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令和2年度 緑図書館の目標振り返り

この目標の〔取組〕は令和2年度当初に策定したものです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。各取組の〔成果と課題〕を振り返り、巻末の「総合コメント」で全体を総括しています。

最終更新日 2021年6月8日

1 誰もが利用しやすい図書館

図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施

取組

  1. 緑図書館は5月に開館25周年を迎え、区や地域と連携して記念事業を実施し、図書館のイメージアップと読書活動の推進につなげます。
  • 緑区と連携して収集した郷土写真の展示会を開催(5月予定)
  • 横浜創英大学の協力による入口モニュメントの制作(5月予定)
  • 地域史家による郷土講演会の開催(10月予定)
  • 緑区と連携し、読書活動推進講演会を開催(11月予定)
  • 横浜創英大学と切り絵ワークショップによる図書館の装飾(11月予定)
  1. 広報よこはま緑区版の特集面で、緑区の読書活動推進事業と緑図書館を紹介します(8月予定)。
  2. 気軽に親しみをもって図書館を利用していただけるよう、読書で得た面白さや感動を周囲と分かち合うことで人と本をつなぐ企画「共読講座」を開催し、グループ貸出のPRを行います(2月予定)。

成果と課題

  1. 開館25周年事業のうち、切り絵ワークショップは開催中止になりましたが、緑区と連携した郷土写真の展示会は10月に開催し、入口モニュメントは横浜創英大学のリモート授業で制作していただき、11月に設置することができました。
  2. 緑区と連携した読書活動推進講演会は、オンラインで12月から3月まで公開し、区民のみならず、多くの方々に広く読書の楽しみや読書活動について情報発信することができました。その結果、様々なメディアに取り上げられるなど、大きな反響も得ました。地域史研究家による郷土講演会は、史跡めぐりを加えて3月13日に開催し、地域の歴史や魅力を伝えることができました。広報よこはま緑区版3月号で、緑区の読書活動推進事業と緑図書館の特集を組み、緑区の読書活動の取組と緑図書館の利用案内について詳しく紹介しました。
  3. 「共読講座」は開催中止になりました。令和3年度に向けて、十日市場地域ケアプラザと連携しながら、読書の楽しみ方やグループ貸出のPRの方法を検討していきます。

誰もが利用しやすい図書館サービスの充実

取組

  1. 緑区と連携し、聞いて読書を楽しめるCDブック(文学作品の朗読CD)のタイトル数を充実します(5月予定)。
  2. 日本語学習資料や日本文化の紹介等に役立つ資料を補充します(年間15冊)。

成果と課題

  1. CDブックを20タイトル(作品)増やし、所蔵数の充実(全126タイトル)を図りました。
  2. 日本語学習資料や英文併記の日本文化を紹介する資料を20冊収集しました。外国人の方だけでなく、日本語を教える日本人の方の利用もあり、課題解決の支援につながりました。

人材育成の推進

取組

  1. 朝のミーティングを活用してレファレンス事例を共有し、業務のスキルアップにつなげます。共有した事例は横浜市立図書館レファレンス共有データベースに登録します(年間登録目標20件)。
  2. 館外の研修機会を活用し、司書職一人ひとりのスキルアップを図ります(一人1回以上の研修参加)。

成果と課題

  1. 朝のミーティングを活用したレファレンス事例の共有を月2回程度行いました。また横浜市立図書館レファレンス共有データベースに23件のレファレンス事例を登録し、職員間での情報共有とスキルアップにつなげました。
  2. インターネットでのeラーニングを中心に、司書の専門研修のほか、法務、市民活動保険など、公務員としての知識を深める研修にも取り組みました。

地域と連携した読書活動の推進

取組

  1. 地域や関連施設との協働・連携により読書活動を推進します。
  • 年齢別おはなし会の開催(年間39回)
  • 地域子育て支援拠点「いっぽ」と連携して、「第13回みどりおはなしフェスタ」を開催(5月から6月予定)。
  • 緑区こども家庭支援課・緑区内保育所と連携し「みどりっこまつり」に参加(11月予定)。
  1. 読み聞かせボランティアの育成講座を開催します(9月予定)。

成果と課題

  1. 「第13回みどりおはなしフェスタ」と「みどりっこまつり」は開催中止になりましたが、年齢別おはなし会は7月から再開し、10月までは地域子育て支援拠点いっぽの研修室で、11月からは会場を緑図書館の会議室に戻して行いました(26回)。参加者がなく、開催できないこともありましたが、令和3年度も工夫しながら実施していきます。
  2. 読み聞かせボランティア育成講座は開催を見送りましたが、読み聞かせボランティアと協働で大人のためのおはなし会を1月21日に開催し、読み聞かせのへ興味喚起と楽しさを伝えることができました。今後は、コロナ禍でのボランティアの活動場所の確保が課題です。

2 子どもの読書習慣の定着への支援

家庭での読書活動の推進

取組

  1. 乳幼児期から家庭で本に親しむ機会づくりをサポートします。
  • 赤ちゃん絵本セットの貸出(年間800セット)
  • 年齢別おはなし会の開催(年間39回)(再掲載)
  • 緑区乳幼児健診で「赤ちゃん絵本セット」のブックリストを配布(毎月、年齢別)
  • 緑区転入者向けに「0歳から図書館へ」のチラシを配布(年間4,000部)
  • 十日市場保育園でのおはなし会の開催(年間10回)
  1. 児童の調べものや学習などをサポートするため、夏休みに調べもの特設カウンターを設置します(7月から8月予定)。

成果と課題

  1. 乳幼児期から家庭で本に親しむ機会づくりのサポート

絵本セットの貸出やおはなし会の開催、各種ブックリスト等の配布をとおして、家庭での読み聞かせに役立つ情報の提供を行うとともに、緑区転入者の方々に図書館への来館を呼びかけました。

  • 赤ちゃん絵本セットの貸出を6月から再開し、685セットを貸し出しました(地区センターでの貸出を含む)。
  • 年齢別おはなし会は7月から再開し、10月まで地域子育て支援拠点いっぽの研修室で、11月から緑図書館の会議室で開催しました(26回)。(再掲)
  • 緑区乳幼児健診で「赤ちゃん絵本セット」のブックリストを配布しました(7月再開、54回)。
  • 緑区転入者向けに「0歳から図書館へ」のチラシを配布しました(2,900部。6月と7月は実施せず)。
  • 十日市場保育園でのおはなし会は開催中止になりました。
  1. 8月に児童の調べもの特設カウンター(レファレンスタワー)を設置し、小中学生の読書相談や学習のサポートを行いました。

学校教育への協力、学校図書館充実のための支援

取組

  1. 中学校・高等学校におけるキャリア教育の実践への協力を行います(年間7回)。
  • 中学生職業体験の受け入れ
  • 高校生インターンシップの受け入れ
  1. 小学校・中学校における図書を活用した授業への協力・支援を行います。
  • 教職員レファレンスの推進(年間54回)
  • 教職員向け貸出の促進(年間4,500冊)

  1. 学校の読書活動を支える学校ボランティアとの交流会等を通じて、読み聞かせ活動・図書修理活動を支援します(2月予定)。

成果と課題

  1. 中学生の職業体験と高校生のインターンシップはいずれも中止になりましたが、令和元年度の職業体験で作成したテーマに合わせた図書の展示発表会を2月に行い、事業の成果をお知らせするとともに、資料の紹介、貸出につなげました。また、職業講話が中止になった中学校から、司書の仕事についての質問を受け、書面で回答しました。
  2. 教職員レファレンスを60回受付、回答しました。教職員向け貸出は6月の学校再開後に3,500冊貸出し、授業への支援を行いました。
  3. 学校ボランティアとの交流会は開催を見送りましたが、毎年交流会の場で実施している新刊絵本の紹介を、資料展示会として3月に実施しました。また学校再開後、読み聞かせの方法について、教職員やボランティアから3件の相談を受け、回答しました。

ティーンズ世代の読書活動の促進

取組

  1. ティーンズ世代の図書館や読書に対する関心を促すため、中高生を対象とした図書館ボランティア体験を実施します(8月予定)。
  2. 職業体験等でおすすめ本の紹介POPを作成し、成果物の展示会を行います(年間10回)。

成果と課題

  1. 中高生ボランティア体験を8月5日に、午前と午後の2回に分けて実施し、合わせて5人の参加がありました。豆本作りで本の構造を学習したり、本棚の見出し作成などを行いました。ティーンエイジャーの図書館利用を促すため、令和3年度も引き続き実施する予定です。
  2. 中学生の職業体験と高校生のインターンシップはいずれも中止になりましたが、令和元年度の職業体験で作成したテーマに合わせた図書の展示発表会を2月に行い、事業の成果をお知らせするとともに、資料の紹介、貸出につなげました。(再掲)
    また、緑区内市立中学校全7校と書き初め展を1月に開催し、中学生の作品を図書館で披露し、来館者から賞賛の声を多くいただきました。

地域での読書活動への支援

取組

  1. 地区センター、コミュニティハウス等、地域の読書関連施設を支援します(書棚管理相談など年間2回)。
  2. 区役所で開催する「ミニ絵本ひろば」で、絵本の紹介やパネル展示など、地域読書団体の活動を支援します(5月予定)。
  3. 大人のためのおはなし会を、おはなしボランティアと協働で開催します(12月予定)。
  4. 区役所と連携し、区内まちライブラリーのPRを行います。

成果と課題

  1. 8月に白山地区センター、9月に白山高校、2月に田奈中学校を訪問し、本棚の管理方法や、選書、感染症対策について話し合いました。
  2. 「ミニ絵本ひろば」は開催中止になりましたが、3月に緑区役所で、読書活動推進の取組を紹介する展示会を開催しました。
  3. 大人のためのおはなし会を、おはなしボランティアと協働で1月21日に開催し、14人の参加がありました。合わせて、職員とボランティアの研鑽にも役立てました。
  4. まちライブラリーをPRする事業は実施できませんでしたが、まちライブラリーの支援として、11月に区内のまちライブラリー運営者を対象に、図書館に集まったリユース文庫の本を役立てていただく会「まちライブラリー本の配布会」を行いました。

3 蔵書とレファレンスの充実

地域の情報拠点としての蔵書の充実

取組

  1. 市民の課題解決と読書活動に役立つ資料を収集します。特に、市民活動に役立つスポーツ等の資料収集に力を入れます(年間20冊)。
  2. 郷土資料を精力的に収集し、地域の情報拠点として利用しやすいよう整理・保存を行い、後世に引き継ぎます(年間50冊)。
  3. 児童の調べ学習支援として、図鑑・辞典類などの更新に努めます(年間110冊)。

成果と課題

  1. スポーツ関連資料を収集し、市民の課題解決やティーンズの部活動支援につなげました(33冊)。
  2. 緑区に関連する郷土資料を積極的に収集し、書棚を整理し、地域の情報拠点としての機能強化を図りました(60冊)。
  3. 図鑑、辞典類のほか、市内の緑被率が1位の緑区の特性に照らし、緑化を考えるための環境問題やSDGsなどに関する資料にも留意し、児童書の調べ学習支援となる資料の収集と更新に努めました(151冊)。

資料の管理・保存

取組

  1. より分かりやすく、より資料が選びやすくなるように、児童室の表示等の改善を行います。
  2. 図書修理ボランティアと協力し、図書の補修、資料の品質維持に努めます(年間800冊)。

成果と課題

  1. 子どもにとって、本の所在がわかりやすく、親しみを持って資料を探せるよう、子ども図書室の図書の分類表示に、緑図書館キャラクターのイラストを加えたものを作成しました。
  2. 図書修理の活動日を限定しながら、ボランティアの有志による修理活動を実施しました(延べ活動人数175人、修理冊数442冊)。

レファレンスの充実

取組

  1. 児童の調べものや学習などをサポートするため、夏休みに調べもの特設カウンターを設置します(7月から8月予定・再掲載)
  2. 「みどりおはなしフェスタ」で、絵本の相談会を行い、図書館のレファレンスサービスの周知を図ります(5月予定)。

成果と課題

  1. 8月に児童の調べもの特設カウンター(レファレンスタワー)を設置し、小中学生の読書相談や学習のサポートを行いました。(再掲)
  2. 「みどりおはなしフェスタ」は開催中止になりましたが、来館者からの絵本に関する相談を窓口で随時受け付けました。

資料の活用と情報発信

取組

  1. 図書館が所蔵する郷土資料の展示や講座を行います(10月予定)。
  2. 横浜市の取組等を、図書館資料と合わせて紹介する展示会を開催します(年間5回)。
  3. ミニコミ誌に、おすすめ絵本の紹介記事を掲載し、絵本の情報を広く発信します(年間7回)。
  4. ホームページ「今月の本棚」で、新着のおすすめ図書を紹介し、読書意欲や興味を喚起します(毎月更新)。

成果と課題

  1. 郷土に関する講演と散策の会を3月13日に開催しました。またこの企画に合わせ、自治会の協力のもと、町の昔の姿を模したジオラマの展示を入口ホールで行い、広く来館者に向けて地域の歴史を紹介することができました。
  2. 市民局とLGBTについて(12月)、政策局と大学について(1月)、水道局と水道事業の取組について(1月)、緑消防署と消防について(2月)、それぞれ連携してパネル等の展示と資料の展示、貸出を行い、図書館利用の促進ともに、横浜市の取組を紹介しました。
  3. 地域のミニコミ誌に、親子で読書を楽しめる絵本の紹介記事を掲載し、絵本セットのPRと絵本についての情報発信をしました(10回)。
  4. ホームページ「今月の本棚」で、新着図書を毎月4冊ずつ紹介し、本の情報提供を行いました(48冊)。

4 緑図書館の独自目標

取組

  1. 緑区こども家庭支援課と連携し、保育・教育施設の保育士や職員に、図書修理や絵本の読み聞かせの講座を行います(年間4回)。
  2. 近隣公共施設と連携した企画事業で図書館の魅力を発信することにより、利用者の増加につなげます。
  • 十日市場地区の地区センター、子育て支援施設等と連携し、「ハロウィンDAY」を開催(10月予定)。
  • 地域ケアプラザ、老人福祉センター、子育て支援拠点と協働し、乳幼児から高齢者までが一同に会する「クリスマス会」を開催(12月予定)
  • 地域ケアプラザ、老人福祉センターとの複合館の特性を生かし、地域活動団体と協働で、「バザーフェスタ紙芝居大会」を開催(2月予定)
  1. 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、持続可能な開発のための教育(ESD)を意識した児童書の補充に努めます。
  • 緑被率1位の区の特性に照らし、緑地維持につながる「環境問題」などをテーマにした資料の収集強化と収集資料を活用した企画事業の実施(7月予定)

成果と課題

  1. 緑区こども家庭支援課との連携による保育施設職員等への講座は中止になりました。
  2. 近隣公共施設と連携した企画事業はすべて開催中止となりましたが、今後も互いに協力して、開催時期などを検討していきます。
  3. 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、持続可能な開発のための教育(ESD)を意識した児童書の収集に努めました。
  • 市内の緑被率が1位の緑区の特性に照らし、緑化を考えるための環境問題やSDGsなどに関する資料にも留意し、児童書の調べ学習支援となる資料の収集と更新に努めました(151冊)。(再掲)また、収集資料を活用した図書展示「みどりに親しむ本」を3月に実施し、資料の紹介、貸出を行いました。

5 施設等の感染症対策

  1. 館内機器と検索機等のアルコール消毒
  2. 閲覧席にアクリル板、カウンターにビニールカーテンを設置
  3. 密状態を避けるため、床面へフロアサインを設置
  4. 座席数を減らし、間隔を確保
  5. 利用者用手指消毒薬を入口に設置
  6. おはなし会でアクリル板やフェイスガードを利用
  7. おはなし会の参加者人数を絞り、「連絡希望票兼情報提供同意書」への協力を要請
  8. 館内換気の実施
  9. 掲示物による感染拡大防止の啓発の実施
  10. 職員の手洗い、うがいの励行
  11. 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出

総合コメント

令和2年度の緑図書館は、ボランティア、区役所、市民利用施設、大学などと連携しながら、事業を推進することができました。緑図書館は皆さまに支えられ開館25周年を迎えることができました。緑区と連携した記念講演会は、オンライン講演会に変更し実施しましたが、多くの方に視聴いただき大きな成果をあげることができました。
一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大防止や空調設備修繕工事のため、休館やサービスの限定など、皆さまにご心配とご迷惑をおかけしました。
今後も、区役所や施設や団体とのネットワークや協力体制をさらに充実し、地域に根ざした図書館運営に取り組んでまいります。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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