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令和2年度 保土ケ谷図書館の目標振り返り

この目標の〔取組〕は令和2年度当初に策定したものです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。各取組の〔成果と課題〕を振り返り、巻末の「総合コメント」で全体を総括しています。

最終更新日 2021年6月8日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 図書館ホームページにイベントやおはなし会などの情報掲載
  2. 広報よこはま保土ケ谷区版へイベントやおはなし会などの情報掲載
  3. 各種広報媒体へイベント情報掲載

成果と課題

  1. 図書館ホームページにイベントやおはなし会などの情報掲載を18回行いました。
  2. 広報よこはまほどがや区版に図書館で開催するイベントやおはなし会などの情報掲載を、イベント中止期間を除き月1回掲載しました。また令和3年1月号からは、「子どもと読もう今月の1冊」という読書コラムの掲載を開始し、児童を対象におすすめの図書を紹介しています。
  3. 横浜市立図書館Twitterやボランティアメールマガジンを活用し、イベント・企画事業などの情報掲載を12回行いました。また、タウンニュース保土ケ谷区版や横浜ケーブルビジョン、神奈川新聞にて、当館で実施したイベントや事業についての取材を受け、記事・ニュースとして情報発信されました。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 利用者団体・ボランティア団体などの意見を求めるため図書館懇談会の開催(年1回)
  2. 利用者の意見を求めるため「提案箱」を設置し、回答を公表

成果と課題

  1. 今年度、新型コロナウイルスの影響により自主企画事業、学校連携事業ともに縮小し、報告事項が少なかったこと及び感染拡大防止に配慮し、書面による報告(開催)に代えました。
  2. 施設管理に関する2件の提案に回答しました。

人材育成の推進

取組

  1. 司書のスキルの継承と共有化のため、情報交換・研修への参加推進(年1回以上)

成果と課題

  1. 新型コロナウイルスの影響により、研修の開催中止や規模が縮小される中で、参加の機会をとらえ、乳幼児の読書活動推進に関する研修など参加しました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 区読書活動推進会を開催(年2回)
  2. 団体貸出、グループ貸出の促進

成果と課題

  1. 年3回開催し、保土ケ谷図書施設マップの改訂を行いました。
  2. 団体貸出については、6月に実施された保土ケ谷区の地域ケアプラザ所長連絡会の席で、サービスについて紹介を行いました。その結果地域ケアプラザの団体貸出登録を1団体増やすことができました。また、長期にわたり全く利用がなかった団体への働きかけにより、本の返却及び団体の利用状況の整理ができました。グループ貸出については、新型コロナウイルス感染拡大防止による図書館休館の際、登録更新書類を郵送して状況の把握に努めました。今年度はボランティアによる読み聞かせが中止されている学校も多く、地域施設でのボランティア活動もまだ再開できていない所が多いため、グループ貸出は前年度に比べて利用がかなり落ちこみました。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 司書がおすすめする本を子どもに紹介する「読んでみようこんな本」展示(年2回)
  2. 小学生向けに図書館業務体験「一日図書館員」の実施(年3回予定)

成果と課題

  1. 緊急事態宣言の発令を受け、臨時休館となったことから春の展示を取りやめ、7月21日から8月31日まで(1回)の展示を行いました。
  2. 利用者の需要と図書館PRへの効果が高いことから中止にはせず、当初実施予定の時期をずらし、規模を縮小して実施しました。(12月1回実施。8名参加)

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 絵本や紙芝居を楽しむ定例おはなし会(幼児から小学生対象 月1~2回)
  2. わらべうたと絵本を楽しむ親子おはなし会(0~2歳の子どもとその保護者対象 月1回)を開催

成果と課題

新型コロナウイルス感染予防対策による、参加人数に制限をするため、おはなし会は定例、親子とも申し込み制に変更しています。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 学校向け支援プログラムの作成と配布
  2. 教育内容に即したテーマでの教職員向け貸出の促進(区学校図書館研究会の研修及び学校司書悉皆研修でのサービス周知)
  3. 児童生徒の図書館見学や職業体験の受入、司書による学校訪問の実施
  4. 学校での読み聞かせに関わる大人への研修の実施(年2回)
  5. 読み聞かせ学校ボランティア交流会の実施(年1回)

成果と課題

学校関連の事業や研修等は、新型コロナウイルス感染症の影響下において、中止や規模縮小での開催となりました。

  1. 前年度作成した支援プログラムについて、5月に学校ポストを利用して保土ケ谷区域の小・中学校と特別支援学校全校に配布しました。
  2. 第2回学校司書研修(各区)についても今年度は中止となり実施しませんでした。学校再開後の教職員貸出やレファレンスには積極的に応えました。
  3. 今年度は児童生徒の図書館見学は学校からの要望がなく実施しませんでした。職業体験の受入についても、今まで受け入れてきた全学校から中止の連絡が届いたため実施しませんでした。司書による学校訪問についても要望が無く実施しませんでした。
  4. 感染拡大防止のため、会場を変更し、10月に2回実施しました。
  5. 新型コロナウイルスの影響により、学校での読み聞かせが実施できていない現状を鑑み、かつ感染拡大防止の観点から一堂に会す読み聞かせ学校ボランティア交流会の実施は行いませんでした。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. 中高校生対象の図書館ボランティア体験の実施(年2回)
  2. ティーンズコーナーの蔵書の充実

成果と課題

  1. 学校の夏休みが短縮されたことと、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、延期・規模縮小し、11月に1回実施しました。
  2. 新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館中に、ティーンズコーナーの場所を明るく利用しやすい場所へ移動し、サインや蔵書を全面的に見直ししました。また、新規に191冊の本を受け入れました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. グループ貸出新規登録への取組みと団体貸出の環境整備(団体貸出書架の再整備と汚破損・不要資料除籍及び寄贈本の積極的な受入等による資料の整備)
  2. リユース文庫を活用した市民への資料提供
  3. 図書修理ボランティアによる資料保全の推進
  4. 区と連携し、読書活動推進講演会を実施(年1回予定)
  5. 区読書活動推進会を開催(年2回)

成果と課題

  1. グループ貸出新規登録への取組みについては、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響により行えませんでした。団体貸出の環境整備については、まず図書館休館期間中にポケット内のカード抜きを全て終了し、書架整理及び汚破損・不要資料の除籍を行いました。また保管替え本や寄贈本を積極的に受け入れました。また、新型コロナウイルス感染症対策の緊急雇用創出事業として、12月から、団体貸出資料へのバーコードの貼付及び目録データの作成を行いました。そして作業の実施に合わせて団体貸出室の環境整備(団体貸出資料の廃棄と書架の清掃、及び書架移動)を行いました。
  2. 5,142冊を提供していただき、活用を行いました。
  3. 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、年度当初は活動を休止していましたが、8月中旬に活動を再開し、40回、のべ128人が参加、423冊の図書を修理しました。
  4. 2度目の緊急事態宣言発出に伴い、中止しました。なお、予定されていた演目は、主催者により動画配信がされたため、その旨を広報しました。また事業の代替として、資料展示用の書架を購入しました。
  5. 年3回開催し、保土ケ谷図書施設マップの改訂を行いました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 一般書の参考書・定番書・専門書の充実
  2. 教職員向け貸出や児童の調べものに役立つ資料の収集
  3. 区の重点施策「誰もが健やかに暮らせる環境づくり」に基づく健康寿命をのばすための予防医学・運動・スポーツに関する資料の収集
  4. 需要があり不足しているテーマの資料の収集
  5. 乳幼児向けと読み聞かせに向く資料の重点的な収集
  6. 利用者からの寄贈資料の積極的な活用

成果と課題

新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館中に蔵書の整理を行い、図書の買い替えなどをすすめ、より調べものに役立つ資料を充実させました。

  1. 歴史・地理・工学・芸術・語学分野の基本書や参考書を52冊購入しました。
  2. SDGs、動物の成長、伝統工芸に関する本など、200冊を購入し、資料の充実に努めました。
  3. 予防医学・運動・スポーツ関連図書を40冊購入しました。
  4. 需要があり不足しているテーマの図書を174冊購入しました。
  5. 定評のある絵本、人気の絵本など61冊を購入し、「はじめて絵本コーナー」「読み聞かせにむく本コーナー」に設置しました。さかんに利用されています。
  6. 2,417冊のご寄贈を受け、図書館資料としてご利用いただいています。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 市民の読書への関心を高めることを目的とした、季節や話題性のあるテーマで選定した本の展示(一般・児童各月1回)
  2. 地域の課題・歴史・文化・観光等の企画パネル等の展示(年2回以上)

成果と課題

  1. 本の展示を行うとその前に市民が集まり密になるため、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から年度前半の時期は実施せず、代替として司書が様々なテーマに沿って選んだ本をあらかじめセットにして貸出す「本のおたのしみパック」を実施しました。図書館利用に制限があった時期に本を借りられるとあって大変好評で、のべ一般書250パック750冊、児童書1,470パックの貸出がありました。感染の落ち着いた時期を見はからい、一般は3月以降1種の展示を行いました。児童については、利用者が密な状態になることを防ぐため、6月下旬まで展示を見合わせていましたが、それ以降9種の展示を行いました。通常置いてある本棚では手に取られにくい本も、紹介することができました。
  2. 年6回実施しました。他局や団体とも連携し、防災・創業・健康関連等、市民の生活に役立つ情報発信を行いました。

5 施設等の感染症対策


図書館内において、次のとおり、感染症拡大防止対策を行っています。

  1. 飛沫防止パーテーションの設置などによる座席間隔確保
  2. マスク等着用のお願いポスターの掲示及び1日2回の館内放送
  3. 手指消毒液の設置
  4. 閲覧席等、館内設備の消毒
  5. 十分な換気を確保するため窓の開放
  6. カウンターに透明ビニールカーテンを設置
  7. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出しました。

総合コメント

年度当初からの新型コロナウイルス感染症の影響により、事業に様々な影響がある中でも、安易に中止とせず、工夫して実施することを目指してきた1年となりました。
対応策を講じたうえで開催を目指した「読書推進講演会」は、再度発出された緊急事態宣言に伴い、中止せざるを得ない状況となりましたが、夏の利用制限下での取り組みであった「おとな向けお楽しみパック」は、メディアにも多く取り上げられ、利用者から高く評価されました。館内環境についても、臨時休館に合わせてティーンズコーナーの再整備を実施するとともに、コロナ対策を兼ねてプライバシーを高めた閲覧席への改修を進めるなど、より質の高い環境整備に取り組みました。
さらには令和3年1月から新たに広報よこはま保土ケ谷区版での「子どもと読もう今月の1冊」の掲載などにも取り組み、新たな本との出会いの機会を提供しています。
新しい生活様式が模索されるなか、図書館については、その価値が再評価された年でもありました。そのような時代において図書館として何が求められ、何ができるかを主体的に考え、今後もより質の高いサービスを提供して行きたいと考えています。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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