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令和元年度戸塚図書館の目標振り返り

今年度、戸塚図書館は、以下の目標について特に重点的に取り組みます。この目標は「横浜市立図書館アクションプラン(第2期)」に基づいて策定しています。

最終更新日 2020年6月15日

基本目標:市民の読書活動を支える地域の情報拠点

重点項目1市民の読書活動を支える図書館

地域特性に応じた読書活動の推進

具体的取組
  1. 区役所と連携し、市民の読書活動推進月間における講演会、読書活動パネル展などを実施(11月)
  2. 区役所と連携し、読書活動推進連絡会(年3回、5月、9月、3月)、読書活動推進懇談会(年1回7月)を実施
  3. 区民利用施設など読書活動拠点の本に関わるイベントの一括広報(年1回、11月)
  4. 地区センターと連携し、子ども向け事業を実施(年2回、7月、12月)
  5. 戸塚ポンプ場(環境創造局栄第二水再生センター)と連携し、小学生向け事業を実施(年1回、8月)
成果と課題
  1. 区役所と連携し、市民の読書活動推進月間に戸塚区出身の新人作家で、令和元年度に戸塚区区民栄誉賞奨励賞を受賞された倉井眉介氏による読書講演会を開催し、10代から80代まで幅広い世代の方々139人が参加。読書活動パネル展も小・中・高・特別支援学校35校が参加。年々参加校が増えてきていますが、小学校への参加啓発をさらに促進していく必要があります。
  2. 区役所と連携し、読書活動推進連絡会を年3回実施し、区の読書活動推進目標や11月に実施するイベント、講座等について意見交換、情報共有をしました。7月に実施した読書活動推進懇談会では、区内30施設(46施設中)が参加し、区役所・図書館からの情報提供等を行った後、グループに分かれ活発な意見交換を行うことができました。今後も各施設の読書に関するニーズをとらえて必要な情報提供や施設間の情報共有・連携を促進していく必要があります。
  3. 7月の読書活動推進懇談会の折に読書活動推進月間に本に関わる催しの開催依頼をし、今年は17施設(昨年は12施設)が参加。懇談会がきっかけで4施設合同イベントも企画されました。それらを取りまとめた一括広報紙「ホントノキズナ」を2000部印刷し、10月に各施設、学校等に配布しました。
  4. 7月25日(木曜日)に戸塚地区センターと連携し、「かんたんランチづくり&調べ学習の達人になる!」を実施しました。(募集人数16人中16人参加)また、12月8日(日曜日)戸塚地区センターのワイワイキッズデイに戸塚図書館ボランティアによるおはなし会を3回実施し75名の親子(子ども41名、大人34名)が参加しました。
  5. 8月1日(木曜日)に戸塚ポンプ場(環境創造局栄第二水再生センター)と連携し、「めざせ!水博士!!~戸塚ポンプ場見学&図書館で大研究」を実施しました。(募集人数12人中11人参加)今後も、複合施設のメリットを生かした事業を展開していく必要があります。

家庭での読書活動の支援

具体的取組
  1. こども家庭支援課と連携し、乳幼児健診での保護者への啓発の取組を実施(4か月健診毎月2回、1歳6か月、3歳健診月1回ずつ)
  2. 保護者を対象とした家庭での読書サポート講座などを開催
  3. 保育士や子育て支援者を対象とした研修会を開催(各1回ずつ)
  4. 司書による「おはなし会」を開催(「ちっちゃなおはなし会」(1歳から3歳児の親子向けおはなし会)、「定例おはなし会」毎月1回ずつ)
  5. ボランティアと協力して「おはなし会」を開催(「土曜ニコニコおはなし会」月1回、「夏休みドキドキおはなし会」8月に6回、「こども読書の日わくわくおはなし会」4月に3回、「読書の日キラキラおはなし会」11月に3回
  6. 区役所と連携し、とことこフェスタ(絵本の展示とおはなし会)への参加(年1回、8月)
成果と課題
  1. 乳幼児4か月健診の待合室で、絵本、わらべうた、図書館の紹介を21回実施しました。また、1歳6か月、3歳児健診においても図書館の読み聞かせボランティアのグループが出向き、「おはなし会」を各11回実施しました。来年度から新たに1歳6か月健診にボランティアグループ1団体が加わる予定です。
  2. 保護者を対象とした読み聞かせや、本の修理等の講座を学校に出向き、7回(7月、9月、10月、11月)実施しました。
  3. 保育士を対象にした絵本の読み聞かせの研修を7月に実施しました。(区内保育所保育士29名参加)また、幼稚園教諭を対象にした同研修を9月に実施しました。(区内幼稚園教諭25名参加)
  4. 「ちっちゃなおはなし会」、「定例おはなし会」を各11回実施しました。「ちっちゃなおはなし会」は毎回15~20組程度の親子(延べ366名)が参加し、わらべうたや絵本を楽しみました。「定例おはなし会」は毎回5~10組程度(延べ149名)の親子が参加して絵本の読み聞かせや手遊びを楽しみました。なお、3月実施予定でした「ちっちゃなおはなし会」「定例おはなし会」は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止しました。
  5. 「土曜ニコニコおはなし会」は11回実施し延べ182名の親子が参加し、読み聞かせボランティアグループの工夫を凝らしたプログラムを楽しみました。4月20日(土曜日)に「こども読書の日キラキラおはなし会」を3回実施しました。(子ども延べ36名、大人延べ25名参加)なお、3月実施予定でした「土曜ニコニコおはなし会」は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止しました。
  6. 区役所が毎年実施している「とことこフェスタ」が、今年度は戸塚区制80周年記念事業「夏休み子どもフェスタ」として8月24日(土曜日)に実施されました。図書館も参加し乳幼児向けのおすすめの絵本を展示し、読み聞かせの実施や読書相談に応じました。また、おはなし会も3回実施し、多くの親子に来ていただきました。

学校への支援と学校教育への協力

具体的取組
  1. 学校司書研修への支援(年1回、6月)
  2. 学校からの要請による職業体験やインターンシップ、図書館見学などを実施
  3. 学校司書をはじめとする教職員の支援のための教職員向け貸出やレファレンスを実施
  4. 学校向けプログラムのPR・実施
  5. 学校からの要請によるブックトークや学校図書館整備などアウトリーチの取組を実施
成果と課題
  1. 6月20日(木曜日)に区内の学校司書研修で講師として「著作権」についての講義とブックトークの実演を行いました。
  2. 中学校11校の職業体験、7月25日(木曜日)から26日(金曜日)に高校生のインターンシップを受け入れました。中学校への職業講話も2回実施しました。また、小学校3校、養護学校1校の図書館見学を実施しました。
  3. 学校司書をはじめとする教職員の支援のための教職員向け貸出を3,253冊、レファレンスを96件実施しました。
  4. 5月に小学校図書館研究会に出向き、学校向けプログラムのPRを行いました。
  5. 学校向けプログラムの要請に応え、子どもや保護者に向けての読み聞かせや修理講座、学校図書館環境整備相談などのアウトリーチを19回実施しました。

地域の読書活動への支援

具体的取組
  1. 読み聞かせボランティアの育成・支援のための読み聞かせ活動入門講座やステップアップ講座を開催(年1回ずつ6月、11月)
  2. 戸塚図書館おはなしボランティア懇談会(年1回、12月)や区内読み聞かせボランティア交流会(年1回、3月)の開催
  3. 幼稚園、保育所向けプログラムのPR・実施
  4. 放課後キッズ、はまっ子ふれあいスクール、保育所、幼稚園などへの団体貸出、グループ貸出の利用促進のために園長会等で利用案内配布・説明
成果と課題
  1. 6月6日(木曜日)、13日(木曜日)に読み聞かせボランティア入門講座を開催しました。28名が参加し、読み聞かせの基本や年齢に合わせた絵本選びなどについてお話し、実習も行いました。11月27日(水曜日)には読み聞かせボランティアステップアップ講座として中村柾子さんの絵本講座を実施し、乳幼児期の絵本の読み聞かせの大切さや子どもとの楽しみ方、おすすめの本についてお話しいただきました。募集人数60名で61名の応募がありましたが、当日の参加は44名(ボランティア34名、子育て支援者6名、保育士4名)で、アンケート結果から内容はとても好評でした。
  2. 12月5日(木曜日)に戸塚図書館でおはなし会をしていただいているグループ(9グループ)が集まり戸塚図書館おはなしボランティア懇談会を実施し、図書館からの情報提供やボランティア同士の情報交換等を行いました。大人向けのおはなし会や紙芝居やわらべうたの講座の要望があり、次年度の事業内容として検討していきます。区内読み聞かせボランティア交流会を3月12日(木曜日)に実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止しました。
  3. 幼稚園長会、保育所の園長会に出向き、図書館案内やプログラムのPRを行い、保育所3園から要請があり、保育所に出向いて幼児向けの読み聞かせや保育士向けの研修を行いました。来年度からは保育士や幼稚園教員向け研修の要請に絞っていくことを検討中です。
  4. はまっこ・キッズ連絡会、幼稚園・保育所の園長会に出向き、団体貸出やグループ貸出の利用案内を配付し説明しました。グループ貸出は2,743冊、団体貸出の団体数は28団体でした。

重点項目2地域の情報拠点としての図書館

市民の課題解決と読書活動に役立つ資料の収集

具体的取組
  1. 戸塚区民の教養と文化生活を充実させるため、文学や古典・ロングセラー、子育てを含めた家族関係の資料、勤労、医療関係の資料、学生の学業やキャリア支援につながる資料の収集
  2. 戸塚区区政方針のまちづくりに役立つ資料として、高齢者や介護、健康づくり、音楽等の資料の収集
  3. 戸塚区の読書活動を推進するため、学校で役立つ児童書やボランティア活動で使える絵本の収集
  4. 戸塚区や横浜市、神奈川県に関する郷土資料の収集
  5. 市民や自治体等から寄贈資料の積極的受入と充実
成果と課題
  1. 子育て、高校生の学業や部活、キャリアの支援につながる資料を中心に収集しました。また、文学全集の欠本補充や日本、海外文学のロングセラーの買い替え・補充を進めました。(進捗状況110%)
  2. 高齢者、介護、防災、スポーツ、音楽の資料を中心に収集しました。また、貧困や終活・認知症についての資料も収集しました。今後も区政方針に則り、まちづくりに役立つ資料を収集していきます。(進捗状況100%)
  3. 教職員向け貸出でよく依頼を受けるテーマの内、新しい情報の資料を収集しました。また、読み聞かせに向く絵本の買い替え・補充を進めました。(進捗状況142%)
  4. 戸塚区の住宅地図の最新版や、周辺地域の歴史・地誌を中心に収集しました。また、鎌倉の歴史や鎌倉街道についての資料を収集しました。(進捗状況120%)
  5. 予約の多い資料や利用の見込まれる資料を中心に受け入れました。また、区内事業所に寄贈を依頼し、非流通資料を含めて積極的に受入を進めました。(進捗状況151%)

資料の活用と情報発信

具体的取組
  1. 身近な生活や社会の話題などに応じた一般書と児童書の展示(毎月)
  2. 戸塚区ホームページ、戸塚図書館ホームページでの情報発信
  3. 広報よこはま戸塚区版「ブックタイム」での一般書、児童書の紹介(毎月)
  4. エフエム戸塚「とつか区役所通信」で読書活動推進月間取組の情報発信
  5. 区内小学校1年生向け「としょかんはたのしいよ」のチラシ配布(年1回、7月)
成果と課題
  1. 一般書では「大人にすすめる子どもの本」(5月)、「猛暑を乗り切る」(7月)、「じっくり大人のアートな秋」(10月)など、児童書では「雨をたのしもう!」(6月)、「おいしいものがいっぱい」(9月)、「ねずみとねこ」(1月)など、身近な生活や季節感をとらえ興味・関心を引くタイトルを工夫して年間各12回展示しました。
  2. ホームページに図書館で開催する講座や展示、催しなどの予定や実施後の様子などを随時掲載しました。
  3. 広報よこはま戸塚区版「ブックタイム」に、司書のおすすめの一般書、児童書を交互に12冊掲載しました。区版の特集や季節感などを考慮して選書し好評を得ています。
  4. 10月23日(水曜日)にエフエム戸塚「とつか区役所通信」で11月の読書活動推進月間の取組について情報を発信しました。(10月23日収録、10月30日放送)
  5. 夏休み前(7月)に区内全小学校の1年生に図書館の利用案内や利用申込書、夏休みのおはなし会などを載せたチラシを配付しました。夏休みには、その利用申込書で図書館カードをつくる子どももいました。

市民の学習活動・課題解決の支援

具体的取組
  1. 「おとなのための図書館仕事体験」の実施(年2回、7月、12月)
  2. 市民の課題解決を支援するためのレファレンスの実施
  3. 区役所や他局等と連携したテーマ展示の実施
成果と課題
  1. 7月4日(木曜日)と12月12日(木曜日)に「おとなのための図書館仕事体験」を実施しました。毎年行っている講座ですがいつも定員を超える応募があり、一度に大人数は難しいため今年度は2回に分けて実施し20名が参加しました。(昨年は1回14名)
  2. レファレンス件数は20,605件(所蔵調査15,312件、事項調査5,293件)で、戸塚区の歴史や、生活・趣味に関することなど様々な相談があり対応しました。
  3. 5から6月に民間企業と連携し起業に関する展示と本の紹介を行いました。7月には水道局と連携した水に関連したパネル展、8月には環境創造局と連携した生物多様性のパネル展、9月には区役所(高齢・障害支援課)と連携した自殺防止対策のパネル展を実施しました。また、1月には地域のボランティア団体と連携し戸塚公会堂で行われた団体主催の認知症フォーラムに併せて展示や関連する本の紹介を行いました。2月には区役所(高齢・障害支援課)の主催するエンディングノートの講座に関連する本の展示・紹介を行いました。今後も、企業や区役所各課と連携し、地域ニーズに応えられるような資料提供をしていく必要があります。

人材育成の推進

具体的取組

職員一人ひとりのキャリアステージに応じた知識やスキルをレベルアップするための研修への参加

成果と課題

人権研修をはじめ、ホームページ作成に関する研修、本の修理に関する研修、区役所が主催する研修など、職員一人ひとりのキャリアステージやニーズに応じた知識やスキルをレベルアップするためや地域を知るための研修に積極的に参加しました。

重点項目3誰もが利用しやすい図書館

市民の意見を反映した図書館運営

具体的取組

図書館運営やサービス向上に向けて意見交換するための利用者懇談会の開催(年2回、6月、1月)

成果と課題

6月12日(水曜日)と1月29日(水曜日)に利用者懇談会を実施しました。今年度の戸塚図書館の取組や振り返り、誰もが利用しやすい図書館等について、今後の図書館運営に活かしていけるご意見をたくさんいただきました。

戸塚図書館独自目標

具体的取組
  1. 0歳からの読書活動推進事業の一環として、市民利用施設等で「0歳から絵本に親しむ講座」を開催(年3回、9月、12月、3月)
  2. 区制80周年にちなんで、区役所と共催で地域の企業の方を招いての課題解決講座の実施(年1回、10月)
  3. いじめ、児童虐待、犯罪防止、貧困等をテーマにした資料の収集と、区役所、学校と連携した資料の周知・活用
成果と課題
  1. 9月27日(金曜日)に平戸地域ケアプラザ(10組)、1月30日(木曜日)に汲沢地域ケアプラザ(6組)で0歳児とその保護者向けの「0歳から絵本に親しむ講座」を実施しました。絵本やわらべうたを通した親子のコミュニケーションの取り方、絵本の選び方などについてのレクチャーを行った後、参加した親子に絵本を手に取ってもらい絵本を介しての親子のコミュニケーションを体験していただきました。区役所と連携して取り組んでいる「0歳からの読書活動推進事業」の一環としてニーズも高いため来年度も引き続き取り組んでいきます。3月4日(水曜日)に踊場地区センター(8組)で実施予定だった講座は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりました。
  2. 区制80周年に因んで、区役所と共催で10月24日(木曜日)に戸塚区に工場のある文明堂の方に講師をお願いし「“カステラ”長崎から横浜へ」と題し講座を実施しました。40代から70代まで52名の参加があり、アンケート結果から講座の内容にも満足していただきました。
  3. 昨今の社会情勢を鑑み、子どもの「いのち」を守るため、子どもたち自身が読んで理解できる、いじめ・児童虐待・家庭内暴力・性暴力・防犯にかかわる児童書を収集し、これらの本を「子どもSOSの本」と名付け、学校や区役所等と連携して紹介する取組を進めました。11月の児童虐待防止推進月間には区役所と連携した展示や、12月の横浜市いじめ防止啓発月間には、小学校児童支援専任の先生方にも展示を見ていただきました。また、児童支援専任会の世話人校長の学校に防犯、いじめ、性暴力の本をセットにして貸し出し、今後の活用について意見をいただきました。2月の読書フォーラムで展示とトークセッションを実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となり、急きょ、規模を縮小し戸塚図書館で展示を行いました。今後も、いただいた意見をもとに「子どもSOSの本」の活用を広げていきます。

総合コメント

今年度は区役所と連携して区制80周年の記念講座や11月の読書活動推進月間の取組など、幅広い年齢層の区民が本に親しめる機会をつくることができました。
「0歳からの絵本に親しむ講座」も区民利用施設等を会場に実施することができ、アウトリーチの取組も少しずつ広がってきています。
今年度、新たに取り組んだ「子どもSOSの本」は反響があり、今後も更なる活用について区役所や学校等と連携して取り組んでいきます。「読み聞かせボランティア入門講座」については、来年度はいったん休止し講座を含めた担い手の仕組みづくりを区役所と一緒に考えていきます。
また、当初の計画にはありませんでしたが、区役所や地域のボランティア団体と連携して取り組んだ認知症や終活に関連する本の展示や紹介なども、引き続き、区役所等と連携して進めていきます。
区読書活動推進目標の改定については、現行の振り返りと成果・課題を整理し、そこからまとめた素案をもとに来年度は様々な機会に区民の意見をいただき、10月を目途に目標の策定・公表を進めていきます。

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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