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研究情報
当院で行っている研究や治験に関しての詳細を掲示します。お問い合わせについては各研究の問い合わせ先へご連絡ください。
最終更新日 2024年11月5日
研究成果
横浜市立脳卒中・神経脊椎センターでは、医療の提供に加え、新しい治療法の開発にも力を入れています。
脳梗塞急性期再開通療法に関する研究(2022年)
黒田博紀医師の論文「Cortical Neuronal Damage Associated with Cerebral Hyperperfusion after Reperfusion Therapy for Acute Ischemic Stroke: 123I-iomazenil Single-Photon Emission Computed Tomography Findings」が、医学誌NMC Case Report Journalに掲載されました。
急性期脳梗塞再開通療法後の過灌流症候群による皮質神経障害を123I-iomazenil SPECT検査で評価した研究です。
頸動脈ステント留置術に関する研究(2022年)
三宅茂太医師の論文「Renal Dysfunction is the Strongest Prognostic Factor After Carotid Artery Stenting According to Real-World Data」が、医学誌Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseaseに掲載されました。
頸動脈狭窄症に対するステント留置術後の予後予測因子として、軽度腎機能障害が重要であることを明らかにした多施設共同研究です。
COVID-19に関する研究(2021年)
三宅茂太医師の論文が感染と公衆衛生に関する医学誌Journal of Infection and Public Healthに掲載されました。
コロナ禍において、非専門家の医師たちが、CT撮影を最初に行うプロトコルと遠隔診療の活用によって、医療スタッフを院内感染やストレスから守る効果があるという有効性を評価したものです。
COVID-19に関する研究(2021年)
三宅茂太医師の論文「Real-world evaluation of a computed tomography-first triage strategy for suspected Coronavirus disease 2019 in outpatients in Japan: An observational cohort study 」が医学誌Medicineに掲載されました。
COVID-19の診断メソッドがない中での疑いのある患者さんに対してCT撮影によるトリアージの有効性を調査したものです。
脳震とうに関する研究(2021年)
三宅茂太医師の論文「ボクシングアンダージュニア選手及び保護者を対象とした脳震とうに対するアンケート調査の解析」が日本臨床スポーツ医学会誌に掲載されました。
スポーツ外傷に関連する研究で、安全なボクシング競技環境の整備を目的とし、神奈川県内で活動するボクシングアンダージュニア選手及び保護者を対象にアンケート調査を実施したものです。
神経解剖学に関する研究(2021年)
三宅茂太医師の論文「Practical arachnoid anatomy for the technical consideration of Galen complex dissection: cadaveric and clinical evaluation」がWorld Neurosurgery誌に掲載されました。
三宅医師は神経解剖学を専門に研究しており、今回の論文は脳神経外科領域でも特にアプローチ困難な松果体部における血管周囲の膜解剖について新たな知見を論文として発表したものです。
血管内治療に関する研究(2019年)
岸本真雄医師らによる血管内治療に関する研究が、専門誌に掲載されました。
脳卒中急性期の再灌流療法時に惹起される再灌流障害の改善方法を開発したものです。
脳卒中、めまい平衡障害、眼球運動に関する研究(2019年)
菅原恵梨子医師が中心となって行った血小板機能検査に関する研究成果が専門誌に掲載されました。
理由不明とされていた透過光法における機能亢進が十分に評価できない問題点を血小板凝集塊を用いて解明しました。
工藤洋祐医師を中心となり平衡障害に対してrTMSを用いることで症状や異常眼球運動の軽減する研究を行いました。
また、めまいの診断において眼振の観察により末梢性めまいの中から中枢性めまいを鑑別する方法を開発しました。
眼球運動の研究では、検査部の高橋幸治技師が中心となり、衝動性眼球運動には内転方向と外転方向で差があることを発見しました。
脳卒中、めまい平衡障害、眼球運動に関する研究(PDF:289KB)
脳卒中に関する研究(2018年)
渡邊耕介医師らによる脳卒中急性期の磁気刺激治療に関する研究が、専門誌に掲載されました。
脳卒中急性期に磁気刺激治療を併用すると、麻痺の回復を促進し、後遺症を減らせることを示したものです。
中溝知樹医師らは心房細動患者の脳卒中発症リスクに対する新しい概念を専門誌に発表しました。
心房細動があってもずっと脳卒中にならずにいると脳卒中のリスクが徐々に減ることを理論的に証明したものです。
研究に関する情報公開について
研究倫理審査委員会で審査を行い承認された研究のうち、みなさまに個別の同意を取らずに、通常診療を通して得られたデータや検体を用いて行われるような研究もしくは外部の学会等が管理するデータベースまたは他の医療機関・研究施設等へデータや検体を提供する研究について情報を公開し、その使用の拒否ができる機会を保障しています。
それぞれの研究の概要は下記リンクからご確認ください。
また、ご不明な点がある方は、各研究ページの研究への利用を拒否する場合の連絡先までご相談ください。
研究一覧
承認番号 | 研究責任者 |
診療科名 | 課題名 | 対象となる方 | 研究期間 |
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142100230 | 池田美枝 |
看護部 | 入院中に1週間分の内服薬を自己管理している患者の服薬に関するPm-SHELLモデルを用いたインシデント分析 | 2019年4月1日から2020年3月31日に回復期リハビリテーション病棟(5階東および5階西病棟)に入院した患者様のうち、1週間分内服薬の自己管理中に飲み間違いや飲み忘れなどがあった患者様 | 2021年8月から2026年3月31日まで |
142100503 | 三宅茂太 |
脳神経外科 | 横浜市内多施設間における脳血管内治療の合理的治療指針確立に資するレジストリ情報統合拠点の構築 | 2016年4月1日から2025年3月31日までの間に横浜市立大学附属病院および研究協力施設で非観血的脳血管内治療を施行した患者様、あるいはその対照群として観血的治療を施行した患者様 |
2021年6月11日から2027年3月31日 |
142100603 | 三宅茂太 | 脳神経外科 | 血行再建における合併症と予後に関する研究 | 2021年1月1日から2025年12月31日までの間に血行再建術を施行された主幹動脈病変を有する患者様 |
2021年6月11日から2025年12月31日 |
142100701 | 城倉健 | 脳神経内科 | COVID-19入院患者データのまとめ | 2020年9月4日から2021年12月31日までの間に当院に入院されたCOVID-19の患者様 | 2020年9月4日から2021年12月31日 |
142101001 | 山本良央 | 脳神経内科 | 非弁膜症性心房細動合併頚動脈ステント留置術における周術期抗血栓療法と合併症の実態の把握 | 2021年6月30日までに非弁膜症性心房細動を合併した頚動脈狭窄症に対し頚動脈スタント留置術が施行された患者様 | 2021年8月2日から2026年6月30日 |
承認番号 | 研究責任者 | 診療科名 | 課題名 | 対象となる方 | 研究期間 |
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142401030 | 濱田友里菜 | 看護部 | 清拭法による口腔内環境の変化とICU看護師の認識の変化 | 意識障害により、歯磨きなどの口腔ケアをご自身で行うことが難しいICU入室中の患者様 | 2023年11月から2024年12月31日 |
治療の臨床研究について
臨床研究とは、一般に人における効き目(有効性)や副作用(安全性)について調べることを言います。
その中で、これまで患者さんに使われたことのない新しい薬やその病気では使われたことのない薬を、国から薬として承認を受けるために行う臨床試験のことを「治験」といいます。
実施中の治験
診療科 | 入院・外来 | 対象疾患 | 剤型 |
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リハビリテーション科 | 入院 | 脳卒中後失語症 | 注射剤 |
リハビリテーション科 | 入院 | 脳卒中後片側上肢麻痺 | 錠剤 |
リハビリテーション科 | 入院 | 脳卒中後片側上肢麻痺 | 注射剤・医療機器 |
脳神経内科 | 外来 | 早期アルツハイマー病 | 注射剤 |
脳神経内科 | 外来 | 早期アルツハイマー病 | 注射剤 |
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このページへのお問合せ
脳卒中・神経脊椎センター管理部総務課
電話:045-753-2500
電話:045-753-2500
ファクス:045-753-2859
メールアドレス:by-no-somu@city.yokohama.lg.jp
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