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令和2年度 中図書館の目標振り返り
この目標の〔取組〕は令和2年度当初に策定したものです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた取組の変更・中止などがありましたが、新しい生活様式を取り入れつつ、柔軟に取り組みました。各取組の〔成果と課題〕を振り返り、巻末の「総合コメント」で全体を総括しています。
最終更新日 2021年6月8日
1 誰もが利用しやすい図書館
図書館のイメージアップと利用促進のための企画・イベント等実施
取組
- 区役所と連携して、広報よこはま・なか区版10月号に図書館の特集記事を掲載し、図書館の利用促進を図ります。
成果と課題
- 広報よこはま・なか区版10月号に「読書の秋、中図書館に行ってみよう!」と題して、3ページにわたる特集記事を掲載しました。また、配布時期にあわせて、10月14日に中区のコミュニティ放送局「マリンFM」の番組に司書が出演し、図書館についてPRしました。
人材育成の推進
取組
- レファレンススキルの向上や、乳幼児向けサービスの充実に向けた人材育成のため、中央図書館や他機関で実施する研修に積極的に参加します。
成果と課題
- 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、研修等の中止や延期が相次ぎました。国立国会図書館の遠隔研修等、リモートや動画配信等による研修を受講しました。また、本の選書に関する研修や、高校図書館の運営に関する研修、乳幼児向けサービスに関する研修に参加しました。
地域と連携した読書活動の推進
取組
- 市民の関心の高い郷土に関する講演会を秋に実施します。また、2月に郷土に関するパネル展示を実施します。
- ボランティアによる「大人がたのしむおはなし会」を1回開催します。(秋以降)
- 区役所や区内施設・団体と連携して、読書活動を推進します。10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施し、年度内に中区読書活動推進目標の改定を行います。
成果と課題
- 11月28日に八聖殿郷土資料館より講師を招き、歴史講座「本牧を愛した文豪たち」を開催しました。定員を超える多数の申込があり、また、講座の内容も好評だったことから、1月26日に同じ内容で再度開催しました。1月13日から2月9日にかけて、パネル展示「五雲亭貞秀の描く開港場横浜風景」を実施しました。
- 「大人がたのしむおはなし会」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年度は開催を見合わせました。令和3年度は、感染症拡大防止対策に留意しながら、開催を検討します。
- 10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施しました。今回は、参加団体によるおすすめの本の紹介動画「ブックチャレンジ」を配信し、中図書館司書による紹介動画も配信しました。中区読書活動推進目標の改定については、12月11日に中区読書活動推進連絡会を再開し、改訂準備を進めています。
2 子どもの読書習慣の定着への支援
子どもの読書習慣の定着への支援
取組
- 小学生の読書習慣の定着を支援するため、ブックトークの会を低学年の回と、高学年の回の2回開催します。
成果と課題
- ブックトークの会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を見合わせました。令和3年度に実施を検討します。
家庭での読書活動の推進
取組
- 乳幼児とその保護者向けの「おひざにだっこのおはなし会」を、新たに定例事業として毎月2回実施し、子どもと保護者の読書活動を支援します。
- ボランティアと協働して、年齢に応じたおはなし会を毎月開催し、家庭での読書習慣の定着を支援します。
成果と課題
- 新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を見合わせていましたが、感染症対策に留意しながら、10月27日から試行実施しています。10月から3月にかけて計10回開催し、のべ乳幼児70人、保護者71人が参加しました。
- 新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を見合わせていましたが、ボランティアと協働して、9月9日からおはなし会を再開しました。
学校教育への協力、学校図書館充実のための支援
取組
- 校長会や学校司書をはじめとした教職員への研修等の機会に、教職員向け貸出や学校連携プログラムをPRして学校連携事業を促進し、授業学校教育や学校図書館を支援します。
成果と課題
- 新型コロナウイルス感染症の影響により、教職員への研修は中止となりました。学校と連携し、児童や生徒による製作物の展示を3回開催しました。
ティーンズ世代の読書活動の促進
取組
- ティーンズコーナーでの掲示や、ホームページ、Twitter等での情報発信を行い、ティーンズ世代の読書活動を促進します。
成果と課題
- ティーンズコーナーに利用者がおすすめする本の紹介やイラストを掲示するスペースを設けました。利用者からイラストの投稿が2件ありました。中図書館ホームページにフロア案内図を掲載し、ティーンズコーナーについて紹介しました。また、Twitterでも情報発信しました。
地域での読書活動への支援
取組
- 「なか区ブックフェスタ」(10月~11月)や、ボランティアによるおはなし会(毎月)など、地域の施設・団体と協働した企画事業を行います。
- 中図書館ボランティアモックの会定例会(月1回)、中図書館おはなしボランティア懇談会(年1回)等を実施し、図書館で活動するボランティアの支援や意見交換を行います。
成果と課題
- 10月から11月にかけて「なか区ブックフェスタ」を実施しました。今年度は、参加団体によるイベント開催のほか、非対面でも楽しめる催しとして、おすすめの本の紹介動画「ブックチャレンジ」を配信しました。感染症拡大の影響で、おはなし会は開催を見合わせていましたが、9月からボランティアと協働しておはなし会を再開しました。
- 中図書館ボランティアモックの会定例会、中図書館おはなしボランティア懇談会は、新型コロナウイルス感染症の影響により開催を見合わせていましたが、3月17日に中図書館ボランティアモックの会定例会を実施しました。
3 蔵書とレファレンスの充実
地域の情報拠点としての蔵書の充実
取組
- 社会科学分野、自然科学分野、人文科学分野から、毎年一つの分野について、資料を重点的に購入し、蔵書補強を実施しています。今年度は蔵書構築の4か年計画の展望に基づき、自然科学分野の資料を重点的に60冊程度購入します。
- 日本語学習に役立つ資料を集めた「日本語学習コーナー」を令和元年度に新設しました。日本語学習に関する資料はよく利用されるため、重点的に40冊程度購入し、タイトル数を増やし、古いものは更新します。
- 中国語の蔵書は開館当初から所蔵しているものが多く、経年劣化で利用が減少しているため、文学書や辞典等を中心に15冊程度購入します。
- 外国語資料は、実用書を中心に新しい情報や話題性に留意して、40冊程度収集、更新を行います。
- 長く読み継がれてきた定番作品、古典的作品を中心に児童書の物語を320冊程度買い替え、補充します。
- 長く読み継がれてきた定番作品を中心として絵本を320冊程度買い替え、補充します。
- 英語を母語とする、または日常的に使用する利用者が多く来館するため、傷みが激しい英語の絵本の定番作品を15冊程度買い替えます。
成果と課題
- 蔵書の補強として自然科学部門の資料を中心に、基本書・概説書の補充や参考図書を充実させるため74冊の資料を受け入れました。ウイルス感染症・医療・医薬品等、今年度関心の高い分野の資料を含めました。
- 日本語学習に関する資料を59冊受け入れました。
- 中国語の蔵書を更新するため、古典文学を中心に23冊受け入れました。
- 外国語資料は、新しい情報や話題性に留意して、英語・中国語・韓国朝鮮語の資料を合わせて40冊受け入れました。
- 長く読み継がれてきた定番作品、古典的作品を中心に児童書の物語を478冊購入しました。
- 長く読み継がれてきた定番作品を中心として絵本を444冊購入しました。
- 英語の絵本、物語の定番作品を19冊購入しました。
レファレンスの充実
取組
- 利用者からの相談や質問に対し、日頃から蔵書への理解を深め、相談や質問に対し正確で迅速な情報提供を行います。
成果と課題
- 利用者からの所蔵調査が2,713件、事項調査が1,645件、合計4,358件の相談や質問がありました。(3月末時点)
資料の活用と情報発信
取組
- ホームページ、Twitter、中区のコミュニティ放送局「マリンFM」を通じて図書館や資料に関する情報を発信します。
- 毎月、一般書と児童書についてテーマ展示を行います。
- 他部局と連携した本の展示やパネル展示を行います。(7月予定)
- 区役所と連携し、区のホームページで中区内のおはなし会について情報発信します。
成果と課題
- ホームページは計54回、Twitterは計91回更新し、感染症拡大に伴う図書館の対応状況や、図書テーマ展示、イベント情報等を発信しました。ホームページの交通アクセスのページを整備し、周辺地図を更新したほか、バスの交通案内を掲載しました。また、追加で収集した中区の空中写真の情報を掲載したほか、中図書館所蔵の新聞・雑誌の情報も更新しました。また、施設紹介のページにフロア案内図、各コーナーについての案内を追加し、Twitterでも発信しました。中区のコミュニティ放送局「マリンFM」でも、随時図書館の開館状況等を放送していただきました。10月14日には広報よこはま・なか区版の特集記事にあわせて、司書が出演し、図書館についてPRしました。
- 感染症拡大による臨時休館およびサービス限定開館中は、図書のテーマ展示を中止していましたが、6月から図書テーマ展示を再開しました。
- 市民局と連携したパネル展示「性的少数者を知る」は、当初は7月に実施予定でしたが、感染症拡大の影響で2月から3月にかけて実施しました。
- 感染症拡大の影響で、図書館をはじめ区内の各施設・団体によるおはなし会は中止を余儀なくされたため、情報発信は見合わせていましたが、11月に「歩いていけるおはなし会」のページを公開しました。啓発用ウェットティッシュを図書館、区役所のほか、区内の施設や読み聞かせボランティアグループを通じて配布し、広報を行いました。
4 中図書館の独自目標
取組
- 館内の案内表示などを充実させ、書架の高さを調整するなど、利用者の視点に立ち、誰にとってもわかりやすく、利用しやすい図書館を目指して整備します。
成果と課題
- 児童書の物語の書架の高さを、子どもの手の届きやすい高さに調整しました。
- 児童書架の見出しを補充しました。
- 児童書の外国語図書のコーナーに、英語、中国語、韓国・朝鮮語の各言語の表示を付けました。
- 閲覧室の利用マナーについての掲示物を更新しました。
- 公衆無線LANサービス「FREESPOT」の掲示物を更新しました。
- 大活字本の書架に表示を付けました。
- 新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休館期間中に、図書特別整理を実施し、書架の整理を進めました。
- 日本地理の「291.4~291.9」の書架表示を更新しました。
- 1階が児童書フロア、2階が一般書フロアであることが初めて来館した人にもわかるように、図書館入口と階段に、各フロアの案内表示を設置しました。
5 施設等の感染症対策
- 飛沫感染を防ぐために、カウンターにビニールカーテンを設置しました。
- 密接を回避するため、閲覧席を減らしました。また、閲覧席の不足に対応するため、会議室を開放しました。
- 図書館入り口に消毒液を設置しました。
- 感染症への注意喚起を館内放送で行いました。
- 閲覧席に間仕切りを設置しました。
- ソーシャルディスタンスや、手洗いなどの対策をしてもらうための表示を、誰にでもわかりやすいように、イラストや記号を使って表示しました。
- カウンターや手すりなどを定期的に消毒しました。
- 神奈川県のLINEコロナお知らせシステムに登録し、感染防止対策取組書を掲出しました。
総合コメント
令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、予定していた取組の変更・中止を余儀なくされましたが、感染症対策を行いながら、新たな事業へ取り組みと新規の利用者への働きかけを行いました。
新たな定例事業として、乳幼児と保護者向けのおはなし会を開始しました。また、市民の関心の高い郷土に関する講演会、展示を行いました。新規の利用者への働きかけとして、広報よこはまやコミュニティ放送局を通じて、図書館について情報発信を行い、図書館の利用を喚起しました。
資料収集については、地域性を考慮し、日本語学習に役立つ本や中国語の本を補充しました。児童書については、長く読み継がれている定番作品の更新を進めました。
令和3年度は、引き続き市民の課題解決・読書活動推進のために、地域性に応じた資料収集に努めます。市民の関心の高い郷土に関する講演会や展示等を、区内施設と連携して実施し、資料の活用と情報発信に取り組みます。また、区役所や区内施設、ボランティアグループ等と連携し、感染症対策を行いながら、読書活動推進に取り組みます。
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教育委員会事務局中央図書館企画運営課
電話:045-262-7334
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ファクス:045-262-0052
メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp
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