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令和元年度鶴見図書館の目標振り返り

今年度、鶴見図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みます。この目標は「横浜市立図書館アクションプラン(第2期)」に基づいて策定しています。

最終更新日 2020年6月15日

基本目標:市民の読書活動を支える地域の情報拠点

重点項目1市民の読書活動を支える図書館

地域特性に応じた読書活動の推進

具体的取組
  1. 12月策定予定の第二次横浜市民読書活動推進計画を踏まえ区役所等と連携し、第二次鶴見区読書活動推進目標の改訂を進めます。
  2. 区役所と連携し「つるみ読書講演会」、「読書活動推進講座」を開催します。
  3. 開館40周年(2020年1月)を記念し、年間を通して図書館や鶴見区に、より親しみを抱いてもらえる事業を多くの区民の参加を得て開催します。
  4. 区内の高校や大学と連携を密にした自主企画事業を開催します。
  5. 国際交流ラウンジと連携し、外国につながりのある子どもの読書支援のための自主企画事業を実施します。
成果と課題
  1. 鶴見区読書活動を広める連絡会の開催等による意見聴取により、現行の目標達成状況の検証と第二次鶴見区読書活動推進目標の策定を年度末に行いました。今後、分かりやすいリーフレット等により多くの区民との共有を図る必要があります。
  2. 2020年2月23日に開館40周年記念「つるみ読書講演会」(講師:角野栄子氏)を鶴見学生会館で開催しました。
  3. 開館40周年記念・次世代に伝えたい鶴見連続講座を3回開催するとともに、1月には「つるぽんのおんがえし」と称して、ブックカバーづくりやおはなし会等の子ども向けイベントを開催しました。今後、連続講座で提供した資料の保存や配架等も必要です。
  4. サイエンスフロンティア高校と連携した夏休み科学遊び講座や、区内2大学と連携した「おとなのための図書館ツアー」などを開催しました。
  5. 国際交流ラウンジ主催の祭りに参加し、紙芝居上演や読み聞かせ、外国語の絵本の展示などを6月に行いましたが、図書館主催の自主企画事業を展開する必要があります。

家庭での読書活動の支援

具体的取組
  1. つるみっこ運営ボランティアと区・図書館の協働により、乳幼児健診会場において「つるみっこ絵本広場」を開催し、親子で本に親しむ機会を提供します。(月6回)
  2. 図書館内で定例おはなし会をボランティアの協力を得て開催します。(月3回)
  3. 大人向けの朗読会や、中高生向けの本の紹介やPOP展示を実施し、幅広い年代の読書活動を支援します。
成果と課題
  1. 「つるみっこ絵本広場」を毎月6回程度開催し、年間で66回開催しました。今後も継続的にボランティアを確保することが必要です。
  2. 定例おはなし会を月3回程度開催し、年間で43回開催しました。今後もボランティアとの連携を密にしていきます。
  3. 大人向け朗読会や中高生向け本の紹介を各10回開催するとともに、POP展示を3回開催しました。引き続き、大人向けや中高生向けの取組を推進していきます。

学校への支援と学校教育への協力

具体的取組
  1. 児童・生徒等の図書館見学や職業体験等の受入れを積極的に推進します。
  2. 区内小中学校の学校図書館研究会や学校司書研修に協力し、運営や環境整備等の相談を受け、学校との連携・協力を推進します。
成果と課題
  1. 児童・生徒等の図書館見学を10回、職業体験を12回受入れました。図書館に関心ある小中高生を増やす上からも引き続き開催していきます。
  2. 区内小中学校からのレファレンスに31回、研修・整備相談に2回対応しました。引き続き、区内小中学校との相談にはきめ細やかに対応していきます。

地域の読書活動への支援

具体的取組
  1. 乳幼児期からの読書習慣の定着のため、保育所への出張おはなし会を実施します。
  2. 区民の読書、学習活動等支援のためグループ貸出を積極的に推進するとともに、読み聞かせ等活動を行うボランティア養成講座を開催し、担い手づくりを推進します。
成果と課題
  1. 保育所への出張おはなし会を延べ18回開催しました。今後は、新規開催園を増やすための周知にも力を注ぎます。
  2. グループ貸出登録団体数は3月18日現在62団体となっています。また、ボランティア養成講座初級1回・中級2回、修理講座1回を開催しました。ボランティア確保の上からも引き続き開催していきます。

重点項目2地域の情報拠点としての図書館

市民の課題解決と読書活動に役立つ資料の収集

具体的取組
  1. 2042年頃までの区内の人口増加傾向を踏まえ、乳幼児から高齢者まで人口バランスに配慮しながら子育て、福祉ニーズに応じた資料収集を図ります。
  2. 外国につながる区民の増を踏まえ、日本語学習等に役立つ実用書をはじめ、多文化理解に役立つ書籍・資料の収集に努めます。
  3. 東海道や京浜工業地帯など、歴史資源の豊富な区特性を活かし、活動している市民団体、グループ等との連携を図り収集、寄贈を受けた資料の保管や公開に努めます。
成果と課題
  1. 子育て支援コーナーは一般的な、保護者向けの手に取りやすい本を中心に整頓する一方、福祉関連従事者向けの専門書も更新しました。今後、20年以上の人口増が予想されることから子育て、福祉関連には力を入れていく必要があります。
  2. 日本語教本に加え、「やさしい日本語」による職能実務書を外国人向けコーナーに集めるとともに、多文化理解に役立つ本は出版点数も増えているため良書を厳選して収集しました。今後も多文化共生のまち宣言を行っている鶴見区にふさわしく、多文化理解に役立つ書籍・資料の収集に努めます。
  3. 中小製造業従事者に役立つ技術書は前年に引き続き更新しました。開館40周年記念連続講座に関連する郷土資料等も含め、新年度は追加予算配分を受け、リスト化したものを購入予定としています。また、平成29年度に鶴見区から区長室を整理した際に地域資料を譲り受け、今年度受け入れしました。

資料の保存環境の整備

具体的取組

鶴見区に関する貴重な郷土資料の収集・保存に努めます。

成果と課題

郷土資料のうち鶴見のみ所蔵本は水害対策として地下書庫から2階保管庫へ移すとともに、中でも特に貴重な資料で鶴見のみ所蔵本については中央図書館に移管しました。地域図書館の使命として郷土資料の収集・保存に引き続き力を入れて行きます。

資料の活用と情報発信

具体的取組
  1. 新鮮な情報を発信するため、図書館ホームページを速やかに更新します。
  2. 広報よこはま鶴見区版「本のひととき」で本の紹介を継続します。
  3. 開館40周年記念事業のこまめな情報発信に努めるとともに、区役所から寄贈を受けた写真等収集資料の整理を進めます。
成果と課題
  1. 図書館ホームページを43回更新するなど新鮮な情報を発信しました。引き続きこまめな情報発信に取り組みます。
  2. 広報よこはま鶴見区版「本のひととき」欄で本の紹介を9回行いました。引き続き継続するとともに、当該本の展示などを合わせて行います。
  3. 開館40周年記念連続講座の多方面へのPRや館内ポスター掲出をはじめ、書架整理につながる廃棄本選定などを積極的に行いました。引き続き収集資料の整理に力を入れる必要があります。区役所から移管した写真パネルは整理が済み、展示会等に貸し出ししました。

市民の学習活動・課題解決の支援

具体的取組
  1. 他機関と連携しながら、多様なテーマで企画展示を時宜に合わせて開催します。
  2. 調べものやレファレンス(資料相談)に積極的に対応していきます。
成果と課題
  1. 区の福祉保健課と連携し「糖尿病予防パネル展」(10月から11月)、横浜市信用保証協会と連携した事業パネル展(9月)等、他機関と連携した多様なテーマ企画展示を年間24回開催しました。引き続き時宜に合わせて開催します。
  2. 調べものやレファレンス(資料相談)に、7,965件の対応を行いました。引き続き迅速で丁寧な資料相談等を心掛けていきます。

人材育成の推進

具体的取組
  1. 職員向け研修に積極的に参加します。
  2. 館内定例会議等を利用して事例から学ぶ時間を確保し、サービス向上に努めます。
成果と課題
  1. 区役所主催の研修にも新たに複数回参加するなど学ぶ機会を増やしました。引き続き、研修を受けやすい環境づくりに取り組みます。
  2. 例会の毎週開催や最新情報の共有に加え、当館はもとより他館の事例から学ぶ時間を確保しサービス向上に努めました。引き続き、様々な事例から学び、サービスの向上を図ります。

重点項目3誰もが利用しやすい図書館

市民の意見を反映した図書館運営

具体的取組
  1. 利用者からのご意見をサービスの改善につなげていきます。
  2. 学校関係者や区民利用施設職員からなる「読書活動を広める連絡会議」を複数回開催するとともに、第二次鶴見区読書活動推進目標に活かしていきます。
成果と課題
  1. 「ひとこえ箱」等の利用者意見への回答を館内で共有するとともに、ファイル化し公表を始めました。引き続き、利用者意見等をサービスの改善につなげていきます。
  2. 「読書活動を広める連絡会議」を8月に開催し次期計画への意見聴取を行うとともに、メール等でも意見を貰いながら、第二次鶴見区読書活動推進目標策定に活かしました。新年度は早い時期から開催し、第二次目標の早期共有、推進等を図ります。

鶴見図書館独自目標

具体的取組
  1. 開館40周年を記念して、既存資料や地域資源を活かした連続講座や展示を行います。
  2. 築40年以上となる施設の老朽化対策を進めるとともに、同建物内にある市立保育園との連携を密にしながら防災訓練などを実施し危機管理力の向上に努めます。
成果と課題
  1. 開館40周年記念として、鶴見の特色を生かしたテーマや資料で、次世代に伝えたい連続講座を3回開催するとともに、区内大学と同じテーマでの展示も試みました。区内は地域資源が豊富なため、それらを活用した講座や展示は根強い人気があります。
  2. 老朽箇所の修繕や美観向上、台風浸水等対策を行うとともに、休館日等を活用し年間3回の保育園児避難訓練や保育士と避難コースの確認などを実施しました。今後、施設全体での防災訓練等も行っていきます。

総合コメント

令和元年度は開館40周年記念の年度で、かつ「第二次鶴見区読書活動推進目標」策定の年度でした。区役所との密な連携はもとより、区内の様々な施設や学校、ボランティア団体等から数多くのご支援ご協力をいただき、お陰様で2つの節目の事業を達成出来ました。この紙面をお借りして厚くお礼申し上げます。
また、ここに掲載以外の事業としても、開館40周年を記念して鶴見小学校5年生1組様からはオリジナル鶴見図書館PRビデオを、鶴見保育園年長児クラス様からは記念手形横断幕の協賛をいただきました。記念に残る作品の提供、本当にありがとうございました。
なお、図書館内の蔵書充実に向けては限られた予算の中で、選書の工夫や地域の協力による寄贈図書等の積極的受け入を行うことができました。さらに資料の収集、調べ物や資料相談、保育所でのおはなし会、学校見学、職場体験などにも積極的に対応出来たと思っています。
40周年を記念した次世代に伝えたい連続講座の実績や、年度末に策定した第二次鶴見読書活動推進目標を踏まえ、今後もさらに区役所をはじめ区内の関係機関と連携を深めながら区の特性を活かす必要があります。保育所や学校の数が多く、外国につながる方も多い鶴見区の特徴を踏まえた事業開催や資料の収集、提供など、区民のニーズに沿った図書館サービスを展開できたらと思っています。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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