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令和2年度 神奈川図書館の目標振り返り

今年度、神奈川図書館は、以下の目標に重点的に取り組みます。なお、この目標は令和2年度当初に策定したものです。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を受け、市立図書館は4月11日から臨時休館し、5月27日から一部サービスに限定して再開するなどの感染拡大防止策をとりました。感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組んでまいります。

最終更新日 2021年10月5日

1 誰もが利用しやすい図書館

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 図書整理ボランティアと連携して書架を整えるなど、使いやすい図書館づくりを進めます。
  2. 高齢者等がより身近な場所で読書が楽しめるよう福祉施設等へのグループ貸出の利用を進めます。
  3. 外国につながる子どもたちが読書に親しむことができるよう外国語絵本の充実に努めます。

成果と課題

  1. 7月から一部ボランティアの活動が再開され、書架の整理や図書の修理を行っています。
  2. 福祉施設等への働きかけは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため本年度は実施を見合わせわせました。今後は、感染症の拡大状況等を見ながら取組を進めていきます。
  3. 英語の絵本・読物を30冊、中国語の絵本を3冊受け入れました。

人材育成の推進

取組

  1. OJTやOFF-JTを通じて職員の能力開発に努めます。特に児童サービスの専門性を高めることができるよう取り組みます。

成果と課題

  1. 臨時休館の期間等を活用して郷土史に関する学習を進めました。また、「わらべうたと絵本講座」に参加し、その成果を館内で共有しました。そのほか、日々のOJTにより職員の能力向上に努めています。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 神奈川区民文化センター「かなっくホール」と連携して読書活動推進のための協働事業を実施します。
  2. 図書館司書が地域や施設等に出向き、読み聞かせの研修やおすすめ絵本の紹介などを行う「出前としょかん」を実施します。
  3. 朗読ボランティアと連携して、図書館で大人のための朗読会を毎月開催します。
  4. 地区センターや子育て支援拠点等で読み聞かせを行うボランティアに対し、おすすめ本の紹介などの支援を行います。

成果と課題

  1. かなっくホールと連携した「テアトル図書館へようこそ!」を開催しました。展示した 原作者 木村裕一氏の絵本の多くが貸し出されるなど家庭での読書につながりました。(令和3年1月30日開催)
  2. 区民を講師(演者)として「秋の紙芝居まつり」を開催しました。幼い子どもから高齢者まで多くの方にご参加いただき、図書館が楽しい場所であると認識してもらうことができました。(令和2年11月8日開催)
  3. そのほかの事業については、実施を見合わせました。ボランティアや地域での活動の多くが現在休止しています。今後、活動が再開される際には、図書館は丁寧に活動のサポートをしていきます。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

子どもの読書習慣の定着への支援

取組

  1. 夏休み前など、時期に合わせた子ども向けおすすめ本の紹介を行います。

成果と課題

  1. 「夏休み 読んでみよう!こんな本」の展示を行い、多くの貸出につながりました。
  2. 「テアトル図書館へようこそ!」や「おはなし会」の開催に合わせて絵本の展示を行い、多くの貸出につながりました。(一部再掲)

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 図書館司書による「親子おはなし会」、「定例おはなし会」を毎月開催します。
  2. ボランティアによる「土曜日のおはなし会」を毎月第2土曜日に開催します。

成果と課題

  1. 7月から図書館司書による「おはなし会」を再開しました。8月には「夏休みとくべつおはなし会」を、9月の救急の日や11月の秋の火災予防運動では、神奈川消防署と連携したおはなし会を開催し、多くの親子にご参加いただきました。おはなし会に合わせて関連する絵本の展示を行い、多くの貸出につながりました。(一部再掲)
  2. ボランティアによる「土曜日のおはなし会」は、定例の活動を見合わせましたが、ボランティアのうち有志3名の協力を得て、11月に「秋のとくべつおはなし会」を開催しました。(令和2年11月15日開催)

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 学校図書館の機能強化を支援するため、学校司書のスキル向上を目的とした研修や学校を訪問しての環境整備相談を実施します。
  2. 学校での読書活動を支援するため、教職員向け貸出やセット貸出の利用を促進します。
  3. 司書教諭や学校司書などの教職員や学校ボランティアの方々への相談対応等を随時実施します。
  4. 小学生、中学生の図書館見学や職業体験を受け入れます。

成果と課題

  1. 6月に予定していた学校司書を対象とした研修は中止しました。
  2. 教職員向け貸出やセット貸出、学校司書などへの相談対応は、図書館再開後、徐々に利用されていますが、利用は昨年度を下回っています。
  3. 上半期は図書館見学を中止しました。職業体験も中止した学校が多く、受入はありませんでした。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 初心者を対象とした読み聞かせボランティアや図書修理ボランティアのための講座を開催します。
  2. 図書館司書が地域や施設等に出向き、読み聞かせの研修やおすすめ絵本の紹介などを行う「出前としょかん」を実施します。(再掲)
  3. 神奈川区役所と連携して、読書活動推進のための講演会を開催します。(11月)

成果と課題

  1. 6月に予定していた学校司書を対象とした研修は中止しました。学校図書館の環境整備については、11月に中学校1校を、3月に小学校1校を訪問し支援を行いました。
  2. 教職員向け貸出39件、セット貸出5件、学校司書などからの相談30件の対応を行いました。
  3. 上半期は図書館見学などの依頼はありませんでした。下半期は小学校3校の図書館見学を受け入れました。そのうち1校では見学に訪れた児童に対して読み聞かせのレクチャーを行い、1校では児童からの図書館インタビューを受けました。また、中学校1校で、学校を訪問しての職業講話を実施しました。職業体験の受入はありませんでした。


3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 神奈川区民の暮らしに役立つ情報や学び、課題解決に応えられるよう蔵書の充実に努めます。
  2. 昨年度、神奈川ロータリークラブから国立がん研究センターがん対策情報センター発行の「がん情報ギフト」を御寄贈いただきました。これに連動して、がん関係の図書を充実させます。
  3. 健康づくりや趣味・教養などシニア世代に向けた本を集めた「シニアコーナー」の図書の更新を進めます。

成果と課題

  1. 神奈川区、横浜市他区及び神奈川県内他市の地域に関する資料を新たに29点購入しました。
  • 戦時中の神奈川区の空中写真 18点
  • 神奈川宿関連資料 2冊
  • 県内の昭和の写真集 9冊
  1. 「がん情報ギフト」は配布用資料を追加補充するなど多くの方に利用されました。また、各種がんに関する資料を新たに39冊購入しました。
  2. 「シニアコーナー」の資料を新たに84冊購入しました。

レファレンスの充実

取組

  1. 神奈川区民の学びや課題解決に資することができるようレファレンスサービスの充実に努めます。

成果と課題

  1. レファレンスサービスの向上に資するよう臨時休館の期間等を活用して郷土史に関する学習を進めました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 神奈川区や民間企業等と連携して、図書館の資料を活用したテーマ展示を行います。また、「市民読書の日」に合わせた図書館司書のおすすめ本の展示を行います。
  2. 神奈川区に関する歴史資料や写真資料を収集します。写真資料についてはホームページ「かなデジ(神奈川区デジタルライブラリー)」で公開します。

成果と課題

  1. 横浜市市民局と連携した「性的少数者を知る」パネル展示や神奈川消防署と連携した「9月9日は救急の日 歴代の救急車」の写真展、「春の火災予防運動」「あれから10年 東日本大震災」のパネル展示を行いました。それぞれの展示に合わせておすすめ本の紹介を行い、多くの貸出につながりました。また、8月から図書館司書のおすすめ本の展示を再開するとともに、株式会社タウンニュース社様の御協力をいただき、同内容をタウンニュースに掲載し多くの方に本の魅力をお伝えすることができました。
  2. 神奈川区区政推進課から提供された写真資料を「かなデジ」に公開しました。また「かなデジ」写真資料の町内会誌での活用の申込もいただきました。

4 神奈川図書館の独自目標

取組

  1. 市内で4番目に外国人住民の多い神奈川区の現状を踏まえ、外国につながる子どもやその保護者に図書館を身近に感じてもらえるよう、支援活動を行う団体や神奈川区役所と連携しておはなし会などの事業を実施します。
  2. 図書館から離れた地域や図書館への来館が難しい方へのサービスとして、地域や区内の施設等に図書館司書が出向いて講座等を行う「出前としょかん」を実施します。(再掲)

成果と課題

  1. 新型コロナウイルス感染症の影響で、地域や団体の多くが活動を停止しており、いずれの事業も実施を見合わせました。

5 施設等の感染症対策

  1. 飛沫感染を防止するため、カウンターにビニールカーテンを設置しました。
  2. 密接を回避するため閲覧室の椅子・ソファーの数を減らしました。
  3. 図書館入り口に消毒液を設置しました。
  4. 来館者にマスク着用のご協力をお願いする掲示を行ったほか、館内放送を1日3回行っています。
  5. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を提出しています。

総合コメント

令和2年度は、来館したお客様が安心して図書館を利用できるよう、新型コロナウイルス感染防止対策に力を入れて運営を行いました。お客様にご不便をおかけすることもありましたが、感染拡大予防のためのガイドラインに従い安定して運営できたのではないかと考えています。
一方で、学校司書を対象とした研修会やボランティア向け講座、神奈川区と共催の読書活動推進のための講演会など多くの事業を中止せざるを得なくなったのは残念でした。しかし、こうしたときだからこそ、読書の楽しさや本の魅力を図書館から発信し続けることができるよう、万全の対策を施した上で少人数でのイベントを再開しました。「おはなし会」や「紙芝居まつり」、かなっくホールと連携した「テアトル図書館へようこそ!」には、多くのお客様においでいただきました。また、「司書のおすすめ本」も多くのお客様にご利用いただきました。
こうした経験を活かして、令和3年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すとともに、横浜市立図書館100周年にふさわしい情報発信を行います。また、感染状況等を考慮しながら、2年度に実施することができなかった福祉施設等へのグループ貸出の利用の働きかけなどを行っていきたいと考えています。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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