乳幼児が長い時間を過ごす保育所・幼稚園で絵本に親しむ環境づくりを進めます。

取組

  1. 保育所等での出張おはなし会の実施【再掲】〔2回/年〕
  2. おはなし会での保育園児の受け入れ
  3. 区内で子育て世代を応援している団体のネットワークである、「瀬谷区子育て応援ネット会議」への参加

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため保育園でのお話会実施を見合わせました。
  2. 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため保育園児の受け入れを見合わせました。
  3. 「瀬谷区子育て応援ネット会議」へ3回参加しました。ネットワークの中屋敷ブロックで作成した子育て応援マップに図書館案内情報を提供しました。

緑あふれる図書館づくり

緑に囲まれた自然豊かな立地環境を活かして、くつろぎと親しみのある図書館づくりを進めます。

取組

  • 周辺の自然環境にあわせた特徴ある植栽
  • 館内・外でくつろぎながら本と親しめる空間づくり
  • 四季折々の花で利用者をおもてなし
  • 館内での動植物展示による関連図書への興味喚起と調べもの学習のきっかけづくり

成果と課題

  • 豊かな緑に囲まれた瀬谷図書館では、図書館敷地内の様々な草花で利用される方々をお迎えしています。
  • 上半期では緑のカーテンを育成するとともに年間を通してカウンターでの鉢花展示や入口周辺での季節ごとの鉢植えなどで和やかな雰囲気を作りました。
  • また10月から12月にかけて、図書館周辺に咲いている草木に着目した「瀬谷図書館 季節の花だより」の掲示や関連図書のミニ展示を3回実施しました。

5 施設等の感染症対策


現在、新型コロナウイルス感染症予防対策を経常的に実施しています。

  1. 館内入口に消毒用アルコールを設置しています。
  2. 受付カウンターにビニールカーテンを設置しています。
  3. ソーシャルディスタンスを確保するため貸出・返却カウンターに待機線・フットマークを設置しています。
  4. 利用者用検索機の消毒(3回/日)及び登録申請用記載台での筆記用具の消毒を随時行っています。
  5. 閲覧机に透明プラスチック製仕切り(アクリル製カーテン)を設置するとともに、8月までは、密接を回避するため席数を減少しました。また、毎日定期的に消毒を行っています。
  6. 密閉を回避するため、室温とのバランスをとった窓開けや換気を行っています。
  7. おはなし会やイベントでは、参加定員を減らすとともに、非接触型体温計での検温や手指のアルコール消毒等を行って実施しています。
  8. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出しました。

総合コメント

令和2年度は、新型コロナウイルス感染症による2度の緊急事態宣言が発出された中で様々な感染予防対策を講じて利用者の安全を第一に図書館運営を行うことができました。また、瀬谷区読書活動推進計画に基づいた新規事業も実施するなど、瀬谷区の読書活動を進めました。
今後は、新型コロナウイルス感染症の影響で制限を受けたボランティア活動や人が集まる形でのイベント等を、感染症の状況を見つつ区役所等とともに進めてまいります。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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