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末梢神経生検・皮膚生検における脱髄と軸索変性の頻度に関する研究
最終更新日 2023年7月3日
研究課題名
末梢神経生検・皮膚生検における脱髄と軸索変性の頻度に関する研究
研究の目的・方法
末梢神経障害(ニューロパチー)は、様々な要因で生ずることが知られています。原因疾患の診断により病態に即した治療が可能となる場合が多く、早期の正確な診断が重要です。
神経生検は、病理学的に血管炎やアミロイドの存在を直接証明できるだけでなく、脱髄や軸索変性の有無や頻度から原因疾患を推定することが可能であり、末梢神経障害の診断において有用な検査です。従来、病理学的な観点からは、末梢神経障害はおおまかに脱髄型ニューロパチーと軸索変性型ニューロパチーに分類できるとされてきました。しかしながら、脱髄や軸索変性をきたす病態は多様であり、両者が混在する場合も多いことから、診断が困難な場合も多くありました。
本研究では、ニューロパチー症例において、既存生検試料を用いて、脱髄と軸索変性をきたした神経線維の比率を個々の症例で算出するとともに、多数例の検討によって脱髄および軸索変性の比率と原因疾患との関係を明らかにします。具体的には、腓腹神経生検で得られたときほぐし標本を用いて、脱髄と軸索変性をきたした神経線維の比率を算出します。表皮内無髄線維の評価は、神経生検と同時に採取した皮膚を用いて行います。
研究の対象
ニューロパチーが疑われ、神経生検を実施する必要のある患者、またはすでに神経生検が実施されている患者
研究期間
2043年3月31日まで
研究に用いる試料・情報の種類
以下の項目について、情報を取得します。
1.患者ID
2.年齢
3.性別
4.身長
5.体重
6.診断名
7.既往歴
8.家族歴
9.生活歴
10.合併症
11.神経所見
12.血液検査結果
13.脳脊髄液検査結果
14.神経伝導検査
15.腓腹神経病理所見
16.表皮内無髄線維密度
本研究は、佐賀大学医学部附属病院脳神経内科を研究責任者とする多機関共同研究であり、取得した情報は、佐賀大学医学部附属病院脳神経内科へ提供します。
試料・情報の取得と保管
情報はすべて匿名化し、個人を特定できないようにします。また、得られた情報は、研究終了の報告から5年または結果の最終公表についての報告から10年のいずれか遅い日まで適切に保管し、その後は個人を特定できない状態にして廃棄します。
研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
本研究の対象者となることによる負担やリスクは生じません。同時に利益も存在しません。
お問合せ先
本研究に関するご質問・ご相談等がありましたら、下記の連絡先までお問合せください。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、
研究計画書及び関連資料を閲覧することができますので、下記連絡先まで電話またはFAXでお申出ください。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者様もしくは患者様の代理人の方にご了承いただけない場合には、
研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者様に不利益が生じることはありません。
研究責任者(研究への利用を拒否する場合の連絡先)
〒235-0012 神奈川県横浜市磯子区滝頭1-2-1
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経内科
城倉 健
電話番号:045-753-2500(代表) FAX:045-753-2859
このページへのお問合せ
脳卒中・神経脊椎センター管理部総務課
電話:045-753-2500
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ファクス:045-753-2859
メールアドレス:by-no-somu@city.yokohama.lg.jp
ページID:423-772-399