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令和2年度 南図書館の目標振り返り

今年度、南図書館は、以下の目標に重点的に取り組みます。なお、この目標は令和2年度当初に策定したものです。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を受け、市立図書館は4月11日から臨時休館し、5月27日から一部サービスに限定して再開するなどの感染拡大防止策をとりました。感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2021年6月8日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 乳幼児から小・中学生まで各年齢層に向けたおはなし会等、児童生徒向け事業の充実を図ります。
  2. 地域の郷土史研究団体による郷土史講演会(秋ごろ予定)、ストーリーテリングのグループによる大人向けおはなし会(年3回予定)、行政書士会による相続・遺言講座(12月予定)など、大人向け事業の充実を図ります。

成果と課題

  1. 感染症拡大防止のため、4月~6月はすべてのおはなし会を中止しました。7月から人数を制限して部分的に再開し、のべ15回210人が参加しました。
  2. 11月に郷土史講演会を行い、17人が参加しました。12月に行政書士会による相続・遺言講座を行い、18人が参加しました。大人向けのおはなし会は10月に25人、2月に19人が参加しました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 利用者懇談会を年2回実施し、図書館運営やサービス向上に向けて意見交換します。
  2. 「意見箱」を設置し、いただいたご意見ご要望に対し回答を公表します。

成果と課題

  1. 感染症拡大防止のため、利用者懇談会の対面での開催は見合わせ、図書館運営やサービス向上のための情報交換はE-MAIL・郵送で行いました。懇談会委員からの意見をまとめ文書でお返ししました。
  2. 「意見箱」に入っていたご意見・ご要望に対し回答は公表し、改善点はできる限りご要望にお応えしました。

人材育成の推進

取組

  1. 「司書職人材育成計画」に基づき、中央図書館の研修会や神奈川県図書館協会の研修になどに参加し、司書の専門性向上につながる人材育成に取り組みます。
  2. レファレンス事例の共有化を図り、幅広い利用者からの資料相談に的確な対応をするため、図書館司書のレファレンス能力の強化に取り組みます。

成果と課題

  1. コロナ禍の中でもできる限り研修に参加できるように配慮しました。
  2. 利用者からの資料相談に対応できるように、レファレンス事例を共有して学習をしました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 南区地域振興課と連携して、読書活動推進講演会を行います(11月予定)。
  2. 地域の郷土史研究団体とともに、南区の郷土史についての催しを行います(11月予定)。
  3. 南区内4か所の地区センターを利用し、ボランティア研修会を実施します(全3回)。

成果と課題

  1. 10月に南図書館で読み聞かせ絵本ライブを行い18人が参加、11月には南区役所で山崎洋子氏の講演会を行い71人が参加しました。
  2. 11月に郷土史講演会「南区の知られざる先人たち」を行い、17人が参加しました。
  3. 読み聞かせボランティア研修 3回連続講座を実施し、のべ131人が参加しました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 区役所の4か月児健診(月2回)にて、司書がわらべうたや絵本を紹介します。
  2. 司書による乳幼児向けのおはなし会「おひざにだっこのおはなし会」を毎月開催し、保護者向けに絵本やわらべうたの案内・相談を実施します。

成果と課題

  1. 区役所の4か月健診(月2回)は感染症拡大防止のため実施できませんでした。
  2. おひざにだっこのおはなし会は7月から再開し、のべ8回71人が参加しました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 学校図書館を訪問し、環境整備や選書、授業支援のアドバイスを行い、積極的に学校司書を支援します。
  2. 授業で図書館資料を活用してもらえるように、学校図書館研究会や学校訪問、まちたんけんなどを利用し、教職員に向けて図書館サービスのPRに努めます。

成果と課題

  1. 10月に1校訪問し、調べ学習についての授業を行いました。
  2. 学校図書館研究会はありませんでした。図書館見学は6回行い、のべ188人が参加しました。学校連携サービスについてホームページに掲載し、教職員向け貸出の利用がのべ79校924冊ありました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 地域の読み聞かせボランティアグループとの協働によるおはなし会を南図書館で定期的に実施します。
  2. 地域の読書活動団体との協働で手作り紙芝居の講座を行います(7~8月予定)。

成果と課題

  1. 1つのグループは8月から再開し、のべ7回行い139人参加しました。もう1つのグループは3月に再開予定です。
  2. 感染症拡大予防のため、講座は開催しませんでしたが、地域の読書活動団体の協力による手作り紙芝居キットの提供を受け、配布しました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 南区に関する資料を中心に、横浜市についての資料を幅広く収集し、100冊以上蔵書を増やし、郷土資料を充実させます。
  2. 高齢者が多い区の特性をふまえ、医療情報など高齢者が関心を寄せるテーマを扱った資料や、活字の大きな資料を新しく50冊以上収集し、高齢者向け資料を充実させます。
  3. 子どもの調べ学習や授業で活用できるテーマの資料を新しく50冊以上収集し、情報の更新に努めます。

成果と課題

  1. 行政資料を除き、郷土資料を48冊購入し、63冊の御寄贈をいただき、計111冊の資料を蔵書としました。そのうち、南区に関する資料は53冊です。
  2. 高齢者向けのテーマを扱った資料を60冊、活字の大きな資料を40冊、合わせて100冊の資料を購入しました。
  3. 所蔵資料が不足している分野や近年刊行された資料の所蔵が少ない分野を中心に、合計99冊購入しました。

資料の管理・保存

取組

  1. 複数の年度にわたり、計画的に所蔵資料を補強します。今年度は社会科学の分野を45冊以上と芸術・スポーツの分野を15冊以上収集します。
  2. 地域住民による図書修理ボランティアと協力して、傷んだ資料の修理による再活用に努めます。
  3. 複数の年度にわたり、絵本と物語の基本書を更新します。今年度は、3・4歳向けの絵本と小学校中学年向けの物語を新しく150冊以上収集します。

成果と課題

  1. 社会科学分野の基本書を54冊、芸術・スポーツ分野の基本書を45冊購入しました。
  2. 感染防止対策を十分に講じた上でボランティアによる図書修理活動を13回行い、延べ464冊の資料を修理しました。
  3. 3・4歳向けの絵本を107冊、小学校中学年向けの物語を47冊、合計154冊購入しました。

レファレンスの充実

取組

  1. 市民から受けた質問の事例を図書館情報システムに登録し、共有と蓄積を図ります。

成果と課題

  1. 20件のレファレンス事例を図書館情報システムに登録し、共有と蓄積を図りました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 資料の活用を促進するため、毎月テーマに沿った展示を司書が行います。
  2. 月一回の広報よこはま南区版「来ぶらり」にて大人向け・子ども向けのおすすめ本を司書が紹介し、紹介本の展示やリストの作成を行います。
  3. 南図書館のウェブサイトを活用し、イベントや取組、所蔵資料を紹介します。

成果と課題

  1. 一般書、児童書ともに、毎月テーマに沿った展示を行い、資料の有効活用をはかりました。
  2. 「広報よこはま」4月、6月、7月、9月、12月、2月号に司書のおすすめ本を各2冊掲載しました。毎月紹介本からの展示を館内でおこないました。
  3. 毎月ウェブサイトを更新し、イベントや展示、南図書館で所蔵している雑誌・新聞などの資料、学校向けサービス等について周知しました。

4 南図書館の独自目標

取組

  1. 図書館ボランティアと連携した図書修理(月2回)、読み聞かせボランティアの研修(区内4か所。各場所で2回)を実施してボランティアの育成に努めます。
  2. 日本語を母語としない子ども向けに、読書支援になるような外国語資料を充実させます。
  3. 誰もが読書に親しめるように、昨年度新設した「りんごの棚」(点字付き絵本・手話やピクトグラムで楽しめる絵本などを集めたコーナー)の充実を図ります。

成果と課題

  1. ボランティアによる修理活動は4月から6月の間は中止し、再開後は13回行い、延べ145人が参加し延べ464冊を修理しました。また、読み聞かせボランティア研修3回を地域の人材発掘のため、区役所や地域の施設と連携し、研修会を(全体会1回、地域の地区センター4か所で計8回、合計131人が参加)実施しました。研修参加者からの声かけで、継続した勉強会も始まり成果を上げました。
  2. 教科書に載っている作品の中国語・韓国語版を中心に、子ども向けの外国語資料を14冊購入しました。
  3. 大活字本を26冊購入したほか、外国にルーツを持つ子ども向けに外国語資料も新たに設置し、りんごの棚のコーナーの範囲を拡大しました。

5 施設等の感染症対策

  1. 飛沫感染予防のために、カウンターにビニールカーテンを設置しました。
  2. 学習室は座席数を減らし、飛沫感染予防のために対面及び左右に硬質カードケースを利用し安全確保に努めています。
  3. 密接を回避するために閲覧席を減らしました。
  4. 図書館入り口に手指消毒液を設置しました。
  5. 感染症を防ぐため窓の開閉や机・椅子などの消毒(拭きそうじ)を1日4~5回行いました。
  6. 感染症への注意喚起を1日2回館内放送で行いました。
  7. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出しました。

総合コメント

今年度の南図書館の目標は「幅広く図書館利用者のニーズに答える読書活動推進を中心に企画の運営」を揚げました。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、館内の消毒や密集を避け感染予防に力を入れながら、予定していた企画は人数制限を守りながら実施することができました。乳幼児から各年齢層に向けた内容を吟味し、南区の郷土史(地域研究会)の講演会や大人のためのおはなし会、専門家による行政書士による相続・遺言講座を新たに実施しました。また、地域の人材発掘のため、区役所や地域の施設と連携し、読み聞かせボランティア研修会を(全体会1回、地域の地区センター4か所で計8回、合計131人が参加)実施しました。継続した勉強会にも発展し成果を上げました。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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