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令和2年度 金沢図書館の目標振り返り

今年度、金沢図書館は、以下の目標に重点的に取り組みます。なお、この目標は令和2年度当初に策定したものです。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を受け、市立図書館は4月11日から臨時休館し、5月27日から一部サービスに限定して再開するなどの感染拡大防止策をとりました。感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。

最終更新日 2021年6月8日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 開館40周年(昭和55年(1980年)5月15日開館)の記念イベント等実施
  2. 区内大学や研究機関と連携した企画展示や講演会・講座などの実施
  3. 市民の学習活動・課題解決を支援する講演会や講座の開催

成果と課題

  1. 金沢図書館キャラクターを活用した開館40周年記念りーどくんぬりえ「しゃぼんだま とばそう みらいにむかって」を配布・掲示(3月20日から7月31日まで)。当初の掲示期間より大幅に延長したが、図書館の一角が明るい雰囲気になった。5月15日の開館記念日を念頭に実施予定であった開館40周年記念「本の福袋」(6月10日から26日まで)実施。開館35周年記念事業から継続する事業であるが、今年はセット数を増やし(120セット)規模を拡大して実施した。ふだん自分では選ばないような新たな本との出会いを演出できた。また、開館40周年記念企画展示「絵本で振り返る40年」(6月10日から6月30日まで)にて長く読み継がれてきた絵本を紹介し、おうち時間に楽しむ絵本を求める市民に対して情報提供ができた。感染症の影響で延期していた開館40周年記念講演会(第1弾)「未来の図書館をはじめる」金沢文庫と金沢図書館に育まれて(10月4日)、(第2弾)「大橋新太郎と図書館」(10月11日)の記念イベントを実施。開館40周年記念講演会として、市民の学習活動・課題解決を支援する内容であった。今後も図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等を実施したい。
  2. 平成27年から2大学(横浜市立大学・関東学院大学)及び海洋研究開発機構との4館合同企画として実施してきた「かなざわ大人のライブラリーツアー」は、感染症の影響で中止とした。横浜市立大学のみ、11月に企画展示を実施。今後、連携の在り方を含め、検討したい。
  3. 金沢区読書活動推進講演会「夢の実現」アテネパラリンピック大会競泳銅メダリストに学ぶ「共生社会」と「夢の大切さ」(8月23日)を実施。15人の参加ではあったが、1年後の東京オリンピック・パラリンピック大会の火を消さないよう感染症対策を取ったうえで実施。男女共同参画センター横浜南主催の「働きたいあなたのための個別相談」(3回)、ストーリーテリングを楽しむ会は、感染症の影響で中止。どれも市民の学習活動・課題解決を支援する内容であり、今後も地域の課題やニーズに合わせた自主企画事業を開催したい。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 他局・区内関連施設と連携した展示の実施
  2. 金沢区読書フェスティバル期間(10月中旬から12月中旬)の区内読書関連施設での特色ある取組の情報発信

成果と課題

  1. 建築局(10月16日から30日)、横浜市立大学(11月3日から27日)、金沢消防署(12月)、総務局大学調整課(2月2日から17日)、埋蔵文化財センター(3月5日から4月27日)などと連携した展示を実施。今後も他局・区内関連施設と連携し、情報提供を行いたい。
  2. 読書フェスティバル(10月中旬から12月中旬)のチラシを1,100部配布(HPにも掲載)し、区内の読書関連施設での特色ある取組を情報発信することができた。今後も継続して取り組みたい。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 「初めて出会う絵本コーナー」の資料、長く読み継がれてきた基本的な絵本と紙芝居の拡充
  2. 金沢国際交流ラウンジと連携し、多文化理解を広げる契機として、多言語おはなし会の開催

成果と課題

  1. 「初めて出会う絵本コーナー」(114冊)、長く読み継がれてきた基本的な絵本と紙芝居(454冊)を拡充。
  2. 金沢国際交流ラウンジ及びアフリカ子どもの本プロジェクトと連携した金沢図書館40周年記念展示「アフリカを読む、知る、楽しむ子どもの本」(10月14日から11月11日まで)、「アフリカのおはなし会」(10月21日)を実施。今後も多文化理解を広げる契機として、取り組みたい。

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 乳幼児と保護者、小学生等を対象にしたおはなし会(月2回)等の実施
  2. 子育て支援者・保護者向けわらべうた講座(1月に全3回)等の開催
  3. 福祉保健センターと連携した乳幼児健診会場(4か月児健診で月2回)での読書案内の実施

成果と課題

  1. 感染症の影響で実施できない期間があったが、定例(月1回)のおはなし会(7月15日から)、おひざにだっこのおはなし会(8月26日から)を感染症対策を取って実施。また、例年実施している「こわいおはなし会」(8月28日)は、既存の飛沫防止シートを利用したり、カウンター前のスペースを広く取るなど、様々な対策を取り、内容を工夫して実施。今後も継続することで、若年層の拡大が期待できる。
  2. 子育て支援拠点「とことこ」・能見台地域ケアプラザ共催の「ファーストブックの選び方」(10月29日)を感染症対策を取ったうえで実施。また、ボランティアの育成と、司書の人材育成を目的とした「わらべうたと絵本の会ボランティア講座」(11月12日、19日、26日)を最初の会場館として3回連続の講座を実施。それぞれの取組が、子育て支援者や保護者への大きなアプローチになっており、今後も継続していくことが重要である。
  3. 本に親しむことの大切さや意義を広く伝える取り組みの乳幼児健診会場での読書案内は、感染症の影響で未だ実施できないが、自宅で過ごす時間が増えた家族に向けて、絵本や児童書の情報を館内に掲示したり、配布物を工夫して届けた(7月から)。今後、さらなる取り組みを模索していく。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 教職員(学校司書を含む)に向けて、レファレンス等の支援の充実(レファレンス件数40件、貸出件数150件)
  2. 学校ボランティア・保護者を対象とした講座及び交流会の開催
  3. 図書館見学や職業体験等の受入

成果と課題

  1. 教職員(学校司書を含む)に向けたレファレンス等件数59件・貸出件数161件。授業に役立つ本の情報提供や日常的な個別相談に応じることができた。また、研修等の対面での集まりが実施できない状況に対応し、学校向けサービスやその他の情報を区内全市立学校の学校司書向けにFAX送信した。今後も学校との連携を模索していきたい。
  2. 読書活動を支える学校ボランティアや保護者へのきっかけづくりとスキルアップの一助となっていた、読み聞かせ講座や図書修理講座及び交流会の開催は中止。代替として、区内小中学校に対して「ボランティアの活動状況に関するアンケート調査」を実施。新刊案内等と合わせて活動に役立つ情報の提供を行った。次年度の実施に向けて検討する。
  3. 例年受け入れている図書館見学や職業体験等は、感染症の影響で減少したが、「まちたんけん」2校、図書館見学1校、職業講話2校を実施。今後も学校との連携を模索していきたい。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズコーナーの活性化を図るため、「中学生によるおすすめ本のPOP展示」の実施

成果と課題

  1. 「中学生によるおすすめ本のPOP展示」は、区内中学校4校と連携し実施。貸出冊数は、361冊。今後、定着した取り組みを模索していきたい。

地域での読書活動への支援

取組

  1. グループ貸出等を通じた読書活動の支援
  2. 子育て支援拠点と連携した絵本の選び方講座や公私合同保育園長会での図書館利用案内などの読書活動支援

成果と課題

  1. グループ貸出は28グループに対し、754冊を貸出。団体貸出は5団体に対し、1.666冊を貸出。今後も各団体の読書活動を支援していく。
  2. 公私合同保育園長会(7月9日)で図書館利用について案内。また、乳幼児期から学齢期の子を持つ親や子育て支援の活動をしている方のスキルアップにつながる、子育て支援拠点「とことこ」、能見台地域ケアプラザ共催のファーストブックの選び方(10月29日)は感染症対策を取ったうえで実施。子育て支援者や保護者への大きなアプローチになっており、今後も継続したい。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 「金沢区ゆかりのコーナー」を含む郷土金沢の資料の充実(80冊)
  2. 産業団地「LINKAI横浜金沢」や巨大自動車工場に隣接する地域性を考慮し、工学系資料の補強(30冊)
  3. 中学校・高等学校と連携したティーンズコーナー資料の拡充(40冊)
  4. ホームページ等で広報し、寄贈資料等の受入の推進(3,000冊)

成果と課題

  1. 地域の歴史に根差した郷土資料の充実をめざし、大橋新太郎関連の社史など、郷土金沢の資料を幅広く収集(71冊)。今後も地域の歴史に根差した郷土資料の充実に努める。
  2. 工学系資料の補強(35冊)。今後も地域性を考慮した補強を目指す。
  3. ティーンズコーナー資料の拡充(58冊)。うち16冊は、市立金沢高校の学校司書と連携し、図書委員が作成したブックリストから購入した。
  4. 感染症の影響がある中で、寄贈資料等の受入(2,659冊)。よこはま3R夢が市民に浸透しているように思う。

4 金沢図書館の独自目標

取組

  1. 図書館関係団体・施設との懇談会の開催(6月)
  2. 図書修理・書架整理ボランティアとの交流会の開催(3月)

成果と課題

  1. 感染症の影響で、図書館関係者(13団体)との金沢図書館懇談会(3月)は中止。
  2. 感染症の影響で、図書修理ボランティア懇談会(3月)、書架整理ボランティア懇談会(3月)は中止。

5 施設等の感染症対策

  1. 飛沫感染を防ぐために、カウンターにビニールカーテンを設置。
  2. 密接を回避するため、閲覧席を削減。
  3. 密接を回避するため、閲覧席をパーテーションで区切った。
  4. 図書館入り口に消毒液を設置。
  5. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出。

総合コメント

令和2年度の金沢図書館は、開館40年を迎えました。新型コロナウイルス感染症の影響により、規模の縮小や時期の変更など、拡大防止に柔軟に対応しながら、開館40周年記念イベントを実施しました。どのイベントも図書館のイメージアップと利用促進につながる企画・イベント等であったと思います。また今年度は、家庭での読書活動の推進や学校教育への協力・学校図書館充実のための支援など、十分な支援や連携・推進はできませんでしたが、感染防止に配慮し、今後も読書活動推進に取り組んでいきたいと思います。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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