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令和元年度中図書館の目標振り返り

今年度、中図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みます。この目標は「横浜市立図書館アクションプラン(第2期)」に基づいて策定しています。

最終更新日 2020年6月15日

基本目標:市民の読書活動を支える地域の情報拠点

重点項目1 市民の読書活動を支える図書館

地域特性に応じた読書活動の推進

具体的取組

開館30周年を迎える令和元年度は、記念事業として郷土に関する講演会や展示を区内施設と連携して実施し、図書館資料の活用と情報発信に取り組みます。また、区役所と連携して読書活動を深める事業を開催します。

成果と課題
  1. 開館30周年記念事業として、中図書館の30年のあゆみを振り返る「中図書館は30歳~開館30周年記念展示~」を4月から5月にかけて行いました。平成30年度に収集した航空写真と、これまでに収集した地域写真による写真展「空から見た本牧のうつりかわり」を行い、地域の歴史を紹介しました。収集した航空写真について、中図書館ホームページでも情報発信を行い、調査・研究に活用されました。
  2. 開館30周年を記念した子ども向けの事業では、5月から6月にかけて中図書館のマスコットキャラクター「モック」のぬりえを募集・展示し、110名の参加がありました。
  3. 中図書館、本牧地区センター、オリブ工房の開館30周年記念事業として、3館共催で10月19日に「本牧モック亭特別寄席」を開催し、約180名の参加がありました。子どもから大人まで幅広い世代の参加があり、オリブ工房の利用者とご家族も多く参加されました。
  4. 三溪園と連携し、11月から12月にかけて三溪園の四季の写真を展示しました。12月7日に歴史講座「原三溪~没後80年を迎え~」を開催し、25名が参加しました。中区外からの参加者もみられ、郷土の歴史に関する市民の関心の高さがうかがえました。
  5. 11月9日に中区役所、ブラフ18番館と連携して、高校生を対象に「本活コミュニケーションinブラフ18番館」を開催しました。声優による朗読と参加者同士の懇親を行い、他校の生徒と本について活発に話し合う様子が見られました。今後は事業の拡大も検討し、若い世代が読書に親しむ機会を提供していきます。

家庭での読書活動の支援

具体的取組

新たな取組として乳幼児向けのおはなし会を試験的に実施し、子どもと保護者の読書活動を支援します。また、引き続きボランティアと協働したおはなし会を定期的に実施します。

成果と課題

4月、5月、8月に乳幼児向けのおはなし会を試験的に開催しました。実施したことによって見えた課題などを踏まえ、令和2年度から定期的に開催し利用者のニーズに応えます。また、ボランティアと協働したおはなし会を58回実施しました。うち5回はボランティアによるストーリーテリングのみのおはなし会で、今年度から定期的に(奇数月)実施しています。

学校への支援と学校教育への協力

具体的取組

校長会への出席や、教職員・学校司書への研修等の機会に教職員向け貸出や学校連携プログラムをPRして学校連携事業を促進し、授業や学校図書館を支援します。

成果と課題

区内小学校の司書教諭の研修会に出席し、教職員向け貸出や学校連携プログラムについてPRしました。上半期には区内の小学校1校へ訪問しブックトークを行い、小学校の読み聞かせボランティア向けに読み聞かせの講座などを実施しました。下半期には区内中学校教職員の研修会に講師として参加し、横浜市立図書館の活用方法や実施例などをPRしました。年度を通して、複数の小中学校からセット貸出や職業体験、職業講話など様々な学校連携事業を活用していただきました。
来年度以降も継続してPRを続け、学校連携事業を通して児童・生徒の学習や教職員・学校司書を支援していきます。

地域の読書活動への支援

具体的取組

地域の施設・団体と協働した企画事業を行います。また、おはなし会や書架整理など、図書館で活動するボランティアの支援や育成を行います。

成果と課題
  1. 区役所と連携して中区読書活動推進連絡会を運営し、区民利用施設や読書活動団体と情報共有を行いました。10月から11月にかけて実施した「なか区ブックフェスタ」にも図書館として参加したほか、区内施設での事業に図書館資料の貸出等を通じて協力しました。
  2. 神奈川県行政書士会と共催で、行政書士による講座「もしものためのエンディングノート」を開催し、20名の参加がありました。参加者に中区作成のエンディングノートを配布して講座を行いました。
  3. ボランティアによるおはなし会を45回実施し、延べ114人が活動しました。
  4. 書架整理ボランティアは14回活動しました。

重点項目2 地域の情報拠点としての図書館

市民の課題解決と読書活動に役立つ資料の収集

具体的取組
  1. 蔵書5か年計画の展望に基づき、社会科学分野、自然科学分野、人文科学分野から、毎年一つの分野の蔵書補強を実施しています。今年度は国際色豊かな利用者層の興味関心に応えるため、社会科学分野の資料を補強します。入門書からやや専門的な資料までを購入し、参考図書類の補充も行います。
  2. 欠本のある文学全集の補充を図ります。
  3. 昨年度、開館30周年事業のために収集した航空写真の補充と、不足している昭和40年代から中図書館開館以前の地図の収集にも取り組みます。
  4. 外国語図書は、実用書を中心に、新しい情報や話題性に留意して収集、更新を行います。
  5. 乳幼児の子育てに役立つ資料を収集します。
  6. ティーンズコーナーについて、進路や部活動に関する資料のほか、ティーンズ世代の課題解決に役立つ資料に留意して収集し、蔵書の更新を図ります。文学は、新刊の購入だけでなく、古典や定番書の補充も行います。
  7. 児童向け参考図書コーナーの充実を図ります。資料の内容が古くなっている分野の更新や、新たに注目されている分野、蔵書の少ない分野を補充します。
  8. 家庭での読書支援のため、乳幼児向けの絵本、定番絵本及び物語作品の買い替えや補充を行います。
  9. 児童向けの外国語図書は、主に知識の本を収集します。定番の作品の買い替えも行います。
成果と課題
  1. 社会科学分野の補強資料は23冊受入しました。単価が高かったため、購入冊数は少なめになりました。
  2. 3種類の個人文学全集から汚れや破損の激しいものや欠本のものを33冊受入しました。
  3. 航空写真は1枚(中図書館開館後の時期)、地図は9枚受入しました。
  4. 外国語図書は実用書を中心に、韓国・朝鮮語は5冊、中国語は11冊、英語は16冊受入しました。
  5. ベビーコーナーに別置する育児書等を50冊受入しました。
  6. ティーンズコーナーに別置する、心理学や社会学、言語や古典等についての資料を103冊受入した。
  7. 児童向け参考図書は、自然科学分野を中心に29冊購入し、コーナーの刷新を行いました。
  8. 児童フロアに新設した「読み聞かせに向く絵本コーナー」の貸出が盛んなため、補充を行いました。読み聞かせに使用される絵本やベビーコーナーの乳幼児向け絵本の点検を行い、汚れや破損のある図書の買い替えを進めました。物語については、定番作品、古典的作品の買い替えと補充を行いました。
  9. 児童向けの外国語図書は、英語、中国語の定番作品の買い替えを行い、科学分野の図書も購入しました。ニューベリー賞、コールデコット賞等の受賞作の購入を行いました。韓国・朝鮮語は芸術部門の図書4冊をはじめ、寄贈図書を受入ました。

資料の活用と情報発信

具体的取組
  1. ホームページやTwitterを活用して図書館や資料に関する情報を発信します。
  2. 平成30年度に収集した中区の航空写真を活用して、郷土の歴史を紹介する写真展を実施します。
  3. 他部局と連携した本の展示やテーマ展示を行います。
成果と課題
  1. ホームページは計82回、Twitterは計103回発信し、おはなし会やイベント、展示等の情報発信を行いました。収集した航空写真について、中図書館ホームページでも情報発信を行い、調査・研究に活用されました。また、令和元年度に開局した中区のコミュニティ放送局「マリンFM」と連携して、毎週図書館に関する情報を発信しています。
  2. 平成30年度に収集した中区の航空写真と、これまでに収集した地域写真を活用して、写真展「空から見た本牧のうつりかわり」を行い、郷土の歴史を紹介しました。
  3. 7月に環境創造局と連携し、「公園愛護会・プレイパークパネル展」9月に「生物多様性パネル展」を行いました。10月には建築局と連携し、防災啓発パネル展示を実施しました。台風被害のあった時期と重なり、防災に関する図書やハザードマップ等がよく利用されました。1月から2月にかけて、市民局と連携し、オリンピック・パラリンピック英国代表チームの事前キャンプに関するパネル展示を行いました。英国に関連する一般書、児童書を展示し、よく貸し出されました。

市民の学習活動・課題解決の支援

具体的取組
  1. 市民の学習活動や課題解決を支援するため、講座や企画展示等を実施します。
  2. 利用者からの相談や質問に対し、資料等を活用して、正確な情報提供を行います。
成果と課題
  1. 5月に写真展「空から見た本牧のうつりかわり」を実施しました。夏休み期間中の子ども向けの事業として、「小学生一日図書館員」、「森の中のプレイパーク」、「夏休みリサイクル工作講座」を実施しました。環境創造局と連携し、生物多様性に関するパネル展示とおはなし会を実施しました。12月には三溪園より講師を招いて、歴史講座「原三溪~没後80年を迎え~」を開催しました。1月から2月にかけて、パネル展「鎖国から開国への日々ー嘉永七年、横浜村のできごとー」を開催しました。2月には行政書士による講座「もしものためのエンディングノート」を開催しました。
  2. 利用者から所蔵調査が3,544件、事項調査が2,066件、合計5,610件の相談や質問がありました。(1月末時点)

人材育成の推進

具体的取組

中央図書館や他機関で実施する研修に積極的に参加します。

成果と課題

中央図書館や他機関の研修に計11回参加しました。2月に職員研修として本牧の歴史に関する研修を行いました。

重点項目3誰もが利用しやすい図書館

市民の意見を反映した図書館運営

具体的取組

ボランティア懇談会を実施し、ボランティア等との意見交換を行い、図書館の運営や事業に反映します。

成果と課題

4月にボランティア懇談会を実施し、今後のおはなし会の運営方法について意見交換を行いました。おはなし会の広報についてもご意見を伺い、今後の広報活動に反映したいと考えています。

中図書館独自目標

具体的取組

館内の案内表示などを充実させ、誰にとってもわかりやすく、利用しやすい図書館を目指します。

成果と課題
  1. 児童書のちしきの絵本(青色ラベルの絵本)の「3/あおいろ」、「4/あおいろ」は数が多く、探しにくいため、さらに細かいテーマで探せるよう、補助シール(カラーシール)を貼りました。
  2. また、補助シールの意味についての案内を書架に設置しました。利用者やボランティアから、どこに本があるのか探しやすくなったというお声をいただきました。
  3. 児童書の参考図書コーナー、郷土資料コーナーの表示を作成しました。
  4. 児童フロアに「読み聞かせに向く絵本コーナー」を新設しました。
  5. 雑誌架の表示に、英語、中国語、韓国・朝鮮語を加え、大きな表示に変更しました。また、雑誌架の配列を整理し、利用しやすくしました。
  6. 新聞閲覧席を新設しました。
  7. 「ベビーコーナー」にある資料をより利用しやすく、探しやすくするため、乳幼児の保護者向けの本には「子育て」、乳幼児向けの絵本には「初めて」のシールを貼りました。
  8. 外国語図書コーナーに、日本語学習に役立つ資料を集めた「日本語学習コーナー」を新設しました。
  9. 外国語図書コーナー(韓国・朝鮮語、英語)の表示の一部を付け替えました。

総合コメント

開館30周年を迎えた令和元年度は、記念事業として郷土に関する講演会や、これまでに収集した航空写真と地域の写真を活用した展示を行いました。区役所や区内施設と連携した事業も行いました。資料の収集については、地域性を考慮し、子育て世代向けの資料や、外国語資料、航空写真、地図等を購入しました。
令和2年度は、幅広い市民の課題解決・読書活動推進のために、地域性に応じた資料収集に努めます。市民の関心の高い郷土に関する講演会や展示等を、区内施設と連携して実施し、資料の活用と情報発信に取り組みます。また、引き続き区役所や区内施設と連携し、更なる読書活動推進を目指します。令和元年度に試験的に実施した「乳幼児向けおはなし会」について、令和2年度より定期的に開催し、子育て世代のニーズに応えます。館内の案内表示などを充実させ、誰にとってもわかりやすく、利用しやすい図書館を目指します。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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