ここから本文です。

令和元年度緑図書館の目標振り返り

今年度、緑図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みます。この目標は「横浜市立図書館アクションプラン(第2期)」に基づいて策定しています。

最終更新日 2021年3月4日

基本目標:市民の読書活動を支える地域の情報拠点

重点項目1市民の読書活動を支える図書館

地域特性に応じた読書活動の推進

具体的取組

市民が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きていくために欠くことのできない読書活動を、自主的に行うことができるよう、図書館活動を推進していきます。
そのため、図書資料等を活用した子どもの発達段階に応じた読書習慣の定着化、区役所等との連携による読書活動、子育て支援施設と協力した行事に取り組みます。
<図書資料等を活用した子どもの発達段階に応じた読書活動の定着化>
おはなし会(年齢別に4つのおはなし会を開催(0歳から1歳児と保護者、2歳から3歳児と保護者、3歳以上、小学生)、紙芝居上演会の実施、中高生ボランティア体験
<区役所等との連携による読書活動>
区制50周年事業の共催、子育てママ就職応援講座、まちライブラリーでの植本祭
<地域子育て支援施設と連携した読書活動への支援>
おはなしフェスタの共催(おはなし会、絵本相談会、絵本展示会、おはなし会の会場を巡るスタンプラリー)

成果と課題

<図書資料等を活用した子どもの発達段階に応じた読書活動の定着化>
(1) 年齢別に4つのおはなし会を開催しました。0歳から1歳児と保護者向け11回、2歳から3歳児と保護者向け10回、3歳以上向け16回、小学生向け3回。そのうち、0歳から1歳の赤ちゃん向けと小学生向け、そして3歳以上向けのうち土曜日開催のおはなし会は大変盛況でした。一方で、2歳から3歳児向けは参加者が少なく、また、参加者のほとんどが近隣保育所の園児である水曜日開催の3歳以上向けのおはなし会は、天候や園の行事との兼ね合いで、開催できないこともありました。これらのおはなし会については、実施時期や回数などの検討が必要です。
(2) 図書館を含む複合施設の3施設で、2月16日にバザーフェスタを開催し、図書館は地域のボランティアさん7人と紙芝居を上演しました。午後、午後の上演を合わせて223人の方々に楽しんでいただきました。上演者同士の情報交換やスキルアップにもつながっているため、今後も継続して行っていく予定です。
(3) 中高生ボランティア体験を8月2日に実施しました。7人の中学生・高校生が参加し、図書館業務の体験や、おすすめ本の紹介POPづくり、本の構造を知るための豆本製作などを行いました。実際の業務体験のほか、ティーンズ向けの「進路・職業に関する本」コーナーの案内、進路・仕事に関するブックリスト『ゆめナビ』の配布や掲載本の紹介などを通じ、中高生のキャリア教育及び図書館資料を利用促進する機会となりました。
<区役所等との連携による読書活動>
(1)区制50周年事業として緑区役所とともに、様々な事業を実施しました。8月7日は「なるにはストーリー」を開催し、小中学生とその保護者を対象に、消防士(緑消防署)、保育士(十日市場保育園)、地下鉄運転士(交通局川和乗務管理所)、動物園職員(ズーラシア)の方と連携し、それぞれ職業の人とおすすめの本の話をしていただきました。参加者は親子合わせて22人ありました。図書館で作成した進路に関するブックリスト『ゆめナビ』及び『講師おススメ本一覧』も配布し、キャリア教育支援及び読書活動推進につながる事業を実施しました。
また9月には、ラグビーワールドカップ関連の講演会を、区役所のスポーツ振興担当及び緑スポーツセンターと連携し、元ラグビー日本代表の平尾剛氏を招いて、講演とラグビーボールを使ったボディーワークを緑スポーツセンターで実施しました。緑図書館及び講演会場では本の展示も行いました。スポーツと読書という異なる分野を掛け合わせることで、市民のラグビーへの関心を高めるとともに、ふだん図書館を利用しない層の図書館に興味を持ってもらうきっかけとなりました。図書館内の展示では総展示冊数66冊のうち、57冊(約86%)が貸し出され、読書推進につながりました。
11月には、緑区役所のイベントスペースで、「緑区読書活動推進2019事業紹介パネル展」を行いました。地域振興課と連携して事業紹介パネルを作成し、合わせて「なるにはストーリー」で作成したブックリストなどを配布しました。図書館の非来館者、区役所の中でも読
書活動推進事業や図書館事業を知らない方へ図書館の事業をPRすることができました。いずれの事業も課題としては、集客に苦労したことが挙げられます。広報の方法の改善や、集客が見込める開催日決定のための入念なリサーチが必要だと感じています。
(2)男女共同参画センター横浜北(アートフォーラムあざみ野)と協働で、子育て中の女性を対象に、就職応援セミナー「そろそろ働こうかな 子育てママのための就職講座」を10月10日に開催しました。ハローワークなどを通じて広報した結果、参加17人のうち、図書館を初めて利用する方や初めてアートフォーラムあざみ野を知った方が10人いました。
(3)11月に緑区役所の地域振興課と、「トークショー×ビブリオサロン なぜ本屋大賞は、日本一の文学賞になったのか-作家と本と本屋の裏話をもっと語ります-」を開催しました。株式会社有隣堂と協力し、杉江由次(すぎえ よしつぐ)氏(本の雑誌社、営業)と草彅主税(くさなぎ ちから)氏(有隣堂商品戦略部統括)による本屋大賞の裏話などの対談形式の講演と、ビブリオサロンという形で、参加者が持ち寄った本を紹介し合いました。本を通じた交流が生まれました。持ち寄った本の一部は、みどりーむのまちライブラリーに寄贈してもらう植本祭も行いました。まちライブラリーは、横浜市内で緑区が一番多く(14か所)、緑区の各まちライブラリーの代表者の方には、各々のまちライブラリーのPRもしていただきました。書店・出版社・読者・図書館・区役所・まちライブラリーの関係者が読書を通じてつながることができ、当日ミニコミ誌の取材もあり、読書活動推進事業として大変意義深い事業になりました。併せて図書館は本屋大賞関連の展示を行い、総展示冊数708冊のうち、687冊(約97%)が貸し出され、読書推進につながりました。
<地域子育て支援施設と連携した読書活動への支援>
5月から6月にかけて、緑区地域子育て支援拠点いっぽとともに、「第12回 みどりおはなしフェスタ」を開催しました。期間中、いっぽや図書館で、おはなし会や絵本の展示、絵本相談会を行いました。おはなしボランティアによるおはなし会は、子ども22人・大人19人の参加がありました。緑図書館でのおはなし会は荒天のため、子ども4人・大人3人の参加でした。外部講師を招いての絵本相談会は、子ども38人・大人43人の参加がありました。子育て支援施設に集まる親子連れを対象に、図書館への来館促進と、資料の紹介を行うことができました。また期間中、「ミニ絵本ひろばin緑区役所」と題して、区役所でのおはなし会やワークショップも行いました。3歳児検診にあわせたおはなし会では子ども24人・大人22人の参加があり、図書館の外で図書館及び読書活動推進事業をPRするきっかけとなりました。絵本の展示やおはなし会を通して絵本に親しむ空間をつくり、施設と連携しながら家庭での読書活動を支援することができました。

家庭での読書活動の支援

具体的取組

市民の誰もが豊かな文字・活字文化を享受するため、一人ひとりが、容易に読書に親しむことができるよう、家庭で読書に親しむ機会づくりを支援します。緑図書館オリジナルサービスである、おすすめ絵本セットやCDブックの利用を促進します。

成果と課題

乳幼児と保護者を対象とした赤ちゃん絵本セットは、0歳から1歳向けを、緑図書館と緑区内の全地区センター4か所で貸し出し、1年間で合わせて650セットの貸出がありました。1歳から2歳向けは、緑図書館で170セットの貸出でした。これらの貸出に加え、おすすめ絵本セットの図書リストを、毎月の乳幼児健診で配布し、0歳から3歳までの保護者1,680名に絵本の情報を届けました。
緑区読書活動推進事業の一環で、耳で楽しむ読書として、CDブック(文学作品などの朗読)を平成28年から貸し出しています。5月には32タイトル増やし、所蔵数が100タイトルを超えました。3月末までの貸出タイトル数は1,032タイトルでした。利用者にはリピーターも多く、今後も継続してタイトルを増やしていく必要があります。

学校への支援と学校教育への協力

具体的取組

学校図書館の充実と学校司書の資質向上への支援、キャリア教育等の推進に協力します。そのほか、学校の読書活動の取り組みを市民に紹介します。
<学校図書館の充実と学校司書の資質向上のための支援と協力>
教職員等向けの図書修理講座、教職員向け貸出、資料相談、学校図書館整備相談
<キャリア教育の実践への協力>
職業体験の受入れ(区外中学校を含む)
<学校の読書活動実践の図書館での展示>
おはなし列車(小学校)、みんなの本大展示会(中学校)、書初め展(中学校)

成果と課題

<学校図書館の充実と学校司書の資質向上のための支援と協力>
(1)区内の小学校2校の学校図書館へ訪問、書架配置や廃棄選定の相談に応じました。修理ボランティアへの研修を1校実施しました。近隣校への支援が多かったため、区内全体への支援が課題です。
(2)教職員向け貸出は約4,700冊行いました。それに伴うレファレンスは55件でした。これからも、先生方の身近な相談の場として対応していきます。
<キャリア教育の実践への協力>
職業体験の受け入れを中学校8校、高校2校実施し、中学校へ出向いての職業講話を2校行いました。また仕事についてのブックリスト『ゆめナビ』の配布を8月に行い、掲載図書や関連の展示を10月に実施しました。職業体験等の受け入れに関しては、図書館行事と学校間との日程調整が課題です。
<学校の読書活動実践の図書館での展示>
(1)区内小中学校への参加を呼びかけ、11月から3月までの間に小学校3校、中学校6校の児童生徒の本の紹介文やPOP作品を展示しました。学校ごとに作品サイズが異なるため、展示スペースを検討するのが課題です。
(2)緑区内の市立中学校と協力し、1月に書き初め展を開催しました。区内全7校から3作品ずつ合計21作品を展示しました。来館した方々のアンケートでは、中学生の力作に驚嘆し、感動する声が多く寄せられました。併せて書道関係の図書を展示しましたが、こちらはあまり貸し出されませんでした。図書の展示には課題が残りました。

地域の読書活動への支援

具体的取組

読書活動を支えるボランティアの育成を図り、その協働と連携により、大人のためのおはなし会などの読書活動を楽しむ事業、福祉施設との連携による読書活動の開催等に取り組み、地域における読書活動を支援します。
<地域活動を推進するボランティアとの連携・協働>
修理ボランティアによる図書修理、読み聞かせボランティア育成講座
<読書活動を楽しむ事業の推進>
大人のためのおはなし会、ビブリオサロン(本を通じて市民同士が交流する会)

成果と課題

<地域活動を推進するボランティアとの連携・協働>
(1) 図書修理ボランティアの活動は83日実施され、延べ467人が847冊の図書を修理しました。
(2) 読み聞かせボランティア経験者向けのスキルアップ講座「読み聞かせを聞いてみよう」を9月26日に実施し、19人の参加がありました。併せて図書館内で、読み聞かせ絵本の展示「どの本、読めばいい?」を行い、広く来館者に家庭や地域の読み聞かせに向く絵本を紹介しました。読み聞かせについては、日ごろからの問い合わせが多いため、ボランティアへの支援として、継続実施が必要です。
<読書活動を楽しむ事業の推進>
(1) 大人のためのおはなし会を12月5日に実施し、13人の参加がありました。事前申込者全員が参加し、満足度も高い事業でした。今後もおはなしボランティアとプログラムの構成など、一緒に考え、開催していく方向です。
(2) 11月に緑区役所の地域振興課と、「トークショー×ビブリオサロン なぜ本屋大賞は、日本一の文学賞になったのか-作家と本と本屋の裏話をもっと語ります-」を開催しました。バトルではないビブリオサロンの形で、参加者が持ち寄った本を互いに紹介し合い、読書を通じた人の交流が生まれました。(再掲載)

重点項目2地域の情報拠点としての図書館

市民の課題解決と読書活動に役立つ資料の収集

具体的取組

市民の暮らしを支え、生活の質を向上させる蔵書の構築を基本的な考えとし、市民に必要な情報を提供できるよう、資料の収集に努めます。
今年度は、中高生が本とふれあう機会の拡充や次世代育成を進めていくため、部活動やクラブ活動に関する資料や職業体験、進路選択の参考となる資料の収集を強化します。
また、地域ケアプラザ・老人福祉センターと併設といった環境特性を活かして、介護・福祉関係、シニア向け資料(健康管理に役に立つ本、相続、遺言、労働など身近な法律の本等)を横断的に収集します。調査研究に対しては、社会・自然科学分野の基本書・専門書・参考図書の補強と充実を図ります。

成果と課題

中高生向けに文化系・運動系を問わず、様々な分野の基礎的な練習法に関する資料や、就職・受験に役立つ実用的な資料を47冊(部活22冊・進路25冊)収集しました。また、就職・受験に役立つ資料については8月にブックリスト『ゆめナビ』を作成し、事業などを通じて情報発信に努めました。ブックリストは館内ティーンズコーナーに常時配架したほか、職業体験や講話の機会に計200部を配布しました。
また、介護福祉・シニア向けに関して当事者や周囲の人々に役立つ資料に留意し60冊(介護福祉37冊・シニア向け23冊)収集しました。収集した資料は、利用者のニーズにも合い実用性も兼ね備えているため、よく利用されています。調査研究に関しては、基本書の新版などを中心に71冊を収集しました。高額な基本書の補充や情報の更新を行うことができました。

資料の保存環境の整備

具体的取組

収集した資料が親しみと愛着をもって利用されるよう、資料の状態維持に努めます。また、地域の読書施設の資料状態改善のための支援にも取り組みます。
<資料の長期活用、保存への取組>
修理ボランティアによる図書資料の修理、保育所保育士への修理講習

成果と課題

<資料の長期活用、保存への取組>
(1) 図書修理ボランティアの活動は83日実施され、延べ467人が847冊の図書を修理しました。(再掲載)
(2)緑区の子どもたちの読書環境の充実を目的に、緑区ネットワーク事業と連携し、保育所保育士への図書修理講座を5回実施し、合計13人の参加がありました。要望が高いため、継続の必要がある事業です。

資料の活用と情報発信

具体的取組

図書館が収集した資料を、テーマ展示、紹介、ブックリストの作成配布等、様々な方法で提供し、市民の読書意欲を喚起します。またホームページなどの広報ツールを活用し、わかりやすくスピーディーな情報提供に努めます。

成果と課題

(1) 資料のテーマ展示を、一般向け25回、児童向け(ティーンズを含む)29回、幼児と保護者向けを11回実施しました。一般書の展示では、緑区役所、環境創造局、温暖化対策統括本部等と連携し、パネルや標本なども合わせ、多様な情報を発信したことで、足を止める利用者が増えました。ティーンズ向け展示では、中学生に職業体験の際にテーマ展示を作成してもらい、同世代の利用者目線で図書館資料を紹介することができました。
(2)展示や企画事業に合わせ、ブックリストを作成しました。8月には小学生向けとティーンズ向けにそれぞれ、将来を考えるブックリスト『ゆめナビ』、10月には一般向けブックリスト『子育てママを応援するブックガイド』、11月には緑区を知るブックリスト『キーワードで知る緑区』を作成、配布しました。区役所や駅前など図書館外でも配布を行い、非来館者にも情報を伝えることができました。
(3) ミニコミ誌において、年間12冊の絵本の紹介をし、家読み支援につなげています。
(4)ホームページで、行事やお知らせ、本の紹介などの情報を30回更新しました。またミニコミ誌や神奈川新聞などに当館イベント等が47回掲載され、図書館活動が広く地域に周知されました。

市民の学習活動・課題解決の支援

具体的取組

市民の主体的な学習活動を支援するため、検索機相談会、夏休み特別相談窓口の設置など、資料相談機能の充実に努めます。

成果と課題

(1)検索機相談会を毎月開催し、109人の参加がありました。図書館の検索機の使い方のご案内をとおし、ご自身での予約入力やメールサービスの登録アップにつながりました。
(2) 夏休みの7月中旬から8月に、子どもたちの読書相談や調べものに応じるための特別窓口「レファレンスタワー」を設置しました。設置後、所蔵検索相談が約1,500件増加しました。
しかしながら、昨年に比べ減少したため、レファレンスタワーの改善等を検討する必要があります。

人材育成の推進

具体的取組

レファレンス事例検討会の定例開催、レファレンス事例の共有化を行い、幅広い利用者からの資料相談に的確に対応するため、図書館司書のレファレンス能力の強化に取り組み、図書館司書の人材育成を推進します。

成果と課題

朝のミーティングを活用し、職員間でのレファレンス事例検討会を月2回から3回開催し、情報共有と互いの研鑽に役立てるとともに、横浜市立図書館のレファレンスのデータベースに、レファレンス事例を22件登録しました。ミーティングでの事例発表数に比べ、データ登録件数が少ないため、レファレンス登録事例の蓄積を増やしていくことが課題です。

重点項目3誰もが利用しやすい図書館

市民の意見を反映した図書館運営

具体的取組

学校ボランティア交流会、おはなし会ボランティア打ち合わせ会、修理ボランティアの集いを開催し、読書活動を行っている団体相互の情報共有や事業連携の推進等を図り、図書館運営につなげます。

成果と課題

(1) 区内の学校図書館ボランティア交流会を1月31日に実施し、10校18人の参加がありました。普段交流のない、他の学校同士が一同に会し、情報交流を図ることができました。
(2)おはなしボランティア打ち合わせ会を6月と1月に開催し、延べ15人(他に3人の見学者あり)が参加しました。活動日程調整とともに、新刊絵本の情報提供、情報交流によりボランティア集団としての意識の維持向上につながっています。
(3)図書修理ボランティアのつどいを開催し、12人のボランティアと情報共有や次年度に向け
ての方針など意見交換を行いました。
(4)読書活動推進連絡会の第1回を7月に、第2回を1月に開催しました。区内の読書活動を行っている団体の代表者の方に集まっていただき、相互に課題や取り組み事例の情報共有を行いました。
また、第2回では新しい緑区読書活動推進目標(案)について合意をとりました。今後は情報共有のみならず、団体同士のつながりを活かし、お互いの課題の解決のための協力や、協働事業の開催につなげていきたいと考えています。
(5)3月に十日市場地域ケアプラザと協働で「共読講座~本の魅力を語り合おう」を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策のため、次年度に延期となりました。

緑図書館独自目標

具体的取組

<保育所・幼稚園への支援と保育所保育・幼稚園教育への協力>
乳幼児が、家庭以外に長い時間を過ごす保育所・幼稚園で本に親しむ機会を広げ、読書活動の定着を進めるため、保育所・幼稚園への支援と保育所保育・幼稚園教育への協力を行います。

  • おはなし会ボランティアの保育所派遣
  • 絵本修理講座
  • みどりっこまつりへの参加

<近隣区民利用施設等と連携した取組の推進と、十日市場地区エリアマネジメントの取組への協力>
地域ケアプラザ、老人福祉センター、地区センター、福祉ホームや子育て支援拠点との連携事業や十日市場地区エリアマネジメントと連携した地域課題解決の取り組みに協力します。
ハロウィンスタンプラリー(十日市場連携)、クリスマスコンサート等の開催

成果と課題

<保育所・幼稚園への支援と保育所保育・幼稚園教育への協力>
(1) 十日市場保育園へのおはなしボランティアの派遣をほぼ毎月、合計で10回行いました。支援する保育所の拡大については課題です。
(2)緑区の子どもたちの読書環境の充実を目的に、緑区ネットワーク事業と連携し、保育所保育士への図書修理講座を5回実施し、合計13人の参加がありました。要望が高いため、継続の必要がある事業です。(再掲載)
(3)10月2日に地区センター職員及びボランティア16人に図書修理講座を実施しました。
(4)緑区ネットワーク事業の一環として、保育・教育施設スキルアップ研修で、絵本の選び方や図書環境についての講座を行い、15人の参加がありました。また10月30日には、どうぞひろばの3歳から5歳の子ども17人におはなし会を実施しました。今後も連携を深めていく予定です。
(5) 11月16日開催のみどりっこまつりで、緑図書館では緑区役所に出張しておはなし会を行い、子ども約30人、大人約20人の参加がありました。みどりっこまつりは、緑区内保育所の合同行事でもあり、保育所との協力関係を築くこともできました。
<近隣区民利用施設等と連携した取組の推進と、十日市場地区エリアマネジメントの取組への協力>
(1) 10月31日に、ハロウィンDAYスタンプラリーを実施しました。十日市場地区の公共施設と郵便局、建築局等と協力して開催し、地域に広く、図書館を紹介することができました。また、1月21日には地域防災を考えるため、新治地区の施設との合同懇談会も開催しました。今後も継続して連携を深めていく必要があります。
(2)クリスマス会を老人福祉施設緑ほのぼの荘、十日市場地域ケアプラザ、地域子育て支援拠
点いっぽと協働で12月14日に開催し、82人の参加がありました。参加者は親子連れとご高齢の方が多く、幅広い層に図書館のPRをすることができました。
(3) 図書館を含む複合施設の3施設で、2月16日にバザーフェスタを開催し、図書館は地域の
ボランティアさん7人と紙芝居を上演しました。午後、午後の上演を合わせて223人の方々に楽しんでいただきました。上演者同士の情報交換やスキルアップにもつながっているため、今後も継続して行っていく予定です。(再掲載)

総合コメント

元年度は、市民の読書への関心を喚起すために区との緊密な連携や局及び公共機関等との連携を一層の拡大を図りながら、各世代を通じて切れ目なく事業に取り組みました。
乳幼児・児童に向けの年齢別のおはなし会(年40回)、紙芝居大会などは、本に親しむ体験をする機会を、引き続き数多く開催して、家庭での読書のきっかけづくりに結びつけました。新規に保育所保育士や学校ボランティア向け読み聞かせ講座やおすすめ図書の紹介など行い、乳幼児にとって家庭以外の身近な場所で本にふれあえる機会を増やし、読書の楽しさを広げる効果が得られています。また、引き続き読み聞かせボランティア技術の向上や担い手の確保を行いました。子ども向けの事業を拡充したことによって、子どもの発達段階に応じた読書活動の定着化が図られています。
また、本屋大賞をテーマにしたトークショー、本について語り合う「ビブリオサロン」など、一人一人の読書の幅を広げるきっかけづくりにも積極的に取り組みました。身近な場所で手軽に本に触れる機会を提供するマイクロライブラリーの取組みの一つである「まちライブラリー」は、2か所増えて区内14か所になり、市民の読書活度支援に貢献しています。9月に、ラグビー観戦の見どころをテーマにした講演会や体験講座はラグビーワールドカップ日本大会の盛り上げに寄与しました。
さらに、CDブックの蔵書の拡大や赤ちゃん絵本セット(図書館・区内4地区センター)の更新など、利用者の特性に応じた緑図書館独自の貸出サービスの充実、ティーンズ(おおむね13歳から19歳)世代に向けて就職等の進路選択に役立つ本の収集、利用の多い介護・福祉関係図書の収集にも力を注ぎ、きめ細やかな蔵書構築を進めました。
そして、区内市民利用施設スタンプラリー、十日市場地区公共施設が連携したスタンプラリー、区内子育て施設が連携した「おはなしフェスタ」や「みどりっこまつり」、区民まつり等に積極的に参加し、図書館PR活動や地域イベントに協力するなど、地域に根ざした図書館運営を進めました。
平成31年4月には、日頃の取り組みに対して文部科学大臣から「子供の読書活動優秀実践図書館」表彰を受けました。
元年度に培った、他部署や関係機関との連携をさらに拡充し、市民の読書活動をきめ細やかに支えていくことが課題といえます。
乳幼児には、本とふれあえる環境を増やすこと、児童・生徒には本を手に取って読む活動や調べもの学習での本の活用を支援することなど、子どもの発達段階に応じて必要な本を提供していくことが求められます。
成人・高齢者には、身近な生活課題を解決できるようレファレンスの活用と蔵書の収集、日常の生活を過ごす場として利用しやすい図書館づくりの取り組みが重要になっています。
また、市内には10万人を超える外国の方が在住しており、緑区はこの1年間で外国人の人口増加率が3番目に高くなっています。特に緑図書館近隣の霧が丘地区には、「インディアン・ナショナル・ジャパン 横浜校」があり、インド人人口が市内1位のため、多くのインドの方々が来館しています。そのため、外国の方々も身近で気軽に利用できる施設になっていくことも重要です。
さらに、令和2年度は緑図書館開館25週年を迎えます。老朽化している設備の更新による館内環境等を含めて、日頃から乳幼児から高齢者まで愛着をもって利用いただける施設となるよう取り組んでいくことが必要になっています。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

前のページに戻る

ページID:138-198-786

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • YouTube
  • SmartNews